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July 16, 2011

リニアにカネは出しても在来線は見すてるJR

▼昨日は暑かった。それに朝から仕事があったのでブログは15分くらいで書き上げて、ある場所へと向かった。モノレールからいくつかの駅の近くにある場所はMINさんのご自宅の近くでもある。モノレールに乗る前に駅員さんに下車駅を確認したら、一つ先の駅名を言われたのでその通りにしたら、行きすぎで1kmほども歩いて戻る事になった。
▼レッスンは1日6時間を予定していたが、生徒さんが優秀だったので午前中で終わった。その2階の部屋にはエアコンがなくて窓を開け放って講習をした。責任者から「午後になると、暑くてとても耐えられない」と聞かされた。こっちの体力が持つかなと心配になったが、昼前に終わった。MINさんに会ってある物を受け取ったら、ご親切に最寄りの駅まで車で送って下さったのでとても助かる。
▼来週の出張講習のレジュメを書かねばならなかったが、もう集中して考える事などできなかった。福島の畜産農家が飼育していた牛から高濃度のセシウムが検出された。常識的に考えれば200km離れた静岡や足柄の茶葉で検出されているのだから、60kmで検出されない筈はない。それに牛のエサの稲藁だが、「エサに使った」とか、「牛舎に敷き詰めただけだ」と言っているが、牛にはその区別は付かないから目の前にある藁は食べてしまうだろう。
▼ちなみに牛一頭の値段はどのくらいするのだろうと思ってネットで調べると、神戸牛は最高で一頭500万円で、その他は300万から200万円あるようだ。飼育する農家に取って見れば牛を生育させて売らないと現金は入ってこない。農家は大体稲にしても果実にしても1年かかって育てて、その間に使う農薬や肥料は農協からツケで買う。そしてそれらが売れたときに現金が入って、ツケを支払って残りが収入となる。牛の場合もそれと同じだろうから、何年もかかって育てた牛が売れなければ農家は収入が途絶えて資金が回転しなくなる。
▼工業製品とは決定的に違うのはここだから、東電なり政府は少なくともかかった費用はだしてやらないと、農家は再生産ができなくなってしまう。爆発事故が起きたとき「輸入エサをつ買っているから大丈夫」だと言ったのは政府だったか。相変わらず小手先のごまかしで責任を農家に押しつけて「乗り切ろう」としている姿が見え見えだ。
▼昨日の朝日では「在来線復旧阻む壁」という記事が社会面トップに出ていた。東北地方では常磐線を始めJR線の寸断されて復旧のメドがたたない区間が7路線でざっと見たところ約200kmある。第三セクターと言っても元もとはJR線で儲からない区間を払い下げたものだ。こちらは3路線南リアスと仙台空港線は全線不通で、北リアスも全路線の半分が不通になったままだ。
▼在来線7本の復旧だけで1000億円以上と見込まれ用地の買収でさらに金額は膨らむと言われている。JRは吉永小百合の「線路はつながる」というCMを流しているが、それはあくまでも収入の虎の子である新幹線に限っている。おりしもNHKではこの数日リニアの報道ばかりしている。わたしは新幹線でも山陽新幹線はトンネルばかりで乗るのは嫌いだ。どうようにリニアは名古屋まで殆どトンネルである。しかしその電力は原発がになうらしいと噂されている。それに作るための工事費は8兆9800億円だ。昨年度のJRの総収入は1兆6092億円。この収益の95%は新幹線と関東圏の在来線から成り立っている。今回被害を受けた「その他の在来線」の収益は5%だ。だからという訳でもないだろうがJRは「運輸収入を上回る額と投入したら、株主から経営責任をとわれかねない」と及び腰のようだ。
▼儲かるところにはいくらでも投資し、儲からない路線は見すてるという資本の論理がここでも先行している。こうなると地方はますます衰退するのみである。これらは国鉄を民営化してJRにした奴らの責任である。第三セクター路線の復旧は国の責任で行わなければ日本は滅びる。
▼きょう市ヶ谷のトウキョウ・セルバンテスで午後2時からスペイン映画「テシス、次は私が殺される」が上映される。10年くらいまえに高井戸の映画館でみたけど、怖くて怖くて、震え上がってしまった。涼しくなりたい人にはピッタリの映画です。

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