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September 30, 2011

信頼出来るか?文科省の放射能調査結果

Senryou929
(NHK29日夕方発表の放射線数値、やや高い)
▼今週は中々思い通りに仕事が進まず、待機の時間が多かった。本来ならば月曜日までには来ている、「指示書」が来ない。電話がメールでやっとそれが届いたのは、水曜日の夕方だった。届いたとたん「すぐに見積もり書を送ってくれ」というメールが届く。その仕事は昨日月末の出歩く仕事の合間を縫ってどうやら完成させた。時間があれば良い物ができる、というわけでもない。夜1回、今朝一回点検を重ね、午前6時前に送信を終えた。
▼朝刊にソニーが無線LANを使える「リーダー」を10月末に発売するとでていた。記事を良く読むとシャープはあの奇妙な名前の情報端末を早々と発売中止にしてしまったらしい。諸外国と比べて日本はこの分野は普及が遅れている。予想では11年度末に230万台が売れると言っていたが、実際には30万台だ。
▼わたしに言わせれば、読みたい本が何もない。重い。機器を作っているメーカーが提携している印刷会社とつるんでいるため、仕様がそれぞれ微妙に異なり、互換性がまったくない。1年に一度くらいバージョンアップするので、ユーザーはそのたびに端末を買い替える必要がでてくる。
▼考えても見て欲しい。私たちはパピルスやロゼッタストーンの時代からそれに書かれた文字を目視で認識している。ところが現代はそれが出来ないとなったら誰でも敬遠するに決まっている。挙げ句は「自炊」と称して自分で買った本をバラしてスキャナーで読みとり、端末に取り入れるというバカな事をやる人がいる。大体書籍離れが進んでいるのに、情報端末にしてからと言って読者が増えるはずなどない。ごく最近佐多稲子の処女作を読もうと思って図書館を検索した。もうそういう古い作品は図書館でも「書庫」の奥深くに埋蔵されている事が分かって、掘り出してもらった。
Nasihukusima
(福島の農家を支援するために購入した梨、目鼻はこちらで付けた)
▼昨日の続きで文科省が東北から関東地方をヘリコプターで放射能調査をした結果が朝刊に出ている。ラジオによれば「ホットスポットと呼ばれる、千葉の東葛、埼玉の三郷市などの地域も調査したが、相変わらず「ただちに影響のある値はでなかった」とシラを切っている。セシウム汚染の帯、首都圏に 千葉・埼玉の汚染地図公表だからもしこの汚染図が正しいと仮定するならが、NHKで毎夕発表している、放射線量の測定場所である、千葉の市原、神奈川の茅ヶ崎、東京の新宿都庁屋上など、意識的にまったく汚染されていない場所を測定していることになる。
▼さらにNHKの「クロ現」で発表されていたEUの基準が以下にデタラメであるかも以下でお分かりになろう。「野菜・米の500ベクレル」は絶対に受け入れてはならない」
▼さらにWSJ「放射線に関する政府の規制-信じて良いのか悪いのか」をご覧いただきたい。

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September 29, 2011

放射線汚染は広がるどこまでも…。

▼昨日の朝日朝刊に「スマホは回線を圧迫する」という意味の記事が出ていた。携帯電話は、アマチュア無線と違って中継器があるから通話ができる。分かりやすく言えば100回線の一束があるとする。携帯メールならばそのうちの1本で用事は済む。会話は5本分、ところがスマートフォンや携帯端末は、多くの情報量を運ぶので20本占有する。記事によれば2013年には回線が不足するという。今でさえ都心部などは動きが鈍くなっている。そりゃそうだ。先日電車に乗って首を傾げながら延々と情報端末を操っている女性がいた。また男性の場合はipadでマンガを読んでいるケースが多い。これは雑誌で発売されるよりも、ネットの方が一日早く掲載されるからだという。前者は電車の中で化粧をするのと変わらない。要するに仕事の段取りが悪いのに、それが出来なくて電車の中に持ちこんでいるという訳だ。長々と電話で話をする人も同様だ。ビジネスならば1分で電話が終わらないのは、事前に頭の中が整理できていない人だ。ま、そんな事言ってもしかたない。電波は国民の財産で使える幅は有限である。
▼かつてアマチュア無線で使っていた電波帯も、20年ほど前から「お国のため」に次々取り上げられてしまった経緯がある。省エネ同様電波も時間を最短にして、より大勢の人が有効に使えるように、用件は手短にして使いたいものである。国際間のインターネットも基本的には海底ケーブルを使うので同じだ。かつてフランスでワールドカップが開かれるとき、チケットの争奪戦で、ヨーロッパとのネットを使ったメールが1週間くらい中々通じなくなってしまったことを思いだした。
▼さて身近なところに、毎日抗議メールを出し続けている人がいる。政府、官公庁、各政党、放送局などに毎日平均数通書いている。メールが通じないところにはハガキを出す。NHKにもかなり頻繁に送っている。通常NHKに送ると「御意見承りました」という機械で返送メールがくるだけだ。ところが919デモの放送と、6時50分の放射線測定量に関してメールを送ったら返事が来たという。919に関しては6時台に放送したと、「真っ赤な嘘」をついている。後者に関してはネットで詳しく数値を発表しているという。
わざわざ返事が来た、ということは抗議が殺到しているからに違いない。数値に関して言えば全国でどれだけ多くの人がインターネットを使えるのか?たんなるアリバイ作りに終始している。
▼みんな反原発のデモに来いとは言わない。たとえ行けなくても様々な形で行動に参加することはできる、という事を言いたかった。昨日ご紹介したNHK「クロ現」に登場した浦嶋光佳慈恵医大准教授は「原発御用学者のリスト」に入っていた。
▼「熱風8月号」震災・原発に宮崎駿が思うこと「スタジオジブリ」のニュースはこちらです。
▼最近の日本のテレビや新聞報道を見ていると原発に対するスタンスが変わってきている。政府の言う原子炉の「冷温冷却」から「放射線は通常のレベル」。だから普通の生活をしている様子を一生懸命アピールする。昨日の「旅番組」でも信州旅行をした人がB温泉で松茸をほおばっているシーンがでた。しかし放射能汚染はキノコに一番集約される。すくなくともここ数年はキノコは一切食べないようにしたほうが安全だ。
▼ところが昨日の朝日などで文科省が8月末から9月上旬飛行機を使って調べたセシウム汚染の結果が発表されたとしている。「セシウム飛散、250キロ以遠にも/群馬の汚染地図公表」ネットでは「すぐやれば良いのに、なぜ今頃になって発表するのだ」と怒りの声が上がっていた。地図を拡大クリックしてご覧いただきたい。汚染は長野県に来ていないのではなく、調査していないだけなのだ。信州大学の調査でも軽井沢でも長野市でも汚染されている、と発表されている。だから当然数値が発表されるまではキノコ類など一切食べない方がよい。ノーテンキに松茸等を食べている時ではないよ。

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September 28, 2011

NHK26日「クロ現」の追加事項

Suuti927
(NHK9月27日発表の数値)
▼昨日の朝一番で洗濯機を回している最中に水漏れが起きた。調べてみると給水時にドバッと水が床に漏れてくる。洗濯はそれで止め、脱水にしてメーカーに修理を依頼した。今朝10時に先方から電話があり、何時に来てくれるか分かる。とはいっても我が家では一日に2回回すので、洗濯物は溜まる一方だ。ほおってはおけないので、これも近くのコインランドリーに行く。徒歩で220歩くらいの所に大型のコインランドリーがあるので助かる。朝6時から開いている筈なので、5時50分に到着したが6時になってもオートドアは開かない。その後何度か往復して洗濯は終わった。
▼日本では日曜日から100円ライターの規制が始まった。子どもの使い捨てライターによる事故が多いとかで、ツーアクションでないと火が着かない仕組みに仕様変更された。ところが家族が日曜日に買った100円ライターがいくら押しても火が着かない。あらかじめご説明すると、我が家ではうっかり、老後の事を考えて2年前にオール電化のキッチンにしてしまった。これは年老いて家事をしている最中に着衣に炎が燃え移ったりして、火傷や火事になることを防ぐ目的だ。今日のように原発の事までは考えていなかった。マンションの管理会社に事前申請すると、一棟の供給できる電力量は決まっていて、早い者勝ちみたいな所がある、とは言われた。
▼前置きが長くなってしまったが、我が家では猫が家の外を散歩したがる。そのとき玄関には虫が入らないように、蚊取り線香を焚く。ガスレンジがあったときはそれで蚊取り線香に火を付けていた。ところがオール電化になって家の中から、点火する炎が一つもなくなってしまった。それでタバコは吸わないが、100円ライターの登場となる。100円ローソンで買ったばかりのライターを、レシートと共に持参して「不良品では」と聞いたところ店員さんがやって見せて「異常に固くなったのです」とやって見せてくれた。とにかくわたしが試しても火が着かなかったくらい固い。
▼昨日にクローズアップ現代(略して「クロ現」というらしい)はわたしが見ても前半は良かったが後半は浦島充佳氏(東京慈恵会医科大学准教授)という放射線に詳しい医師が出て来て、日本の基準はEU並の基準でそれがいかに正しいかという説明に終始していた。その後昨日夕方になると、その運動をしている人達のサイトで「クロ現」を批判しているフェイスブックの記事が見つかった。ここでも「あれに出てきた基準値はあくまで緊急時のもので半年以上適用してるのは日本だけですよ」と書いている。わたしが見ていてもこの日の「クロ現」は後半になると政府方針がいかに正しいかに終始しているように見えた。
▼「NHKドキュメンタリー「全村避難 飯舘村 ある家族の150日」視聴。これが放映できないとか」 中程に45分の画像があります。ぜひご覧下さい。
▼もう一つこれは何度も書いてきたが小沢一郎氏も元秘書石川氏に対して一審の東京地裁は「有罪」の判決をだした。わたしは小沢氏は嫌いな政治家である。また地元岩手県でもいかに阿漕な事をしているかレポートも寄せられている。それはさておき今回の判決で、NHKから朝日に左翼政党まるで鬼の首を取ったかのような報道で歩調を揃えている。こうなるとまるで戦前の大政翼賛会だ。裁判とは検察の取り調べをした調書に基づいて裁判官が判断して判決を下す。これは民主主義の基本である筈だ。ところが裁判官は、それ以外の普通の場所で喋ったこと。刑務所で聞いた話などを全部証拠に採用して、予断をもった判決を下している。詳しくは「別冊世に噛む日日」。「まるこ姫の独り言/”小沢一郎氏元秘書3人に有罪判決”の衝撃、脱力」をご覧頂きたい。

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September 27, 2011

NHKCU現代/母親たちのネットワーク

Senryou26
(NHKが発表した26日の放射線量、いつもより高い)
▼♪「待っちあわせて、歩く銀座ー」昨日の朝刊を見てびっくりしたな。歌手でタレントの山内賢が死んじゃったよ。同じ年齢だけど、見るたびに痩せていた。ネットを見ると舞台俳優で実兄の久保明が弟の遺骨を持っている。病気は肺炎だと書いている。若くて肺炎?脳血管の病気をしていたり、一定の年齢になると飲み込む力が弱まり、誤嚥で気道に食べものが入って肺炎を引き起こす原因になる。先日読んでいたある本で、著者に元医師が風邪の予防について話す場面があった。外出から帰ったら手洗い、うがいする事は当然だが、朝起きたとき、口の中には雑菌が沢山ある。起床したらまず歯磨きをして、それから水を飲むなり飲食をする。そうしないと雑菌がそのまま胃袋や肺に入って風邪の原因になる、と。いくら書いても健康に興味のない人は仕方ない。
▼先日の土曜日銀座のシネパトスで「4デイズ」を見た。すると隣のスクリーンでは和泉雅子が舞台挨拶に来るとあった。上記山内賢と一緒に「ふたりの銀座」をうたった人だ。舞台挨拶は映画料金とは別にお金を払う仕組みになっている。和泉ではたとえお金を頂いても見に行かない。
▼昨日のFXに関してNHKは防衛省の要請で米英などが共同開発中のF35ライトニング2、米海軍のFA18E/F、欧州共同開発で英独伊などが採用しているユーロファイターの3機種が応募した、という。日本の防衛は日米安保条約という縛りのなかで存在している。だからいくら多数の応札があったとしても、それは単なる国民の目を欺くためのポーズでしかなく、すでにアメリカのF18Eに決まっている。どうせやるなら、わたしがかねてより主張しているロシアを入札に参加させるべきだ。ロシアはカネが欲しいからかなり安く応札してくると思う。
▼26日夜のNHK「クローズアップ現代/放射能から子どもを守りたい/~母親たちのネットワーク~」をご覧になっただろうか?最初に母親たちが少子化担当大臣の小宮山(元NHK解説委員)に要請書を出す場面が、いかにもクサイけど。東京電力福島第一原発の事故から半年たった。しかし政府の発表とは別に食品、土壌などから次々に高レベルの放射性物質が検出さている。これは母親たちがネットワークを作って独自に調査をした結果分かったことだ。「子どもを放射能から守りたい」と、30~40代の母親達がネットワークでつながり活動している。
▼その数は今や200余の団体で、賛同者は1600人以上に発展している。福島では行政が測らない食品を独自に測定機器をカンパや購入して検査をしている。ある母親は牛乳メーカーに電話する。しかし国の基準レベル以下だとして数値は知らせない。その母親はチェルノブイリで牛乳を飲ませた子どもたちが、甲状腺ガンを発症していることを知っている。彼女は牛乳をすべて輸入された豆乳に切り替えている。この番組では言っていないが、乳幼児に牛乳を飲ませることは気をつけた方が良い。詳しくは27日朝の朝日2面「甲状腺ガンってどんな病気なの?」にでている。必要な方には記事をPDFで送ります。
▼茨城県守谷市は秋の運動会シーズンを前に、近隣市町村の母親達が連携して行政に働きかける。市長は要請に対して除洗してもその土を持っていく場所がないと困惑している。、母親たちは知恵を絞って校庭に他から持ってきた土を被せて除染を実現させる。
▼国はいま被ばくの上限として、内部・外部合わせて「生涯100ミリシーベルト」という基準を設けようしている。母親達は、「将来を担う子どもだけは特別の配慮をしてほしい」と公聴会に駆けつける。そして語学堪能な母親たちが協力して文書を翻訳し、国内だけでなく海外の専門家にも直接意見を聞く。すると60人もの海外の専門家から声が寄せられる。また政府の意見募集に積極的に投稿している。さらに9月末には厚労相にも直接訴えることになった。
▼母親たちは画面を見ているとネットを拡げるツールはパソコンだけでなく、スマートフォン、フェイスブックや、ツイッターを使ってネットワークを拡げ、かつ昔取った杵柄の語学等もフルに活用している。一人の力は限られているし、具体的にみんなといっしょに行動しないと何も解決しない。そして自分のもっている専門性を、いつ、どこで生かすかも考える必要がある。

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September 26, 2011

919デモは将来教科書に載るかな?

