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November 30, 2011

福島製のガイガーカウンターいよいよ発売になる。

▼先日友人から「まだTシャツ短パンで頑張っているのですか?」というメールをいただいた。わたしは趣味でそういう格好をしているわけではない。厚着をすると肩がこるので重ね着が嫌いというだけである。わたしが地方から上京したとき都内の国電の中には「体中を顔にして風邪をひかないように」というタスキをかけた小父さんがいた。彼は年がら年中短パン姿で上半身は裸だった。そこまで真似をする勇気はないが、それに近い。10月末から外出のTシャツ短パンは止めたが、室内では昨日のように気温が高ければ大丈夫だ。
▼昨日ミニコンポで図書館から借りて来たCDを聴いていたら、CDがプレイヤーから出て来なくなってしまった。どこかにシールの接着剤か何かが付着していたのだろうか。振っても逆さにしても出て来ない。仕方なくレシーバー全部を分解して、借りて来たレイ・チャーズルのCDを取り出して夕方返却してきた。
田中沖縄防衛局長が解任になった。オフレコならば何を喋ってもいいとおもったのだろうか?よくもああ言う発言が出てくると思って呆れてしまう。この詳しい報道は新聞などにも出ているからご覧いただきたい。わたしが言いたいのは環境アセスメントについてだ。知人の娘さんが地方都市の国立大学で野生生物の追跡調査と保護などの研究をして学位を取って卒業した。そして環境アセスメントの調査を仕事としている某企業に入社した。しかしそこでの仕事は調査を始める前から、「開発OK」という結論が決まっていたらしい。それで彼女は嫌気がさして1年くらいで辞めてしまったという。政府が沖縄でやろうとしていたのもおそらく「飛行場建設OK」という結論は決まっていたのだろう。だから長官は「犯す」という言葉を敢えて使ったのだろう。
▼先日ご紹介したNHK「朝イチ」の放射能調査結果について「放射能検査/訂正後のデータも疑惑だらけ」という調査が出ている。
▼福島県の中小企業が福島の部品だけを使って製作していた「ガイガーFUKUSHIMA」が発売になる。ここにその性能や価格が掲載されている。今まで計測器が高かったのは、ガイガーミュラー管は、現在はウクライナ製を輸入するしかなく、これが高価だったのだ。この記事を読んでスマホに取り付ける計測チューブも開発中とある。しかも9800円くらいだ。これならばスマホを買っても役に立ちそうである。
▼ETV特集27日午後10時「海のホットスポットを追う」を見た。地上は除洗ができてもそこで流れた放射性物質は川に流れ、海に注ぎ込む。それはさらに三陸沖を成層圏と地軸の動きで南に渦を巻いて降りてくる。最初は海水の上だけで汚染度は高かったが時間が経つにつれて物質は海底の方へ沈下しはじめる。そのため現在では海面よりも深海の方が高い傾向が出ている。プランクトンは海藻に付着してアワビや牡蠣に取りこまれる。それは生物連鎖となり後に行くほど高濃度となって凝縮される。(明日に続く)
▼昨日の検索用語で「落合」さんがトップに入って来た。新聞に掲載された「週刊新潮」の広告jを見て物珍しいだけで探してくるのだろう。正確な事を知りたければ「週刊金曜日」12月25日号を買って落合さんのコラムを読め。非難されるべきは会社の言いなりになって取材を担当し、下劣な記事を書いた週刊新潮の女性記者なのに…。落合恵子さんに何ら落ち度はない。頑張れ落合恵子さん。28日のブログの最後の部分を補筆、補強しました。

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November 29, 2011

◇「マネー・ボール」(その2)

▼多忙な一日だった。月末なので銀行に送金や支払いに行った。ところが先月振込カードのパスワードを変えたのだ。しかし、複数の銀行の暗証番号を変えたので、どれがどれなのか分からなくなってしまった。3番目の銀行で3回リトライに失敗してカードが使えなくなってしまう。窓口にいくと、「ここにはカードの発行マシンがないので、再発行すると、手許に届くまで1週間かかる」と言われる。結局即時発行が出来る遠くの銀行に行く事になる。カードは無事再発行されたが、夕方銀行から電話がある「カードの名前が間違っていないか?」という。確認すると「デ」が「ダ」になっている。そのまま使えるが都合の良いとき立ち寄ってくれと言われる。余計な仕事が増えてしまった。
▼金曜日朝から3時間半の小遠足で岬の突端までピンチヒッターの取材に行くことになる。またまた朝6時半に各駅停車の電車に乗って出発だ。さらに売り込みがOKになって、某市に緊急避難している子どもたちに対する差別を取材することになる。もう年内は原稿は書かずに済む筈だったが…まだまだだ。さらにシネマがあと3本書いておかねばならない。そのためにはまず数多くの映画を見なければならない。
▼昨日のブログに書いたタレント名が、検索用語で10位に来ているのでガックリする。昨日のブログではそういう事を言いたかったのではないのだが。日曜日夜10時からNHKETV「放射性物質による海洋汚染」を放送していた。まずこれをご覧いたきたい。タレントのマグロ釣りなど、どうでもよいことだ。この詳しい内容は明日にでもご紹介する。
▼先日ラジオから流れてきた「冬の華」を、メモリーオーディオで聞こうと思っていたら消えてしまった。歌のデータはパソコンを代えるとネットを通じて著作権の確認作業があり、その過程で消えてしまうことがある。モーラで買えば一曲200円で買える。TSUTAYAで借りるのも、400円くらいするのでもったいない。図書館を検索したら1枚あったので借りて来た。ついでにNHK「基礎英語3」で金曜日に放送されたレイ・チャールズの「ellie my love」もあったので借りて来た。これでまた買い物をせずに済んだ。
◇「マネー・ボール」(その2)ビリーは自らの理論を実証するために、打てない選手や守備の下手な選手の配置替えを次々打ち出す。それも良い結果を出さないとなると、シーズン中であるにもかかわらず、即トレードである。この様子はすさまじい。ビリーは数多くの代理人を知っており。自チームの選手を高く売って、他チームの腕の良い選手を安く買うタイミングを計る。日本ではシーズン中にこんなやり取りをGM自らするとは考えられない。まさに人身売買の様子を呈している。これを見ていると世の中というのは、「性能の良い携帯を持つのではなく、良い人脈がすべてだ」という感じがする。電話一本で交渉が出来るというのもビリーの腕と人柄を相手が知っているから、交渉に応じるのだろう。
▼しかしトレードの結果は思わしくない。オーナーからは「どうなっているのだ」とハッパを掛けられる。「7月には結果が出てくると思う」とこたえるビリー。「7月だな?」と念を押される。スクリーンに登場する辣腕のビリーに共感を持てるのは、安い1万円くらいの腕時計、30年くらい乗り回していると思われるオンボロのトラックで仕事をしていること。そして何よりも一人娘をこよなく愛していることだろう。
▼一人娘はギターが好きで、あるときにそれほど高価とも思えないギターを父親に買って貰う。そして落ち込んでいるとき「1人で聴いてね」と彼女が演奏して音楽が入っているCDが届き、トラックのCDプレイヤーで流れて来る。彼はその歌に力づけられて奮起する。そしてついにアスレチックはMLB初の20連勝を達成する。貧乏で一流選手がいないアスレチックだが「制約のあるチームに方向性を与え、勝算を高めるにはどういう方法性を取ることが必要か?」という考えると、この映画はとても楽しいと思う。

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November 28, 2011

青森県大間町にある「あさこはうす」の事。

▼日曜日は新聞の校正を手伝っているため、夕方から夜に校正紙がPDFで送られてくる。月末は4ページもあって、そのチェックが終わると本を読む気力も失せている。4chを見ていたら「イッテQ」でウッチャンが大間マグロ漁に挑戦するとか言っていた。そして銀座の寿司屋でアズマックスが食べていた大間マグロ丼が1万500円もする。美味しそうだがわたしにとっては一週間分の昼食代を払ってもおつりが来る。バカらしいので見るのを止めた。9時からはNHK1chと3chで原発問題の特集が重なってしまった。3chは録画設定して朝日ニュースターを見た。すると同じ大間でたった1人で原発建設に反対している「あさこはうす」が紹介され、ルポライターの鎌田慧らと対談をしていた。
あさこはうすについてはこちらをご覧いただきたい。母親のあさこさんが最初に土地収用に反対していたが、死亡し現在では娘の小笠原厚子さんがそれを引き継ぎ、妹さんや弟さんも一緒になってJパワー(旧電源開発)が大間に原発を作ることに反対の意思を示し続けている。厚子さんは611反原発集会の芝公園集会にも来ていて話を聞いた事がある。
▼片一方では銀座でバカ面して大間のマグロ丼を食う男と、大間で釣りをしようとする2人の男がいるが、原発の「ゲ」の字も言わない。大間は水上勉の「飢餓海峡」で容疑者が漁船で流れ着いたところである。火野正平の「ひとり旅」でも行っていたが、ここに住む人たちは対岸の23km先にあり、煌めく函館の灯りを希望に生きているように見えた。その函館市は市長が替わってから原発に対する態度も変わった。311以降は原発を立地するとき近隣の市町村の同意を必要とする範囲が30km広がったのだ。函館までは23kmで函館の新市長は「大間の原発に同意できない」と発言している。
▼大間から函館までは民間のフェリーが出ていた。採算がとれない事を理由に撤退する。大間の町民にとって医者や買い物に行くのに電車で青森市内まで行くよりも、船で函館に行く方が遥かに早い。大間町ではJパワーが原発が出来る事を条件に支払われる28億円をこの新しいフェリー船の建設に使う予定であるという。
▼電力会社はこのように搦め手を使ってカネで自治体を締め付ける。しかし小笠原さんは大間で自ら風力発電と大陽発電を使って生活をしている。Jパワーに「みなさんもこのように自然エネルギーを使えば良い」と言ったら「3分の2はそれでいいが、一基だけ原発を作らせてくれ」と言ったという。もし大間に原発を作らせたら、マグロだって安心して食べることはできなくなる。自然エネルギーの大切さと有効なことは鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」を見れば採算面でも十分元が取れることが十分わかる。それでもなお電力を原発に頼るのはアメリカにエネルギーの首根っこを押さえられているからだ。
▼「週刊金曜日」最新号で落合恵子が「講演に行く前に『殺すぞ』と脅迫を受けている」と書いている。同時にもう一つ週刊新潮の記者が「落合さんは30年も前に原発会社役員と対談をしているが、これは今の落合さんがやっている事と矛盾しないか・」とインタビューに訪れたという。落合は当時は会社(文化放送)の要請で対談をしたものであり、当時の自分の発言もおかしいと思わないと書いている。「敵」は弱い部分から攻めてくる。こういう昔の事を調べるのは公安警察かCIAしか考えられない。それにしても姑息な手段を使う連中には呆れてしまう。それならば岡江久美子に取材した方が面白いと思うのだが…。ネット検索でここに書いた「落合恵子」にたどり着いた人は「週刊金曜日」11月25日号で落合さんが執筆したコラムをきちんと読んで下さい。「週刊新潮」は謀略記事を書いています。糾弾されなければならないのは福島第一原発を爆発させて責任を取らない東電と、それを支援してきた関村直人などの御用学者、文化人。それに岡江や渡瀬恒彦などの芸能人です。関村さん「ベント」って言うんだよ。
▼「マネーボール」(その2)は明日まで待たれよ。

