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October 28, 2011

◇「秋刀魚の味」をNHKBSで見た。

▼今朝NHKラジオ5時20分頃の「ふるさと元気情報」は、昨日のブログでご紹介した竹富島からだった。気温は25度でハイビスカスが咲き、昨日はエアコンを使ったという。同じ日本でも随分違う。この番組では5時半頃になると「唱歌」を流す。昨日はこの季節に相応しい「もみじ」だった。♪「秋の夕日に照る山もみじ~」この曲を聴いていると、中学生の遠足で碓井峠を歩いたことを想い出す。カエデなどはまさにこの詩のように色づいていたことを昨日の様に思い出す。
◇「秋刀魚の味」(小津安二郎監督)が日曜日放送されたので録画してみた。この映画の1時間39分あたりにちょうど「もみじ」がバックグラウンド・ミュージックに流れて来る。娘の路子(岩下志麻)と息子と3人で暮らしている平山(笠智衆)は妻に先立たれて、身の回りの世話は娘に頼りっきりだ。長男の幸一(佐田啓二)は既に結婚して近くの公団に住んでいる。見ているとこの頃のドアは内開きになっている。今の日本の住宅は殆どが外開きだ。彼はかつて戦艦に乗っていた経歴があり、行きつけのトリスバーに行くと、ママ(岸田今日子)は気を利かせて「軍艦マーチ」をかけてくれる。真珠湾攻撃のNHKの臨時ニュースの物まね「帝国陸海軍は本日未明…」とともに。
▼中学時代の恩師(東野栄二郎)に偶然会って飲みすぎて自宅に送っていくと、燕栄軒というラーメン屋をやっている。中から出来来たのは行かず後家の娘(杉村春子)で父の面倒をみているようだ。そして元部下で長男(加藤大介)と意気投合して、先のバーに繰り出す。またそこで軍艦マーチが流れ、海軍式の敬礼(艦内は狭いので陸軍ほど肘を張らず、垂直に近く下にする)をしてバーのなかを練り歩く。
▼元恩師の娘を見て、路子をこのままにしておいては、杉村と同じようになってしまう、と気づく。長男に相談すると、路子は彼の会社の同僚(吉田輝男)に好意を寄せていることが分かる。それとなく意向を確かめると既に婚約者がいるという。部下の吉田からは「どうしてもっと早く言ってくれなかったのです」となじられる。
▼ま、小津の作品ではそうした日常が淡々と描かれる。銀座は森永ミルクチョコレートの回転塔が回っている。それに俳優たちの所作が美しい。一例を挙げれば料亭で男たちが飲む場面で箸を取り上げる所作である。まず右手で箸を持ち上げ、左手を上に向けて受け止め、さらに右手手のひらを上にして受け止めるという3クッションある。わたしに「日常そのようにやって見せろ」と言われても真似は出来ない。
▼定年間近な親父達は常に飲んだくれている。直接会って飲み食いすることで、親しさを増していくという、コミュニケーションの原点がこの映画には現れていた。
▼一部新聞でエステー化学が簡易放射能測定器を秋に発売すると言っていた。しかし1万円以下で安いということもあって、予約はすぐいっぱいになって再発売の見通しは今の所たっていない。
▼東大赤門近くにある「わだつみのこえ記念館」では「【わだつみのこえ記念館 開館5周年特別企画展】「中国との戦争と戦没学生」を開いている。11月4日までだが行って見ようと思っている。

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