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July 18, 2011

「原発世論対策マニュアル」を作ったのは読売記者

▼「ギーラ、ギーラッ、大陽が、燃えるよォにィ-」安西マリアの「涙の大陽」だ相変わらず古いな-。それとも「あれも愛、これも愛、多分愛、きっと愛」松坂慶子の「愛の水中花」これも古い、大体歌詞を聞いていてもちっとも涼しくないよ。暑さを我慢して昨日は丸の内東映まで「大鹿村騒動記」を見に行って来た。感想は後日書くが、今年下半期の日本映画でベスト5以内に入ると思う。
▼さて先週の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」だ。AERAシニアライターの山田厚史は原子力保安院かどこかで「福島第四原発が爆発した」、というシュミレーションをやった。しかしその内容はとても発表できない内容だったので、封印してしまったという話をしていた。封印された内容については一切口をつぐんでいたが、おそらく首都圏や関東圏も現在の福島の20km圏内と同じ状況になるという事なのだろう、と推測される。しかし東京だけでも1200万人の人がいるのに、そんなに大勢の人たちをどこに避難させるかの見当もつかない。そうなったら北朝鮮かシベリアに移住する事でも頼むしかない。
▼さらに今朝の10ch系「モーニングバード」でも紹介されていたが、「原発世論対策マニュアル」の事だ。これは番組でのレギュラーの横尾和博が「赤旗」(日本共産党機関紙)の切りぬきを紹介していた。この文書は20年前に作成されたのだが、起草したのは当時読売新聞の記者だった人でその後この「原子力文化振興財団」の責任者に納まっている。このリンクには紹介されていないが、出版物に意識的に広告を出して取り込む。原子力事故が起きたときこそ安全性をアピールするチャンスである。ドラマに出演した俳優に台詞として「原発」の事を言わせる、等があった。
▼日曜日朝5時からの「朝日ニュースター」は「パブリック・アクセス」の第二弾だった。この日は「チェルノブイリへのかけはし」という日本の組織が、福島の子どもたちの健康相談をした話だった。行政がやらないので、アンケートを事前に配布して、専門の医師を全国からボランティアを募って対応した。100人くらい集まるかと思ったら、500人の主婦が子どもを連れて診察にやってきた。アンケートの主な意見は「事故があってから子どもに鼻血がでるようになって止まらない」、「激しく咳き込む」などの意見がトップを占めていた。これはチェルノブイリの事故直後と同じ傾向である。国と行政は責任をもって汚染地域に住んでいる子どもたちを、せめて1ヶ月でもいいから安全な場所に避難させてやる必要がある。
▼昨日の朝日書評で「フクシマ論.原子力ムラがなぜ生まれたのか」という本を編集委員のJ記者が書いている。J記者は川鉄公害裁判の訴訟が行われていた当時に千葉支局にいて、その後本社に戻る。一時期朝日新聞労組の委員長もしていた事がある。その後「新聞と戦争」の編集委員もしていた。J記者は書評の中で水上勉のエッセー「原発の若狭」の中でこう言っている。「都市の生活者の次男三男よ、長男の国、辺境の寒村は、放射能まみれになっても、きみたちが、健康で、優雅な文明生活を味わえて、せめて2DKのマンションでくらせるように、人のいやがる原発を抱えてがんばっているのだ、という声を、私は若狭の地平からきく思いがする」。

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