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September 11, 2011

原発の差別はモラルハザードの問題である。

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(飛木稲荷神社の御輿)
▼蒸し暑い日だった。京橋のテアトルシネマで「チェルノブイリ・ハート」を午前9時半から上映しているとネットで確認して到着する。それは昨日までのスケジュールで、きょうから午後9時半に変更になったという。そんな夜まで待っているヒマはないので、日比谷方面に向かう。話題のブラピ「ツリー・オブ・ラブ」にしようかと思ったが、これは来週でもいいやと思い、シャンテの「ミケランジェロの暗号」(原題はまったく違う、英語で言えばマイ・ベスト・エネミー)の初日初回にした。ハリウッドの反ナチス映画は底が知れている。つまり昔インディアンだった悪者が、ナチスに入れ替わっているだけだ。現実の世界でアメリカの資本は戦争中ナチスとつながっていた。日系人は強制収容所に入れて隔離されたが、ドイツ系の人達はそのようにはならなかった。映画はドイツ語をしゃべるドイツ映画だ。映画のために歴史的事実から離れている場面があるが、内容は活劇として見れば結構面白かった。
▼昨日の朝日15面のオピニオンは良かった。一つは「中央に頼らぬ復興自然エネルギー」を話している民俗学者の赤阪憲雄さんだ。かなり長いインタビューだが、最後の方で「こんな国土の狭い、人口の多い国が、原発の被災地をチェルノブイリのようにしてしまったら、深刻なモラルハザードが起きる。そもそも原発事故の被災者だけに苦難を押しつけ、差別の対象にするなど許されない。日本人は恥をわすれたのですか」。そう自分だけ放射能濃度の低いところに逃げれば良いとか、汚染物質だから福島に持って帰れなどは人間性を問われるレベルの話なのだ。
▼もう一つ911に関連してノーム・チョムスキーが語っている。チョムスキーに関しては何度もメルマガなどでご紹介している。「ジハード戦士の活動において、ビンラディンがシンボルとして崇拝されていたことは間違いない。しかし専門家が「ネットワークのネットワーク」と呼ぶように、アルカイダはほとんど個別に活動している。どうやらビンラディンは、アルカイダに対してもはや大した役割を担わなかったようだ」。英国軍事史家アナール・リーベン氏は「パキスタン人は社会のあらゆるレベルで、アフガニスタンの(反政府武装勢力)タリバンに驚くほど共鳴している。パキスタンの軍事指導者たちもこうした感情を共有する。彼らは米国政府による対タリバン戦争の犠牲になることを強いる米国の圧力に、激しく憤っている。
▼これらはわたしがかつてアフガン支援をしている中村哲医師とその支援団体ペシャワール会のことを書いた。パキスタン人にとって必要なのは豊富な水を灌漑用水として引き、作物を作って自活できる道なのだ。ボタンを掛け間違えたのはブッシュで、テロとの戦いと称して、アメリカの軍需産業のために、戦争を起こしてのっぴきならない羽目になった。結局ビンラディンの居場所は早くから分かっており、いつ殺害をして「終戦」をアピールするかその、機会を狙っていたのだ。昨日もきょうもNHK等での911を上回るテロ予告の手紙が来たと大騒ぎしている。NHKの記者は刑務所に入っている容疑者が、なぜそんな手紙を出せるのか不思議だとは思わないのか?

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