« 欧米に較べて日本の消費税は低くはない。 | Main | NHK19日夜「昔 父は日本人を殺した」を見る。 »

June 20, 2011

◇「風吹く良き日」を見る。

Satotadao
(映画評論家佐藤忠男氏:新宿ケイズシネマで)
▼シネマの原稿は今週締めきりで、すでに書こうと思っている作品は決まっている。だから義務として見る必要はなかったが、3つの選択肢があった。イタリア映画、韓国映画、それに日本の昔のヤクザ抗争の作品があった。最後のは浅草名画座で上映されている「やくざ刑事/マリファナ密売組織」という70年の作品で、ツイッターでとても面白いと紹介されていた。何せここは3本立てで1000円だから、弁当を買っていけば1日中見る事ができる。それも体力的にきついので、新宿のケイズシネマ(K's cinema)に向かう。「K」とは韓国系の映画を上映するので名付けられたと思う。
▼先週末のいくつかの新聞や週刊誌で紹介されていたのが、◇「風吹く良き日」という作品だ。みなさんはアン・ソンギという韓国の名優をご存知だろうか?彼が30数年前に出演した映画である。アン・ソンギという俳優を知ったのは、8年前に公開された、「MUSA」という韓国映画を見たときの事だ。主演はチャン・ツイィーだったが、姫を守るチン・リブ隊長を演じていたが、その存在感に圧倒されたものだ。その後92年の「ホワイト・バッジ」2年前の「光州518」では元軍人で軍隊の鎮圧に重機関銃を構えて戦いを挑む主演とも言える役を演じていた。
▼さて映画だが、今からおよそ30年前のソウルが舞台だ。貧しい山村から家を飛び出すように都会にやってきた青年は出前のおかもち(アン・ソンギ)、理髪店の洗髪(イ・ヨンホ)もう一人(キム・ソンチャン)はいつかはホテル王になることを夢見ている。とても仲よしだが、時にはつまらない事で大げんかをしたりする。あるときソンギは金持ちの令嬢に目をつけられ、自宅まで食事を運んで親しくなる。しかしそれも令嬢の退屈しのぎの遊びであることを知らされる時が来る。ヨンホといえば店でマッサージをしている人気娘が好きだが、見向きもされない。それどころか彼女は、田舎に残してきた病弱の両親や弟妹たちを仕送りをして食わせなければならない。それでやむなく、金持ちの愛人になってしまう。
▼最後のソンチャンは50万ウォンを貯めて恋人とホテルを建てて大きくする夢を語るが、恋人に大金を持ち逃げされてしまう。3人3様の蹉跌で落ち込んでしまう。それでもソンギはボクシングジムに通ってバカにされない実力をつけようと努力を始める。みんなが落ち込んでいるときソンチャンに召集令状が届く。みんな再会できるのは先の事だから記念に写真を撮っておこうと写真館に行く。スチール写真に使われている写真は、この場面である。その後ヨンホは、片想いの女性が金持ちが籠もっているホテルに刃物を持って押し入り、相手の男性に大けがを負わせてしまう。
▼入営するソンチャンを駅で見送るソンギ、列車が走り出す寸前ソンチャンの妹がゆで卵と握り飯を持って駆けつける。そしてヨンホが娑婆に出て来たら、俺も除隊できるだろうから、妹をくれぐれも頼む、といって列車に飛び乗る。
▼映画が終了後、映画評論家の佐藤忠男氏が登場して、韓国映画の歴史を喋ってくれた。やはり日本と同様経済発展しているときは娯楽作品しか、でないが落ち込んでいる時の方が良い映画が出来るという内容だった。
▼【原発危機】 「福島第一原発の安全装置は8年前に外されていた」、原口氏が衝撃の告発

|

« 欧米に較べて日本の消費税は低くはない。 | Main | NHK19日夜「昔 父は日本人を殺した」を見る。 »