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September 17, 2011

高知の自由民権記念館を訪問する。

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(自由民権記念館内部)
▼高知旅行記はお楽しみいただけたでしょうか?会議は昼に終わったが、いくつか行ってみたい場所があった。まず高知市立自由民権記念館である。この存在はさいきん「大陽と月」というドキュメンタリー映画があって、その中で知った。この運動の中心になっているのは植木枝盛で彼の自由民権という思想だ。これがが、ずっと後の人に五日市憲法として引き継がれ、憲法草案を作るとき活かされる。高知市内は路面電車が網の目のように張りめぐされているので、中心部から外れるがその気になればすぐ行く事ができる。
▼展示を見るのには一時間は必要である。これを見てなぜこの高知県にこのような運動が広がっていたのだろう、という気持ちになる。高知には坂本龍馬がいるが、植木は彼よりも数段優れた人だと思う。高知県立龍馬記念館にも行ったが、司馬遼太郎が「竜馬」を書かなければそんなに人気はでなかっただろう。高知の人に怒られるかも知れないから、大きな声では言えないが「龍馬」は歴史上の実際の人で「竜馬」は司馬が小説のため作った人物で、かなり創作されている。ところがドラマを見た人はそれが実物だと勘違いしているようだ。はっきり言えば船を使って一山当てようとした「山師」の様な人物であったと思う。しかし自由民権は高知市立で、龍馬は高知県立だから、その力の入れ方は歴然としている。しかも最近は高知空港も龍馬空港ときているのだ。
▼高知県は横に長い県である。色々な人の話を聞いていると、旧幕藩というのは地理的に物流などを見事に考えた区割りから成り立っている。だから食文化からして味付け、食べるものがその地域によって全く異なる。だから「秘密のケンミンショー」が成り立つ話である。足摺と室戸では食べる魚も違うし、山あいの四万十では川魚が一押しとなっている。
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(龍馬記念館内部、龍馬と慎太郎が襲われた近江屋の内部再現図)
▼桂浜も行ったが折からの台風の影響で海には近づけなかった。最近この桂浜海岸で子どもを遊ばせてして高波にさらわれる事件が多発しているらしい。海岸の駐車場にすら行けなかったので、やむを得ず高台の国民宿舎の隣にある「龍馬博物館」に立ち寄る。一番凄かったのは龍馬が暗殺された近江屋の部屋にあった血染めの屏風(複製)だ。わたしが一番興味があったのは「龍馬の拳銃」である。これはアメリカのスミス・アンド・ウェッソン(S&W)社製の32口径6連発レボルバーだ。大昔NHKの大河ドラマで山本学が龍馬を演じたことがあった。そのとき新型のS&Wのチーフス・スペシャルを持って出て来たときには、時代考証のデタラメさに吹き出してしまった。
▼展示で龍馬の使った拳銃が展示していたところ「発射機能がある」と指摘されて、一時期撤去されたという。指摘する方もどうかしていると思うが、なぜ警察は古式銃の摘発に夢中になって、暴力団がもっている真性拳銃の摘発に真剣に取り組まないのか。現実に町中で暴力団による発砲事件は後を絶たない。この龍馬拳銃は科捜研でも発射機能があると検定され、いまは撃針を削って、外見はそのままで展示されている。
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(桂浜はご覧の通りで近づくことも出来ない。龍馬記念館の内部からガラス越しに撮影した。)
▼高知空港に向かうと雨はますます激しくなる。大阪行きは欠航だ。東京行きは天候調査の結果によるという。もうここで4泊もしたくない。飛行機は一時間遅れで出発となって、途中かなり揺れたが無事に羽田に到着した。羽田の空にはなんと月が輝いていた。

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