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November 27, 2011

◇「マネーボール」を見る。(その1)

▼先週に続いて午後から講演会兼会議があった。講演は写真家の森住卓氏である。森住さんはご承知のように旧ソ連領で核実験が行われていた、セミパラチンスクを取材したり、イラクの劣化ウラン弾の被害を追っている方だ。それに今回は福島第一原発が爆発した地域にいち早く入って取材を続けておられる。詳しくは森住さんのブログをご覧頂きたい。文字通り身体を張って被曝した地域にはいって、そこで酪農など生き物と関わって暮らしている人達をカメラに収めている。わたしが森住さんのブログを見ていて、被曝直後の牛舎で発見された仔猫が牛乳で育てられ、篤志家の手で北海道まで貰われていく姿がとくに印象に残っている。(森住さんの6月11日のブログ参照)
▼会議はただ一つの新聞報道を正しいと信じている人達の集まりで、話を聞いていてわたしとしては非情に疲れる。とくにマスメディアの報道姿勢に関してはもう何十年も言われ続けている。相手が報道姿勢を変えないならば、毎日意見を一緒にする人達が一斉に抗議メールを送るか。それとも強硬に新聞の不買運動を全国的に展開しない限り解決しないと思う。
▼こういう話を聞いてると、第二次大戦末期に東京が米軍のB29爆撃機で空襲されたとき、地上の日本人が竹やりを持ってバケツで消火リレーをしているのに似ている。会議が終わったあと飲み会に誘われた。わたしは体調管理をしているので外で飲むのは月に2回までで、少なくとも前日までにご一報いただけないと、飲みには行けないので失礼して帰って来た。
▼昨日の某女のことで一番心配なのは、彼女が騙されやすい人だという事だ。詐欺にあった話は枚挙に暇がない。わたしが聞いている大きい詐欺みたいな事件だけでも5つはある。450坪の庭に夫と2人で二部屋に住むという。たまにわたし等が訪ねて行ったら部屋の中は枯れ葉で埋まっている。「どうしたの?」と聞くと「食べる物がないというお祖父さんに、おむすびをあげたらお礼にお金を貰ったの」という。それは全部狸から貰った枯れ葉だったというような事が起きそうだ。
◇「マネーボール」高校を卒業してメジャーリーグの野球選手になったビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は選手としては失敗して大成しなかった。それで引退後の今はとても弱いオークランド・アスレチックのGMになる。しかし球団は貧乏なのに、ニューヨーク・ヤンキースなどからせっかく育てた有望選手を、次々にに引き抜かれるという状態が続いている。チームの立て直しを図るにはどうしたらいいのか?ビリーは統計データを使って選手の将来的価値を予測するという「マネーボール理論」を導入する。負け込んでいるチームを引き揚げるにはどうしたらいいのか?オーナーからは尻を叩かれ、監督(フィリップ・シーモア・ホフマン体型は良いが監督としての演技は下手)からは「オレのやり方でやる」と板挟みになる。そんな時コンピューターを使って「理論」を分析して正しさを証明して見せたイェール大学出身のピーター・ブランドに出会う。彼は選手との接点はないが、相手チームのピッチャーの投げる球を徹底的に分析する。そしてピッチャーの誰は何球目にはどういう球を投げるのは、アスレチックの選手に教えていく。(明日に続く)

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November 26, 2011

放射能測定データをねじ曲げるNHK朝イチ

Asaiti
(「週刊金曜日」11月18号の紙面、記事本文が読めないように画像処理してあります。詳しい事を知りたい方は買って読んで下さい。)
▼昨日の総歩数は1万8千歩だった。何せ朝6時半から午後9時まで歩き回った。おかげで年内最大の仕事は峠を越した。
▼昨日書いたことはプライバシーが関連するので詳しく書くことはできない。夜某友人に会ったら同じような問題があった。某氏は都内の一等地に、名前を言えばピンとくるほど有名な墓地の権利をお持ちだ。もし売る事ができれば年末ジャンボの半分くらいは手にする事ができる。だが昨日書いたような理由で売る事はできない。今住んでいる近くに、新しい墓地を買うのもバカらしいので、自分が死んだらそこに入る事にしているというお話だった。
▼友人某女が田舎に家を買って、夫と引っ越す予定だという。食事を作るのが苦手の某女は、果たしてそんな田舎で生きていくことができるのだろうか?お聞きすると15分ほど歩くとスーパーがあるという。わたしの実家など近くに店という物がない、言わば限界集落に近い。米と野菜はあるが他の物は手に入らない。ベジタリアンならばこれで良いかも知れない。しかし塩、砂糖、サラダ油、ダシなど調味料はどうするか?コンビニだけは歩いて20分くらいの所にあるが、それだけではどうしようもない。
▼狸だけが出没するという庭先で、某女の生活はどうするのだろうか?某氏がそこでアドバイスをしてくれた。まず地元の猟友会に入って猟銃の所有免許を取る。そして害獣であるイノシシを捕獲する(つまり射殺)。それをしかるべきところに持って行くと、報奨金をいただける。それが結構良い値段になるのだという。ウーム女マタギの生活か?それもいいかも知れないが、わたしは最早無用な殺生をして生きたくはない。
▼とまあ、会議が終わったあとにこんなつまらない話をして飲んでいた。年末ジャンボというと有楽町の宝売り場に全国から、買う人が殺到する。何でも前回は3億円が3本この売り場で出たのだという。しかし良く考えていただきたい。分母が大きいから当たる数がでるように感じるだけで、実際に割り算をしてみれば、普通の売り場と同じ確率だという事がお分かりになろう。それに日本の宝くじは経費ばかり多くて、当たる確率はかなり低い。昨年同時期の新聞を見ると外国人は「日本人はなぜ宝くじに夢中になるのか分からない」とインタビューにこたえていたことが分かる。
▼この数日「NHK朝イチの情報は正確か?」という検索用語が続いている。わたしが書いたのは現在問題になっているテーマとは違う。毎月月末に銀行に行くと窓口に女性週刊誌が並んでいる。しかし原発事故を特集したものは事故以来一誌もない。お行儀が良いというか政府の言いなりになっているのだろうか?載っているといえば朝イチの有働アナウンサーのどうでも良いような言動の揚げ足取り記事ばかりだ。
▼いま問題になっているのは朝イチの放射能測定結果が故意にねじ曲げられているというものだ。TVでは「後日訂正の放送をする」とだけ言っている。これは「週刊金曜日」11月18日号で「でたらめデータで安全宣言」と10月17日に放送された一週間分の食事の放射能値を調べたものだ。しかしその測定データに誤りが見つかったのだ。例えばセシウムが検出されなかった場合「測定値ゼロ、検出限界ゼロ」とNHK発表のデータでは表示されている。しかし正しくは「不検出、検出限界の○○ベクレル/kg以下」と書かなければならないのだ。この「週刊金曜日」の記事の筆者は「食材産地にこだわる消費者の行動が、過剰な風評被害を起こしている」という結論に持って行きたいというNHK側の番組制作の意図が感じられる。結論ありきのデータ偽造と揶揄されても仕方がない、と指摘している。詳しい内容は「週刊金曜日」を支える意味でも買って読んでいただきたい。

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November 25, 2011

寺の神社も区別がつかない、罰当たりなわたし

▼今朝は6時台の電車に乗らなければならない。しかも会議があって帰宅は夜中と来ている。土曜日も午後から都内で会議だ。昨日電車に乗ったらソニーのリーダーのCM車内広告が張り出してあった。そのキャッチコピーが笑ってしまいのだが、1日30分読んで7週間も電池が保つというのだ。おやおや、一日にたった30分しか読書をしないのかい?わたしは平均3時間から4時間は読書をする。しかもソニーの電子本の販売コーナーにはどうでもいいような本が1400冊しかない。日本人の読書をする平均時間はどのくらいだろうか?図書館で待たされている本は1冊になっても3週間以上待たされている。期限内に返却しないとペナルティがあるはずだが、どうやらきちんと守られていないようだ。
▼わたしは待っている人が多い本は無理しても24時間で読み終えて返却するように心がけている。もし平均読書時間が30分だとするとこれは待たされるのは当たり前になってくる。ソニーのリーダーのCMには二宮尊徳の写真が掲載されている。尊徳氏も現代なら紙の本ではなくリーダーだといいたいのだろう。先日の半藤氏の講演会のとき中学校時代二宮尊徳の銅像も鉄が足りないので供出の対象になったという話をした。半藤氏は銅像の二宮は何を読んでいるか気になって仲間と銅像によじ登ったという。安い銅像は白紙で、高くなると片ページに大きな文字で「忠」、もう片方に「孝」の一字だった。さらに高いのは何やら長い文章があったが読めなかった。しかし4校目で校長に捕まって、絞られてえらい目にあったという話をしていた。
▼ある法事の話である。場所は迎賓館の近くのマンション風の寺に位牌や遺骨は納められている。もうかれこれ20年前に買ったときは一区画というか、仏壇の大きさのスペースは50万円ほどした。13回忌も終わったし、もう自分たちでは維持できないと判断されたようだ。それでも1年間に維持費として1万円支払ってきた。ネットでみるとこの一区画の販売価格は150万円と3倍に跳ね上がっている。
▼カタチとしては寺に返納することになる。そして遺骨は合同の墓地に入れられる。そのとき戒名のままでは誰なのか分からなくなっていまうので、俗名に戻される。いくら高い費用を払って、ありがたい戒名をつけてもらってもここで意味はなくなる。位牌はどうするかと尋ねると寺ではお祈りをして魂を吹き込んだ位牌は、魂を抜かなければ捨てられないという。その費用は1万円でその後位牌は「お炊きあげ」に付されるという。
▼わたしはその話を聞いて思った、正月を前に近所の神社では「お炊きあげ」を無料で受け付けている。入れてはいけないものは人形と陶器で出来たものだと書いてあり、位牌はノーとは書いてない。神社と寺は違うと言えば違う。小型の仏壇はわたしが壊してゴミとして処分すれば無料だ。寺は戒名をつけて儲け、俗名に戻してまたカネをとる。こういう面倒くさいことはヤメにしようということになりつつある。
▼ふと1月にブエノスアイレスのレコレータという、高級墓地に行ったことを思いだした。あのエビータもここに眠っている。大理石で出来た豪華な墓地もあり、ここを住まいに出来そうなくらい豪華である。しかしそういう豪華な墓地に限って朽ち果てつつある。孫子の代になっては維持にカネがかかりすぎて手に負えないのだろう。墓地が残された者にとって手に負えないとうのは地球の裏も表も変わらないのだ。などと罰当たりなことを考えているわたしであった。
▼結局「墓地の権利を放棄する」という念書を書かされてお終いになった。墓地の権利は転売できないので、そlれが出来る寺だけが儲かる仕組みになっているようだった。

