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May 18, 2011

NHK「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を見る。

▼昨日のブログ最後に「首都圏のセシウム汚染」の一覧表を入れました。いやネットで見ると携帯で撮影したピンぼけばかりなので、ちゃんと接写モードで撮影して見やすくしました。クールファイブの歌ではないが、♪「あなたの傍で ああ暮らせるならば、辛くはないわ、この東京砂漠」この一覧表にある東京亀戸の数値は異常に高い。こうなると歌のタイトルも「東京被曝」に変えなくてはならない。
▼日曜日NHK教育TVで午後10時から放映された「ネットワークでつくる放射能汚染地図」が話題になっている。わたしは録画してあったのを昨晩やっと見る事が出来た。見る前までは、素人集団が放射能の計測をして地図を作る話かと思った。しかし中身は違った。千葉稲毛の旧称放医研に勤務していた放射線衛生学を専門とする木村真三木村さんが主人公である。彼はJCOの事故が起きたとき独自の調査をして、放射能汚染の実態を明らかにしようとしていた。ところが今度の福島原発の事故では、上司からそれをする事を禁止された。
▼木村さんは住んでいるマンションのベランダで放射能汚染を計測している。それは自分のためではなく、幼い自分の男の子の将来を危惧するからだ。木村さんは会社に辞表を提出して独自に調査しようとする。それで全国あちらこちらにいる研究者のネットワークを使って検出しようとする。一番の力になってくれたのはいま80歳を超えた岡野さんという元研究者で今は鎌倉にお住まいで、元理化学研究所に勤務しており、チェルノブイリの事故が起きたときも上空からヘリを使って数値を計測して、高く評価された。
▼福島原発事故から5日後には現地入りして計測を始めている。計測の数値などは他の方が書いているので、わたしは別の側面から書く。岡野さんの作った計測器の優れているのは汚染レベルが車で移動していても立体的に計測出来る事だ。被災者の避難している公民館には何の情報も得られないから、6、7人の皆さんは部屋に籠もってテレビを見ているだけ。ところが計測すると移動しなければならないレベルを超えている。
▼競走馬を育成している篠木さん父子は馬の出産を控えているから、家族は避難させても自分は逃げる訳にはいかないという。鶏卵を生産している高橋さんは満州からの引き揚げで50羽の養鶏から始めて、今は3万羽の鶏を飼っている。しかし取材して数日後エサが届かないので全部空腹で死亡していた。
▼稲作農家の菅野宗夫さん親子も有機米を作って高く評価されていた。ところが手許に種籾はあるが汚染地域なので種蒔きすることが出来ない。息子さんは既に妻子を福島に退避させている。自分の責任でもないのに田畑を手放して離農しなければならない。「この先どうやって生活すればいいのか」と大粒の涙を流していた。野菜農家も同じでブロッコリーの苗を全部引き抜いて捨てていた。
▼公民館に避難していた岩倉さんはペットを避難所に持ちこむことは出来ない。仕方なく1週間に一度ほど帰宅してエサを与え「痩せたね」とネコに声をかける。最後に飼い犬のパンダにエサを与え、首輪を緩くして外れるようにして逃げるように家を離れる。するとそのパンダがずーーと岩倉さんの車を追ってくるではないか。まるで映画の一シーンのようで涙なくして見る事はできなかった。農民にも動物たちには何の責任もない。被災地にこっそり戻ると10万円の罰金と政府は言っている。しかしそうであるならば、これらの動物たちも生き残るためめの手段を政府は講じなければならない。
▼番組で放送された詳しい数値データなどはこちらをご覧下さい。

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