▼しかし何故今朝のNHKラジオトップニュースはFX(自衛隊次期戦闘機)の選択なんだ。数100億単位のカネがかかる戦闘機などどうでもいいから被災地や被災者を一刻も早くなんとかしろ。漁業が再開できるように漁港の港湾施設を早く復旧してやれよ。保冷庫がなければ水揚げができないじゃないか。こういう無駄な予算を組むために先週は、ロシアの戦闘機が日本を回りを偵察で一周したというニュースを流して恐怖心を煽る。日本を攻めて、例え占領しても資源が何もないのに意味がない。
▼先週末発売になった「週刊金曜日」で落合恵子のエッセイがよかった。彼女は919集会の呼びかけ人の一人になっている。集会が終わった翌日某高校の教師からメールが届いた。教師数名と保護者数名、そして生徒4人で参加した。その中の女子高生が教師に質問した。「ねぇ、今日のデモって,将来教科書に載るかな?」教師は次の様に応えたという。「教科書に載るかどうかわからないけれど、日本の民主主義の年表には、太字で書かれるべきことだよね」と。メールを読みながら、鬼の目に涙・状態になった。
▼もう一つ日本航空から整理解雇された165人が「不当解雇だ」として東京地裁で初公判が行われた日地震が起きた。大きく法廷が揺れる中、原告団のメンバーは悲鳴ひとつ上げず、傍聴席から法廷のドアへ走った。ドアを開け放つと「避難路確保」と口にした。裁判官がその動きを見て、「裁判中は動かないで下さい」と発言したのには失笑が漏れた。さすが元日航のCAさん達は、す、凄い、わたしもあの日、自宅にいていち早く「避難路確保」をしたが、彼女たちもまたプロである。裁判長の制止をさておき機敏な行動をする姿が目に浮かぶ。
▼週末の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でまず野田首相がNYで演説した、「日本は安全な原発を作って原子炉は冷却しつつある」という内容。これを日本の時事通信などはWSJ(ウオール・ストリート・ジャーナル)から転載しているが、こんな転載は記者の能力を疑われる。なぜ直接野田の口から取材しないのか?第一福島原子炉の中がどうなっているのか?誰一人覗いて見た人はいない。原子炉がどうなっているのか分からないのに、冷却、冷温停止もへったくりもない。野田もたかだか1時間くらい棟屋の外部から見ただけで、よくもぬけぬけとそういう事を言えるものだ、と愛川などは言っていた。同感である。
▼中国か北朝鮮からの三菱など軍需産業に対するサイバー攻撃。これはおそらくエシュロンを使ってやったことだ。彼らは日本の産業界の情報を盗もうとしている。だから北朝鮮や中国のサーバーを経由し、そこにわざと足跡を残して日本の産業を小手調べで攻撃している。エシュロンはこれが成功したら中国を狙うつもりでいる。
▼わたしは大相撲にはまったく興味がない。あれはNHKと日本相撲協会が自分の利権のために行って、ニュースで「綱取りを狙っている」などと自画自賛の場所を演出している。その中でも名前が読めない関取がいた。「臥牙丸」というのだ。ネットでこの名前を入れて「読めない関取の名前」とやったら「ガガマル」とでてきた。ネットは便利だな。わたしがいま使っている携帯には歩数計の他、辞書も入っている。先日電車に乗っていたら「パンプスを履いても痛くない」という車内のつり革広告があった。はて「パンプスとは何だ?」まず日本語辞書を引くがでていない。携帯内蔵辞書はかなり貧弱で、先日旅行中「讃岐」も出て来なかった。パンプスは英和辞書に切り替えて意味が理解できた。

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September 25, 2011

◇「4デイズ」(続き)と「大陽のかけら」

Selbantes
(セルバンテス・東京)
▼ブログ読者の皆様、お早うございます。あるブログにコメントを書いてからこちらに来ました。昨日ご紹介した「4デイズ」に関して、某映画評論家にメールをお送りした。概要次の様な内容だった。「これを見てNHKで放送された「911テロに立ち上がった日系人」に登場した当時の運輸長官ミネタを思い出しました。彼は日米開戦でカリフォルニアの収容所に入れられ、その後人種差別はいけないと議員になるわけです。911の時アメリカの航空機3000機を退避させた功績はたしかにあると思います。しかしテレビで「肌の色で入国を差別させないSTAを作って雇用を創出させた」と誇らしげに語っていました。彼はここでボタンを掛け間違いしてしまいました。ヘレンの動きを見ていて、ふとミネタとダブって見えました。」これに対して、評論家は深夜にちゃんとご返事を下さった。こちらはプライバシーなのでご紹介できない。
▼「4デイズ」(続き)ヘレンらは核爆弾を設置した場所を聞き出そうと、モハメッドにさらに過酷な拷問続ける。ヘレンは一瞬自分がメスを突き立てた事を後悔する。しかし「国家の利益、国民の命とテロリストの命」を秤にかけてしまう。Hはさらにモハメッドの家族も引き出して。まず妻を拷問しようとする。モハメッドはそれに一瞬びるんで場所を白状する。だがそのまえに大統領に見せて欲しいメッセージがある、として3つの条件を出す。1)イスラム国への武器援助を止めろ。2)イスラム各国から撤兵せよ。等だった映画では3つめは出て来なかった。
▼それでヘレンはホッとする。しかしHはロシアから流出したプルトニウムは18kgで彼が言う3つの爆弾には15kgしか使われていない。ということは4つあるはずだと。Hはちゃんと計算が出来るがヘレンは甘かった。4つめはどこだ、と今度はモハメッドの2人の子どもを拷問しようとする。ヘレンは「4つ目は、きっとはったりよ」と言って子どもを引き離す、軍の内部にも彼女に同調する人物が一人だけいる。
▼何?こんな拷問は実際グアンタナモや、アブグレイブ刑務所で米軍が実際やっていることのごく一部だ。最後は映画「マラソンマン」の様なのも出てくる。敢えて言わないが映画をご覧になると分かる。モハメッドの自白に基づいて3箇所の現場にかけつけて起爆装置を解除しる爆発物処理班…。どうなったかは言えない。
▼昨日午後から市ヶ谷のセルバンテス・東京に行った。ここで午後から映画会があったからだ。『太陽のかけら』というメキシコ映画だ。監督はあのゲバラの青年時代を描いた傑作「モーターサイクルダイアリー」を撮ったガエル・ガルシア・ベルナル監督。わたしはスペイン語は殆ど分からない。単語を10ほど知っているだけだ。だが映画にはちゃんと字幕が付いているので心配はない。これは昨日で終わった。セルバンテスでは時々見逃した作品を上映するので来る。8月には何故か「アナとオットー」を上映した。これはわたしの生涯ベスト10に入る作品で、ぜひ一度スクリーンで見たいと思っていたが、うっかり見逃してしまった。
▼市ヶ谷を降りて坂を登る途中に書店がある。普段まったく行かない書店に入ると、脳がかなり刺激される。レイアウトの発想からして違うのだ。そこで立ち読みした整理本でいいことを言っていた。つまり写真の整理は過去のものは結局見ることがないので手を付けるな。現在のものを一つの旅行に関して5枚に絞れというものだった。わたしはひと月500枚くらい撮影するが、一枚も紙焼きしていない。ただデジタルデータを3重にして保存してあるだけ。
▼夕べ午後10時半にマナーモードにした携帯電話が鳴った。「○○○さんHです」と女性の声。○○○にはわたしの姓が入る。「知らないけど」とわたし。「いま同級会しているのW君に代わる」とこれも知らない男だ。「今度は5年後に同級会を開く」などと一方的にしゃべるのでHもWも知らない。だいたいHやWという名前の友だちは小学校から大学までいない。お宅何県の人?○○○以下の何という名前の人に電話してるの?」と聞くと明らかに人違いだった。わたしの携帯の番号は一般に公開していない。大体5年後にわたしが生きているという保障は何もない。電話する前に本人かどうかちゃんと確認してくれ。もちろん掛かってきたその番号は着信拒否にした事は言うまでもない。

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September 24, 2011

◇「4デイズ」を見る。

Saba11
(映画館の近くの食堂で食べた焼きサバ定食、夜に行くと「獺祭」を飲ませてくれる)
▼毎年7月の梅雨明けから真夏だけはお酒は美味しいと思う。9月になると,自分はアル中になってしまうのでは、という恐怖が襲ってくる。といっても近所で売っている激安で1本1000円程度のスコッチウィスキーだ。医者から「飲むなら蒸留酒にせよ」、と言われている。これを炭酸で割って2杯くらい。だが毎年お彼岸になると、本当に暑さが遠のいて、飲みたくなくなる。これは本当に不思議な現象だと思う。
▼原稿は約束の木曜日に終わってしまったので、午後から映画に行く。何にするか3本ほど選択肢があった。何にするか迷ったときは、多少交流のある某映画評論家(大学教授でもある)のサイトをチェックする。行ってきたのは銀座シネパトスの「4デイズ」である。いま東京では、ラッセル・クロウ「3デイズ」というのも上映されているので紛らわしい。
◇「4デイズ」(原題はUnthinkable)何やら厳しい顔つきの女性ヘレン・ブロディ(「マトリックス」のキャリー=アン・モス)がNYの街角を歩いている。彼女はFBIの対テロ情報分析官である。職場につくとテロリストとおぼしい人脈の一覧表と顔写真が貼ってある部屋に行く。部下が「この女は結婚していますがモスクに礼拝に行かない。偽装では…」と報告する。彼女は「イスラムで女性は礼拝には行かないの、そんなの常識よ」とはねつける。上司から「イスラム系テロリストを逮捕したので、軍と協力して尋問に協力してくれ」と頼まれる。軍が優先するのは戦時だけでしょう、と一度は言うが断れない。容疑者モハメッドはアメリカ国籍を持っている。そしてCFBIに「アメリカの主要都市3箇所に核爆弾爆発物を仕掛けた。」というビデオレターを送っていた。だがあっさり逮捕されたのは何故か?
▼そこに別ルートでFBIに協力していた尋問のプロH(サミエル・L・ジャクソン)だ。尋問室ではすでに軍の専門家が天井につり上げて拷問をしているが、モハメッドは口を割らない。Hは道具一式を部屋に並べ、「そこにある消火用の斧を持って来い」と兵士に命令する。兵士は?と差し出す。Hの取り調べ方法は単刀直入でまず容疑者の指を1本切り落とし、恐怖を植え付ける。
▼それを隣の部屋の外で見ていたヘレンは「容疑者はアメリカ国民だし、拷問で情報を聞き出すのは違法だ」と詰問する。Hは「そんなの通用しない。核爆弾の在りかを聞き出す為にはテロリストには何でもありだ」とうそぶく。911事件以来アメリカは視界の「外」「異形」なるものはすべてテロリストに見えるのだろう。先にご紹介したFOXのドラマでも医師つかって拷問に協力させている。ヘレンは必死に拷問を止めようとする。しかしHは「じゃあ、あんたが場所を聞き出してみな」と交代する。ヘレンは人を愛するという感情に訴えて情報を聞き出そうとするが、モハメッドが言っていることが本当かどうか見極めが出来ない。
▼そうしているうちに上記3つの他に仕掛けてあった爆弾がモールで爆発して50余人の死者がでてしまう。そのときはヘレンも思わずモハメッドの胸にメスを突き刺してしまう。ヘレンすら「アメリカ国民を守る」という事で我を忘れてしまう。観客はHが悪者でヘレンが善人と思って来たが期待は見事に裏切られ、正義はどちらにあるのか分からなくしてしまう。銀座シネパトス(続く)
▼今朝の朝日別刷り「be」に「会いたい革命家」という特集がある。1位ガンジー、2位ゲバラ、3位孫文、以下レーニン、毛沢東、スターリンなどロクでもないのがいるので省略して10位にあの幸徳秋水が入っていたので嬉しかった。