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November 24, 2011

◇「サウダーヂ」を見る。

▼朝から3本の原稿を書き上げて渋谷に出かける。3本というのはブログも入っている。ない知恵を絞って毎日ブログを書いているので、1本だけでかなり疲れる。他の2本は取材したものだ。インタビューではなかったので、あまりオリジナリティは出せなかった。
▼昨日のブログついでに言うと、「一流大学を出た頭の良いひとがあんな事をするなど信じられない」という声が事件が発覚した当時は巷に氾濫していた。しかし良く考えると、今の日本を仕切っている官僚たちも一流大学を好成績で卒業して頭の良い順番で財務省、外務省、経産省などに配属される。彼らが本当に国民の利益にかなった立法や行政をしているか?と考えて見るとそうでもなく、財界やアメリカの利益になることばかり必死に考えているようにも見える。片方は「反社会組織」として糾弾されて、方や国家権力の威信をひっさげて悪法を作りまくる。前者が「反社会的組織」であることは明白である。しかし後者は国民の利益にたたない事をしても何ら咎められない。それどころか高給で将来を約束されている。これをみなさんはどうお考えになるかだ。
▼午後12時40分から見た映画は渋谷ユーロスペースで上映されている、「サウダーヂ」という映画である。前から上映されているのは知っていた。しかし上映時間が2時間40分もあって、わたしが集中して映画を見る能力の限界を超えているので二の足を踏んでいたのだ。だが今見ておかないとレイトショーになってますます行けなくなってしまうだろうと考える。腹ごしらえをして行くと窓口は長い行列が出来ていて、わたしの後の人は通路に座って見る「立ち見」になっていた。
◇「サウダーヂ」この言葉はポルトガル語の「郷愁」というような意味である。日曜日J-WAVEで日航提供の番組があって、そのタイトルにこの言葉が出て来ていた。ドラマの場所は山梨県甲府市。昼飯にラーメンを食べ終わった土木作業員たちが必死に穴を掘っている。彼らは孫請けくらいの仕事で自らを土方(どかた)と呼ぶ。そこにまっ黒に日焼けした男、保坂が入ってくる。なぜ黒いのかみんなが聞くと「タイに長い事行っていた」という。
▼この甲府の町もシャッター通りが続いており、彼ら土木作業員も明日の仕事があるかどうか分からない。さらにこの町にはブラジル人やタイ人たちが3Kの仕事や歓楽街の風俗店で働いていた。土木作業員の親方は「営業に行く」と称して余り現場には顔を出さない。しかし肝腎の穴掘りの仕事に使う重機は故障して、みんなシャベルを持って手作業で一斉に汗だくになって仕事をする。炎天下の仕事に従事しているので、彼らは夜になると酒で気分を紛らすしかない。
▼作業員の猛たちは仕事帰りにタイパブに繰り出す。だが猛はタイ人ホステスのミャオに会って楽しそうな作業員の精司や、盛り上がる保坂にいらだちを感を覚える。そして外国人たちが自分の生活を奪っていると逆恨みして彼らを敵視するようになる。精司の妻恵子が健康に良いというが怪しげな「水」を販売する商売に手を出し始める。そのためますますミャオにのめりこむ。そしてすべてを捨ててミャオとタイで暮らそうと夢想しはじめる。だがミャオはタイの家族を支えるために「オカネが必要よ」でそのためには日本で働き続けなければならない。それにタイは給料が安くて精司の働く場所などないと受け付けない。
▼仕事がなくなって追い詰められて廃業する下請けの親方。イオングループの巨大ショッピングセンターの仕事は東京の大手建設会社が仕切っているから、彼らに仕事は回ってこない。そして保坂は「この街はもう終わりだよ」と見切りをつけようとする。そして出稼ぎに来ているブラジル人達も「saudade」と言って母国に戻って行く人が増えてくる。ポルトガル語で「サウダーヂ」とは郷愁、情景、憧れという日本語が当てはまる。そして、日本に行けば高給を取れると思って大金を業者に支払って日本に来たものの、現実の日本は不況が深刻化し、真っ先に首を切られる外国人労働者たちは、住み慣れた日本を離れ、遠い故国に帰るしかない。彼らの日本で生まれた子どもたちは国籍の選択を迫られている。彼らにとっての故郷はこの国であり、この街しかない。

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November 23, 2011

日本もアメリカもアカデミズムやメディアは権力にすり寄る。

▼今朝東の空を見ると、女性の眉毛のような細い上弦の月が見えた。休日だが昨日はMさんと一緒に取材に出かけていたため、原稿執筆などやることが山ほどある。前ならば1日出かけていても疲れなかった。しかし昼食をとって一休みする習慣があるので、これをしないと夕食後眠くてたまらない。
▼昨日の読売の1面トップ(このブログの下に読売のpdf記事がある)、そして21日の朝のNHKラジオで甲斐中辰元東京地検次席検事で元現在最高裁判事のとんでもない発言があった。彼は両方で同じ事を言っていた。内容はオウム真理教は当時サリンを70トン生産して、東京上空から散布しようとしていた。さらに小銃を1000丁もってクーデターで東京を制圧しようとしていた、というのだ。こんな話は初めて聞いた。少量のサリンはたしかに作っていた。上空から散布というのはロシアの中古ヘリを解体して輸入していたことは当時報道された。さらに小銃に至っては設計図は手に入れていた。しかし設計図は誰でもその気になれば手に入れられるし、図面があっても作れるものではない。さらに1000人もの民間人を軍隊としての組織的な訓練など国内では出来ない。
▼これは甲斐氏のご都合で自画自賛しただけの話。現実に暴力団が密輸している拳銃すらまともに水際で摘発できないのは何故か?甲斐氏はだから彼らを監視するための治安警察(公安調査庁)をと彼らを規制する法律が必要だと言いたいのだ。
TBSラジオ「Dig」に森達也氏が出演し、オウム裁判について発言している。森達也が言っているのは「民意に従属した、ポピュリズムだ」。
▼今朝の朝日新聞で「欧州の財政危機、マルクスが出番」という記事があってギョッとした。つまり今時の矛盾がマルクスを持ち出せばすべて解決すると結論付けていることにだ。「週刊金曜日」最新号「餓鬼道に墜ちた強欲資本主義の末路」というテーマで本山美彦京都大学名誉教授が発言している。新自由主義的な経済政策は転換し、「市場は間違うのだから、その前に是正すべき」というケインズ、あるいは資本主義の矛盾を指摘したマルクスが復活すると思っていた。しかしいまだにハイエクフリードマンに代表される市場原理主義信奉のシカゴ学派の影響力は圧倒的で、それ以外の学派の影響力は異端視されケイズすら見向きもされない。
▼オバマを大統領にのし上げたのもゴールドマン・サックス。そうした大統領が、金融資本の困ることをやるはずがない。のみならずアカデミズムやメディアも、結局は権力とその背後にいる勢力にすり寄っている。現在の強欲資本主義の当事者たちは、歴史も人間も、社会も知らない単なる拝金主義者でしょう。一時期「アングロサクソン経営」を賛美する傾向があった。なぜ私たちがその真似をしなければならないのか。第一これだけ高齢化が進むと、人々が互いに支え合うコミュニティをもう一度復活するしかない。

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November 22, 2011

半藤一利氏東京大空襲の体験を語る。(その2)

