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May 08, 2011

「自衛隊を非軍事救援組織へ」という水島朝穂論文

▼部屋に引きこもって仕事をしていた。かなり集中力を使うので、夕方には体力、気力もかなり落ちてしまった。それでも座りっきりは良くないので、まず閉館間際の図書館に行って、「文藝春秋」の辺見庸のコラム「神話的破壊ことば/さあ新たな内部へ」を読んで来た。本当は雑誌『世界』5月号も借りたかったが、それは8日から貸し出し可能だった。「週刊金曜日」最新号は他の人がずっと読んでいて手にする順番は回って来なかった。
▼昨日は「愛川欣也パックイン・ジャーナル」と金子勝「ニュースにだまされるな!」が放送されたが、眼が疲れてしまったので録画だけで終わった。しかし午後9時から12ch系の愛川欣也「アドマチック」はわたしの居住区「東あずま」だった。知っているつもりでも半分以上の店を知らなかった。もっと世界に誇る雨水資料館とか、夜間中学発祥の地とかを紹介して欲しかった。
▼金曜日ブックオフでDVDを売り払ったお金でCDを一組買った。それはウラジミール・アシュケナージのバッハ、パルティータ全曲集だ。今までも、グレン・グールド他のパルティータを持っていたが、アシュケナージを一度聴いてみたかったが、あくまでも正統派の演奏である。
▼昨日の朝日で早稲田の水島朝穂教授が「非軍事救援組織へ転換を」というコメントを発表していた。水島は憲法学が専門だが、一貫して非軍事化の道筋を研究している。「自衛隊即時廃止」というのは、政治スローガンとしては簡単だ。しかし例えば15万人の隊員がいるとすれば、防衛省職員や家族だけで50万人以上の組織になる。おまけに軍需産業の従事する人達もいれれば膨大な人員が関わってくる。
▼水島は今回の災害では自衛隊以外に「人的動員力、輸送能力、陸海空の組織を統合運用する能力で優れている自衛隊にたよらざるを得ない」と指摘している。さらに過去の経験から「人命救助システム」を装備し、運用も含めて災害対処能力を強化してきた。だが法律的には災害派遣は「付随的活動のまま」であった。背景には「自衛隊はあくまでも武装組織」である。実際米軍横田基地には陸上幕僚監部の陸将補(防衛部長)が常駐し、在日米軍との調整に当たっていた。
▼今日本が直面する危機で大災害と原子力災害で、自衛隊の「軍」としての属性を徐々に縮小して、将来的には海外にも展開できる、非軍事的多機能は災害救援部隊に転換すべきだ、と指摘している。同じ紙面で元防衛長官の中谷ら好戦派が全面的に自衛隊を肯定しているのに対し、現実的な「自衛隊」転換論という水島の考えはもっと真剣に論議されなければならないと思う。

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