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September 23, 2011

臓器売買は映画の世界の話ではない。

▼日本は休日なので、堅いネタはしばし休憩する。この数日のアクセス言語の解析で一位は「アジョン」となっている。調べて見るとわたしがブログに書いた「アジョン」はYahoo!のトップに来ていた。そんなに凄い映画で、ぜひ観るべきかというと、そういう内容でもない。とにかくわたしは血が飛び散るような映画は苦手だ。
▼ただ臓器売買など、それに類する犯罪はアジアでは中国やタイなどで多発している。日本でも2ヶ月ほど前に問題になった徳州会と暴力団が関連する事件が発覚したばかりだ。これはヨーロッパなどの先進国でも同様の犯罪がおこなわれている。それは主としてアフリカに住む人たちの臓器を抜き取って冷温状態でヨーロッパや北欧に持ちこまれて移植されているようだ。それがテーマの「ハーベスト」という映画が大昔あった。主人公が麻酔薬で眠らされ、翌朝気がついてみると片方の腎臓が抜き取られていたという話だった。主演していたのはFOX系で放送されている「女検死医ジョーダン」でギャレット・メーシー博士を演じているミゲル・フェラーだった。
▼昨夕図書館に注文した本を引き取りに行ってきた。いや前日にメールで「揃った」という連絡があった。だが折からの台風による豪雨だったので取りやめた。一つは森達也の「A3」である。図書館の本は借りる期限は3週間だ。ところが本書は待ち人はわたし一人だったにもかかわらず、一月半ほど待たされた。パラパラっと見た感じ1日もあれば読む事ができる。7冊借りたのだが、そのうちの一冊に誰かがネットで書いていたか「松本清張の残像」という一冊があった。読み始めたら226事件を調べて行く裏話が面白くて1時間で一気に読んでしまった。そのように集中して読むと後でジンジンと頭が痛くなり、昂奮して夜になっても寝付けなくなる。
▼もう書くのもイヤにやってしまうが、どじょう首相がNYで「福島原発を年内に低温冷却する」と大見得を切った演説をしている。メルトスルーしている核燃料を掬い上げる技術も存在しないし、海に流出した京レベルの放射線汚染水を戻す技術もない。全国に飛散しているセシウムで汚染された土壌を除洗しても、持って行く先すら決まっていない。
▼いまでさえ福島の木は一部の人達から「汚染が広がる」と騒がれて県外で燃やすことすらできない。まして除洗された土壌は大量でどこに持って行っていいか?首相はアメリカに向かう政府専用機の中で官僚から、美辞麗句を並べる原稿を受け取り演説の練習をしたのだろう。
▼919のデモの呼びかけをしたが、みなさんシーンとしていた。知る限り呼びかけに応えて会場にいらした方は一人もいなかった、と思う。わたしは東電を初めとする原発のコングロマリットに殺されたくない。東大を出て霞ヶ関を牛耳る官僚たちに殺されたくもない。同じ地球に住んで同じ空気を吸っているのだから、汚染レベルはみんなそれほど変わらない。ネットを黙って見ていても誰も何もしてくれない。これからどうしたら良いかはご自分で考えていただきたい。自分の世代はダメでもl、子どもたちにどんな世界を残してやれるかは、あなた行動にかかっている。もちろんデモに行くなど直接行動をとる事だけがすべてではない。昨日のブログの最後でご紹介した、地の人・宗教対話センターのパンフレット「放射能ってこわくないの?」をダウンロードして普及するなども一つの行動であるはずだ。

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September 22, 2011

台風のなか外房の美術館まで取材に出かける。

Utiwa
(919集会で配布されていた団扇、ことし貰った団扇はこれで10枚になった。)
▼昨日のブログの明らかな間違いは919集会の模様をNHKが夜10時になってようやく放送した時間は10分ではなく、10秒でした。民放が数分でNHKが10分の筈はありません。それとNHKで毎夕6時50分から放送している、20日の放射能測定結果の画像を入れました。この日アナウンサーは「一様に高くなっている」とコメントしていました。未だに神奈川がなぜ茅ヶ崎で、千葉が市原で測定するのか分かりません。
▼先週高知県を回ってきましたが、日曜日だったか民放で映画の「釣りバカ日誌」を放送していました、。釣りバカは主演の西田のキャラクターが嫌いなので見た事がありません。しかしこの日は「四国霊場巡り」編でした。はりまや橋から足摺岬まで行って来たばかりの場所でついつい懐かしく見ました。
▼健康診断は定期検診とじっくりやっていると1日潰れてしまいます。そこ健康診断に行く前の午前10時に、いつものクリニックで診察カードを出して「1時間後に来ます」とお願いして隣の駅まで歩きます。診断は予約をしてあるので15分ほどで終わります。それから取って返し午後1時にはすべて終了して帰宅する事ができました。先日久米宏もラジオで言っていましたが、毎年数ミリずづ身長が短くなって来ます。わたしは骨粗鬆症ではありませんが、そうでなくてもこうなります。
▼台風接近のなかで美術館の取材に向かいました。外房線は午後はどうなるか分かりません。バスを乗り継いで美術館の受付に到着。取材に応じてくださる学芸員の名前を告げると、午後1時半から出勤だというのでびっくり。電話してもらうと青山の事務所にいるとおっしゃいます。学芸員を取材するのが目的ではなく、美術館と編集長を通じて頼んであった筈です。たまたま美術館の入り口に、同館のホームページで見た館長さんが立っていました。あいにくの暴風雨で敬遠されて、客足もよくないので案内してくださる事になりました。
▼80歳を過ぎたお年よりを1階から地下3階まで案内していただくのも、申しわけないので40分ほどで辞去しました。その後友人と近くの駅で待ち合わせをしていました。ご自宅に電話すると留守番電話になっていました。メッセージを残しましたが、連絡ミスでお会いすることは出来ませんでした。その後台風は強くなる一方で、途中下車をしたら電車が動かなくなって、友人宅に一泊させて貰わなくなっていたかも知れません。
▼昨日の鎌田實さんのブログで米(こめ)の放射線セシウム汚染で大事な事を言っている。わたしも長い間続けてきた玄米食を止めた方が良いかも知れないと思った。
▼わたしは沖縄の伊波洋一さんとツイッターで繋がっている。昨日のツイッターで「ニューヨークタイムス」に出した意見広告の事が紹介されていた。赤いタイトルの右脇の「see more」をクリックしていただくと詳しい内容を見る事ができる。
▼トップ写真の右にあるパンフレット「放射能ってそんなにこわくない?」の詳細は以下に写真データであります。

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September 21, 2011

◇「Ajohon」を見る。

Houshasen920
(20日夕方のNHK画面、流石に「普段より高い」と言っていたが、横浜市内を計測せず茅ヶ崎を計ってどうする?)
▼台風でこれから出かける。午前中はまだしも、外房線が午後から動くかどうか?先方の学芸員にはアポイントメントを取ってあるので、とりあえず行ける所まで行くしかない。明日確実に雨が止んでくれれば、取材日時を一日だけ延ばす方法はある。しかしその場合、パソコンを持参して、取材したらすぐその場で原稿を書かなければ締めきりに間に合わない。
▼919集会の報道でNHKは一切無視していた。ところがネットを見るとその後「抗議」が殺到して電話が繋がらない状態になっていたらしい。ある人は「次のデモはNHKに向けて行う」とまで言ったという。そのせいかどうか分からないが、午後10時代になってたった10秒だけ放送した。そのくせ京都で開かれている、国民の立場にたたい「原子力学会」の会議だけは延々とその空疎な内容を流し続けている。
▼もう一つ政党レベルで、主催者がベ平連系ということで冷ややかに見ているところもある。1面トップの写真は素人写真を使って、記事には「幹部もデモに参加した」とだけ書いている。政党は所詮自分の票がどう伸びるかだけでしか、物事を見ないからそうなってしまう。集会で見た感じでは、参加者は旧総評系の労組が5割、政党の紐付きでない市民団体が3割、その他だった。それはプラカードを見ると、お仕着せでない自分の言葉が多かったことでも分かる。
◇「Aジョン」韓国語に詳しくはないが、これは血縁関係のない小父さんという意味だ。雑居ビルの中で質屋を営む身元不明な男。髪はブラックジャックの様にボサボサで素顔も正体も不明だ。彼は近所の雑貨にやってくる少女(岩波ホールの「冬の小鳥」の主人公を演じた少女)がいつも万引きをしているので、その代金を代わって払おうとする。しかし店主は「そのうち分かるからほおっておけばいい」と気に止めない。少女の母はキャバレーのような所で働くが、子どもは放りっぱなし。麻薬に手を出していて、代金が支払えなかったため、ある日死体で発見される。死体の内蔵は抜かれ、眼球も抜かれていた。これは東南アジアに現実に蔓延している、臓器摘出とそれを売る闇の組織の仕業と思わせる。
▼Ajonは母のいなくなった子どもを、何とかして面倒をみなければという気持ちになる。それは最後まで伏線となる。実はAjonは軍の秘密部隊に所属していた過去を持つ。そのとき妻はエコー検査で自分が妊娠しているお腹の子どもの写真を見せて微笑む。妻は乳児の靴を買って自家用車に乗り込む。そのとき夫のAjonに緊急命令が入る。軍の秘密文書が盗まれたという緊急招集の連絡だ。と、そのとき一台の大型トラックが彼の乗用車を押しつぶしてしまう。妻は即死し、一足の小さな靴だけが残りAジョンはその秘密組織に復讐を誓う。
▼少女を守るとは自分の亡くなった嬰児が成長している姿とオーバーラップさせた。警察が麻薬取締をすべくシンジケートに乗り込むが、いつも相手に逃げられるか、敗退する。誘拐された少女たちは、一室に押し込められ、偽造カードを使って現金を引き出すなどの手先として使われている。Ajonはそこまで突き止めるが、犯罪組織は少女を隠して「手を引け」と脅す。Aジョンは麻薬組織を執拗に追いつめて行くと、「少女の命はない。子どもの内蔵は売れないが角膜ならば売れる」と脅す。Ajonは長い髪をすっぱり切り落とし、元の特殊部隊の兵士の姿になる。そして友人に連発の拳銃を手に入れてくれと頼む。そして敵の牙城に乗り込み、捨て身で敵の用心棒やボスと対決する。単なるアクション映画ではなく、少女たちを犯罪組織の手先に使うところや、臓器売買をテーマになっているのが、現在の闇を照らそうという監督の思いが伝わってくる。

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September 20, 2011

◇「ミケランジェロの暗号」を見る。

Demo2
(919明治公園の反原発デモ)持参したデジカメのSDカードが認識せず、携帯で撮った。毎日新聞の写真サイト。
▼1週間の始まりは予定表と、執筆している新聞の企画表を見る事から始まる。明日はある美術館を取材して翌日までに原稿をまとめる。それとシネマの締めきりもあることが分かった。それにきょうはメルマガの締め切り日だ。シネマは来週かと思っていた。ブログをさかのぼって見ると、「ミケランジェロの暗号」は見ただけで書いていないことが分かった。3日の間に2本も見ることは出来ないから冷や汗をかいた。というのはきょう午前中は区の健康診断の日。午後は薬がなくなったのでいつものクリニックと掛け持ちだ。
▼シネマは明治公園の反原発デモの前に丸の内東映で韓国映画「アジョン」を見た。韓国映画は目を覆いたくなるような残虐場面があって苦手だ。枝葉の部分が多いから、それを切り捨てれば何とか書ける。反原発デモは銀座から四谷にでて、そこからJRに乗り換えて千駄ヶ谷に出た。デモに参加する格好をした人は大体わかるので、その人達の後を付いていったら会場にたどり着いた。午後2時頃だったがもう会場には入れなかった。それでも3人ほどの知人に会った。だがこの6万人も集まった集会の様子を、夕方のマスメディアは半分くらいの数で少なく報道していた。NHKに至っては一切報道せず無視する有り様だ。そのくせIAEAに行っている細野が「年内に福島の原子炉を100度以下に冷やす」と出来もしないことを大々的に取り上げる異常な姿勢に終始している。細野が大体信頼できる男なのか、タレントのM嬢との事件などネットを見ていただければ分かる。
◇「ミケランジェロの暗号」1938年ベルリンに向かっていたナチスの航空機が、ポーランド上空でパルチザンの機関銃攻撃により墜落する。マシンピストルで落ちる飛行機という設定は無理があるが、省略する。そこに乗っていて生き残ったのはユダヤ人画商の息子ヴィクトルはかろうじて生き残る。そしてもう一人彼を輸送する任務を負っていた元使用人でいまは、SSに成り下がったルディだ。なぜこんな事になったか?国宝級の幻の絵のありかは一家の重大な秘密であった。しかし息子ヴィクトルがは使用人の息子で親友のルディにその秘密を話してしまう。その後ルディはSSで出世するためにそれをナチスに密告する。
▼ヴィクトルは重症のルディを小屋に運び込み、そこにはナチスが救出にやってくるだろうと見当をつけて、自分の囚人服とSSの制服を取り替えて自分で着てしまう。そうぞう通りナチスの救援隊がやってきて化け通すこと決め込む。おりしもナチスは負け込んでいて、イタリアとの同盟を強化する必要に迫られていた。(この部分は史実と違いムッソリーニはアフリカまで手を広げて困っていたので、ヒトラーがロンメルを北アフリカに派遣する)そこで画商の持っていたミケランジェロの未発見の名作をウィーンの画商カウフマンが秘蔵していることに目をつける。そして外相がベルリンを訪れた時、プレゼントしてい協力関係を強めようとする。
▼しかし隠した絵の場所を中々白状しなかったためヴィクトル一家は絵を奪われ収容所に送られてしまう。しかしナチスが奪ったミケランジェロの絵は、イタリアの鑑定家が見ると、その奪った絵が贋作であったことが発覚する。しかし本物の絵を隠した一家の父はすでに収容所で死亡している。そしてヴィクトルに謎のメッセージを残していた。ヴィクトルは絵の在りかがわからないものの、まだ収容所で生き残っている母の命を救うためナチスとの危険な駆け引きをするのだが…。