▼年末が迫って来たせいか仕事が輻輳してきた。しかも年末の休日は仕事に与える影響が多い。11月末から12月一杯は休日を移動して欲しいと思う。しかし現実にはそうもいかないので、私的な予定は犠牲にせざるを得ない。例えば24日は義母の13回忌がはいっていたが、同時刻に仕事が入ったので欠席せざるを得ない。そして今朝は朝から取材と仕事の打合せが入っている。
▼セルバンテス東京のHPのチェックを怠っていたら、映画会とか「キューバ革命映画ポスター展」などが18日に終わっていた。「ロスト・アイズ」というとても面白いスペインのミステリー映画を見逃してしまったので、これは仕方なく日曜日にレンタルビデオで借りて来た。いずれご紹介するがかなり怖い。今まで一番怖かったスペイン映画は「テシス/次は私が殺される」だったと思う。そういえばNHKBSプレミアムで今週木曜日にビクトル・エリセ監督の「エルスール」と「みつばちのささやき」が放映される。まだ見ていない方はぜひご覧頂きたい。
▼半藤氏の話の続き。平井で2回目の船に引き揚げられた。助かったのは2度目に沈んだ弾みで履いていた長靴が脱げた事が幸いしたと思う。平井鉄橋付近では3000人が死亡したが、自分はどうやら生きのびた。翌朝家に戻ったが、父は生きているだろうと心配はしていなかった。
▼当時学徒動員が始まる前に授業の一環て手旗信号とモールス信号の授業があった。今にして思えばもっと勉強しておきたかった。だが子どもの頃に覚えさせられたモールス信号は、その後試験で役立った。これは「相棒劇場版」最新号の様になってしまうが、「ダイ3モンの正答ハ?」と打つと、親切な学友が「○番」と打ち返してくれたというのだ。
▼余談はさておき、質疑に入ると、高齢で耄碌した人達からの余りにもバカバカしいものが多かった。1)半藤氏は「9条の会に入っていると聞いたが本当か?答)入っていない。自分一人で「9条を世界に拡げる運動をしている。2)ミッドウェイのとき戦艦の配置を変えていれば勝てたのではないか?今まで日本軍に優秀な指揮官はいたのか?答)歴史にもしはあり得ない。大体戦争を進めたという点で優秀な指揮官などいなかった。山本五十六は短期決戦で日米交渉を有利にしようとした。
▼3)真珠湾攻撃の時空母がいなかったのは何故か?(暗に日本の情報を察知されていたと言いたそうだった。)答)それは米軍は通常の作戦の任務に就いていたので、たまたま真珠湾に停泊していなかっただけのことだ。4)北朝鮮が攻めて来たら半藤さんはどう戦うのか?(これが一番バカらしい質問だった)答)金正日はそんな日本を攻めることなどする筈がない。簡単なのは数人で福井や新潟の原発施設を爆破すれば済むことだ。しかしエネルギーなどない日本を攻めても意味はない。
▼日本の戦争とは日露・日清戦争は海外に石炭を求めて戦った。第二次大戦は石油を求めて戦った。そして戦後は原子力にエネルギーを求めた結果、今回の原発事故が起きてしまった。こうなってしまった以上、国民みんなで原発をどうするか?新しいエネルギーはどうするかみんなで考えて行かなければならない。と締めくくった。どうも質問する人達はみな、敗戦の日に思考が停止してしまっているようだった。

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November 21, 2011

半藤一利氏東京大空襲の体験を語る。(その1)

Handosi
(講演する半藤一利氏)
▼昨晩午後10時にお祝いメールと電話が掛かってきた。わたしは野球をTVで見るほど好きではないし、ホークスファンではない。強いて言えば、「反金権球団」が勝ってくれればどこでも良い。「週刊金曜日」最新号のトップに内紛が発生した金権球団の裏話がでている。それによれば読売Gの観客動員数が減っていることと、さらに新聞の広告収入が減ったので、ナベツネは「自分が出張るしかない」と考えたようだ。それに先立ち記者会見で、「自分は85歳になるが、J医大の血管学の権威に調べて貰ったが異常もなく、脳の収縮も認められなかった」と自慢したという。つまり、やる気満々なのだ。
▼わたしに言わせれば「常勝」とか「不滅」だなどと言うのは戯言である。先日サッカーのザッケローニ監督がウズベキスタン戦や北朝鮮戦で負けたとき「人間がやることなのだから勝ち続けるという事はあり得ない」と語っているではないか。
▼土曜日の半藤一利氏の講演は約2時間あり、その殆どが自ら体験した東京大空襲の話だった。それを要約してお伝えする。半藤氏はいまの墨田区八広のロータリー近くに住んでいた。彼は学徒動員で現在の花王墨田事業所の場所にあった海軍兵器工廠で働かされた。仕事は海軍の20ミリ機関銃(陸軍ではこの口径になると機関砲と呼ぶ)の銃弾の缶製品の検査をしていた。そこで忍ヶ丘高校からやはり学徒動員で来ていた、年上の上野さんという女性に好意を寄せる。1月20日の空襲では上記兵器工廠にも爆弾が落とされて燃えてしまう。上野さんの事を心配したが、彼女は無事だった。(この話を書くと長くなるので省略する)
▼最初B29が西からの偏西風に乗って飛来したが高度が1万メートルと高すぎて日本の戦闘機では届かない。高射砲だけが打ち上げられたが、その爆発する様子は空ではまるで綿飴のように見えた。3月10日未明の空襲では付近は、文字通り火の海になった。父は焼夷弾の炎は消せないと言っていたが、自分は消せると思っていて気がつくと神田や浅草など回りは火の海になっていた。そのとき早く北側の荒川放水路に逃げていれば良かった。しかし群集心理でみんなと一緒に南へ逃げてしまった。仲居堀まで来て右折する。そしてみんなと一緒に小村井から平井橋の方に逃げてひと息ついてしまった。
▼黒澤明の「七人の侍」の中で加藤大介が演じる侍が「戦になったら止まらず走れ、ひたすら走れ」というセリフがあったが、これは本当に正しい言葉だと思った。一同立ち止まって休んでいると火が回ってきた。平井橋を渡ろうとするが今のような鉄橋ではなく、火が回ってしまっていた。仕方なく泳いで渡ろうとすると、平井側から船を出してくれる人がいて、そこに引き揚げられた。大人しくしていれば良かったが、助けられたら今度は泳いでいる人を助けようと思った。そのとき大人の女性を助けようとしたが、相手の体重があり、着衣が濡れているので逆に自分が再び河に引きこまれてしまった。
▼河は1mくらいで浅い筈だが真っ暗なので、どちらが川面なのかまったく見当がつかない。もう息が続かなくてダメかと諦めたが、じっと息を堪えていると明るい方向(つまり上が)分かった。昔から水泳は得意だったので、それから必死に泳いでいると再び別の船に引き揚げられた。(明日に続く)

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November 20, 2011

◇「エンディングノート」を見る(その2)

▼高尾山で追加すると山登りの基本を知らない人達が多すぎる。例えば登山は登る人を優先させなければならない。しかし上から勢いよく下って来る人や、ヨボヨボと下ってくる人がいるので、こちらは危険を避けるために立ち止まる。そうしても挨拶一つしないで当たり前のように下っていく。ノルディックも、これはムカデ競争の様に大勢が並んで歩くので、危ないから近寄らない。他人にたいして迷惑は何かなど頭の片隅にもない。さらに集団で行動していれば間違いないという誤解だ。この3つ目については明日でも書く。
▼京王線に乗って車内の掲示を見ると「危険物や迷惑行為があったら鉄道警備隊(ALSOK)に連絡せよ、と書いてあった。おお、京王の警備部門はすでに民間の警備会社に下請け化されていたのだ。京王事態民間鉄道だから驚かないが、今や経費を安くするためには何でも外注化だ。昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」の最後のテーマは「民主党が労働者派遣法を骨抜きに」だった。いま20代の人々が年収200万円にも満たない。それも小泉改革以来、安さを求めるために雇用関係が「終身雇用」が少なくなり、逆に「臨時」、「下請け」が急増する。その結果日本を背負う人達の生活が保障されなくなる。
▼本来ならば労組がそれを守るべき立場にある。しかし民主党を支援している連合は、とうてい働く人の権利と雇用を守る組織とは、かけ離れた存在になっている。出席者は最早民主党には何も期待できない、という話になった。では他の労組が真剣にその人達の権利を守ろうとしているか?残念なことに、それはかけ声だけに終わっているケースが多いのが実態である。もちろん一番いけないのは民主党が自民党、公明党と一緒になって「製造派遣法」」と「登録型派遣」の原則禁止の規定を削除したことが一番間違っている。
◇「エンディングノート」(その2)砂田知昭さんは四谷駅前にある教会に行き、自分の思いを伝える。果たして仏教徒だった自分が、死ぬ間際に聖職者の前に来て「入信したい」と訴えるのは身勝手すぎないかと話をする。牧師さんは「自分の両親も仏教徒だったし、それは別に問題ない。キリスト教の基本を身につけるために、と一冊のパンフレットを貰い、朝晩唱えるようにと諭される。
▼知昭はその5項目くらいの項目を朝晩熱心に唱える。しかし検査をすると、ガンは肝臓の大部分にまで転移していることが分かる。妻は医師にそのことを言われ、「どのくらいもちますか?」とただすと、「早ければ1ヶ月」と聞かされ愕然とする。そして本人にどの程度伝えるか悩む。
▼結局「ガンの進行は止まっているが、肝臓の機能を圧迫する可能性がある」と伝える。アメリカから長男夫妻が「出張があったついでに立ち寄った」と駆けつける。「昔は孫を可愛がる人をバカにしていたが、これほど可愛いものはない」と涙する。息子は葬式には誰を呼ぶか相談をはじめる。データはPCに入っているという友昭さん。そして家族を中心にして、会社は秘書課の女性に連絡すれば必要な手配はしてくれるはずだという。やはり彼にとって会社がすべてだったのだ。そして息を引き取る直前、次女が牧師に教えられた通り、マニュアルを手にしながら秘蹟を授ける。息を引き取った瞬間、妻は「お父さん本当にいい人だったのね、」と泣き崩れる。
▼そして葬儀は友昭さんの指定されたとおり、粛々と進められていく。第二の人生は投錨生活だけに終わった。しかし会いたい人には会えたわけで友昭さんには心残りのない人生だったに違いない。
▼昨日は豪雨のなか」近くの図書館で作家の半藤一利さんの講演会が開かれた。その内容はあすご紹介する。

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November 19, 2011

◇「エンディングノート」を見る。(その1)

