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May 22, 2011

原発はまだ人間がコントロール出来ない技術だ。

Ningyoyaki
(日本橋「重盛の人形焼き」)
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は「いまなぜメルトダウンの発表か?」が主要なテーマで、格納容器設計者の後藤氏が出席した。福島一号炉が水素爆発をしたとき、もし燃料棒も溶けて飛散していれば、もう日本に人は住める状態ではなくなっていた。制御棒が入ったため、結果として燃料を含んだ大爆発にはならなかった。しかし放射能の飛散はいつ納まるのは見えてこないのが現状である。
▼「もう絶対大事故にはならないのか?」との質問に対して「スリーマイルも、やったはず、バルブは締めた」という誤認の連鎖が大災害につながった。錯誤の連鎖が大事故に発展する場合が往々にして起こる。例えば飛行機が飛ぶという事は墜落する可能性も秘めているが、それは現在の技術で危ないことが事前に分かれば飛ばさないことができる、という事で事故は未然にコントロールできる可能性が高いので、許容の範囲とされている。しかし原発は誰もコントルール出来る技術ではないので、すぐ止めるべきだ。
▼菅首相がパリで開かれるG8で「日本はどんな大災害にも耐えうる原発技術を確立した」と演説するらしい。23日月曜日には後藤さんも国会に参考人招致されるので、そのことにクギをさして欲しいという内容だった。参考人招致の様子はNHKでは放送されないがネットで国会にアクセスすると中継が見られる筈である。NHKは最初これを中継しないと言っていたが、23日午後3時頃から中継が決まったので、ぜひご覧頂きたい。昨日「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも「NHKに全国中継するよう、みんなで電話しよう」と呼びかけていたが、どうやらそれが成功したようだ。
▼「週刊金曜日」継続購読もわたしと相手の誤認によるトラブルで3号は書店で購入していたが、20日からちゃんと届いた。お詫びにこの号だけは無料サービスで送ると言ってくれた。表紙は「原子力明るい未来のエネルギー」と書かれた福島第一原発から3・5km離れた双葉町に飼い主を失って彷徨する柴犬が写っている。またこの号には飯舘村で東電が行った説明会で15歳の高校1年生の渡辺奈美さんがおこなっった発言が紹介されている。「私は15歳です。今は川俣高校に通学しています。(中略)防潮堤を高くした方がいいと言っていた専門家がいたらしいのに、なぜ対応しなかったのですか。私は女の子です。将来は結婚して子どもを産む夢をもっています。もしここで被曝していたら、私の夢は潰されます。どう補償してくれるのですか!」。東電側がどう答えたかは「週刊金曜日」を買って読んでいただきたい。
▼「4月の涙」ではいくつかの音楽がテーマになっている。一つはベートーベンの交響曲第7番第二楽章である。判事はピアノを前にしてアーロ軍曹に「君はこれが分かるだろう。弾いてみてくれ」」と所望する場面がある。もう一つ2度登場するのはエリック・サティの「ジムノペディ」だ。さらに極めつけはあの「ワルシャワ労働歌」だった。どこの国でもあの軍歌のような歌が革命派には喜ばれたのだろうかと思った。
▼いまわたしがはまっているのは、水曜日夜10時からBSTBSの「新参者」の再放送である。リアルタイムで放送されたのは終わりの方の4、5回だった。舞台となるのは「日本橋・人形町」で再放送を見ていると作者の東野圭吾の緻密な物語の組立方は凄いと思う。写真はその3回目か4回目に登場した夏川結衣女将をしていた人形焼き屋さんのもの。

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