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September 19, 2011

都会「発展」の犠牲にされる農漁村

▼今回の旅行で農村と都会の格差をまざまざと見せつけられた。日本はまだそれでも良い方かも知れないが、絶対集落と呼ばれる65歳以上のお年よりが住み、ただ農村が崩壊するのを待っている状態は、日本各地に存在する。アメリカもそうだが第一次産業と製造業の価値が認められない国はやがて滅びる。カネさえあって、それで外国から食料を買えば良いという考え方には与しない。それにきらびやかな摩天楼の国々を有り難がる人々も。結局株などの投資は他人のカネを転がしているだけで、実態経済を伴わないカネだけが世界を駆け巡っている。それを恰も豊かだと思い込まされているだけだ。
▼それは今回の台風で大きな被害を受けた和歌山や奈良の一地域が、橋が決壊して孤立し、学校すら再会できてない。お年よりたちは月に一度の買い物にも行けないと口々に言っている。もう一つは三陸鉄道も3分断されたままで、政府は100億のカネを貸すと言っているが、乗降客の数からして返すことができる金額ではない。その一方で、原発同様大企業が参加しているリニア新幹線のプロジェクトには資金を湯水の様に投入する。わたしは経済の専門家ではないが、江戸時代は士農工商で、いまの実態は工商農というだけで、冷遇されているのは山林や農漁村だけと、それほど代わっていない様に思える。
▼このところむのたけじさんの検索用語が増えています。先日、日本ジャーナリスト会議(JCJ)でむのさんが1時間半に渡って講演したお話が以下にありますので、興味のある方はご覧下さい。
▼昨日のNHKラジオで「きょうはどんな日」のトップに「1931年9月18日,柳条湖の鉄道が爆破され満州事変が勃発した」とだけ報じていたのはいささか疑問に思った。多くの読者はご存知だと思うが、この爆破事件は日本軍による謀略であった。一体誰が爆破したのか言わないのは意識的なのか、と「みなさまのNHK」の良識を疑いたくなった。
▼先週土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で最初に「鉢呂経済産業大臣が辞任」した問題がまず取り上げられた。主として川村晃氏が発言したが、鉢呂氏は就任に当たって原発をこれ以上増やさないという立場だった。それを経済産業省の官僚たちが、危機を感じた。「市の街」発言は菅首相時代に大臣も発言しているので珍しいことではない。ところがなぜ鉢呂氏の発言だけが問題化されるのか?実際現地に行ってみればその光景は「死の街」であることがわかる。さらに「放射能と付ける」という言葉は、オフレコの記者会見で喋ったとされる。オフレコは信義の問題で外には出してはならない。しかも「放射能をつける」としゃべったという証拠は、記者たちのメモから見ても何一つない。
▼おそらくこれは一部の官僚が記者達を使って焚きつけたフレームアップであろう。記者会見でまるで大臣の首も思いのまま、傲慢暴言ヤクザ記者はこの男、時事通信の鈴木隆義記者である。
▼今朝のテレビで放送されていた、側溝から高濃度セシウム 横浜・港北区。民間レベルで調査したらこの数値が出て、市役所が慌てていた。このニュースで大事なのは市役所は動かないから民間で測定したというのがそもそものきっかけだ。この書き方ではあたかも市役所がやったように見える。NHKで毎夕発表している数値がいかにデタラメかという事だ。民間レベルの調査では最も放射線量が高かったのは大倉山の毎時0.91マイクロシーベルトで、ここの道路の側溝の土などからは1キロあたり4万200ベクレルの放射性物質が検出されたということだ。

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September 18, 2011

海に近い人は津波対策に真剣だった。

Sainantan
(四国最南端の標識)
▼バスや電車にかなり長い時間乗っていたので体中が痛い。それに羽田は成田空港と違って、JRやモノレールの乗り換えに荷物を持って上り下りする場所が多い。このところ短期の出張があるので、小型のキャリーバッグを買った。これがパソコンが入っているので小型の割には結構重い。それを乗り換えの時エスカレーターを待っていると時間がないので、バッグを持って階段を上り下りするので、腕も痛かった。毎日腕立て伏せや、スクワット、腹筋・背筋を鍛える運動を250回くらいやっているが、それでも使う筋肉が違うせいか、疲れが残っていた。
▼昨日までの高知日記は、「坂本清馬」などの誤記を訂正した他、写真もはっきりしたものに入れ替えて、追加したのでご覧頂きたい。友人の一人がメールを下さって植木枝盛や龍馬の事を教えて下さった。二つを比較すると植木が書斎に座って「草案」の執筆をしている風景や、書斎の本なども展示され、民衆の間にいかに支持されていたがが分かる様になっている。だが龍馬の展示は、有名な写真や持っていた銃や刀の展示、「おりょう」との出会いの他、「日本を洗濯する」などの手紙類、それに暗殺現場の再現である。
Tokoroten
(足摺岬のところてん、カツオのだし汁で頂く)
▼これははっきり言うと3年前にご紹介した、松山の「坂の上の雲ミュージアム」と同じく中身がスカスカだ。ま、わたしは龍馬には興味がないのでこれくらいにしておく。知人がこの土佐に生きた女性をテーマにした、大原富枝の「婉という女」があることを教えてくれた。図書館から借りて来て早速読み始めた。昨日の朝日で作家の浅田次郎が、午前中は執筆して、午後からは読書をすると書いていた。作家としては読書量が決定的になると言っていた。届いたばかりの「週刊金曜日」でオウム真理教の村井幹部殺害の実行犯である除弘行氏が、鈴木邦男氏と対談していて12年間の旭川刑務所で2000冊の本を読破したと言っている。先日もモノレールから電車に乗り換えて回りの風景を観察した。スマートフォンで携帯メールを打っている人物が男女2人、普通のメールが1人、後は危険物取り扱い試験の会話をしていた。文庫本を読んでいたのは1人の男性だけだった。日本の将来が心配だ。かくいうわたしも旅行に文庫本を1冊持参したが、まったく目を通さなかった。
▼もう一つ高知で感じたことは、かつてこの地域では「南海地震」があって大きな壊滅的な被害が起きている。だから東日本大震災は他人事ではない。建築中の行政機関の施設ははただちに設計変更をしている。財産の被害は仕方ないが、最低限人命は守るという考えだ。これは被災地でも同じ思想で設計が行われている。つまり一階はガレージ、もしくは店舗、2階に店舗や電源施設、3階以上に人間の住む居住空間を作るなどだ。
▼東京に住む人は父祖の時代からの言い伝えが残っていないから、関東大震災の恐ろしさは画像でしかしらない。ただ海に近い地域に住む人達は真剣だ。津波が来たら生き残れるか、高知城に逃げれば助かるか?等が飲んだ席などでも日常的に論議されている。その点東京に住む人は、もう津波などあくまでも他人事になっている。だが東京湾に津波が来ると高い所で90mになるという計算もある。そうなったらジタバタしても始まらない。
▼会議で会った人はその日で4回目になる。夕食時に映画が好きだという話になり、第一位は「シベールの日曜日」と聞いたときはとても嬉しくなった。これは何回も書いているが20代で日比谷の映画館で見た。いまは東宝系のリバイバルで、関西か九州地方でしか見る事ができなくなってしまった。レンタルDVDで置いてある所は少ない。機会があったら、ぜひネットで調べて映画館までお運びいただきたい。
▼明日919は「さよなら原発1000万人アクション」集会が明治公園である。「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも先週のゲスト落合恵子さんからのメッセージで、暑さ対策と逮捕されないように気をつけて参加して欲しいとあった。出席者は911で警察が12人も逮捕したのは異常で、これは参加しようと考えて人に威圧効果があると語っていた。

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September 17, 2011

高知の自由民権記念館を訪問する。

Jiyuuminken
(自由民権記念館内部)
▼高知旅行記はお楽しみいただけたでしょうか?会議は昼に終わったが、いくつか行ってみたい場所があった。まず高知市立自由民権記念館である。この存在はさいきん「大陽と月」というドキュメンタリー映画があって、その中で知った。この運動の中心になっているのは植木枝盛で彼の自由民権という思想だ。これがが、ずっと後の人に五日市憲法として引き継がれ、憲法草案を作るとき活かされる。高知市内は路面電車が網の目のように張りめぐされているので、中心部から外れるがその気になればすぐ行く事ができる。
▼展示を見るのには一時間は必要である。これを見てなぜこの高知県にこのような運動が広がっていたのだろう、という気持ちになる。高知には坂本龍馬がいるが、植木は彼よりも数段優れた人だと思う。高知県立龍馬記念館にも行ったが、司馬遼太郎が「竜馬」を書かなければそんなに人気はでなかっただろう。高知の人に怒られるかも知れないから、大きな声では言えないが「龍馬」は歴史上の実際の人で「竜馬」は司馬が小説のため作った人物で、かなり創作されている。ところがドラマを見た人はそれが実物だと勘違いしているようだ。はっきり言えば船を使って一山当てようとした「山師」の様な人物であったと思う。しかし自由民権は高知市立で、龍馬は高知県立だから、その力の入れ方は歴然としている。しかも最近は高知空港も龍馬空港ときているのだ。
▼高知県は横に長い県である。色々な人の話を聞いていると、旧幕藩というのは地理的に物流などを見事に考えた区割りから成り立っている。だから食文化からして味付け、食べるものがその地域によって全く異なる。だから「秘密のケンミンショー」が成り立つ話である。足摺と室戸では食べる魚も違うし、山あいの四万十では川魚が一押しとなっている。
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(龍馬記念館内部、龍馬と慎太郎が襲われた近江屋の内部再現図)
▼桂浜も行ったが折からの台風の影響で海には近づけなかった。最近この桂浜海岸で子どもを遊ばせてして高波にさらわれる事件が多発しているらしい。海岸の駐車場にすら行けなかったので、やむを得ず高台の国民宿舎の隣にある「龍馬博物館」に立ち寄る。一番凄かったのは龍馬が暗殺された近江屋の部屋にあった血染めの屏風(複製)だ。わたしが一番興味があったのは「龍馬の拳銃」である。これはアメリカのスミス・アンド・ウェッソン(S&W)社製の32口径6連発レボルバーだ。大昔NHKの大河ドラマで山本学が龍馬を演じたことがあった。そのとき新型のS&Wのチーフス・スペシャルを持って出て来たときには、時代考証のデタラメさに吹き出してしまった。
▼展示で龍馬の使った拳銃が展示していたところ「発射機能がある」と指摘されて、一時期撤去されたという。指摘する方もどうかしていると思うが、なぜ警察は古式銃の摘発に夢中になって、暴力団がもっている真性拳銃の摘発に真剣に取り組まないのか。現実に町中で暴力団による発砲事件は後を絶たない。この龍馬拳銃は科捜研でも発射機能があると検定され、いまは撃針を削って、外見はそのままで展示されている。
Katurahama
(桂浜はご覧の通りで近づくことも出来ない。龍馬記念館の内部からガラス越しに撮影した。)
▼高知空港に向かうと雨はますます激しくなる。大阪行きは欠航だ。東京行きは天候調査の結果によるという。もうここで4泊もしたくない。飛行機は一時間遅れで出発となって、途中かなり揺れたが無事に羽田に到着した。羽田の空にはなんと月が輝いていた。

