« ◇「未来を生きる君たちへ」を見る。 | Main | 「人生の目的はよい人にであうことにある」 »

August 20, 2011

「デイヴィッドを追え!~個人情報が危ない~」を見る。

▼昨日の地震は都内でも結構揺れた。ひと月前に水戸に行っていたが、そのときは地下鉄が下を走っている様な音がして驚いた。水戸には地下鉄などないが、そういう音なのだ。わたしはふる里の「松代地震で慣れている筈だったが、このゴォーっとする音は背筋が寒くなった。昨日は雨も凄かった、映画は座席指定のチケットをようやく手に入れたのでどんなことがあっても出かけなければならない。一日前とは打って変わり、雨が地面から吹き上げるような天気なので、短パンTシャツから一転してレインスーツ上下に、レインシューズに履き替えた。しかし映画館に着いたら靴下はびしょ濡れだった。濡れたままでは風邪をひいてしまうので、しかたなく素足になって映画鑑賞をした。
▼この間沢山の戦争記録番組を見た。しかしその分量が多くて書ききれない。一つは「引き裂かれた歳月 ~証言記録 シベリア抑留~」「留用」された日本人―私たちは中国建国を支えた 。さらに「陸軍軍医の戦場」全部で6時間くらいになると思う。興味のある方は「留用」については書籍にもなっているので、そちらを読んでいただきたい。総合して考えると、とくにソ連と中国に抑留や留用されていた人達は、帰国後の様々な「進歩」的な政治運動に影響を与えていることがわかる。先週NHKで竹下景子~戦争が父を変えた そして庶民派弁護士に~」をドラマ仕立てて紹介していた。父親は数年前に亡くなっているが、長崎の田舎(現在のハウステンボスあたり)から、貧乏だったが、成績優秀で名古屋の大学に入る。司法試験に受かって当時の満州に渡って官僚になる。
▼現地の人々に対しては親切だった。しかし敗戦で帰国する船の中で日本人から恨みを買い「中国の手先」とリンチを受ける。就職したいけれども過去が災いして仕事が得られない。そして税金の徴収をする仕事をするが、人々に「人でなし」と罵られる。すぐにその仕事は辞めて弁護士登録をして、今までの仕事とは逆に、敗訴しても敗訴しても余分に収めた税金を取り戻す訴訟に取り組むという話だった。つまり学んだ学問を誰のために役立てるかということだ。たんに出世だけが目的であれば、一流大学を出て官僚になり、若い時はそれなりに苦労はするが、上司の媒酌で政略結婚をし、出世コースに乗る。今年のNHKのこのシリーズは2本見ているが、あえて苦難の道を選んだ人の歩みを追っていることに共感を覚える。
▼さらにNHKのBSで先日深夜に放送された、「デイヴィッドを追え!~個人情報が危ない~」という番組は面白かった。イギリスは監視王国で監視カメラが500万台溢れている。イギリスに住むデイヴィッドというディレクターのもとに「娘さんの個人情報を紛失した」という行政からの手紙が届く。彼はこれをきっかけに、自分の「個人情報がどれほど企業や政府に把握されているのか」と疑問を持つ。そして自ら行方をくらまし、探偵社に依頼して自分を捜索させる。探偵事務所は彼の自宅のゴミ箱を漁り、レシートやメモの詳細な分析を始める。まず電話やカードの使用記録からブリュッセルを移動していいる事を突き止める。彼は意図的にYouTubeやツイッターで情報を発信して姿を露出させる。この中で重要な話が一つあった。それはフェイスブックがCIAが作ったものだ、という噂が流れているからとして使わなかったことだ。わたしがフェイスブックをやらない理由もまさにそこにある。あれでCIAに探られたら友人関係まで一発で分かってしまう。だからミクシーも全面的に信用はしていないそ、友人はネットでも一つに集中させてはいないし、公開もしない。
▼なぜ登録段階であれほど細かい個人情報を登録しなければならないのか。たしかチュニジアの政権が崩壊するとき多用された。エジプトでもそうであったが、両方とも政権が崩壊させることはアメリカにとって極めて有利に働いている。リビアにしてもシリアにしてもそれぞれの国が今のまま推移することはアメリカにとって望ましくない。だから爆撃よりも情報攪乱を狙った方が安くて確実である。さらにアメリカ国務省では、有名なハッカーを意図的に取り込もうとしている。デイヴィッドは結局7週間少々で、病院で出産した妻を見舞った場面で捕まってしまう。ネットで検索され、特定され、行動がどのように把握されていくのかを記録しようと試みる。そして探偵事務所を最後に訪れ、自分の情報がうずたかく積まれた書類の山を見て驚愕するというドキュメンタリーだった。
▼本日メルマガ締めきり日、昨日の納涼会は濃密な情報交換が出来て楽しかった。「一枚のハガキ」の感想は数日お待ち下さい。これから映画館に向かう。では、では。

|

« ◇「未来を生きる君たちへ」を見る。 | Main | 「人生の目的はよい人にであうことにある」 »