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July 07, 2011

◇「蜂蜜」(トルコ映画)を見る(1)

▼朝のNHKはどう考えても分からないニュースがでてくる。その一つが経産省による原発の安全性に関するストレステスト(再評価)である。これはEUが福島原発が起きたのをきっかけに、安全基準をつくりそれに適合しているかどうか検査をするという物である。しかも日本の経産省は昨日それを決めて、「全国の原発を1週間以内にチェックして報告せよ」という。ところがこれに佐賀県の古川知事やもう一人の知事が猛反発している。この二人の知事の目線はどちらを向いているのだろう?知事とは県民の命を守る義務がある筈だ。所が補助金が欲しくて目が眩んでしまったのか、「今更そんな調査をすなど、国のやることは分からない」と息巻いている。
▼もう一つは玄海原発の公聴会が開かれたとき、九電は社員や協力会社に対して「原発賛成のメールを一斉に送るよう」指示していた。しかも会社のPCを使うとIPで身元が知れるから自宅のPCを使うようにと念を押している。「九電の発した依頼メールの原文」このスクープは2日に「しんぶん赤旗」が行った。ところがNHKは昨晩から急に騒ぎ出し、遅まきながら朝日の朝刊にも掲載され、海江田をして「会社が原発賛成メールを組織した事が事実なら由々しき事態だ」と言わしめている。方や公聴会を開いた翌日にスクープしているのに、それから1週間もして風向きを見ながら重い腰を上げるマスメディア。それは松本龍の辞任に関しても新聞報道から、昼のTVがバラエティ番組のネタになるまで結構時間がかかっていた。これも横並びの様子見である。
◇「蜂蜜」トルコの山間地に住んでいる親子3人の家族。父親は蜂蜜を採取するため高い木に巣箱を仕掛ける。その作業というのも命がけである。めぼしい木の下に来るとロープの先端に引っかかる棒きれをつけて、10mはあろうかと思う高さまで放る。それがうまく引っかかると、男はロッククライミングの垂直登坂のように腕一本の力でまっすぐに登って行く。まあそれは見ているとレインジャーの訓練と言ったほうが正確だ。しかも箱を仕掛けて下るときもまた地面を直角に交わる様に下る。もし抑えている枝が折れると、地面に叩きつけられ命を失ってしまう。
▼そんな家庭を守っているのは茶葉の採取で生計を支える妻である。妻はある日食事の支度をしている最中「これからどうするの?」とつぶやく。今住んでいる場所で蜂蜜を採取する箱を仕掛けてもハチが入らなくなってしまったからだ。「うん」と夫は考えている様子で。「別の所に仕掛けてみようと思う」という様な事をいう。
▼そんな夫婦の一粒種の息子は吃音と内向気味な性格であまり喋らない。だが回りの生徒たちは教師から名指しで「朗読」させて貰えるので羨ましくて仕方ない。自分も挙手して指名して貰うのだが、「ラ、ライイオンと、ネ、ネネネズミ」と言った調子で先に進めない。読み終えると教師から赤いバッジをシャツに付けて貰えるので、自分もそうなりたいと考えているが果たせない。
▼息子は父親の存在が誇らしくて仕方ない。そして近所の蜂蜜採取にはいつも一緒についていく。そして父の身体を張った仕事ぶりの様子を母親に話をする。この村の生活は自給自足であり、木登りに使うロープも友人に作ってもらい買う。ある時作ってもらったロープを受け取りに行くとき、お礼とは別にその友人に息子が好きだった模型の小舟をプレゼントしてしまう。それを知った息子は大いにがっかりしてしまう。(これから取材に行くのでタイム・オーバー、明日に続く)

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