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May 31, 2011

クエが大事か、人間が大事なのか?

Nikkei
(30日の日経朝刊)
▼昨日の朝日夕刊の社会面トップ記事を見て腰がぬけるほど驚いた。「浜岡原発の余熱でクエを養殖しているが、原発が停止になると飼育ができなくなるので困る」という漁業関係者の声が大々的に出ているからだ。この記者は福島原発で爆発事故がおきて何がおきているか理解していないのではないか?人間から動物まで被曝して、算定できないほどの原発被害が生じている。クエは食わなくても人間は死なない。しかし原発の放射能は人間や動物を確実に死に至らしめる。こういう記事は中部電力の世論操作の方法としてリークされたのだと思う。
▼おりしも昨日の日経の朝刊によれば世論調査で「原発事故の終息に向けて何も進んでいないという」意見が74%にも上っている。昨日も書いたが東電の発表はいずれも「希望的観測」で汚水は溢れ、循環冷却システムができるのはいつになるかまったくメドが立たない。京大の小出氏は「海水を使った循環冷却システムなど実現不可能だ」と言い切っている。1週間前の衆議院の参考人招致の1人として登場した神戸大の石橋克彦氏は、親戚の知り合いだというので昨晩、借りて来た本を一冊読んだ。それによれば奥陸奥でかつて38mの津波が来たという記録があるという。(31日の朝刊によれば今回宮古では40mの津波が観測されたとされている)原発の側に防潮堤を作っても50mくらいのモノを作らなければ意味がないという事になる。それどころか原発そのものが地震で壊れてしまっているのだから、最早「想定外」などという言い訳はできなくなる。
▼さてきょう衆議院法務委員会で与野党合意で「強行採決」される予定の法務省起案の「コンピューター監視法案」(法案名「情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律」)が採決されそうだ。このことはどこの新聞にも一行も掲載されていない。これは現代版「治安維持法」とも言われる内容で、コンピュータウイルスを作ったもの。「わいせつ物」の定義の拡大。これらを刑事罰にするという内容なのだ。それらが令状なしの「保全要請」ができるとされる。どさくさに紛れてなぜ「ネット犯罪に刑事罰」なのだ。今朝も城東警察署の警官が女子高生のスカートの中を撮影したとして逮捕されたと報道されている。こういう事件が刑事罰が適当なのだ。おそらくネットでの政府批判が高まっているので、それを規制して黙らせるために「刑事罰」を新しく適用しようというのだろう。もし与野党一致でこの法案が成立したら、わたしはもう政党というモノを、一切信頼できなくなる。共謀罪新設に反対するネット署名はこちら。
▼土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」も結構面白かった。3人の出席者(愛川欣也、早野透、二木啓孝)が不破哲三の「原発」に関する論文を高く評価できると言っていた。さらに世論調査の方法に関して愛川はずっと異論を唱えている。NHKで頻繁に出てくる「RDD方式」というものはコンピュータ抽出方式で質問もコンピュータが行う。わたしのところにも世論調査ではないが、市場調査の同様のアンケートは来るが全部コンピュータだと分かる切ってしまう。それに今時の若者は固定電話を持っておらず携帯だけなので、その調査はあまり当てにならない。正確をきするのなら対面聞き取り調査が良いという事だった。紙数が尽きたので「ムッソリーニを愛した女」の続きは明日をお待ちいただきたい。

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