Koyo1
(高尾山の紅葉)
▼♪「who are you 迷子達の六本木~」、♪「伊代はまだ、16だから~」昨日学校行事で高尾山の頂上まで歩いて登った(登らされた)すると頂上に上記、荻野目洋子と松本伊代が旅番組のロケで来ていた。衆人注目のなかで談笑しながら食べたり飲んだり演技をするのは大変だなと思って見ていた。高尾山の頂上までは歩くことになっていたので、膝の屈伸がしやすいスラックスをはいてきた。しかし歩いて登るなとと誰が決めたのだろう?後で聞いたら年配の学生さんの提案だったという。
▼高尾山はかなり登りやすい山として都内に住む人が登るらしい。帰りの電車のなかで、乗客の会話を聞いていたら佐倉市の団体もいらした。こんな山なのに3000km級の山を縦走するような装備で来ているご夫婦もいた。さらに最近流行りのノルディック・ウォーキングというスタイルがかなりいた。その人達がまた杖を振り回して「そこのけ、そこのけ」」という調子で歩くのには閉口した。その他に、アウトドア雑誌に掲載されている新品の着衣と道具を持ち、あたかもファッション・ショーのような人達が大勢来ていた。▼頂上まで歩いて2時間かかったが、ちょうど昼飯の時間になっていた。この日はトータルで1万4千歩ほどあるいたが、今朝はさすがに起きるのが辛かった。それでも毎日スクワットをして足腰を鍛えているので、まだ疲れが残らなくて良かった。
◇「エンディングノート」といってもコクヨなどで発売しているノートの商品名ではない。記録映画に登場するある男性が書いたノートである。世の中には段取りが悪い人もいれば、いやに気がついて段取りが良い人もいる。登場する男性は後者だ。丸の内にある化学関連会社に入社して営業畑から役員までに上り詰めた砂田知昭さんは67歳で退社する。社員一同が手を繋いで作ってくれた輪をくぐって会社を出る。さーてこれからは第二の人生を愉しまなければと張り切っている。
▼ところがその翌年の健康診断を受けると「胃がん」が発見される。そして最早手術不可能な状態であることを知らされる。あと出来るのは放射線治療を受けることだ。さらに段取りの良い友昭さんのことだから、葬式に誰を呼ぶのか、どういう葬式にするか考える。さらに自分の最終段階で何に縋るか考えたところ、キリスト教以外にないと考える。あとは自分の父親と同じ墓に入れてくれ、というだけだ。
▼友昭さんの様子や日常を次女の麻美さんで、すべて自分で仕切らないと気が済まない父親の記録をするためにビデオカメラを回しはじめる。まだ名古屋に一人で住んでいる90歳を過ぎた母親に会いにいったり、アメリカに住む長男一家や孫に会いにでかける。最初の場面で、出勤する前にバターを塗ったトーストを食べながら「俺たちが日本を引っ張ってきた」と自負する。おそらくこの年代の男性はその思いで、働くことこそ家族を幸せにすると思い込んで来たに違いない。しかし運命は第二の人生を愉しむ事を許さなかった。(明日に続く)

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November 18, 2011

新聞記者のモラルとは何か?

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(スカイツリー秋色)
▼昨日の検索用語で「新聞記者、腕章を貸すのは禁止」というのがあった。これは禁止以前の問題でジャーナリストとしてのモラルを問われる。1968年に静岡の寸又峡の旅館に立てこもった「金嬉老事件」があった。この事件でも記者に扮した捜査員が「記者会見」に応じた金容疑者を逮捕した。記者は警察とは異なり、事件の真相を取材するのが役割である筈だ。ところが最近は「警察への取材によれば」と、まるでメッセンジャーの役割を嬉々として引き受けている。
▼それどころか「記者会見」風景を見ていると、非権力者に対しては「怒号、罵声」が彼らの口から出てくる。彼らはいつから自分が権力者やその手先になってしまったのに疑問を持たなくなってしまったのだろうか?さらに今回の「TPP」報道を見ていると2日前の朝日新聞では「アメリカにいらだち」という大きな見出しがついている。「おいおいいつからあんたはアメリカのポチになってしまったのかい」と言いたくなる。長い目で見て日本の国益を守るのが記者の役割ではなかったのだろうか?ところが官僚と記者の結託というのがある。
▼たとえばわたしの住んでいる選挙区にいるJ党所属の議員は先の衆議院選挙で落ちてしまった。その彼女の自慢すべき経歴というのが振るっていて「T大経済学部卒、A新聞記者からJ党議員」という「輝かしい」経歴が書かれている。さらに国会議員になってから80ヶ国近くの国をまわっているとして、その国の名前が羅列してある。さらに趣味は「盆踊り」というかなり淋しい物だ。しかし近くの盆踊りで、そんな姿は一度も見たことがない。という事は自宅の部屋のなかでCDを掛けて夫と二人で「炭坑節」でも踊っているのだろう。
▼そして街角に張られているポスターには「もういちどはたらかせて下さい」と書いてある。彼女には何の感情ももっていない。しかし現実の霞ヶ関ではT大などのグループが官僚と新聞社のトップを握っており、世論形成に大きな役割を握っていることは想像に難くない。
▼最近岩波少年少女文庫で「本のとびら/宮崎駿が選んだ50冊」という本が出版した。立ち読みしただけだが、その中で「アルプスの少女ハイジは原作を超えた」と書いている。いや今ケーブルテレビの「アニメチャンネル」で日曜日午後から「アルプスの少女ハイジ」(HDDバージョン)が一回一日4時間くらいで一括再放送されている。先週はクララがアルプスのハイジの家に静養に来ているところだった。今週はいよいよ最終編で、いよいよ「クララが立った」になるはずである。わたしは目を皿のようにして見ている訳ではないが、けだし「アルプスの少女ハイジ」はやはり名作であると思っている。では今朝も早出なのでこれで終わり。

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November 17, 2011

捜査員に腕章を貸す、あきれた新聞記者

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(一茶双樹記念館の中庭)
▼先日仕事でデータのやり取りをした。頂いたデータをスキャナーで読んで、PCメール添付して本社に送った。もうこれで大丈夫かと思って3時間くらいして別のメールを受信したので開く。すると送った筈のデータが「先方のメールボックスが一杯で」と戻って来ているではないか。素人はこれだから困るよ。A4でたった4枚のデータでもダメなら、1枚ずつ送れば大丈夫かと、再度スキャナーにかける。ところがこれも戻って来た。しかたなく相手を携帯で呼び出して事情を説明する。するとGメールのアドレスがあるから、そちらに送ってくれという。
▼わたしの場合アウトルックでフォルダーは4つに分けてある。その一つが「DM」という名前になっている。文字通りDMや一時保管をして、用事が済んだら全部削除してしまう。アウトルックには保管するメールの容量が決まっていてそれを、オーバーすると「満タン」になって受信拒否になるようだ。みなさんも仕事の期限が終わったときやDMは直ちに削除した方がよい。メーラーのこと
▼2日連続で朝から出かけなければならないので、手短に書く。まず昨日千葉市の繁華街で起きたバスジャック事件が、未遂で30分で解決したのになぜ夕刊のトップで今朝のNHKラジオでも「刃物を事前に量販店で買った」がトップニュースにくるのか分からない。さらに問題なのは、取材していた千葉日報の記者が、捜査員に「腕章を貸してくれ」と言われ簡単に貸したことだ。これなど警察と新聞が癒着していると思われても仕方ないことで、ジャーナリストとして決してやってはならないことだ。
▼腕章と言えばFOX系で放送しているフランスの刑事ドラマ「女刑事ジュリー・レスコー」を見ていると、捜査をしている最中フランスの刑事たちは真っ赤な腕章をしている。言わば日本の労組の組合員のように見える。フランスの警察には労組があるが、彼らがストをするときはどんな腕章をするのかとても興味がある。
▼同じ昨日の夕方のTVニュースで、江戸川区で六価クロムが不法に埋めていた業者が逮捕された事件だ。たしかに六価クロムは有毒であり、テロップでは「近所の人が怒っている」と出たが、「迷惑だ」という人が数人いた。しかし怒っている人は一人もいなかった。さらにこの程度で業者が逮捕されているのに、なぜ東電の社長は逮捕されないし、東電は家宅捜索すら行われていない。こういうのはどう見ても、国民に向けて怒りを逸らす目的の報道としか思えない。
▼以上11時に執筆を完了する。午前中だけですでに1万歩。

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November 16, 2011

「こころ旅」に出た陶器の手榴弾とは?

Souju
(「一茶双樹記念館」入り口)
▼山沿いの地方では積雪があったようで都内でも今朝はかなり寒い。今まで、室内では短パンで過ごしていたが、今朝はさすがにダメだった。昨日は午前中取材があった。南流山にある一茶双樹記念館というところだ。南流山までは、筑波エクスプレスに乗ればそれほど遠くない。だが記念館まで歩く距離がかなりある。わたしは中学生の頃、毎日往復8キロを歩いて通っていたから、歩くのはちっとも苦痛ではない。しかしわたしの取材ばかりなぜ歩く場所が、当たるのか分からない。
▼先日の千葉県立関宿城博物館は、適当なバスの便がないので事前に許可を得てタクシーに乗った。一度書いたがその時は30分も乗っていた。今回バスはあるらしいがそれを待っていたのでは時間がもったいないので歩いた。結果として15日は午前中だけで1万2千歩あるくことになった。女性の足ならば1、2割増しになると思う。
▼NHKBSで「にっぽん縦断こころ旅」という番組があって、春は京都から北海道に行き、秋は京都から山陰を回って昨晩は(放送は2日遅れ)で佐世保の展海峰(てんかいほう)」に来ていた。自転車に乗っているのは俳優の火野正平で読者から寄せられた便りで「心に残っている」場所を列車と自転車で走破するのだ。列車で移動する部分は自転車を折りたたんで、後は組み立てて走る。
▼昨日などはわたしも折りたたみ自転車を買おうかと思ったくらいだ。だが健康のために毎日1万歩を歩いているわたしにとって、願ってもない距離を稼ぐことができた。この放送で月曜日は佐賀県にいて、有田焼の窯を訪ねる。そのとき窯主からプレゼントをされたのが旧日本軍が開発させた有田焼の手榴弾である。それを見れば「瀕すれば鈍する」とはこのことかと思う。鉄片は一切入っておらず。陶器の外側が砕け散って敵兵を傷つける仕組みだ。
▼もっとも日本軍は当時の731部隊が使った、細菌兵器を収納する爆弾も陶器で作られていた。なにせ「傷痍爆弾にはバケツ・リレーで火を消そう」としたし、上陸して来た米兵には「竹やり」で戦おうとしたくらいだ。陶器の手榴弾くらいで驚いていてはいけない。火野正平は窯主から「一輪挿しにでも」と手榴弾を一個プレゼントされていた。おお羨ましいぞ。ネットでさっそく調べて見たらこの陶器手榴弾は6000円の値が付いていた。ゼロが一つ多いのではないかと思ったが、ネットオークションとなるとそうなのだ。
▼この無手勝流が今の日本では放射能に対しても行われているのだから、怖い。誰かが「食べて応援、食べたらイチコロ」と言っていたが、汚染された食品の偽装や流通経路はもうメチャメチャだ。
「濃度が高い地域は西は群馬県境まで。一部長野県境、静岡岐阜、四国・中国地方にも薄く分布。」

