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June 15, 2011

◇「ミツバチの羽音と地球の回転」(1)

▼ネットファクスの件は今までの番号を使えるという事で解決した。そうこうしていると次々と荷物が届き始める。その一つが先日ここで書いた映画紹介をして欲しいという方からの試写用のDVDがあった。映画のタイトルは「大陽と月と/私たちの憲法の人々の情熱」という約2時間のものだった。文法的に言えば「の」という助詞の使い方が間違っているように思えるかも知れないが、これは映画配給会社がつけたタイトルだから仕方ない。前半を見てこれで観客が来てくれるのだろうか?と心配になったが後半それは次第に説得力を帯びてきた。誰が見ても面白いという映画ではないが、今週中にあらましをご紹介できると思う。
▼◇「ミツバチの羽音と地球の回転」15日の朝刊を見ていたらこの映画を作った鎌仲ひとみさんのインタビュー記事がでていた。瀬戸内海にある祝島で早朝から海苔のひじきを採取している一人の男性がいる。彼はUターンしてこの地に戻って来た。真面目な青年はお年よりからも評判いい。彼はに妻と1歳くらいの女児がいる。村人からは「もう一人いればいいのに」と言われる妻。すると「もうお腹のなかにいるんです」と答え、村人からは祝福の声がかかる。祝島は決してゆたかな島ではない、だが青年は親に乞われた訳でもないが、ここで暮らす決意をした。
▼小さな島で取れるのはひじき、干しタコと、一本釣りの鯛などだ。陸では稲と枇杷が実る豊かな島でもある。彼は何とか市場を拡げようとネットで枇杷や枇杷葉茶を開発して販売している。だがこの祝島に対岸に四国電力は28年前の原発を作ろうと計画をたてた。ドキュメンタリーでは村人が毎週一回デモをしている様子。それに電力会社がブイを投下しようとするその攻防戦などが描かれる。
▼京都大学の研究などによれば、もし対岸の上関に原発が出来ると原発を冷却する排水溝の気温が上がり、この地域に生息する希少生物が死んでしまう。結果として食物連鎖に影響を与え漁業が出来なくなってしまうという。中電は約束を違えて早朝のブイを投錨してしまう。漁を休んで中電の作業船に抗議をくり返す漁民の数は増え、カヤックも作業船を取り囲む。そのときの中電の言い分はこうだ。現場責任者はハンドマイクで「第一次産業だけではこの先やっていけない。原発があれば雇用を増やせます。」と
▼しかし島民たちは、祝島の島と海にある資源を守りながら反対運動を28年間続けている。生活に根付いた反対運動のドキュメンタリーは昨年10月の撮影で終わっている。この島の高齢である島民のたたかいの結果、未だに原発はできるメドもたっていない。おそらく今年の福島原発の事故の結果、それはもう建設不可能に近いところまで追い込まれているに違いない。映画では後半スウェーデンのエネルギーも詳しく取材しているので、続きはいつかご紹介したい。渋谷ユーロスペースで再度の上映中。いつまで上映されるかは映画館に問い合わせて下さい。

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