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June 17, 2011

GPSは便利な様だが、実は監視目的に利用される。

▼秋からの仕事の打合せで有楽町の国際フォーラムに出かけた。6人の人に会って名刺を交換して、若干の打合せをする。事前に名刺に顔写真を貼ってメールで添付して送ってあったので、初対面だったがすぐお目にかかる事ができた。あの建物の中に入ったのは初めてだったが、だだっ広い。7月からは全国各地を回る仕事が始まる。
▼昨晩NHKの「クローズアップ現代」は「災害に威力/GPSの可能性」だった。最初に紹介されたのは、東京であの地震に遭った若い夫婦だった。お互いにスマートフォンを使っていて、GPS上の地図でどこを歩いているか分かる分かるというソフトを使っていた。だから不安にならずに済んだという。しかし新婚ならばともかく、どこにいるかなど家族にも知られたくない場合だってある。営業マンを管理するためにこのソフトを使われたらたまらないな、という気持ちもする。
▼役に立ちそうなのは一眼デジカメの端子にGPSを接続する仕組みを使ったシステムだった。ボランティアの人に頼んでそれを使って被災地の写真を撮ってもらう。情報は自治体などで共有する。すると自宅の崩壊具合を確かめるとき、地図上で申請のあった人の場所をクリックすると、損壊の状況を判定出来るというものだ。これだと役所の人が現場に足を運ばなくても一目瞭然で、申請があってから受理までの時間が、4,5日に短縮できる。要するに一眼デジカメで撮った、データに位置が詳しく書き込まれるのだ。
▼最後は車に取り付けてあるGPSの情報を逆に車のメーカーで集約する。そうすると震災にあった地域でどの道路や橋を通って、どの目的地に向かったか分かる。それも一社だけではなく、5社くらいの情報を集約させて地図に重ね合わせると白い線となるので、実際に橋が落ちているか確かめに行かなくても確認できる。その情報は誰でも利用できる情報として公開されていた。
▼しかしいいことずくめの様だが、情報が誰かに利用されるという事は、プライバシーが漏れる危険性と背中合わせだと思う。いまの携帯もそうなのだが、逆に利用すれば,誰がどこを移動してどこに向かっているか、警察では手に取る様に分かってしまう。一番良い例は「Nシステム」と呼ばれるものが、主要道路の交差点や高速道路の分岐点には全部セットされている。「N」とはナンバーの略であり、自動車のナンバープレートを自動的に読みとるのだ。だからあらかじめ探そうという車のナンバーを警察のコンピュータにセットしておけば、あなたの動きは手に取る様に分かる。実はこれはSuicaについても同じ事が言える。
▼昨日どさくさに紛れて、「コンピュータ監視法案」が参議院法務委員会で強行採決された。「盗聴法」の時は暴力団の麻薬取引を監視するといいわけをしていた。今度はウィルスを防止するという、一見国民に納得されるような言葉と使っている。しかし問題はそれになぜ「刑法」による処分が必要なのか、いまだに明確な説明はない。

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