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August 07, 2011

日本人にとって「平和」を求める原点はどこにあるのか?

▼休日にも関わらず朝早くからアクセスしてくださってありがとうございます。土日はなるべくおそい時間にアクセスして下さるとブログをアップできている筈です。昨日は午前10時に新聞の映画一覧の部分(朝日で言うと5段抜き)カッターナイフで切り取り、昨日届いた「週刊金曜日」を持って電車に乗った。秋葉原までにどちらに行くか決定しなければならない。大体金曜日の夕刊の映画評で決める時もあるが、金曜日の夕刊にはめぼしい作品は出ていなかった。
▼銀座シネパトスで梶芽衣子の特集をやっている。5日まで「曽根崎心中」を上映していたが残念なことに見逃してしまった。あれはテレビでしか観ていないが、一度スクリーンで見たいと思っていた。
▼さて秋葉原までで決定したのは「週刊金曜日」の批評にもでていた、「モールス」であった。一言で言えばバンパイア映画なのだが、そう言い切れない面もある。何と原題は「Let Me in」で、言わば「わたしを中に入れて」がなぜ日本語のタイトルが「モールス」になってしまうのか不思議だ。しかもモールスは映画の最後の1分間にでてくるだけ。わたしはモールス信号を知っているから最後に少年がどういう合図を送ったか分かる。しかし翻訳には一切でないので、知らない人は分からないまま終わってしまう。
▼映画館はシネマスクエア東急という歌舞伎町の先にある。この映画館には2年ほど前、押井守の「攻殻機動隊」のデジタルリマスターが上映されたときに来ただけだ。映画の内容は後日ご紹介する。映画が終わってから道を間違えて歌舞伎町の真ん中を突っ切ってしまった。そうすると、真っ昼間なのに客引きがかなり大勢声をかけてきて参ってしまった。
▼昨日の朝日別刷り「be」に「ぜひ訪れたい戦争遺跡」という読者が選んだベスト10がでていた。1)ひめゆりの塔、2)広島原爆遺跡、3)長崎原爆遺跡、4)鹿児島の特攻基地群、5)摩文仁の丘周辺(沖縄糸満)、6)広島江田島旧海軍兵学校、7)松代大本営、8)広島呉軍港跡、9)沖縄陸軍病院南風原壕、10)市ヶ谷記念館(陸軍士官学校跡)となっている。わたしはこのうち8ヶ所訪れている。行っていないのは広島の海軍関係だけだ。なぜ呉が記念すべき場所になるのか訳が分からない。多分に投票した人が戦争を懐かしんでいるのではないかという風に感じられる。そしていずれも加害者としての史跡ではなく、日本人が被害者となった場所ばかりである。加害の歴史があるから被害者になる訳で、この辺を正しく歴史を勉強してほしいものだ。
▼メルマガでご紹介した加藤陽子の「満州事変から日中戦争へ」の最初の部分でこう言っている。文学者・吉田健一が「ヨオロッパの人間」のなか言葉である。「戦争とは近親者と別れて戦争に赴くとか、原爆で人間が一時的、暫時死ぬとかということではない。『それは宣戦布告が行われれば、いつ敵が自分の門前に現れるということを当然のこととして覚悟しなければならない。同じく当然のこととして自分の文明が滅びることも当然覚悟のなかに含まれることになる。』(中略)多くの日本人にとって戦争とは、あくまでも故国から遠く離れ場場所で起こる事件になっている」。8月に「平和」をさけぶ多くの日本人はこのことを忘れ去っていると、わたしは思う。

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