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November 15, 2011

スパコンが世界一でも自慢にならない。

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(浅草二の酉、1面トップに大きい写真があります)
▼夕食のときふと「こんばんは、二の酉ではないか?」と気づく。家の前からバスで20分、三ノ輪橋で降りて徒歩10分、「酉の市」に着く。今年は三の酉まであるせいか、賑わいは今一つだった。三の酉まである年は下の写真にあるような「火災除け」のお守りを分けて下さる。お金を払うと巫女さんが、火打ち石をカチカチと叩いて火花を出して、このお札を授与する仕組みになっている。この儀式は鳳神社ならではの年末の儀式の一つとなっている。
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(二の酉の火災除けのお札)
▼昨日朝のNHKラジオニュース解説で、元解説委員の藤田太寅が出ていた。彼は脳梗塞でNHKを早期退社し、現在はどこかの大学教授をしている。そして数ヶ月前に、脳梗塞のリハビリで画期的な方法が開発されたとして鹿児島の病院の例を紹介していた。それはいいのだが、昨日の解説はTPPで「門戸を開放すると輸出が増加し、食糧が安く手に入る」などと野田首相の代弁をしていたのには呆れてしまった。大学教授がこのレベルならば、わたしでも大学教授になれると思った。
▼TVやラジオ、それに新聞でも毎日のように官公庁のサイバー攻撃に曝されているという報道がされている。しかし攻撃に曝されているのに気づいたら、まずネットを切断すればよいのに、相変わらずネット接続をしていて、「パスワードが盗まれた、「メールが読まれた」とノーテンキなことを言っている。もっと大切なことは、大騒ぎされている割には、具体的にどのような国家や企業の情報が漏洩しているか一切書かれていないことだ。「週刊金曜日」最新号で青島顕(新聞記者と自称)が「政府が準備する秘密保全法案『特別秘密』の定義は権力側の思惑で変えられる恐れあり」と書いている。実態のないネットの情報漏洩を過大に書いているのはまるで「オオカミ男」である。
▼その結果、国家権力が狙っているのは上記「秘密保全法」なのであろう。政府は来年の通常国会に向けてこの法案を上程する準備を進めている。その対象となるのは、外交、安全保障、治安の分野で国の存立に関わる情報を「特別秘密」として情報管理を徹底し、機密情報を漏らした国家公務員への罰則を強化する内容にするようだ。
▼同時に「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でAERAシニアライターの田岡俊次が、一貫して自民党が軍法会議を復活させようとしていると指摘しているが、上記の内容と不可欠ではないと思う。
▼TPP参加で日本もやばい?「アメリカの保険システムがどれだけ最低なのか」恐怖の現状http://labaq.com/archives/51712278.html
▼今朝のNHKラジオでは理化学研究所のスーパーコンピューター「京」が処理速度で世界一になったとくり返して言っている。しかし福島第一原発が事故を起こしたとき、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)が計算した結果を政府が隠蔽していたのはご承知の通りである。スパコンの早さよりも、包み隠さず情報を出す事がまず大事であると思う。
▼それに「公表」されたても、さらに自分の都合で線引きをしているのだから始末が悪い。朝日新聞が報道している「セシウムの広がり、群馬県境まで/汚染マップ公表」という真っ赤なウソ。

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November 14, 2011

「実現させよう原発国民投票」の直接請求の署名

▼お元気であろうか?昨日は午後から夜にかけて「猛虎師団」という検索用語が約90件も集中した。そんなドラマかドキュメンタリーが放送されたのか?ホークスが2連敗したので、ホークスファンは暗い顔つきで出勤していった。まったく同じパターンで負けてしまうからやりきれないのだろう。失敗しても失敗しても同じ作戦をくり返すのは、乃木大将か某政党の選挙戦略である。打てない打順を変えるとか何か手を打たないと一勝もできないまま、日本シリーズは終わってしまう。
▼先日かいたギリシアの経済危機に関するNHKHVスペシャル。1話でベネズエラと書いたが、正しくはエクアドルなので訂正した。2話ではちょっとご紹介したが、ギリシアのある農村で、日本で言えば国宝級の大理石で出来た像が時々発見される。しかし貧しい農民は政府に連絡しないで闇ルートで売ってしまうという話だった。ギリシア編はここで終わり3話はNYウォール街のスーパーコンピュータを使ったトレードの方法だった。ある日あるとき考えられない暴落が起きた。これはコンピューターに蓄えられたアルゴリズムで、マシンが勝手に行ったことだ。今後は人間が考えられない売買が多くでてくるに違いない、という。スパコンは警戒厳重な場所に置かれだれも近づけない。
▼だがしかし誰かが儲けている訳で人間のコントロール不能というのはごまかしである。その証拠にTVに登場した人々は自分では絶対株売買をやらない、と証言していた。4話は「お金のないくらし」だった。ドイツに住む女性はあるとき自宅を売り払い、現金をもたずに暮らしている。物を買うときは物々交換だという。それで移動手段は月に何度かある講演会の収益だ。つまり講演を依頼した人から切符を送ってもらう。宿舎も用意してもらう。それが終わったら友人、知人、支援者の家を泊まり歩く。しかしこれは結局誰かを頼って暮らしているわけで、本人は現金を持っていないが、他の人が代わりに払っているだけの話に見えた。
▼土曜日はBSTBSで「新参者」の一挙10時間10話の一括再放送があったのでHDDはそちらに使っていた。今まで2度見ているが、とても面白かったので、年末にもう一度通してみようと思った。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」ではTPPのことに相変わらず時間を割いていた。野田首相のやっていることは「バスには乗らないが切符だけ買った」という論法と同じだという。それにしても「重大が覚悟がある」と大見得を切った元農水大臣の腰砕けぶりはどうだろう。重要なのは食料を安価な輸入に依存した場合、食料危機が起きたとき、日本国民は何を食べたらいいのか?高くても国内の食料生産の自給率を高めておかなければ、重大な事態に陥る。あとは前田一氏が「原発反対の国民投票」をすると意見を発表していた。具体的には12月に東京都で「実現させよう原発国民投票」の「直接請求」という署名をはじめる。

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November 13, 2011

◇「ちづる」を見る。

Masakazu
(「ちづる」の赤崎正和監督)
▼前日と同じ検索用語は52件だった。熱しやすく、冷めやすい体質なのだろうか?朝刊をみるとアメリカ側は郵政、牛肉、自動車の「自由化」を要求していると出ている。つまりアメリカは日本のカネが目的なのだ。プロ野球日本シリーズ緒戦でソフトバンクは負けてしまった。
◇「ちづる」ちづるさんは知的発達障害のひとつ「自閉症」をもつ20歳の女性である。監督の赤崎正和さんは立教大学現代心理学部映像身体学科に在籍していて、卒業制作で作品を映画を作る必要に迫られる。そして母親に相談して、自閉症のいもうと「ちづる」を撮影して良いか相談する。するといとも簡単に「いいんじゃないの」という返事が返ってくる。「ちづる」公式サイト。
▼あとは粘り強くビデオカメラを回すだけだ。赤崎正和監督はいもうとの面倒はすべて母親に任せていたが、いつか正面から向かい合わなければと想っていたに違いない。カメラを回しはじめたときちづるさんは19歳だった。それからちづるさんも母親も、もちろん正和さんも3人の日常生活が克明に記録されていく。
Tidue
(ちづるちゃんが描いた絵、ポルポレ東中野に展示されている)
▼最初の場面、ちづるさんはあるタレントが好きで年賀状が来るのを心待ちにしている。年賀状を見て「来たよ」と喜んではしゃぎ回る。ハガキの最後には連絡は「プロダクションにお願いします」と書かれている。監督は母親に聞くと「実はハガキは自分が出した」と告白する。「心が痛みませんか?」と聞くと「結果よければ良しとする」です。とケロッとしている。父親は平成18年にタクシーに乗っていたとき、酔っ払い運転のトラックにぶつけられて死亡している。
▼普通に考えればそれだけで暗い家庭を想像してしまう。しかし前編を通じてこのお母さんの明るい性格が赤崎家を明るい方向へ引っ張っている。普通の会話はできる。さらに学校で習ったパソコンを操作して住所録の入力などはできる。ただ操作ができる故に家族の住所録データをわざと消してしまう。
▼母親との約束では月に決められたお小遣いをもらい、一日に自販機でジュース(CCレモンのように見えた)を1回、1本買うことになっている。しかし買い始めると何本も買い込んで母親から注意されるが、聞かない。あるとき「ユニクロに買い物に行こう」と母親を誘う。しかしちづるの小遣いは、ないはずである。気がつくと母親のサイフから2万円くらいを抜き取っている事が分かる。母親は「返して」というが、自分の目的はお金で達成できることを知っているちづるは、中々返そうとしない。そして母親に噛みついて抵抗を試みたりする。この時の母親の反省は「向きになって取り戻そうとしたのは過ちだった。気を反らせるべきだ」ということだった。
▼さらにペットショップへ行ってバナナという犬を飼う過程がある。母親と正和監督は自分たちがいないとき、思い通りにならないとペットを虐めるのでは、という懸念がある。しかしその心配は杞憂に終わる。母親のもうひとつの心配は息子の就職だ、父親がいなくなったいま、妹のちづるを2人でみていかなければならない。これは「運命なのだから」と息子が安定した仕事に就くことを願う。普通ならは母親は「カメラを止めて」と言うのではないかと思ってしまうが、その会話をも克明に追い続ける。
▼日本の一般的な障がい者がいる家庭では「隠す」傾向が多いように思う。しかし赤崎監督が上映後のトークショーで語っていたのは「みんなに知ってもらうこと」だという。困難を抱えながらも家族で生きていく姿がとてもまぶしかった。ポルポレ東中野で上映中。

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November 12, 2011

「朝日ニュースター」がなくなる?

