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May 07, 2011

◇「ザ・ホークス/ハワード・ヒューズを売った男」を見る。

▼今朝のNHKラジオニュースで菅首相が「中部電力浜岡原子力発電所の全面停止要請」という事を知った。そのNHKの最後のコメントが「なぜ他にも原発があるのに浜岡原発だけなのか、説明が求められる」と締めくくった。最後の言葉はニュースとしては極めて不適当である。ニュース原稿を書いた記者の名前を出すべきだ。わたしは即座にNHKの意見拝聴ホームで自分の意見を書いて送った。浜岡が一番危ない事はわたしはこの2ヶ月書いて来た。さらによせばいいのに「我が党は一貫して言い続けてきた」と一言多い新聞もある。
▼みなさん隅田川にはなぜあんなに沢山の橋が架けられているか、考えたことはおありだろうか?実は1921年のワシントン海軍軍縮条約で日本の保有する軍艦の数が制約されてしまった。困ったのは造船会社である。そのため日本政府は、政府の契約を補うために造船会社に橋を作らせた。東京タワーの鉄骨は何で出来ているかといえば、これもまた太平洋戦争で廃棄された戦車を溶解して鉄骨を使って東京タワーを造った。本四架橋がたくさんあるのも造船会社と、橋梁会社の雇用対策と言っても間違いはない。
▼ソ連時代の鉄で言えば橋やタワーそれに建物は造ってしまえば終わりだ。ところが兵器は戦争のための消耗品で、常に作り続けなければならない。しかも支払いは国家だから取りはぐれの心配がないので、軍産共同体になってしまった。日本の原発も同様だ。
▼2日ほど前のTVを見ていたら、防災グッズとして防水効果があるP社のバッグが売れているのだそうだ。ハイパーレスキュー隊や自衛隊にも納入されているその鞄はシールドの部分にシリコンが使われていた。個人で買ったという小振りなものだが、中に入っていたのは、印鑑、通帳、パスポートなどだった。毎日こんな鞄を持ち歩く訳にはいかないし、いざというときは今回の地震でも、自分の身体一つで逃げ出している。こんなモノは何のやくにも立たないだろう。
▼先週から「自分の荷物3分の1軽減作戦」を始めた。デジカメや電子機器はソフマップ、DVDや本はブックオフに持ちこんだ。多少はお金になって本棚にすき間が出来るのは気持ちがいい。今年秋までに作戦は終了する見込み。みなさんにもぜひお勧めしたい。
◇「ザ・ホークス/ハワード・ヒューズを売った男」数年前に「アビエータ」という映画があったが、これはアメリカの航空王と言われたハワード・ヒューズの成功物語を描いていた。売れない作家クリフォード・アービングは、そのハワード・ヒューズがアメリカン・ドリームを実現させた人物として人気はあるが人前に出ない事に目をつけた。友人がマグロウヒル社にいるので、ヒューズに自伝を書く事を許可されたというニセの契約書を作って見せる。筆跡は手に入れた文書を何度もなぞって真似をし、筆跡鑑定者からも「ホンモノに間違いない」と折り紙を付けられる。
▼会社はアービングを大いに怪しんでいるが、契約書が間違いないという事で手付けを払う。アービングは情報収集を専門とする相棒とともに、空軍からあちこちヒューズの歩んだ場所に潜入して、密かにストックされているファイルを盗み出す。あるときなど膨大なファイルを見せられ、見るのは良いが持ち出しては困ると言われる。自分はその男の話相手になって、相棒はコピー屋に走らせて1000ページはあろうかという膨大な資料を手にする。
▼原稿を書き始め、ヒューズを知っている人にそれを見せるが、「ヒューズしか知らない事実が描かれている」と信頼させる。出版社から50万ドルの最初の小切手が発行されるが、払い出しはスイス銀行で、ヒューズの身内が引き出せる事になっている。しかたなく妻を変装させてスイスに向かわせる。一方アービングの話は次第に大きくなり、ヒューズを登場させないと次の110万ドルは手に入らない。そこで次々と芝居を打つことになる。大金は手にするが、思わぬ伏兵が出て、事態は思いも寄らぬ方向へと進展してゆく。「自伝」はヒューズをして「良く書かれている」と言わせるが、結局全部焼却処分になってしまう。大きな金もうけ話の前には大出版社もペテン師には引っかかってしまうというお話。渋谷シアターNで、上映中。

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