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September 16, 2011

再び高知市内を歩き路面電車に乗る

Hotel
(ホテルの無線LANを使う)
▼朝9時24分の南風号に乗って高知市に向かう。幸徳秋水の展示は多すぎてすべて見る事は出来なかったのは残念だった。後で判った話だが高知は高齢者が65才以上の絶対集落が一番多い県だという。それはバスに乗って土佐清水まで通う乗客の顔を見ていてもわかる。その人たちの願望とは、自分はともかく先祖の土地は守りきったから、後は息子や娘など子どもの世話にならず、コロリと死ぬことが夢なのだという。特急列車に乗っていても判るのは途中の山間部は山に谷間に沿うように村が並んでいる。一見したところ店はおろか病院も見あたらない。
Densha
(旧都電を使って入る、車内の様子。この車両は冷房がなく団扇を貸し出していた)
▼だから地元の人に言わせると医者の選択肢などない。まともな医者にかかりたければ高知市内まで引っ越すしかないという事になる。指定された様に駅前から路面電車に乗って会場に辿り着く。乗り換えするから乗務員さんに「乗り換え券」を要望する。はりまや橋の先だから歩いていけない距離ではない。しかし荷物のPCが結構重いので路面電車に乗る。案内板を見るとこの車両はかつて東京の路面電車で使っていたと書いてある。わたしが状況したときは1区間15円だった記憶がある。こちらはは190円だが、車内を見回すと、ふと45年ほどタイムスリップしてしまった。
Ichiba
(ひろめ市場内部の様子)
▼会場のホテルに荷物を置いて昼飯を食べに出かける。何やら怪しげな「ひろめ市場」に辿り着く。わたしは気取ったレストランは苦手で、こういう怪しい雑多な雰囲気がする場所が好きだ。雑多な店が寄り集まった東南アジアのバザールの雰囲気がする。後で詳しい人にお聞きしたら、バブルの頃にANAがビルを建てようとして買い占めた土地だが、バブルが弾けて立ち消えになっった。それを地元の飲食店などが交渉して、現在の様なテント小屋として契約して今日に至っているが成功した珍しい例だという。昼間から酒を飲ませるが、あいにく仕事を控えているので、写真の500円のワンコインランチを食べた。
▼サイフの残金が僅か2千円になってしまったので、郵便局に行って軍資金を引き出し、ついでに「週刊金曜日」の半年分の購読料を支払った。高知まで来てこんな事をしなくてもいいが、ついでである。ホテルに戻るとLANのジャックがないではないか。これで明日のブログの更新は風前の灯火である。フロントに聞くと全室無線LANになってるという。それがダメなんだよ、何とかしてくれい。頼むと電波が弱い場合にはLANアダプターを貸し出すというので借りて来て、ご覧の様にアップする事が出来た。
Beer
(四国のキリンビールの看板はすべてこれ)
▼数日前から当地のキリンビールの広告が気になって仕方なかった。写真でご紹介した「たっすいが、はいかん」である。どう考えても判らないのでその看板が出ている食堂に入ろうとしている若い人に「どういう意味ですか?」と思い切ってお聞きした。すると「そんな弱気ではいかん、もっと強気でいけ」というような意味だという。ちなみに東京のキリンは「ガツンとくるビール」である。
▼このところネットを見ていると9月になってから、反原発のデモでの逮捕者が激増している。デモをしている側は今までと同じ平和的な行進をしているだけだ。ところが警察や機動隊は「暴力行為」だと一方的に決めつけたり、あるいは勝手に倒れて「暴行を受けた」とデモ側を逮捕する。これらは、わたしに言わせれば現代の大逆事件である。反原発デモを萎縮させる狙いを持っているのだ。

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September 15, 2011

足摺岬を目指して中村からバスに乗る。

Asizuri2
(足摺岬公園の入り口、大きな写真はトップページにあり)
▼中央公民館で幸徳秋水の死刑から100周年の事業とし10日から特別展示が行われてていた。出かける前に展示を見学する。小さい頃から神童と言われた彼は早熟で、幼い頃から漢詩を作り始めたという。彼の焦眉の活躍はやはり萬朝報を辞職してから、日露戦争に対する論陣を張ったことだろう。たまたま「爆弾の作り方を誰かに聞いた」いう話がでっち上げ事件として「大逆事件」となる。おそらく権力者は彼の「反戦」の動きが国民を間に広がる事を恐れて、国民を萎縮させる為に大量の死刑を行ったと推測できる。展示をっみて遅まきながら中江兆民や板垣退助も、高知出身だと知った。
▼中村駅前から足摺岬行きのバスは出ていた。足摺にいくにはこのバスに2時間乗っていくしかない。始発から終点まで乗ったのは3人だけだった。バスが少し動き出してから、停留所にぽつんと座っている老人に運手手さんは声をかける。話は土佐清水の病院にいくためにこの昔のバス停で待っているという。運転手さんは念を押して、清水に行くバスはこれしかない。そっちで待っていると2時間後なるからと乗せて出発する。途中乗り降りするのは病院に通院するお年寄りばかりである。運転手さんはみなさんと顔見知りであるらしく、「今日はどこの病院か」とか「墓参りか」とか会話をしながら運転していく。さらに海が美しく見える場所ではわざわざバスを停めて「写真を撮ったら」と勧めて下さった。バスにはトイレも付いているが、途中ご自分の弁当を買うために大きなスーパーの前では5分のトイレ休憩をしてくれた。
Unomisaki
(「鵜の岬」の絶景、運転手さんが撮影のためにわざわざバスを停めてくれた)
▼目的地の足摺岬についてはメルマガの2ヵ月前の号でご紹介したように、事前学習をした。なぜ主人公は死ぬために足摺岬にやってきたのかと思った。戦前のここは有人の灯台施設だった。しかし戦争末期に米軍に攻撃破壊されてしまう。今は無人灯台で隣にロランらしいアンテナが立っている。展望台から太平洋を見ると真っ青で所々黒潮のような浅黒い海水も見えた。年配の女性二人が来ていて、カメラを忘れて様子で「この景色を芽に焼き付けていきましょう」と話し合っていた。旅先の風景は目に焼き付けるのが一番だ。
▼全体として太平洋の東尋坊という感じがする。夏は自殺しようという気持ちはしないが、おそらく冬になるとそんな人が出てくるのかもしれない。海岸線までは降りる場所はないので、見物する場所はそれほど多くはない。2時間滞在して、再び2時間バスに乗って中村に戻る。バスはトイレのない中型バスで、こちらも通院帰りの人たちが乗り降りする。足摺にはバスでしか行く方法はない。とにかくわたした乗った時間帯は空気を運んでいる様な状態である。もしバスがなくなってしまったら、お年よりは生きていけない。しかしバスに乗る旅行jも体力勝負である。
Shuusuiboti
(幸徳秋水の墓石)
▼中村に戻ってから四万十川を見に行く。帰りに幸徳秋水の墓地がホテルの裏にあることがわかったので参拝してきた。これから高知市に移動するので以上。

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September 14, 2011

四万十市に来たのは幸徳秋水展を見るため。

Kurosio
(中村駅のくろしお鉄道)
▼昨日は羽田から高知龍馬空港にやってきた。ところが羽田に行くのに時間を読み違えてしまった。浜松町でモノレールに乗ったのが午前9時、飛行機の離陸は9時半である。ダメもとだと思って降りてから走った。ゲートに着いて保安検査の場所に駆け込む。プリントアウトしたチケットを見せると、前の人で搭乗時間は終わってしまった、と言われる。前の人は保安検査でもたもたして時間がかかった。たった1分の差だから何とかしてと頼む。JALの係員に連絡をするから待て、と言われ3分ほどすると無線機を持った女性がやってきた客室乗務員に「ジャンプ1名」と連絡をくり返す。OKが出て6番搭乗口までキャリーバッグを抱えて、またひたすら走る。着席したのは出発2分前だった。
▼今回来た高知市は15日から講師を頼まれてやってきた。その仕事はパソコンを使った仕事なので荷物になるが持ってきた。連絡をするだけならば、キーボード付きのスマートフォンでも買えば済む。先方は講師のパソコンもご用意しましょうか?と親切におっしゃっていただいたが、「持参します」とお断りする。こんなときカラーのチャラチャラしたパソコンを持っていったらバカにされる。ビジネスはパナソニックのレッツノートでなければならない。
Tosakure
(JR「土佐久礼」の駅表示板)
▼せっかく高知まで来たのだから、はりまや橋だけを見学して、その先の四万十市(旧中村市)までやってきた。途中に「土佐久礼」駅を通過した。この駅名を見てピンと来た方はある劇画をご覧になっていた筈である。青柳裕介の「土佐の一本釣り」はここが舞台だった。と言ってもその漁村は町村合併でなくなって、山間の駅名だけ残っている。連載されていたのは「ビッグコミック」だった。わたしは友人から友人から「M16を使った面白い劇画の連載が始まった」と言われて買って読むようになった。それはさいとう・たかをの「ゴルゴ13」だった。連載が始まった当時はM16の情報はあまり日本には入っていなかった。おそらく日本でM16が人気になったのは、この連載以降だと思う。
▼「土佐の一本釣り」はゴルゴよりも後から連載が始まって人気が出た。わたしが今でもはっきり覚えているのは連載57作だった。それは海に漁に出ていた船が遭難する。すると陸にいる漁村の村人がみんなで海岸に集まって火を燃やして「頑張れ」と励ますシーンだ。暴風雨で漁業無線も使えない遠くだから、合図は「火」しかない、この村人が一体となったシーンは今も強烈に印象に残っている。
▼そして今いるのは四万十市である。ここは大逆事件の幸徳秋水の生地であり、墓場もある。彼はでっち上げで死刑にされた人物で、同じ中村にいて公徳の書生の様な仕事を手伝っていた青年坂本清馬も死刑判決を受けるが、恩赦で二〇年の禁固刑になる。坂本の事は「週刊金曜日」で鎌田慧がずっと連載をしている。

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September 13, 2011

君は「八月の砲声」を読んだか?加藤陽子

Harimayabashi
(はりまや橋の上を路面電車が走る)
▼何ヶ月もおたより途切れているブログ愛読者の皆様はお元気でありましょうか?今朝みなさんがこのブログをお読み下さる頃には、わたし西の方面の某空港に降り立っている筈である。7月は♪「次の北国行きが~」と書いたが、西にそういう歌は相応しくない。作詞家の作った歌詞を分析して見ると、失恋の歌は東京から東北方面に帰る、あるいは逃亡するものが多い様に感じる。しかし「中の島ブルース」は北から南に行っているからそうでもないかな。ま、どうでもいいや。
▼土曜日午後の久米宏「ラジオなんです」のゲストは歴史家の加藤陽子だった。わたしは1週間前かと思ってラジオの録音をセットして、帰宅して聞いたらまったく違うものが入っていたので驚いた。HPで番組を確認したら1週間お休みだったので安心した。久米は1944年7月14日の生まれだというところから話は弾んだ。そのときサイパンが陥落して東条は首相を辞任した頃だ。作家の大岡昇平はそのとき、フィリッピンに向かう船に乗っていた。自分としては戦争に反対したつもりだが、それを声にだして来なかった。だから否応なく、この沈没させられるかも知れない船に乗っている、と書いている。
▼加藤は自分は過去の第一次資料に当たって、死んだ人の事を書くのが商売である。だが311で子どもたちに何もしてやれなかった。子どもたちは5日間の暖かいご飯を食べることができなかった。だが5日ぶりに暖かいお握りを頬張っている写真を見ると涙が出てくる。そして彼らが書いた「いのち」という作文を見ると、「蒲団なくて画用紙一枚書けて寝た」というのも読んでいて涙がでてくる。これから生まれ、育って行く子どもたちのために自分が何をしてやれるだろうか、それを考えるのも自分の役目だと考える。
▼歴史資料というのは例えば10年20年で決着が付くわけではない。過去の資料を漁ると言ってもシベリア抑留の資料にしても、モスクワが核戦争で攻撃されると考えて、それらの資料はシベリアに運んで隠されていた。それがやっとモスクワに戻され、解析が始まったばかりである。そこには抑留された一人ひとりのカードが残されていた。中国問題の資料でも、大陸で毛沢東や日本と戦っていた蒋介石はその頃から一級資料を台湾に持ち出して隠していた。それも最近分かって解析されるようになった。
▼以下は久米の話だ。日本史で言えば大体明治維新で終わって日清戦争までたどり着かない。学校でも日本史、世界史、地理を別々に教えているが3つ一緒に教えて欲しい。例えばNHKの大河ドラマにそういう場面は実際出て来ないが、戦国武将が常に考えていたのは、常に考えているのは地形と天気の事ばかりである。それは何故かといえば、(以下加藤の話)兵站をどこにして作戦をすれば一番有利な地位に立つことができるかが、すべてを決定する。だからいまの中国にしても資源大国の様な事を言っているが、実際は資源が亡くなった事を考えているからアフリカで資金をばらまき石油の利権を漁る。ビルマを支援する本当の理由もそれで、南シナ海で軋轢が生じているのもレアメタルを手にいて様という思惑が働いている。
▼キューバ危機の時ケネディが議会でやった演説は「8月の砲声」ちくま文庫上下巻バーバラ・W・タックマン (著) からの引用だった。もしここでソ連と核戦争を繰り広げたら1000万人は死ぬだろう。だから戦争をしてはならない、という大演説をして議会を押し切った。歴史家の自分としては人間の苦痛をどうしたら軽減することができるか、が目標である。
▼と、ここまでが加藤の論理である。しかしわたしは久米と同じ年齢で当時を生きた者としての認識はケネディはこれほど善人ではなかった。つまりキューバで革命が起きてから一貫して潰そうと考えていた。キューバ危機の直前にもCIAの傭兵部隊をピッグス湾に上陸させ、失敗している。当時ソ連首相のフルシチョフは、キューバに核ミサイルを配置すれば面白い事になる、と冒険心で配備する。しかしそれはアメリカのスパイ機によって撮影され、撤去しなければ攻撃すると逆にケネディから脅される。これがキューバ危機である。わたしは同時、明日は東京もミサイル攻撃されて、今晩はきっと人類最後の日になると思って寝た覚えがある。
▼フルシチョフは脅しに屈し、キューバから貨物船を使ってミサイルを撤去する。そのときの最終条件は臨検は受けないが、船に載せたミサイルの覆いを外して上空から確認できる状態にする、というものだった。ケネディは平和主義者等ではなく、一貫してキューバを脅していたのだ。「八月の砲声」は図書館にリクエストを出したので、読み終わったらメルマガ読者には感想をお知らせする。