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(12日福岡ドームで配布されていた応援旗)
▼まず昨日のブログ解析で、「TPP」、「医療」という検索用語が約200件もありました。それに関連して東北地方の読者からメールをいただきまいた。アメリカ人英語講師が帰国中骨折したというのです。講師の方は日本の保険に入っていたので再び飛行機で日本に来て治療をなさった。それでもアメリカ国内で治療するよりも安かったというお話でした。そのアメリカ人の方はアメリカで医療保険費用として、1年間に約300万円支払っているということです。
▼アメリカ旅行中に盲腸の手術をしてもらって50万円取られた、という人もいます。TPPが日本で批准されたら、日本の米農家は潰れ、医者はこのような高額な費用を払わないと治療もしてもらえなくなります。マイケル・ムーアのアメリカの医療問題を扱った映画「シッコ」でも民間病院で治療できなくなった患者が、ボランティアが運営している病院に投げ捨てられて行く場面があったことを思い出す。
▼わたしが毎週のようにご紹介しているケーブルテレビの「朝日ニュースター」ですが、テレビ朝日に買い取られるという話は聞いていました。ところがもう同社のスタッフは12月で解雇されることが決まったようです。そして来年3月で買収決定のようです。タレントの藤波心さんのブログ政府や権力者たちは原発事故で熱心な報道を続けて来た放送が、よほどしゃくにさわったのでしょう。それにしても藤波心さんは14歳だというが、しっかりとした文章を書いているのには驚くばかりだ。こlれからは「ニュースにだまされるな!」や「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は見終わったら、すぐ消去しないて保管しておかないとまずいと思っている。
参議院での佐藤ゆかりの質疑。途中、野田総理がISD条項を理解できてないことや、ASEAN+6のほうがTPPよりもずうっと国益に叶うことが判明している。
▼メルマガの最新号で半藤一利著の「嵐の名前,風の四季」」に掲載されたいた、五輪真弓の「春便り」について書いた。歌詞をネットで探したらハルピンで日本語教師をなさっている方のブログにたどり着いた。♪「お元気ですか。 久しぶりに、ペンを執りたく思いました 私が北に来てから2年 凍てつく寒さにも慣れました。」遠い国でこの歌詞を見ただけで涙が流れてくるだろうなと思った。
▼それにしても昨晩のNHKBSプレミアム午後8時からの「東京の夜景」は「夜景タクシー」が登場して「ニューヨーク、ニューヨーク」や「マンハッタン」、「ワルキューレの騎行」をタクシーの中で流すという洒落た出だしで始まったが、最後の曲が「ああ上野駅」だったのには笑えた。地方出身者には「上野駅」が全てなんだよ。
▼昨日図書館に行ったら(毎日一度は顔を出している)区内の放射能汚染測定マップを配っていた。(ただしくはカウンターの上に置かれていた)佐野眞一の「津波と原発」は待っている人が多いので1日で読んで返した。いま一番長く待っているのは高野利明の「ジェノサイド」だ。一級のエンターテイメントとして、マニアの間では評価が高い本だ。9月末に申しこんだにも関わらず146人待ちである。この調子だとわたしの手許に来るのは4月頃になるのではないかと思っている。
▼猛烈ホークスファンは福岡ドームまで日帰りジェットで日本シリーズ第一戦の応援に出かけた。

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November 11, 2011

佐野眞一「津波と原発」を読む。

Shokuyougiku
(お使いで「春菊」と言われたのに「食用菊」を買ってしまった。
▼今朝は雨が降っていてかなり寒い。昨日は短パンTシャツで床屋に行ったら「寒くないですか?」と聞かれた。椅子に座るとYahoo!ニュースが流れていた。江東区北砂に住む44歳の女性が、墨田区に住む68歳の男性に射殺されたというニュースが出てきた。店員さんは「何でしょうかね?」と聞く。わたしは「これだけの年齢差だったら愛憎関係のもつれだよ」と答える。
▼今週始まった「ERシリーズ2」の再放送で2話目。外科医のベントンが同じ職場のジェイニーと同じような関係になっている。ジェイニーにはアルという救急救命士の夫がいる。3話目ではジェイニーがデートに45分も遅れて来たことから腹を立て、話がこじれベントンはジェーニーを置いたまま車で走り去ってしまう。この泥沼関係は延々と「シリーズ6」くらいまで続く。
▼昨日のアクセス解析をしたた「TPP」、「医療問題」というアクセスが150件もあった。それだけ国民のみなさんの関心が高いということだろう。「ER」を見ていれば分かるが、アメリカの医療費は全部個人負担で、みんなそれぞれが民間の医療保険に入らなければならない。しかもそれが収入の1割にもなる高額なのだ。「TPPアメリカは日本のマスコミ対策をしている CIAも使っている」(榊原英資)
▼再来週浪江町から避難して来ている、養豚農家の人にインタビューすることになっている。その準備もあって佐野眞一の「津波と原発」を借りて読んだ。3時間もあれば一気に読める本だが、順番待ちが3人だったので、取材して原稿を書くまでに間に合うか心配だった。詳しくはメルマガの書評をご覧いただきたい。やはり養豚農家も出てきて、死んでしまった豚の顔が、沖縄の肉屋さんで売っている「ミミガー」のようだったという表現は強烈である。
▼佐野さんついでに言うと、彼の「東電OL殺人事件」はわたしの住んでいる区内の図書館で10冊くらい在庫がある。ところが全部貸し出しになっている。もう10年も前に書かれた本なのだが、今なぜ出払っているのか考えた。おそらく2週間前のTBSラジオ「久米宏のラジオなんですけど」に佐野がゲストで登場したこと。久米ももう一度「OL殺人事件」を読み直して、殺人現場に行って見たという話を聞いた視聴者が、「もういちど読んで見よう」と思ったに違いない。その証拠に久米の相方をしていいる堀井美香さんも先週の番組で実地に行って見たと話していたくらいだ。
▼佐野の今回の著書でも「東電の体質とOL殺人事件」について触れている。幹部は殺害された渡辺泰子さんの夜の行動をすべて知った上で、注意するでもなく冷ややかな目で見ていたのだ。佐野は著書の中で「渡辺泰子さんはとめどなく堕落する自分を誰か叱ってくれないかと切望していたように思えてならない」と書いている。
▼田中龍作ジャーナル「TPPで国民皆保険」崩壊 病院にかかれなくなる庶民

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November 10, 2011

金子勝「ニュースにだまされるな!」は社会保障問題だった。

▼今朝NHK5時20分頃の「唱歌」は「りんごのひとりごと」だった。♪「わたしは真っ赤なリンゴです。生まれは遠い、北の国」。昭和30年前後まで、リンゴの生産県では、トップの座を青森県と長野県が競っていた。わたしが幼い頃は実家はリンゴ栽培で生計をたてていたように思う。一度宮内庁からも買いに来たことがあったが、「自由化」になってから、りんごは衰退してしまった。
▼昨日のブログでご紹介した、「ギリシア経済危機」の2夜は、オレンジ栽培などがEU圏になってから、暴落して食べて行く事ができなくなったという話だった。きょう野田首相は「TPPに参加する」という決意表明をするらしい。それを見越したように船橋市にある野田事務所には「TPP参加反対」の落書きがあったという。
▼朝日ニュースター5日の金子勝「ニュースにだまされるな!」は野田首相がG20で「2010年度なかばまでに消費税率を段階的に10%」にする」と公言したことに関する問題点を論議した。しかし10%あげることで本当に社会保障は充実するのか?日本の社会保障の問題点を専門家が指摘した。あらかじめお断りしておくが、わたしは社会保障の専門家ではない。具体的なご自身の問題などを相談したい場合は、友人の専門家をご紹介させていただく。またブログの左下に「医療、社会保障、福祉だより」のリンクがあるのでご覧頂きたい。
▼まず日本の社会保障制度は戦後まもなく、一世帯で夫が終身雇用で働き、妻は家庭を守るという想定で作られてきた。しかし小泉改革以来その大前提が壊れてしまった。非正規雇用が増えて、若い世代は「どうせ自分の時代には年金は貰えないから、払わない」という人が圧倒的に増えてしまっている。年金を払わない人が増えているのだから、今のシステムでずっと払い続けることはあり得ない。
▼そうしてわたしなりに考えて見ると、「軍事費を削って社会保障拡充」というスローガンで解決できる問題でもなさそうだ。当然消費税アップ絶対反対でも解決できない。「福祉目的税」というしばりを作ると、現段階では他の税金から注ぎ込んでいるので、支給額が逆に減ってしまう。
▼本件に直接関係ないが、司会者のヘビースモーカーの中村うさぎが「なぜたばこだけが悪者にされるのか?酒税はなぜ俎上に上らないのか?」という疑問がでた。他の出席者からは「酒税には地方振興税という意味もある」と指摘され、冗談で「酒飲みの暴動がおきるかもしれないし。その流れで発泡酒の酒税を引き上げる方向に来ている」という話が出て来た。
▼それに35歳から40歳の未婚者は300万人に増えている。しかももし結婚しても3人に一人は出戻りという数字が出ている。年金を払っていないから年金がもらえず、その結果として「生活保護費」が増えるという本来の社会保障とは逆の現象が出て来てしまっている。だから戦後まもなくつくられた制度そのものを検討しなおす時に来ている、というような意見だった。ケーブルTVを契約されている方は本日木曜日の午後2時から再放送されるので、興味があったらご覧頂きたい。

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November 09, 2011

NHKBS1「ギリシャ 財政破綻への処方箋」を見る。

Fdome
(我が家には熱烈なホークスファンがいて毎週ジェット機でドームに通っている。これは3日の試合。今週末もまた行くらしい)
▼家庭用の火災報知器設置が義務づけられて1年ほどたった。今朝のNHKによればそれが果たして効果があったのか検証されていた。結論から言えば65歳以上の家庭では効果がなかったという。その原因は寝たばこによるものが意外と多いというのだ。考えて見れば報知器は火が出てかなり大きな炎となってから警告音が鳴るはずだ。以前一度書いたが我が家では料理をするとき、日本酒を使っただけで警報が鳴り響いて参ったことがある。
▼要するに、本人が火を出さないように気をつけなければ意味がないのだ。オリンパスの「とばし」と呼ばれている「損失隠し」のために不正経理をしたことが大問題になっている。ここで登場するのは「監査法人」という組織である。一部上場企業でも、上場する時に監査法人に頼み込んで「利益」が出るように「工夫」する。さらに上場してからも「赤字が2年続く」と指定銘柄となってしまうので、これまた「監査法人」を使って「黒字」になるように「工夫」するのが一般的のようである。
▼NHKBS1で月曜日午前0時から「ギリシャ 財政破綻への処方箋~監査に立ち上がる市民たち~」というドキュメンタリーが4夜連続で放送が始まった。ギリシアで今年作られたばかりの番組なので、一部では「NHKはとても良い買い物をした」と言われているようだ。まだ一回しか見ていないが次の様な内容である。ギリシアが経済危機に陥っているのは、政府が過去から現在に至るまで不要な物を不当な金額で買って来たためである。
▼それと同じようなことをしてIMFを介入させて経済が破綻してしまったのがアルゼンチンである。その点エクアドルでは国民の良識的な人達を参加させた、債務検証委員会を発足させた。国際法の考え方の一つには、国が行った不正な借金は払わなくても良いという考え方がある。エクアドルでは14ヶ月かかって子細に今までの負債を検証した結果8割は「不正なので支払う必要はない」ということになった。それでIMFの介入を許さず、健全国家にすることが出来た。ギリシアでもそのようにすべきである。というのが第一話の結論だった。まだあとギリシア問題は終わってしまったが、世界を翻弄するカネ「フラッシュ・クラッシュ~株取引 超高速化の落とし穴~」 が2回放送されるので、興味のある方はご覧頂きたい。
▼昨日NHKBSプレミアムでルネ・クレマンの昔の「海の牙」という映画が放映された。第二次大戦末期オスロから一隻のUボートが密かに出航する。乗り合わせていたのは軍人やらいわゆる上流階級の10人くらいの男女と乗組員だった。彼らはヒトラーの命令で南米へ行って生きのびようとしている。ところが無線士は途中で敗戦の知らせを傍受する。さらに艦内に病人が発生して、やむを得ずフランスに密かに上陸し、医者を誘拐してきて、治療に当たらせる。という手に汗を握る話で面白かった。さすが『鉄路の闘い』や『禁じられた遊び』、『大陽がいっぱい』のルネ・クレマン監督だと思った。
▼「そしてみんなナショナリストになった」池田香世子さんのブログ。

