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October 27, 2011

NHK「311~映画監督62人がみつめた大震災」を見る。

Hana11
▼書く事が多すぎて困っています。まず昨日書いた映画の決着を付けなければなりません。MG34機関銃の標準を住民に合わせている部下にナチスの上官(伍長くらい)は「ファイア(射撃せよ)」の命令を下しますが、部下はにわかに信じられないという顔をして引き金を引こうとしません。何せ相手は丸腰の女子ども、それに老人からなる市民だからです。上官は自分が部下に代わってMG34の引き金を引きます。
▼マルティナはかろうじで弾丸の餌食にならずに済み、(実際は皆殺しだった)兵士の隙を見て逃げ出します。そして赤ちゃんを隠した場所に行って見ると、まだ生きています。それを確認して自宅に戻りますが、家具はひっくり返っています。だが牛乳を温めた鍋の底に少しだけ残っていることがわかります。マルティナはハンカチを絞って牛乳を含ませ赤ちゃんの元に駆けつけ、それを飲ませます。その授乳の過程でマルティナは再び言葉を話すことができるようになります。先にご紹介したアメリカ映画「セントアンナの奇跡」はこのブログの3年前の部分を検索していただければ出てくる。こちらはテーマが違うが皆殺しで終わっているから救いはない。
▼だがこの「やがて来る者へ」は架空の少女を登場させ、最後に命の尊さを知り言葉が話せるようになることによって、救いが見えてくる。
▼石垣の離島である武富島で「新しい教科書をつくる会」の教科書を不採用にした話。それに対して経緯が不明朗だからとして文科省が「教科書無償の対象にならないので費用は出さない」と発表したこと。こういう圧力は自民党政府もしなかった。これに対してサンケイ新聞系列の報道機関は一斉に「長年の革新市政の影響により、左翼の牙城と化していた石垣市」などと武富島教育委員会を攻撃している。
▼25日、NHKBSプレミアムで午後9時半から「311~映画監督62人がみつめた大震災」が放送された。311に因んで世界の有名、無名の映画監督に一人「3分11秒」の映画を作ってもらう。わたし自身も何ができるだろう、と考えながら現地支援にも行っていない。最初に映画監督の河瀬直美さんが、「何か映画を作っている立場で援助できることはないか」と考える。彼女は自分を育ててくれた祖母と関わりを描いていた。奈良県では子どもたちに白い布を持ち寄ってもらい、それを継ぎ合わせて巨大なスクリーンを作る。当然同じ白い布でも色合いも違う。
▼だが子どもたちは「上映にみんなで関わっている」という連帯感が生まれていく。監督たちはドラマ仕立てにしたり、ドキュメンタリー、アニメにしたり表現方法は様々だった。機材を見ているとビデオから、NYに住んでいる栃木出身の監督は35ミリ一眼デジカメのビデオ機能を使っていた。ああ、これならば自分にも出来そうだと錯覚してしまう。脚本を書く能力も撮影技術も編集技術すらないわたしに何ができよう。
▼あの「ミツバチのささやき」のビクトル・エリセ監督もわざわざ日本に取材に来て、3分11秒の映画を撮って参加していることだった。60人の監督が3分で撮っても3時間を超えてしまう。NHKで放映されたのは10本くらいだっただろうか?わたしが見た限りではこのビクトル・エリセ監督の女優が画面の観客にひたすら訴えかけている映画が最も良かった。
▼1面トップの写真を入れ替えました。

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