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September 14, 2011

四万十市に来たのは幸徳秋水展を見るため。

Kurosio
(中村駅のくろしお鉄道)
▼昨日は羽田から高知龍馬空港にやってきた。ところが羽田に行くのに時間を読み違えてしまった。浜松町でモノレールに乗ったのが午前9時、飛行機の離陸は9時半である。ダメもとだと思って降りてから走った。ゲートに着いて保安検査の場所に駆け込む。プリントアウトしたチケットを見せると、前の人で搭乗時間は終わってしまった、と言われる。前の人は保安検査でもたもたして時間がかかった。たった1分の差だから何とかしてと頼む。JALの係員に連絡をするから待て、と言われ3分ほどすると無線機を持った女性がやってきた客室乗務員に「ジャンプ1名」と連絡をくり返す。OKが出て6番搭乗口までキャリーバッグを抱えて、またひたすら走る。着席したのは出発2分前だった。
▼今回来た高知市は15日から講師を頼まれてやってきた。その仕事はパソコンを使った仕事なので荷物になるが持ってきた。連絡をするだけならば、キーボード付きのスマートフォンでも買えば済む。先方は講師のパソコンもご用意しましょうか?と親切におっしゃっていただいたが、「持参します」とお断りする。こんなときカラーのチャラチャラしたパソコンを持っていったらバカにされる。ビジネスはパナソニックのレッツノートでなければならない。
Tosakure
(JR「土佐久礼」の駅表示板)
▼せっかく高知まで来たのだから、はりまや橋だけを見学して、その先の四万十市(旧中村市)までやってきた。途中に「土佐久礼」駅を通過した。この駅名を見てピンと来た方はある劇画をご覧になっていた筈である。青柳裕介の「土佐の一本釣り」はここが舞台だった。と言ってもその漁村は町村合併でなくなって、山間の駅名だけ残っている。連載されていたのは「ビッグコミック」だった。わたしは友人から友人から「M16を使った面白い劇画の連載が始まった」と言われて買って読むようになった。それはさいとう・たかをの「ゴルゴ13」だった。連載が始まった当時はM16の情報はあまり日本には入っていなかった。おそらく日本でM16が人気になったのは、この連載以降だと思う。
▼「土佐の一本釣り」はゴルゴよりも後から連載が始まって人気が出た。わたしが今でもはっきり覚えているのは連載57作だった。それは海に漁に出ていた船が遭難する。すると陸にいる漁村の村人がみんなで海岸に集まって火を燃やして「頑張れ」と励ますシーンだ。暴風雨で漁業無線も使えない遠くだから、合図は「火」しかない、この村人が一体となったシーンは今も強烈に印象に残っている。
▼そして今いるのは四万十市である。ここは大逆事件の幸徳秋水の生地であり、墓場もある。彼はでっち上げで死刑にされた人物で、同じ中村にいて公徳の書生の様な仕事を手伝っていた青年坂本清馬も死刑判決を受けるが、恩赦で二〇年の禁固刑になる。坂本の事は「週刊金曜日」で鎌田慧がずっと連載をしている。

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