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August 18, 2011

NHK「日本はなぜ無謀な戦争をしたのか?」の続き。

Yosou18
(17日だされたNHKの18日の電力予想。今夏一番暑いと予想される18日は89%だ。)
▼図書館でブラームスの交響曲全集を借りてきた。今までも手許にあったのだが、ウォークマンでデータを引き継ぐ時に消えてしまった。こういうことは時々ある。とくに好きなのは1番なのだが、寝るまでに3回くり返して聴いた。
▼昨日STAを作ったことは大きな過ちであると書いた。それはミネタ氏がインタビューに答えて「FBIよりも大きな組織を作ることは雇用の面でも有効である」と語っていることだ。まずアメリカは治安や軍隊に雇用を求めるべきではない。製造業だ。STAに雇用された人物が清廉潔白な人ばかりならば良いがそうではない。現実にハワイでは観光客のバッグが彼らによって、勝手に空けられ現金を抜き取られる事件が発生している。
▼全身スキャンも、体型や着用している下着まで分かるので、係員によって興味本位で覗かれていることも発覚している。男は構わないが、女性の皆さんはイヤだろうと思う。通過するたびに思うのだが、入出国でなぜ同じ左右すべての指紋を取る必要があるのだろう。それに蓄積されたデータはどうなっているのだろう。もしテロリストがいたとしても、頭脳の中まではスキャンできないのだから、単なる抑止力としてのSTAでしかない、とわたしは思う。そして儲かるのはそれらの機器をかんりするメーカーとバッグメーカー(STAの鍵がついたバッグを持っていないとアメリカを通過できない)だけである。
▼一昨日の「日本はなぜ無謀な戦争をしたのか?」の続き。陸軍と海軍の対決は決定的になってしまった。海軍は戦争拡大で陸軍は今まで確保した地域をどうやって守っていくかだけで汲汲としていた。さらに両者を交えた会議でも東条は態度を曖昧にしたままだったので、「両論を併記」するだけで終わってしまった。
▼しかし占領地域をどうするかという問題も残っていた。陸軍が考えた方式とは、どの地域ではどの会社に政策を実行させるか、というプランを示したことだ。五味川純平の「戦争と人間」では五代財閥という会社がメインとなって歴史が動いていくが、このモデルとなったのは日産だと言われている。現実の世界でもプランが示され、その開発に向いている業者が軍部から指名される。TVではそのメーカーの一覧表が出ていた。同時に大きな会社だけではなく、小さな会社もそれに入ろうとするので、軍部に対する接待が始まる。行って見れば今の防衛省対軍事産業の癒着と似ている。さらに小さなメーカーまで入り交じっての受注合戦が繰り広げられた。
▼つまり戦争をどうやって終息させるかという方針がないまま、陸海軍が対立したまま、「大東亜共栄圏」という名目で戦争拡大が進められる。そして占領地の利権をビジネスチャンスという餌を見せて、経済界・産業界の協力と協力を取りつける。さらに驚くべきことに「自分のすることに正義感をもってやる場合には搾取ということにならない」と政府は乱暴な主張をする。当然企業は海外のその濡れ手で粟の利権に群がる。そしてさらなる利権を獲得しようとして産業は軍部を支援し、持ちつ持たれの関係で戦線を拡大して行く。海外に眼が向いたために、船が足りなくなる。その結果として日本国内の物資が不足してしまう。つまるところあの戦争とは軍部と産業のあくなき利権を拡大するために、多くの人々の命が奪われたのだ。だから戦争を「聖戦」とか亡くなった人に対して「英霊」などというのは間違った考え方なのだ。はっきり言えば「利権の犠牲」だったわけだ。

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