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September 21, 2011

◇「Ajohon」を見る。

Houshasen920
(20日夕方のNHK画面、流石に「普段より高い」と言っていたが、横浜市内を計測せず茅ヶ崎を計ってどうする?)
▼台風でこれから出かける。午前中はまだしも、外房線が午後から動くかどうか?先方の学芸員にはアポイントメントを取ってあるので、とりあえず行ける所まで行くしかない。明日確実に雨が止んでくれれば、取材日時を一日だけ延ばす方法はある。しかしその場合、パソコンを持参して、取材したらすぐその場で原稿を書かなければ締めきりに間に合わない。
▼919集会の報道でNHKは一切無視していた。ところがネットを見るとその後「抗議」が殺到して電話が繋がらない状態になっていたらしい。ある人は「次のデモはNHKに向けて行う」とまで言ったという。そのせいかどうか分からないが、午後10時代になってたった10秒だけ放送した。そのくせ京都で開かれている、国民の立場にたたい「原子力学会」の会議だけは延々とその空疎な内容を流し続けている。
▼もう一つ政党レベルで、主催者がベ平連系ということで冷ややかに見ているところもある。1面トップの写真は素人写真を使って、記事には「幹部もデモに参加した」とだけ書いている。政党は所詮自分の票がどう伸びるかだけでしか、物事を見ないからそうなってしまう。集会で見た感じでは、参加者は旧総評系の労組が5割、政党の紐付きでない市民団体が3割、その他だった。それはプラカードを見ると、お仕着せでない自分の言葉が多かったことでも分かる。
◇「Aジョン」韓国語に詳しくはないが、これは血縁関係のない小父さんという意味だ。雑居ビルの中で質屋を営む身元不明な男。髪はブラックジャックの様にボサボサで素顔も正体も不明だ。彼は近所の雑貨にやってくる少女(岩波ホールの「冬の小鳥」の主人公を演じた少女)がいつも万引きをしているので、その代金を代わって払おうとする。しかし店主は「そのうち分かるからほおっておけばいい」と気に止めない。少女の母はキャバレーのような所で働くが、子どもは放りっぱなし。麻薬に手を出していて、代金が支払えなかったため、ある日死体で発見される。死体の内蔵は抜かれ、眼球も抜かれていた。これは東南アジアに現実に蔓延している、臓器摘出とそれを売る闇の組織の仕業と思わせる。
▼Ajonは母のいなくなった子どもを、何とかして面倒をみなければという気持ちになる。それは最後まで伏線となる。実はAjonは軍の秘密部隊に所属していた過去を持つ。そのとき妻はエコー検査で自分が妊娠しているお腹の子どもの写真を見せて微笑む。妻は乳児の靴を買って自家用車に乗り込む。そのとき夫のAjonに緊急命令が入る。軍の秘密文書が盗まれたという緊急招集の連絡だ。と、そのとき一台の大型トラックが彼の乗用車を押しつぶしてしまう。妻は即死し、一足の小さな靴だけが残りAジョンはその秘密組織に復讐を誓う。
▼少女を守るとは自分の亡くなった嬰児が成長している姿とオーバーラップさせた。警察が麻薬取締をすべくシンジケートに乗り込むが、いつも相手に逃げられるか、敗退する。誘拐された少女たちは、一室に押し込められ、偽造カードを使って現金を引き出すなどの手先として使われている。Ajonはそこまで突き止めるが、犯罪組織は少女を隠して「手を引け」と脅す。Aジョンは麻薬組織を執拗に追いつめて行くと、「少女の命はない。子どもの内蔵は売れないが角膜ならば売れる」と脅す。Ajonは長い髪をすっぱり切り落とし、元の特殊部隊の兵士の姿になる。そして友人に連発の拳銃を手に入れてくれと頼む。そして敵の牙城に乗り込み、捨て身で敵の用心棒やボスと対決する。単なるアクション映画ではなく、少女たちを犯罪組織の手先に使うところや、臓器売買をテーマになっているのが、現在の闇を照らそうという監督の思いが伝わってくる。

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