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September 12, 2011

3月14日「原発が爆発する」と南相馬市役所に自衛官がやってきた。

▼NHKなどは華々しく911事件をメモリアルデーとして、日本人遺族のお涙頂戴場面だけを取り上げていた。わたしはかねてから主張しているように、911事件は謎が多すぎると思う。大体飛行訓練をしていたという「アルカイダ」と称された人をFBIは即座に逮捕したが、一人も立件できずに釈放している。その代わりアフガン、イラクへの侵略戦争を始めた。しかしアメリカが「アルカイダ」を口実に実際軍事作戦を展開したり、軍事占領を続けているのは、アフガニスタンを筆頭にイラク、パキスタン、イエメン、ソマリアの5ヶ国だ。ところがパネッタ国防長官がCIA長官時代の昨年公表した数字では「アルカイダ」と称される武装勢力は「アフガニスタンには約50人」いる程度。パキスタンには「数百人(キャメロン英首相)規模だという。イエメンには、CIAの09年の発表だと「南部に200人」だ。ソマリアに関しては06年で「1000人以上」とされる。とすると、「アルカイダ」は多く見積もっても2000人を超えない計算になる。これは「週刊金曜日」9月9日号「一極支配を目指す米国の野望」成沢宗男記者の書いた記事の最初の部分の要約である。
▼もう一つ面白い記事は高遠菜穂子さんの書いていた「イラク消えた200億ドル」の話である。とにかくアメリカ軍の輸送機を使っても8機を満杯にするほどの札束が消えてしまったという。アメリカ軍で保管していたのだから、現地のアメリカ軍がまず第一に怪しいという話。しかし国内の騒擾や消火活動だけしていればいいと思っていた州兵は、招集されてイラクに派遣される。装備は不十分だから防弾チョッキなど現地でローンを組んで買うのだが、その費用がたいへんだと聞いた事がある。その一方では巨額の不正が行われていて、ゲンナマがどこかに消えてしまう不思議。
▼日本は本日新聞休刊日なので、昨日発行された、11日の朝日で驚くべき記事は1面左のトップだ。「原発が爆発します。100km退避を、と自衛官が告げに来た。」という記事だ。親切な方が、すでに記事をアップしてあるので、詳細はそちらをご覧頂きたい。こういう記事全文をアップするのは著作権に違反するのでわたしはやらない。あくまでも要約だ。迷彩服を着た自衛官が来たのは南相馬市役所だった。わたしが不思議だと思うのは自衛隊がなぜその事実を知っていたかだ。当時のニュースを思い出すと、北陸地方に一家を載せた車がやってきて「危ないといわれたので、とにかく何も持たずに逃げてきた」と喋っていたので、自衛隊による警告があった事は事実だろう。
▼問題は情報を誰が流したのか?事故をひた隠していたのは東電や保安院、そして政府だからその筋ではないだろう。おそらく米軍の無人偵察機が昼間に上空からキャッチした情報を解析して、夜になって危ないと現地自衛隊を通じて流したに違いない。それが証拠にはアメリカ大使館はそのすぐ後に、80km以内の米故国人の退避を勧告している。この一つとっても、東電を大切にして国民を見殺しにした日本政府の不甲斐なさがわかろう。

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September 11, 2011

原発の差別はモラルハザードの問題である。

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(飛木稲荷神社の御輿)
▼蒸し暑い日だった。京橋のテアトルシネマで「チェルノブイリ・ハート」を午前9時半から上映しているとネットで確認して到着する。それは昨日までのスケジュールで、きょうから午後9時半に変更になったという。そんな夜まで待っているヒマはないので、日比谷方面に向かう。話題のブラピ「ツリー・オブ・ラブ」にしようかと思ったが、これは来週でもいいやと思い、シャンテの「ミケランジェロの暗号」(原題はまったく違う、英語で言えばマイ・ベスト・エネミー)の初日初回にした。ハリウッドの反ナチス映画は底が知れている。つまり昔インディアンだった悪者が、ナチスに入れ替わっているだけだ。現実の世界でアメリカの資本は戦争中ナチスとつながっていた。日系人は強制収容所に入れて隔離されたが、ドイツ系の人達はそのようにはならなかった。映画はドイツ語をしゃべるドイツ映画だ。映画のために歴史的事実から離れている場面があるが、内容は活劇として見れば結構面白かった。
▼昨日の朝日15面のオピニオンは良かった。一つは「中央に頼らぬ復興自然エネルギー」を話している民俗学者の赤阪憲雄さんだ。かなり長いインタビューだが、最後の方で「こんな国土の狭い、人口の多い国が、原発の被災地をチェルノブイリのようにしてしまったら、深刻なモラルハザードが起きる。そもそも原発事故の被災者だけに苦難を押しつけ、差別の対象にするなど許されない。日本人は恥をわすれたのですか」。そう自分だけ放射能濃度の低いところに逃げれば良いとか、汚染物質だから福島に持って帰れなどは人間性を問われるレベルの話なのだ。
▼もう一つ911に関連してノーム・チョムスキーが語っている。チョムスキーに関しては何度もメルマガなどでご紹介している。「ジハード戦士の活動において、ビンラディンがシンボルとして崇拝されていたことは間違いない。しかし専門家が「ネットワークのネットワーク」と呼ぶように、アルカイダはほとんど個別に活動している。どうやらビンラディンは、アルカイダに対してもはや大した役割を担わなかったようだ」。英国軍事史家アナール・リーベン氏は「パキスタン人は社会のあらゆるレベルで、アフガニスタンの(反政府武装勢力)タリバンに驚くほど共鳴している。パキスタンの軍事指導者たちもこうした感情を共有する。彼らは米国政府による対タリバン戦争の犠牲になることを強いる米国の圧力に、激しく憤っている。
▼これらはわたしがかつてアフガン支援をしている中村哲医師とその支援団体ペシャワール会のことを書いた。パキスタン人にとって必要なのは豊富な水を灌漑用水として引き、作物を作って自活できる道なのだ。ボタンを掛け間違えたのはブッシュで、テロとの戦いと称して、アメリカの軍需産業のために、戦争を起こしてのっぴきならない羽目になった。結局ビンラディンの居場所は早くから分かっており、いつ殺害をして「終戦」をアピールするかその、機会を狙っていたのだ。昨日もきょうもNHK等での911を上回るテロ予告の手紙が来たと大騒ぎしている。NHKの記者は刑務所に入っている容疑者が、なぜそんな手紙を出せるのか不思議だとは思わないのか?

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September 10, 2011

誰が煽るのか「原発と差別」

▼このところ1週間に1度くらいの割合で近くの携帯販売会社からメールが来る。「スマートフォンを買え」というものだ。わたしは2ヶ月ほど前に、世界中どこでも通じる携帯に買い替えたから、いくら安いスマホがあっても買い替える必要はない。すでにスマホをお使いになっている星林さんによれば、電池はもたないし、通話料が1万円もする、とおっしゃっていた。わたしの通話料はこのところ3千円台で済んでいる。相手から掛かってくるのを待ち、自分から通話はなるべくしない。
▼もし着歴があったら、「御用は何でしょうか?」とメールを送る。どうしても必要な時は念じていれば相手から掛かってくる、と勝手に思っている。もちろん携帯でネットを閲覧するなどという無駄なことはしない。大体あれは段取りの問題で、取材などで初めての場所に行くときはPCで検索してプリントアウトして行けば良い。現地へ行ってから検索して調べるというのは、やはり段取りが悪いのだ。
▼大体携帯や通信機器を変えたからと言って、まったく新しい人間関係など生まれるはずはない。それは不断のコミュニケーション力なのだ。人間性は直接会って話さないと分からない。とか何とか言って、1年後にはわたしもスマホに買い替えているかも知れないので、あまり大風呂敷を広げるのは止めておこう。
▼先日野田市関宿にある鈴木貫太郎記念館から展示品が盗まれたという報道があった。いまの若者達には鈴木貫太郎などと言っても分からないだろうな。半藤一利の本などを読めば、彼が日露戦争で魚雷艇に乗って活躍し、鬼に貫太郎、通称オニカンと呼ばれていたという話が出ている。いやわたしもそれほど詳しく鈴木のことを知っている訳ではない。2ヶ月ほど前に千葉県の某市長にインタビューする時、事前の調査で市長が鈴木貫太郎を薫陶していると書いてあったので慌てて、鈴木の関連文書を読んだというだけだ。いまでは殆ど忘れ去られた人なので、遺品を盗んだ人はよほどもマニアだったのではないかと思う。
▼昨日届いた「週刊金曜日」の今週号は「原発と差別」の特集となっている。先日牧師さんにインタビューしたときに、関西方面の教会にやってきた一人の年輩の男性と知り合い、焚きだしの援助などをして親しくなったという。話を聞いていくうちに、その男性は身体はがっしりしていたが、かつて原発で働いていた。ただそのために仲間から汚いものでも見るような扱いで差別されていたという話をしてくれた。
▼昨日の新聞報道に「福島応援ショップ出店中止の福岡市民」という話が出ていた。朝日には市民から寄せられたというメールのコピーが掲載されていた。メールの一部分を見る限り文体や、論理の組立があの京都の「送り火」事件に関与した人達と同じグループがいるように思える。差別しても何も解決しない。これでわたしが今後観光で決していかない場所が京都に続いて一つまた増えただけだ。

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September 09, 2011

ドイツZDFで放送された福島の野菜生産農家の告発

▼昨日は友人がお茶の水で陶芸作品の展示会を開いているので、出かけた。知り合ってからかれこれ30年くらいになるだろうか?いまは年賀状の交換だけだ。学年はわたしと同じで50歳の時に自分らしい生き方を模索して生きて来た。わたしの場合は49歳で自分の生き方をこうしようとして生きて来たつもりだ。定年になって「時間ができたから、さあ」と言っても誰も見向きもしてくれない。40代から助走していないと…。小一時間話をしたがやはり健康のことが中心になる。彼の友人も30年間米を炊くのにもミネラルウォーターを使うなど人一倍注意して来たが、コロッと死んでしまったという。生きているうちに好きな物を飲みくいしておいた方がいい、ということになった。彼は一日1時間半歩いている。
▼朝日の朝刊によれば原発事故後の6月と7月に首都圏から東海、関西方面に移住した人が4千人いるという。赤ちゃんなど小さなお子さんがいる家庭では、政府や文科省の数値などを信用していない。毎夕NHKTVで発表される数字は相も変わらず、数値の低い場所だけを選んで発表する。画面を見ている限り何の数値なのかまったく分からない。
▼今朝のある新聞のコラムにでていた、ドイツのZDF放送局の番組とはこちらである。
▼今朝の朝日29面で立命館名誉教授の安斎育郎さんは「食品汚染どう向き合う」で、自分のような放射線関係の仕事をしている人は日本に数千人いる筈である。病院の放射線科、大学の放射性関係の研究室、専門機関などがもっている機器や人材の一部を提供できるはずだ。こうした人々が社会のために尽力する必要がある。ここ1年、特に季節が一巡する来年の春くらいまで測定を続ければ、汚染の傾向がつかめる」と主張している。
日本では放送できない 報道できない 震災の裏側。かなりショッキングな静止画像もありますので、ご注意ください。
▼8日夜10時からNHKで「家族は放射能の向こうに」というドキュメンタリーを見た。大熊町に住む井上さん一家の話だ。木村さんは事故後1ヶ月たっても家族の安否が確認できなかった。行方不明になったのは妻、次女、それに父親の3人だ。しかし遺体を探したくても放射能レベルが高くて立ち入りは禁止されていた。
Tirasi
「行方不明の家族を捜す井上さんのチラシ」
▼まず飼い犬のベルが倒壊した家の前でずぶぬれだったのを発見した。妻が、会社の同僚に「犬の鎖をはずしに行く」と言い残していたという。木村さんは「だれかが鎖をはずしたってことじゃないですか?」と妻が犬を助けにいって津波に巻き込まれたことを示唆する。一ヶ月半後自衛隊によってようやく遺体を含めての調査が開始された。そこでは妻が持っていたルイビトンのポーチが発見される。さらに写真なども発見されるが、放射能汚染レベルが高くて持ち出せない。何度も水洗してようやく数枚だけ持ち出す。
▼そして父親の遺体が発見されるが、身元は携帯電話とストラップでしか判断できない。しばらくかかってDNA検査をしてようやく父親の身元が判定される。木村さんはワンボックスカーを駆って妻の実家に帰る。「この車は妻の嫁入りの持参金で買ったので、遺産のようなもので、思い出が詰まっているので、もう廃車にすることもできないですよね」しみじみと語る。
▼いまだに次女の遺体は発見できないままだ。井上さんは「原子力なんてなくたって、家族に会えればそれで十分だ」という。そして長女は「お嫁さんになっても原発のあるところには行かないよ」とつぶらな目で母親の家族と話す。昨日のブログに関連写真を入れました。

