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May 01, 2011

◇「木洩れ日の家で」を見る。

Kametenjn
(30日夕方の亀戸天神の藤棚とスカイツリー)大きな写真は昨日のブログの文末にリンクがあります。
▼毎月最終土曜日の朝8時からずっとNHKハイビジョンで「兵士たちの戦争」が放送されてきて楽しみに見ていた。ところが4月からの番組改編でなくなってしまった。NHKHPを見たら今後は不定期で放送されるという事だ。「威勢のいい戦争」ではなく、従軍した兵士や銃後の人達がどんな辛酸をなめ尽くしてきたか掘り下げた良質な番組だっただけに残念だ。
▼昨日の朝日夕刊には1面トップで、連休中も被災地にスコップ持参で駆けつける大勢の人達の写真があってとても励まされた。ついでにもう一つ朝日朝刊別刷り「be」に慶応教授金子勝の「悩みのるつぼ」という人生相談が掲載されていた。それによると来月定年退職を迎える3人の娘の母親が、末娘が会社で知り合った男性と結婚して海外に移住するという。将来の事を考えると心配でならないというのだ。原文はかなり長いが、金子は太宰治の「津軽」という小説を紹介し、小説を読んでいると、自分を育ててくれた故郷や親族、友人との関係は、移動距離や時間に比例して強くなる。娘さんの相談相手になってやることだと書いている。今朝もNHKラジオで太宰の「斜陽」を朗読する番組があった、「距離に比例して強くなる」という気持ちは良く分かる。さて1週間前に岩波ホールで見た映画から。
◇「木洩れ日の家で」ワルシャワの森の郊外にある木造の古い家に住むアニェラは91歳だ。この2階建ての家に愛犬フィラとともに住んでいる。隣に学校があるが、子どもたちは化け物屋敷だと悪口を言って近づかない。しかし庭の大木にかかっているブランコだけには興味があって、境界線を乗り越えてこっそり遊びに来る。アニェラが敢えてここで暮らしているのは息子夫妻と気が合わないからだ。さらにその一人娘ときたら、小遣いをせびるか、自分が持っている指輪を狙っているだけだ。だからアニェラは気の合う愛犬のフィラがいれば他になにもいらない。
▼この広い庭を眺めながら、クッキーを食べ、紅茶を飲んでいれば他に何もいらない。ところが悪ガキが孫娘を「デブ、デブ娘」と嫌っては虐める。そのことだけは気に入らない。さらに見知らぬ子どもが家の中にまで入り込んで」「5ズローチをくれ」というのでたたき出してやった。しかしこれは手厳しすぎただろうか?5ズローチくらいあげればよかったかしら。さらに最近は市役所の職員が「測量」と称して勝手に敷地内に出入りしようとするので、追い出してやった。だが彼らと来たら「屋敷は古すぎて危険なので、建て替えが必要です」と言ってのけるじゃありませんか。
▼さらに最近不動産屋か何かかしら、隣の家の住人が「この土地を欲しがっているから口利きをしてやる」と押しかけて来るんで、これも「一昨日来い」と言って追い出してやった。もう誰も来はしないだろうって安心していた。ところが最近気づいたのは、息子夫妻がそれを知って隣人と直接交渉を始めた様子なのよ。わたしには双眼鏡という飛び道具があるから、彼らの口の動きまで読んでしまうことができるの。息子は自分が代理人になって売るというが、嫁はとってもいい人で「そんな事したらいけない」と言ってくれているの。
▼そこでわたしは公正証書を作る決心をしたの。建物と土地には一切手をつけないという条件で、公共機関といっても建物は学校、土地は隣人に売却することを決めたの。どうせわたしはもう短い命だからそれでいいの。残念なのはフィラを置き去りにしてしまうことね。息子?あいつには一銭だって残してやらない。でも嫁はわたしの事を心配してくれたから指輪とネックレスだけあげることにしたの…。

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