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May 11, 2011

吉田兼好「死を憎まば、生を愛すべし」と。

▼一晩でブログリーダーに200件ほどニュースが飛び込んで来るが、もう整理しないと読み切れない。今朝は東電が政府援助の元に、被害住民に補償をするというニュースがトップだった。さらに新聞の「週刊新潮」の見出しを見ると、原発が止められたら国民生活に多大な影響がある、と脅しの見出しが並んでいる。今朝のNHKでも原発がある自治体に対してアンケートをした結果を放送していた。当該自治体は、電力会社からお金を貰っている手前、はっきり「ノー」とは言えない。まだ残念ながらそう答える自治体の方が多い。さらに「国が安全という折り紙をつけてくれるなら」という、条件付きと合わせ過半数が「認める」結果になっている。そんなアンケートをしてNHKは何の世論誘導をしようとしているのだろう。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で川村晃司氏(彼は昔、「久米宏のニュースステーション」の時のデスクを担当していたので、筆者と違ってバランス感覚がとても良い)はまず東電は、国に頼るのではなく自己の資産を売却して補償すべきだ」と語っていた。つまり送電線は膨大な資産になる。それを独占しているから、例えば風力だとか別のエネルギーを作っても東電が「運んでやらない」と断れば終わりだ。わたしはあちこちで書いているので、すでにこのブログでご紹介したかどうかは忘れた、ドイツの例では都市が東京のように一極に集中していない。だから一つの地方都市で電力からすべて自己完結している。それをアウトバーンを使って、物資を機能的に移動させる。川村氏はドイツとは言わなかったが、外国のように送電線を別の会社にすれば、競争力も出てくるという。日本に求められているのは、米占領軍もできなかった9電力会社の解体と、国民による電力会社の民主的な管理・監視、資産の公開であろう。
▼日曜日夜NHKで「巨大地震何がおこったか、命を守るには」(今晩深夜零時から再放送)は人間の命とは、いかに儚いものか知らされた。簡単に言えば、自分の身体を守るのが精一杯で、荷物は持って逃げられない。生きようと自覚したら最後まで、希望をもって自分が「良い」と思う事をする。津波の場合ラジオで知ったケースが半数以上あった。それを知ったら、法律を破っても(この時、高台を走る高速道路は工事で閉鎖されていた)ゲートの閉鎖板を突き破って突進した人、車を置いて土手を駆け上った人が助かった。
▼「徒然草」で兼行法師は言っている。「人皆死ある事を知りて、待つこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟かなれども、磯の潮の満つるがごとし」と。まるで今回の大地震を予知していたかの様な文章である。NHKの先の番組の中で、津波のあとある学者が海岸から5kmほど離れた場所をボーリングで地質調査をする場面が出てくる。それによれば平安時代に起きた津波も、1005年たった今、、また今回の311津波と同じ位置まで押し寄せて来ていることが分かった。
▼兼行法師は「されば、人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々にたのしまざらんや」と締めくくる。今朝は遥かロシアからのアクセスがあった。お友達は誰もいないけど…。

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