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September 08, 2011

首相の頭をよぎった「東京に人っ子一人いない風景」

▼911事件から10周年近づいて来るに従ってNHKでは、それに関連する番組が目白押しである。大体これはビンラディン=テロリストという図式で成り立っている。実際にはブッシュの事業パートナーだったことは一切伏せられている。ビンラディン=アルカイダ=タリバン=全部テロリストという、いかにもアメリカに都合の良いストーリーに仕立てられている。アフガン攻撃の口実もビンラディンが潜伏している。あるいは彼を支援している。アメリカのイラク攻撃の真の目的は石油であった。にも関わらず、彼が潜伏している、支援しているとされることが口実となった。
▼最近はその矛先がテロリストがいる、といわれるイエメンに変わって来た。戦争の最大の目的は相手の国の豊富な資源である。最早アメリカは赤字国債をバンバン発行する超債務国家であり、極端に言えば輸出できるものは戦争と武器しかない。だからテロリストにはまったく魅力がない。だからアメリカ唯一テロからの恐怖と危険を煽って、武装国家にすることが目的になってしまった。NATOにとってリビアは純度の高い石油が魅力で戦争に加担している。しかしアメリカはソマリアで大失敗をしてから、アフリカに対しては今のところ腰が引けている。
▼それなのに今朝のNHKラジオでは尖閣列島事件から1周年だとして、中国の航空母艦は危険だと煽る。これは既に書いたのでそちらをご覧いただきたい。どうもNHKは平静心を失っているように思えてならない。
▼6日の東京新聞3面には菅前首相が311のことでインタビューに答えている。それによれば3月15日に東電から海江田を通じて「現地から撤退したい」と申し出があった。東電本社に乗り込んで「撤退なんてありえない。撤退したら今ごろ東京も人っ子一人いなくなっていたかもしれない。まさに日本が国家として、成り立つかどうかの瀬戸際だった」と言っている。一番危機感をもったのは最初の1週間だ。東京に人っ子一人いない情景が頭に浮かんで、本当に背筋が寒くなる思いだった。半径200km以内に人が住めない人が2千万人となれば避難どころではない。そのリスクをカバーできる安全性は何か、と考えた。それは原発依存しないことだ」。
▼事故から半年たって福島以外に住んでいる方、とくに関西方面の方々はともすると他人ごとと考えている傾向が強い。最近はテレビの旅番組を見るたびに、「ああここにも原発がある」。もし爆発したらこの景色も見納めだという気持ちで見るようになってしまった。その風景とは映画「渚にて」のラストシーンで、メルボルン。人っ子一人いない街で、紙くずだけが舞っている風景だ。
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映画「渚にて」の新聞紙が舞うラストシーン。「安全地帯」の看板が皮肉である。
▼「週刊金曜日」9月2日号で広島で被爆した医師で平和運動の先頭にも立っている肥田舜太郎氏が次のように語っている。「被曝の影響で発病しないように、健康に注意するしかない。「早寝早起き」「食事は三度三度」「ご飯は30回以上噛んで食べる」「排便は毎日いく」などなど、平凡なようですが、食べる、排便する、寝る、仕事をする、遊ぶ、セックスするという、人間の生きる基本をちゃんとやるように心がけること。それが一番大切だと思っています」と語っている。

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September 07, 2011

NHK「おじいちゃんと鉄砲玉」(その2)

▼夜は本を読むか、録画ビデオを見るか2社択一である。わたしも時間は皆さんと同じ1日24時かしかない。昨晩は月一回放送の金子勝「ニュースにだまされるな!」を見る。今回のゲストは2人と少なく、金子は作家の中村うさぎと東日本大震災の被災地を取材して行政担当者や農漁業関係者に、「いま何が必要なのか?」聞いていた。番組は2時間だが、7日朝NHKラジオの「経済展望」にも金子は出演して同じ内容を5分でしゃべっていた。興味のある方は1週間後にNHKのサイトで録音を聞く事ができる。
▼ゲストは農林水産政策研究所の武本俊彦と東京海洋大の濱田武士だった。とくに濱田の専門家としての話はなるほどと思わせた。山から流れたミネラルや養分は田んぼを潤す。田んぼから流れ出した養分は海に流れて海藻を育てる。海藻のあるところに魚は集まってくるので漁業が成り立つという関連である。金子と中村は取材が終わって近くの食堂に行って何か美味しいものを食べようと入ったが地元の食材は何もなかった。
▼つまりこれは地元の漁港と水産関連施設が破壊されてしまっているからだ。地元を復興しようと思ったら、釜石、宮古などの漁港の再建に特例を作っても早急に資本を投入すべきだ。港が沈んでしまっている所もあるので、そのかさ上げをしないと、年配の漁師なの水揚げができない。漁港を復活させれば、保冷庫、市場、製氷会社、加工会社は人を再び採用して景気が良くなる。それがいまは瓦礫の片付けをしても、1日1万円で月間最高でも15万円ていどの収入しか得られない。もしくはレイオフで実質的に解雇された人もそれほど長い間貯金を食いつぶしては行けないから、他の食える地域に労働者は流出してしまう。という主旨だった。再放送はケーブルTVの朝日ニュースターの水曜日午後2時からです。
▼「おじいちゃんと鉄砲玉」(その2)作戦に参加して負傷してから北島源太の考え方はガラリと変わっていく。それは海軍上層部があまりにもデタラメだから、「あいつらのために死ねるか」(1人の戦友の証言)だった。鹿児島の基地から飛び立った戦闘日誌は1機ごとの搭乗員とその任務、爆弾の投下状況までキチンと防衛研修所の保管されている。それによれば北島以外の特攻機は全弾投下で再びかえって来る事はなかった。しかし北島が搭乗した一式陸上攻撃機だけは「整備不良」で爆弾を積んだまま戻って来た。
▼北島の本心を明かしたのはたった1人の戦友だけで、他の2人は「お祖父さん(源六)は立派な人だった」と口を閉ざした。これはご承知のように、いつも搭乗する戦陣訓が戦後66年たっても彼らを呪縛しているのだ。葬式の後に鉛筆書きで源六が書いたメモが見つかる。それはマレー作戦の絵もあるのでその後書かれたものだと推測される。そこには「戦友たちへのせめてもの慰みだ」という一文があった。久保田瞳ディレクターの疑問はそこから始まったのだ。取材の過程でそれは「犬死にさせられた戦友たちの仇を取った」という意味だったのだろう。
▼そして祖父が大事にしていた海軍の懐中時計(計測員だった搭乗員の必需品だった)を町の時計屋さんに祖母と2人で持ちこむ。蓋をあけると祖母が結婚した当時の写真が張り付けてあり。祖父源六の祖母に対する深い愛情を感じる。そして祖母の目から一筋の涙がこぼれ落ちる。

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September 06, 2011

NHKクローズアップ現代で「ふるさとで産みたい」を見る。

▼先週31日に放送されたNHKクローズアップ現代で放送された、「ふるさとで産みたい/~福島・妊婦と医師の模索~」南相馬市の高橋亨平産婦人科医の話は良かった。南相馬市は震災直後、住民の妊婦さんたちは「危険だ」として一斉に市内から退去してしまう。残った産院は高橋さんの所だけだった。しかし避難先も安心かといえば、知らない人ばかりで知らない環境でかえって彼女たちにストレスが溜まってしまう。ある妊婦さんはいま4ヶ月だが、冷たい体育館の床は耐えられないとして、自分の家に戻ってきた。もちろん夫の仕事の関係で戻ってきた人もいた。一人の妊婦もいなかったのだが、現在では10人余の人達が戻ってきた。
▼だが頼れる産院は高橋さんのところだけだ。みなさん一様に心配なのは、いまの放射線量で赤ちゃんを産むことができるか。安心して育ってることはできるか、という心配だった。72歳の高橋医師は実は癌を患っており、時々痛むと口走る。「しかしいま自分がここで頑張らなければ生きて来た価値がない」として、他の病院はみんな逃げ出したのに一人診察を続ける。
▼妊婦さんの不安には自身で放射能測定器を買って、妊婦さんが住む家の回りを計測する。先日ご紹介した二本松のように市が、汚染物質を除去をしてくれれば問題ない。しかし個人で出来ることは限られる。そこで病院の放射線室を設計した業者と各家庭を回って計測して歩く。その結果レントゲン室で使っている遮光カーテンの様なものを、いまのカーテンに付け替えれば多少値が少なくなることがわかる。さらに屋外では必ずマスクを着用するようにと指導する。
▼果たして30年後にどのようになるかは、誰にも分からない。だが力と体力を振り絞って、「自分が逃げたら、南相馬に未来はない」と妊婦を守るために尽くす姿は、赤ちゃんと子どもの命をまもるため、余生をかける高橋医師の決意が伝わってきた。以下で15分の短縮番がご覧になれます。
▼NHK4日ETV特集「おじいちゃんと鉄砲玉」去年7月、NHKディレクター久保田瞳の祖父・北島源六(享年90歳)が荼毘に付された時、お骨の頭蓋骨に混じって出てきたものがあった。それは「鉄砲ダマ」だった。生前源六は自分の戦争体験をほとんど語らなかった。だが唯一話していたのは、「航空隊員として出撃したとき、敵の攻撃を受け、今も頭の中にその時の鉄砲玉が入っている」ということだった。久保田瞳ディレクターは祖父の戦友ならば、そのことを知っているのではないかと考える。
▼祖父は戦争中、海軍の一式陸上攻撃機という7人乗りの飛行機で、偵察員として出撃を重ねていた。だがある作戦で一番機に載り「自分が機関銃を発砲したら、他の飛行機の機関銃手も一斉に射撃を開始せよ」指示して攻撃機に載る。しかし途中で敵機から発射された弾が頭に被弾する。その瞬間源六は握っていた機関銃の引き金を引いてしまう。そのため同行した僚機の機関銃手も、「これは発射命令の合図だ」と思って一斉に射撃を開始してしまう。そのため作戦は失敗し瀕死の重傷で源六は基地に帰投する。源六はこの作戦で敵の砲弾を受けた戦いを期に変わっていく。何故か?(明日に続く)番組HPはこちら。
森達也氏著書「A3」受賞に抗議 脱オウム支援弁護士ら(朝日新聞)が話題にされている。わたしは実はこの本は8月中旬に図書館のリクエストを出している。待っているのは一人だけなので、まもなく手に入る筈である。読み終わったらまたご紹介したい。
▼日曜日最寄りのJR駅で配布されていたチラシ。「江東区のこどもたちに安全な食材を!」というセーブキッズ江東署名用紙です。よろしければご協力ください。

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September 05, 2011

◇「人生、ここにあり!」(その2)他。

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(9月4日夕方のスカイツリー)
▼◇「人生、ここにあり!」(その2)10人余の人々は次第に仕事を拡げる。ネッロはそのうちパリの地下鉄で構内のモザイクを受注したと彼らに話す。しかしそのためにはある程度まとまった資金が必要となる、ネットは全員を集めた会議で「銀行からも借りるがしばらくの間みんなの賃金の支払いをゼロにしてもらうかも知れない」と説得する。しかし自分で稼いだお金を自分で使えないのはイヤだとみんなから反対されることから、挫折しそうになる。
▼家庭の内装の仕事をしている時に、注文主に恋をして失恋したと思って自殺する青年。それにある場所で暴力を振るったとする事件が続けて起きる。ネッロは事件を起こした男が起訴されて、自分の管理責任を問われると覚悟する。しかし陪審員の評決は「起訴ノー」だった。巨額の賠償金を支払いしなければならない。そして若い精神科医も自分にも判断ミスがあったと認める。そして古い精神科医と一緒に患者たちに対する対応を再考する。美しい妻からも「もう離婚する」と宣告され、絶体絶命に追い込まれるネッロ。しかし妻のその言葉は自分を叱咤する言葉だったことがわかり、再びやる気を起こす。パリ地下鉄の注文はどうやら納品のメドがつきトラックにモザイクは積み込まれる。同時に新しい患者たちも受け入れて協同組合はさらに大きくなろうとする。
▼その後イタリアにはこのような2000を超え、3万人の雇用を創出していると字幕が出る。映画はその創設の過程で起きたいくつかの出来事を一つにまとめて脚本にして分かりやすく説明したものだと思われる。2008年のイタリア映画。
▼今朝ブログリーダーでニュースをざっと見ていたら、キューバのカストロがリビアのカダフィー政権についてコメントを出していた。これだけでは不十分だと思って、キューバ共産党のグランマを翻訳ソフトで見ていたら時間が足りなくなってしまった。わたしは中学3年生の英語程度しか理解できません。ただし翻訳された言葉がちゃんとした日本語になっているかは判断できる。
キューバ外務省声明、リビア新政府を承認せず(9月3日)NHKニュースを見ていると一貫して国民評議会に正当性があるような報道をしている。「愛川欣也パックイン・ジャーナル」にでた田岡俊次によればリビアに侵攻したのは装備から見ても明らかにフランス、シリア等の特殊部隊であったと指摘している。
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短編映画「blind」が、とてもいい出来です。動画は4分ほどでトップから20cmくらいの位置に動画があります。
▼“人体実験”知事が、またまた泣き芸か?わたしも昨晩のNHKニュースを見ていて腰が抜けるほど驚いた。
▼昨晩のNHKEテレ、午後10時からのETV特集「おじいちゃんと鉄砲玉」はとても良かった。NHKの女性ディレクターの祖父を火葬にしたところ、頭蓋骨に付着した鉄砲玉が見つかる。その秘密を確かめるため、祖父の戦友たちを訪ね歩く話。詳しくは明日書く。

