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September 24, 2011

◇「4デイズ」を見る。

Saba11
(映画館の近くの食堂で食べた焼きサバ定食、夜に行くと「獺祭」を飲ませてくれる)
▼毎年7月の梅雨明けから真夏だけはお酒は美味しいと思う。9月になると,自分はアル中になってしまうのでは、という恐怖が襲ってくる。といっても近所で売っている激安で1本1000円程度のスコッチウィスキーだ。医者から「飲むなら蒸留酒にせよ」、と言われている。これを炭酸で割って2杯くらい。だが毎年お彼岸になると、本当に暑さが遠のいて、飲みたくなくなる。これは本当に不思議な現象だと思う。
▼原稿は約束の木曜日に終わってしまったので、午後から映画に行く。何にするか3本ほど選択肢があった。何にするか迷ったときは、多少交流のある某映画評論家(大学教授でもある)のサイトをチェックする。行ってきたのは銀座シネパトスの「4デイズ」である。いま東京では、ラッセル・クロウ「3デイズ」というのも上映されているので紛らわしい。
◇「4デイズ」(原題はUnthinkable)何やら厳しい顔つきの女性ヘレン・ブロディ(「マトリックス」のキャリー=アン・モス)がNYの街角を歩いている。彼女はFBIの対テロ情報分析官である。職場につくとテロリストとおぼしい人脈の一覧表と顔写真が貼ってある部屋に行く。部下が「この女は結婚していますがモスクに礼拝に行かない。偽装では…」と報告する。彼女は「イスラムで女性は礼拝には行かないの、そんなの常識よ」とはねつける。上司から「イスラム系テロリストを逮捕したので、軍と協力して尋問に協力してくれ」と頼まれる。軍が優先するのは戦時だけでしょう、と一度は言うが断れない。容疑者モハメッドはアメリカ国籍を持っている。そしてCFBIに「アメリカの主要都市3箇所に核爆弾爆発物を仕掛けた。」というビデオレターを送っていた。だがあっさり逮捕されたのは何故か?
▼そこに別ルートでFBIに協力していた尋問のプロH(サミエル・L・ジャクソン)だ。尋問室ではすでに軍の専門家が天井につり上げて拷問をしているが、モハメッドは口を割らない。Hは道具一式を部屋に並べ、「そこにある消火用の斧を持って来い」と兵士に命令する。兵士は?と差し出す。Hの取り調べ方法は単刀直入でまず容疑者の指を1本切り落とし、恐怖を植え付ける。
▼それを隣の部屋の外で見ていたヘレンは「容疑者はアメリカ国民だし、拷問で情報を聞き出すのは違法だ」と詰問する。Hは「そんなの通用しない。核爆弾の在りかを聞き出す為にはテロリストには何でもありだ」とうそぶく。911事件以来アメリカは視界の「外」「異形」なるものはすべてテロリストに見えるのだろう。先にご紹介したFOXのドラマでも医師つかって拷問に協力させている。ヘレンは必死に拷問を止めようとする。しかしHは「じゃあ、あんたが場所を聞き出してみな」と交代する。ヘレンは人を愛するという感情に訴えて情報を聞き出そうとするが、モハメッドが言っていることが本当かどうか見極めが出来ない。
▼そうしているうちに上記3つの他に仕掛けてあった爆弾がモールで爆発して50余人の死者がでてしまう。そのときはヘレンも思わずモハメッドの胸にメスを突き刺してしまう。ヘレンすら「アメリカ国民を守る」という事で我を忘れてしまう。観客はHが悪者でヘレンが善人と思って来たが期待は見事に裏切られ、正義はどちらにあるのか分からなくしてしまう。銀座シネパトス(続く)
▼今朝の朝日別刷り「be」に「会いたい革命家」という特集がある。1位ガンジー、2位ゲバラ、3位孫文、以下レーニン、毛沢東、スターリンなどロクでもないのがいるので省略して10位にあの幸徳秋水が入っていたので嬉しかった。

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