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May 06, 2011

戸坂潤「科学論」で感じた事など。

▼メルマガお読み下さったでしょうか?感想はお一人から寄せられています。さて「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で川村晃司氏が話した事に若干追加します。アイゼンハワーは当時アメリカが「軍産共同体」になっていると有名な演説をしました。ところがその裏では原子力をどうやって自分の国に取って有効で、しかも属国(つまり日本の様な)を支配する道具として使おうとしました。その結果日本は軍産共同体国家にはならなかったが、原産共同体国家になってしまったわけだ。原子力は研究から炉の設計、冷却水の循環システムで様々な専門分野が必要になる。そのため重電機から造船、建設まで詳しくはこちらをご覧頂きたい
▼これでお分かりの様に日本という国は東電だけではなく、これらの企業で首根っこをがっちり押さえられている。戦前の日本は一口に「絶対主義天皇制」という指摘する人たちがいる。それはとりもなおさず、天皇の威信を笠に着た、帝国陸海軍と、軍事産業が一体となった国家総動員システムであったと思う。これと同じような原産共同体になってしまったのが今日の日本の姿だ。
▼その原子力エネルギーを使って日本を成長させるという考えが、右から左まで同じ考えになってしまった。戸坂潤の「科学論」はかなり長くて難解だが、レーニンは国家の成長戦略の基礎に電力を据えた経緯が分かる。それを具体化したのはスターリンであり、重工業中心の国家に変貌化させていく。ソ連は社会主義国だなどと言われて来たが、実態はソ連もまた軍産共同体国家になってしまった。それで米ソはお互いに恐怖を煽って軍拡競争の道を突き進んでいく。その後チェルノブイリ原発事故をきっかけに国家として破綻してしまったのはご存知の通りだ。
▼その原子力を使って日本を経済発展させようとしたのが、日本の財界であり、また一部左翼の人達が原発を批判できないまま、今日に至っているのもレーニンの「経済成長」には「電力」(現在では原発)必要不可欠なものだと考えているからだ。所詮モノが豊な世界などというものは、どこかの発展途上国に負担を押しつけているだけの話だと思う。
▼先日見た映画「ザ・ホークスーハワード・ヒューズを売った男」を書こうと思ったが明日にご期待いただきたい。

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