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September 06, 2011

NHKクローズアップ現代で「ふるさとで産みたい」を見る。

▼先週31日に放送されたNHKクローズアップ現代で放送された、「ふるさとで産みたい/~福島・妊婦と医師の模索~」南相馬市の高橋亨平産婦人科医の話は良かった。南相馬市は震災直後、住民の妊婦さんたちは「危険だ」として一斉に市内から退去してしまう。残った産院は高橋さんの所だけだった。しかし避難先も安心かといえば、知らない人ばかりで知らない環境でかえって彼女たちにストレスが溜まってしまう。ある妊婦さんはいま4ヶ月だが、冷たい体育館の床は耐えられないとして、自分の家に戻ってきた。もちろん夫の仕事の関係で戻ってきた人もいた。一人の妊婦もいなかったのだが、現在では10人余の人達が戻ってきた。
▼だが頼れる産院は高橋さんのところだけだ。みなさん一様に心配なのは、いまの放射線量で赤ちゃんを産むことができるか。安心して育ってることはできるか、という心配だった。72歳の高橋医師は実は癌を患っており、時々痛むと口走る。「しかしいま自分がここで頑張らなければ生きて来た価値がない」として、他の病院はみんな逃げ出したのに一人診察を続ける。
▼妊婦さんの不安には自身で放射能測定器を買って、妊婦さんが住む家の回りを計測する。先日ご紹介した二本松のように市が、汚染物質を除去をしてくれれば問題ない。しかし個人で出来ることは限られる。そこで病院の放射線室を設計した業者と各家庭を回って計測して歩く。その結果レントゲン室で使っている遮光カーテンの様なものを、いまのカーテンに付け替えれば多少値が少なくなることがわかる。さらに屋外では必ずマスクを着用するようにと指導する。
▼果たして30年後にどのようになるかは、誰にも分からない。だが力と体力を振り絞って、「自分が逃げたら、南相馬に未来はない」と妊婦を守るために尽くす姿は、赤ちゃんと子どもの命をまもるため、余生をかける高橋医師の決意が伝わってきた。以下で15分の短縮番がご覧になれます。
▼NHK4日ETV特集「おじいちゃんと鉄砲玉」去年7月、NHKディレクター久保田瞳の祖父・北島源六(享年90歳)が荼毘に付された時、お骨の頭蓋骨に混じって出てきたものがあった。それは「鉄砲ダマ」だった。生前源六は自分の戦争体験をほとんど語らなかった。だが唯一話していたのは、「航空隊員として出撃したとき、敵の攻撃を受け、今も頭の中にその時の鉄砲玉が入っている」ということだった。久保田瞳ディレクターは祖父の戦友ならば、そのことを知っているのではないかと考える。
▼祖父は戦争中、海軍の一式陸上攻撃機という7人乗りの飛行機で、偵察員として出撃を重ねていた。だがある作戦で一番機に載り「自分が機関銃を発砲したら、他の飛行機の機関銃手も一斉に射撃を開始せよ」指示して攻撃機に載る。しかし途中で敵機から発射された弾が頭に被弾する。その瞬間源六は握っていた機関銃の引き金を引いてしまう。そのため同行した僚機の機関銃手も、「これは発射命令の合図だ」と思って一斉に射撃を開始してしまう。そのため作戦は失敗し瀕死の重傷で源六は基地に帰投する。源六はこの作戦で敵の砲弾を受けた戦いを期に変わっていく。何故か?(明日に続く)番組HPはこちら。
森達也氏著書「A3」受賞に抗議 脱オウム支援弁護士ら(朝日新聞)が話題にされている。わたしは実はこの本は8月中旬に図書館のリクエストを出している。待っているのは一人だけなので、まもなく手に入る筈である。読み終わったらまたご紹介したい。
▼日曜日最寄りのJR駅で配布されていたチラシ。「江東区のこどもたちに安全な食材を!」というセーブキッズ江東署名用紙です。よろしければご協力ください。

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