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July 04, 2011

行動に参加することが民主主義/山口二郎談

▼この数日中尊寺が世界遺産になった、と朝日新聞などは「指定されたから人が押し寄せている」などと写真入りで持ち上げている。わたしも中尊寺には一度行った事があるが、なぜ中尊寺なのか選ばれた理由がまったく分からない。外国人は金ぴかが好きだから選ばれたのかと思ってしまう。金ぴかの金色堂を除けば、山形の山寺とかあの程度の寺は全国各地にある。それよりも、青森の恐山を世界遺産にして欲しかった。もっともあちらはテーマパークぽかったのかも知れない。
▼この間沢山のTVを見たが、今朝はこれから取材を控えているので手短にしか書く時間がない。まず「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では約半分である50分ほどの時間をとって潮流発電を取り上げていた。これはレギュラーの田岡がヨットが好きなので発言したことに端を発する。この日は製品化をかんがえているノバ・エネルギーという会社の社長である、鈴木清美氏をゲストに迎えていた。鈴木氏は元もと船乗りであった。世界の海を回っているとフロリダ湾をでる時、必要以上のエンジンを回転させなければならなかった。調べるとそこには巨大な潮流が存在した。これを発電に使えないかと考えたのが出発である。世界で強い潮流の流れがあるのは、フロリダ沖とイギリス、それに日本の和歌山から房総沖である。世界の流れはこの3つだ。
▼イギリスとアメリカは国策としてこれをエネルギー化しようとしているが、日本は通産省が未だに原発から舵を切っていないので、開発するにも資金が足りない。現在はマグロ型のエンジンを兵庫沖に鎮めて実験を繰り返している状態だ。これが成功すればクリーンな無限エネルギーになる。風や太陽と違って止まることもないし、地球が存在するかぎり潮流はなくならない。潮流エネルギーを制するものが次世代の世界を制する。残念ながら日本政府からはお呼びがかからないが、アメリカ政府からは声をかけられているので、近く行く事になっている。出席者からは「城南信用金庫に頼んだらどうか?」という声もあったが面白かった。
▼次に面白かったのは朝日ニュースターの月一回番組(第一土曜日午後10時)「金子勝のニュースにだまされるな」だった。金子の番組は出席者は愛川と較べて、どちらかというとアカデミック系である。この日は「東電/電力会社」の在り方が中心だった。東電は民間会社なのに、政府は税金を注ぎ込む事をやろうとしている。これだと日本はもう資本主義国ではなく、社会主義国になってしまう。メルトダウンを関係者はみんな知っているのに2ヶ月も隠してきた。しかも原発の情報をひた隠しているので、この部分は北朝鮮と見まごうまかりの情報統制国家である。原発を今世界で推進しようとしているのは、ベトナム、中国など独裁的傾向が強い国だけになってしまっている。現在の原発事故の半分以上の責任は過去に経団連からカネをもらって推進して来た自民党・公明党である。彼らの責任が第一であり、ついで責任の3分の1くらいが民主党にある。そして民主党は電力労連の支持をえて政権に付いているのでむげに「脱原発」と言い切ることができない。この続きは後日書く。
▼最後に北大の山口二郎は選挙もそうだが徹底して民主主義を進めて行くことだと語った。わたしは山口の書いている本をいくつか読んでいるが全面的に彼の意見と同じではない。しかし2日の発言は以下の点で良かった。つまり国民が反原発でいうならば、街のデモに参加したり東電の株主総会に出る。原発差し止め裁判の原告に加わる。選挙の投票だけでなくこうしたことが民主主義に繋がる。東電で云えば経理を公開させ、領収書を一枚一枚チェックするなどすれば、電気のコストが明らかになっていくはずである。講演会を聞いたり、本を読んでいるだけでは,民主主義は実現しないのですよ。ささやかな自分にできる行動を考えてみましょう。都庁に紳士的に電話するのも民主主義なのです。
▼NHKの土曜日石巻赤十字病院の奮闘と、日曜日の続放射能測定も全部見たがいずれご紹介する。
▼昨日午後京橋「テアトル銀座」にトルコ映画「蜂蜜」を見に行った。♪「ミツバチブンブンブン、ブンブンブンブンとっくり下げて」ではないよ。「蜂蜜」だ。ベルリン国際映画祭で高く評価されたという曰く付きの作品だ。映画が終わった時後ろの座席に座っていた女性が「ザ・エンド」マークがでて、「これで終わりと言われても困る」と言っていたが、わたしも同感だった。
▼朝日もNHKもなぜ今朝のトップニュースが「レアメタル」なのだ。福島第一原発の排水ホースが切れてしまっているというのに。またまた原発事故隠しの情報操作に邁進するマスメディアたちだ。

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