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September 04, 2011

◇「人生、ここにあり!」を見る。

▼昨日の朝日別刷りでは「スマホは使いやすいか?」という特集があった。結論から言えば電池は持たないし、通信料が高いということだった。その中でもパソコン好きな年配者が通話には使わないが、辞書として使っているという。さらにテレビを見ていて分からないことがあったらその場で調べるという。お金が余っている人ならばそういう使い方もできる。わたしの場合、小型電子辞書を手許に置き、本を読みながら分からない言葉は調べる。さらにテレビの脇には世界地図が置いてあるのでそれで間に合う。さらに昼間であればノートパソコンを居間においてあるのでそれで分からないことがあったら検索する。要するに通信会社は、携帯そのものよりも通信料で儲けようとしている。
▼昨日メールを下さった方はお孫さんのために昨年の玄米を1年分買い込んで、冷温貯蔵倉庫に保管してもらっているという。茶葉も同じようにしているらしい。もう一人ベランダで100個のゴーヤを栽培して希望者に配布すると豪語していた方。培養土を検査をしたら0・13マイクロシーベルトあったので食べずに捨てたという。いずれにしてもこのブログで危険性をアピールしたことが多少ともお役にたったかと思っている。
▼昨日は午後から銀座まで映画を見に行った。鑑賞中は携帯を留守番電話にセットしておいたら、編集長から「執筆した原稿で納得がいかない部分があるから大至急連絡をくれ」という連絡が入っていた。3日前に原稿を送ったのに、出先ではPCで確認もできないので困る。
◇「人生、ここにあり! Si Puo Fare」1980年代中ごろにイタリア。映画には解説は出て来ない部分に触れる。当時イタリア共産党はいちおう自主独立路線を取って、ソ連のチェコ侵入に反対し距離を置いていた。書記長はエリンコ・ベルリンゲルで傘下にはCGIL(イタリア労働総同盟)があった。イタリアは占領軍の力を借りず、パルチザンがナチスの支配を脱したという自負心があり、支持率も30%と高かった。実際に戦争犯罪人のムッソリーニは日本と違って愛人とともに縛り首にされている。その後ベルリンゲルはマルクス・レーニン主義を放棄し、ユーロコミニズムを推進する。
▼さてそのCGILから組織の異端児として追放されたネッロが派遣されたのは、精神病院の廃止となった精神病院から出されてしまった元患者たちの協同組合だった。そこで彼らがやっているのは市役所から委託された、封筒の切手貼りの仕事だ。しかし切手は規定の位置に貼られず、模様になっているので使い道にならない。そんなとき患者の様子を見ていた友人の若い精神科医は、「薬を投与する量が多すぎるのではないか」と疑問を投げかける。ネッロは古くからいる精神科医を解雇して、若い医師を専属にさせる。
▼すると見る見る患者たちは仕事に対して意欲的になってきた。ネッロが次に考えたのは収益の上がる仕事で、フローリングを貼る仕事だ。手始めに自宅の床や壁までを貼らせて見るがまずまずである。そこでブティックの床張りの契約をすることに成功する。仕事を始めると「ベルリンゲルが死んだ」という電報が入り、葬儀に出かける。後を任された患者たちは材料の板を買い付けに行くが道を間違えてしまう。納期に間に合わないと考えた、作業現場に残った元患者たちは廃材を使って幾何学模様の床を作る。帰って来て驚いたのはネッロで「この星のマークは何だ。まるで赤い旅団(当時イタリアにいた過激派テロ集団)のマークじゃないか」と頭を抱える。
▼もう納品の日なので万事休す。ブティックの経営者は完成状況を視察にやってくる。ネッロはペナルティの支払いを覚悟するが、意外と経営者に床の幾何学模様が気に入られる。それどころか他の店も頼むとさえ言われる。(以下続く)銀座シネスイッチで。

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September 03, 2011

◇「ゴーストライター」を見る。

▼「週刊金曜日」9月2日号に「CS赤字会社と社員を見すてる朝日」という記事が出ていた。このCS会社とは、わたしが時々ご紹介する「朝日ニュースター」((株)衛星チャンネル)である。朝日新聞社が同社を譲り受けることで、大筋合意したというのだ。これで朝日CSの「テレ朝チャンネル」と加え2社を持つ事になった。実態は衛星チャンネルが毎年1億円ほどの赤字を出して、黒字化のメドがたたないから切り捨てることになったのだという。詳しくは本屋さんでも最近はばら売りしているので、同誌を買って読んでいただきたい。心配されるのは「朝日ニュースター」では「愛川欣也パックイン・ジャーナル」や「ニュースにだまされるな!」など比較的良心的な番組が、なくなってしまうのではないかということだ。これらの良識的な番組のなくなってしまうのかな。いまはスポンサーもサプリメントや保険会社だけだからね。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」ではこの数回、キャスターの愛川が500万人が見ている。反応が多い、タブーがない。と何度もくり返して発言しているが、裏にはそういう動きが進んでいたのだ。
▼有志による東京都内放射線地表汚染マップ。わたしの住んでいる近所も結構危ない。
◇「ゴーストライター」イギリス人のライター(ユアン・マグレガー)は大きな出版社に、代理人とともに面接に臨んでいる。それは元英国首相アダム・ラングの自伝執筆を依頼されたからだ。最初はあまり乗り気ではなかったが、面接の結果OKになる。契約金は250万ポンドだ。イギリス首相が隠遁生活を送っているアメリカ北部の孤島を訪ねる。小さな島だが要塞のような別荘は入り口からしてセキュリティは万全である。
▼行って、第一秘書の女性から渡されたのは前任者が執筆した原稿とUSBメモリーだ。だが秘密を要する仕事なので外部に一切持ち出し禁止であるという。ためしにUSBメモリーを持参したパソコンに入れると「パスワード」の入力を求められ、しかも建物中響き渡る警報に腰を抜かす。それはセキュリティの訓練だった。別荘に泊まるように言われるが、「距離を置きたい」とボロ宿舎に戻る。しかし何やら彼を探っている人物がいるらしい。
▼元首相にインタビューしてをしながら原稿を書き進めていく。しかしなぜ彼が大学時代は演劇に興味を持っていたのに、急に政治に興味をもつのか次第にラングの過去に違和感を抱き始める。さらには前任者のライターがフェリーから転落して不可解な死をとげているナゾに行き当たる。そうこうているうちにイギリス本国では元外相が、元首相に反逆して「アメリカの情報機関と接触があった」と記者会見で発表する。ジャーナリストたちは首相の別荘に押しかけ、空には取材ヘリも舞う始末だ。首相は首都に出て記者会見をする必要に迫られる。そのとき第一秘書も同行するのだが、首相夫人は2人が出来ていることを見抜き、「どうせならバッグも一緒にしたら」と言葉を投げつける。ライターはさらに書き残された原稿をチェックして独自に調査を進めていく。しかしやがて国家を揺るがす恐ろしい首相の過去に触れてしまう。

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September 02, 2011

◇「ジュリエットへの手紙」を見る。

▼このところ何人かの方から献本をいただいている。力作になんとか感想を書いてお礼状をお送りしようと思っている。
▼昨日書いた福島の子どもたちの線量計だが、行政によって9月1日の新学期から持たされたという生徒さんもいる。初期が一番大事なのに半年も一体なにをしていたのだろう。
▼それと関連して悪い冗談としか思えないニュースは朝日がん大賞に山下俊一さん被曝医療に貢献だ。あの山下俊一氏に、「朝日がん大賞」????
▼「ジュリエットへの手紙」取りあえず主人公となるのはNYの雑誌社「ニューヨーカー」でデーターマンをしているソフィー。婚約者はNYでイタリアンレストランをオープンさせるために二人でイタリアのヴェローナにやってくる。ここの名物と言えば「ロミオとジュリエット」の舞台となった家である。恋人たちはそこにやってきて、「ジュリエット」への手紙をそこの石垣に貼っていく。そこに手紙を貼ると恋が成就するとか言われているらしい。
▼ソフィーがそこにたたずんでいると、人気がなくなってから一人の女性がやってきて、沢山の手紙を剥がしてゆくではないか?「あなたにそんな勝手に剥がす権利があるの?」と聞くとにこやかに「こちらに来て」を部屋に連れて行く。そこでは4,5人の女性たちがせっせと手紙を書いてる。聞くと壁に貼った手紙に一々返事を書いているのだという。ソフィーも英語が分かる人間として、数日手伝うことになる。数日後夕方の手紙を剥がす仕事をしていると、壁の石が一つ動くではないか。石を退けて手を突っ込むと穴のなかから古ぼけた一枚の手紙が出てくる。
▼日付を見ると50年前に出された、イギリス人女性からの手紙だったが目立たなかったので放置されていたのだ。その手紙の返事を書くことになったのはソフィーだった。苦心して見事な手紙を書いて数日すると、例の石垣のところに初老の女性が立っているではないか。声をかけると自分が返事を書いたクレア・スミス(バネッサ・レッドグレイブス)だった。彼女は孫と一緒に昔の男性を捜すつもりであると告げる。
▼夫となる相手はイタリア中を歩いて店で使うワインやチーズを探しあるいているので、ソフィーは目的の相手を探す旅に同行することになる。しかし相手の男性は、イタリア人としてはあまりにも平凡な名前だったので、何人面会しても人違いである。そこでソフィーはデーターマンの知識を総動員して、クレアの昔の記憶を頼りに半円形のマップを作って探す旅にでる。他愛がない話と言えばそれまで。観光映画のつもりで見れば、それはそれで納得する。最後に出会った相手がフランコ・ネロとは分からなかった。昔マカロニ・ウェスタンで取った杵柄、どうりで乗馬が上手いはずだ。

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September 01, 2011

病院の放射線よりも原発の放射線がより危険である。

▼今朝の朝日によれば甲府市立甲府病院の放射性物質(放射性同位元素)を使った検査で、日本核医学会などが勧告する基準を超える同位元素が投与され、子ども約150人が過剰に内部被曝していたことがわかったという。しかしそのまえに福島第1原発事故で政府が、福島県内の小中学校などの屋外活動制限の可否に関する放射線量の基準を、年間20ミリシーベルトに引き上げたことに、米国の民間組織「社会的責任のための医師の会(PSR、本部ワシントン)」が2日までに「子供の発がんリスクを高めるもので、このレベルの被ばくを安全とみなすことはできない」との声明を発表した。
▼福島では3ヶ月もたってようやく民間団体が線量計を配ったところで、子どもにたいしてボディカウンターすら受けさせていない事実がある。朝日のトップニュースは、福島の実態をうやむやのうちに隠そうとする意図が見え隠れする。
▼それに昨日は赤城山の大沼のワカサギから放射性セシウム640ベクレル/kgが検出されたと報道された。そして漁業関係者は禁漁が継続するので大きな影響を受けるとも発言していた。ところがその次のニュースで千葉県の米はすべて安全なレベルに納まっているとも報道された。しかし放射能のひろがりマップをご覧いただければ、千葉県北部の方が福島に近く0・25の緑色の放射能が流れている。
▼うがった見方をすれば赤城はスケープゴート。大量の米生産者がいるところには「国の基準値を下回っている」と数字を発表せずに目をつぶる。大沼ワカサギも霞ヶ浦に比べて少数の観光漁業だから犠牲なってもらう、という風にも見える。わたしはデータが手許にあって書いている訳ではないが、口に入るものは全部きちんと検査をする。そして政府や厚労省に数値をきちんと発表させることを要求しないと、内部被曝は広がる一方になるだろう。
▼スイス気象会社(Meteomedia)による粒子拡散予測
▼昨晩ケーブルTVのAXNで放送された「low&oder9-5」は後半の10分ほど見ただけだったが面白かった。この日は民間軍事会社ヘリオス社がテーマだった。警察が調べて行くと、殺されたイラク人の死体がどうもおかしい。どうやらイラク人の拷問に医者が関与しているのではないかと考える。すると一人の女医が浮かび上がってくる。警察は外国にある会社に捜査権は及ばないのではないかと思う。しかしいつも登場する白人女性の美人検事が調べるべきだと主張する。そして拷問にあった人たちからその実態を聴き取り調査する。24時間目隠しをして後ろ手に縛られた。トイレに行かせてもらえなかったという女性。水を使った拷問の数々。彼らは一様にいまでも医師を見ると恐怖を覚えるという。つまりその拷問には医師が立ち会っていたのだ。
▼その女医を突き止め裁判で審問すると、彼女は最後に検事に食ってかかる。「テロを防ぐためにこれ以外の方法があるとでも言うのか」と。激しい裁判でのやり取りの末女医は医師資格剥奪処分となる。つまり彼女はどうやったら容疑者を苦しませることが出来るか、死と生のギリギリを見極める、医師としてのヒポクラテスの誓いに反する行為を行っていたのだ。犠牲者の多くは後ろ手に目隠しをして縛られ、さらに摂氏5度の部屋に押し込められていた。これは冠動脈流を停止させ、死に至らしめる犯罪行為だったと裁判長は判断したのだ。FOXテレビは右派でブッシュの弟が経営している局だが、たまにこのような良心的な番組も放送される。今晩午前零時から再放送されるので受信出来る方はぜひご覧頂きたい。

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