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November 08, 2011

◇「フェア・ゲーム」を見る。

Yunomi
(7日某市役所食堂開店40周年で頂いた湯飲み)
▼今朝は立冬だという。ちょっと冷え込んでいるが、わたしは重い布団が嫌いなので寝るときにまだ夏の掛け布団を使っている。お陰で猫には嫌われて部屋に寄りつかない。5時代のNHKラジオ「ふる里元気情報」では「佐久のとうかん夜」という行事を紹介していた。これは昔、11月10日の夜に秋の収穫を祝う行事だ。わたしも子どもの頃に、芯に茗荷を入れたわら鉄砲作り、「とうかんやの藁てっぽう夕飯食ったらぶったたけ」と叫んでそれを地面をたたきつけ、モグラや害虫等を追い払う行事をやったものだ。ラジオによれば今は佐久市の上塚原地区の諏訪神社周辺で保存されていると言っていた。上記の内容をメールで投稿したら7時52分に採用されて、女性アナウンサーに、名前紹介とともに読まれた。
▼日曜日の夕方近くの商店街までパンを買いに出かけた。食パンは2、3ヶ月食べ続けると「飽き」が来る。それであちこち探し歩く。この店のはパリッとしていて、さらにあんパンも美味しい。買ってから歩いていると、クリスマスソングが流れてきた。おお、もうそんな時期なのかと思う。今年はリオデジャネイロで「リオのクリスマス」というCDを買って来たのでこれを聞こうと思う。
▼さらに近くの別の商店街の飲み屋さんの店先に「昼呑みOK、角打ちOK」とある。「角打ち」とは何か?ずっと疑問に思っていた。広辞苑にも出ていないのだ。ネットで調べると次のことが分かった。なるほど店先で飲む事をいうのだ。これで疑問は氷解した。
◇「フェア・ゲーム」ブッシュがイラクに侵攻しようとしていたとき、本当にイラクには核が存在するのかCIAに調査させる。その過程で核物質を遠心分離器で抽出するのに使うアルミ管を輸入した、という疑惑が浮かび上がってくる。ブッシュがイラクを攻撃するもう一つの口実は「大量破壊兵器を隠匿している」というものだった。しかしこれは国連調査団とそれに紛れ込んだCIA要員をしても、何ひとつ発見できなかった。
▼その核疑惑とアルミ管の調査を担当したのがCIAの調査官バレリー(ナオミ・ワッツ)と元ニジェール大使で夫のジョー(ジョーン・ペン)だった。その調査の結果イラクには「核兵器はない」と大統領のブッシュに報告するが、全て無視される。ジョーはその報告をニューヨークタイムスに書く。しかしCIAはその報復として、投資会社の職員を装っているバレリーは、実はCIA要員だとバラしてしまう。それは現実のブッシュやチェイニーの演説を使って再現されている。夫のジョーは政府のデタラメさをマスメディアを使って暴露するが、ことごとく無視され、「ジョーは気が狂っている」と揶揄される始末である。バレリーはCIAの上司から誰か直接イラクに行って、諜報機関に人間に直接会って確かめて来いと命令される。
▼バレリーは友人の女性医師の兄が適任だと目星をつける。そして医師に全てを託す。その引き替え条件とは「証言が確認されたら、イラク国外に兄とその家族を脱出させる」というものだった。医師は兄に問いただすと「イラクはとっくの昔に核開発は止めたよ」というものだった。アメリカに帰国してそのことをバレリーに伝える。しかしアメリカの作戦は動き出していて、もう引っこみは付かなかった。「脱出計画は中止だ」と冷たく宣言する上司。女性医師からは「国境で脱出を待っているから助けて」と泣きつかれるバレリー。
▼大の虫のためには小の虫は踏みつぶされる。バレリーは大学を出てから自らの意思でCIAに入った。過酷な拷問訓練にも同期でただ一人耐えた。だから自分こそは「国家の正義を再現する人間だ」と自負してきたつもりだ。だがCIAは自分の資格を剥奪して、査問にさえかけようとしている。夫のジョーはTVでブッシュをなじる。バレリーはもう夫とは暮らせないと二人の子どもを引き連れて、実家に戻ってしまう。父親(サム・シェパード)は「お前は昔から自分の意思を曲げない人間だった」と言われ、信頼できる人物は夫のジョーしかいないことにふと気づく。
▼バレリーはアメリカ上院公聴会で宣誓して証言を開始する瞬間、画面はホンモノのバレリーが議会で証言しているニュース映像に切り替わる。

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November 07, 2011

NHKSP「孤立集落、どっこい生きる」を見る。

▼昔で言えば。きょう11月7日は「ロシア革命記念日」だった。しかし当初レーニンが目指した階級なき社会にはならず、官僚組織(ノーメンクラツーラ)をソ連共産党が握って社会主義とは縁とゆかりもない国に変質してしまったのはご承知の通りである。
▼昨晩NHKTVで午後9時から放映された「孤立集落どっこい生きる」は素晴らしいドキュメンタリーだった。宮城県南三陸町の外れにある馬場中山地区は震災と大津波で200人が孤立した。行政に訴えても何もしてくれない。リーダーは「儲ける時もみんな一緒、貧乏になるときもみんな一緒」をスローガンに村民の結束を呼びかける。といっても最初からうまく行く筈はない。リーダー自身1200万円もする、買ったばかりの船を流されてしまっていた。馬場中山地区の公式HPはこちら。
▼村人は一緒に暮らすことで連帯感も生まれると主張する。緊急避難所で若い人がネットを使って「風呂に入れない」と訴えると福井県から五右衛門風呂の釜が届けられる。優れているのは受け取った瞬間を写真に撮り、村人が風呂に入っている場面を撮ってネットに「お礼」とともに即座に掲載していることだ。10日ぶりに風呂に入った村民は一様に「ああいい気分だ」と大声で叫ぶ。
▼行政がやってくれないなら、自分たちで土地探しをしてそこに新しい村を作ろうと考える。木を伐採して整地し、町役場に相談すると、「場所はいいが水道を引けない」と言われる。村人が生活するには、漁港を整備しなければと、若者たちが潜って瓦礫の調査をする。そして苦労しながら不足する物資はネットで呼びかけ。困難を一つひとつ解決していく。彼らは牡蠣の養殖で生計を立てている。漁港の整備は小型クレーンを使って、港を埋め尽くしている車や家屋などを引き揚げていく。これだけ書いていると2日くらいかかってしまう。行政が動かなければ自分たちでプランを立てて認めさせよう。そしてネットの力を使って全国に訴えようとしている姿は、まぶしいくらい美しかった。
▼先週10月27日のNHKラジオ「あさいちばん」と、5日土曜日の「久米宏ラジオなんですけど」にも登場した瀬谷ルミ子さんのことは2年前にもこのブログでご紹介した。まさに身体を張って、武器をなくすために世界を駆け巡っている女性である。職員はまだ女性の方が圧倒的に多いという。それにアフリカなどは「投資」目的で訪れている欧米人が多く、現地の人々からは胡散臭い目で見られている。しかし日本が被爆国であることは知られており、過去にアフリカを統治した歴史もない。いまここで力を発揮してDDRに協力しておけば、30年くらいして日本のためになるのではないか。こういう気持ちで仕事をしている。女性であるということは自分には不利にならず、むしろ被害を受けた現地の女性からは女性同士という心やすさから話を聞く事ができる。
▼そして武装解除自体はそれほど難しくないが、その後の仕事をどうやって身につけるか?経済的に独立させるかが重要なポイントであると語っていた。こういう逞しく立ち上がろうという南三陸の漁民や、武装解除をするために見知らぬ土地で行動している瀬谷さんの話を聞いていると、果たして自分はこのまま今ここでこんな生活をしていていいのだろうか?疑問がわいて眠れなくなってしまう。しかしわたしには書いてご協力する以外できない。上記馬場中山町のHPをご覧になって協力出来る方は、ご自分にできる方法を考えていただきたい。

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November 06, 2011

TPPは医療分野でも日本に深刻な影響を与える。

▼映画に行く気分ではなかったのでひたすら読書をしていた。昨日お送りしたメルマガの後半2冊はそれである。手許には1冊で500ページを越す分厚い上下二巻がすでに届いている。
▼マウスは結局買い直した。キーボードとマウスはわたしの身体の一部になっているので、操作していることを感じられない物でないと困る。このところわたしはずっと使わなくなったものを処分し続けている。一例が先日のフロッピーで、可能な限り利用してもらえるところに寄付する。次は仕事で使っていた特殊なテープレコーダーだが、これは普通の人には使いこなせないので、破砕して捨てた。今はすでにICレコーダーの時代になっている。同様にマイクロカセットも新品同様の物が2台あったが、必要なところに寄付した
▼4日の朝日夕刊に「万葉こども塾」という連載が載っている。最新のは巻14の3400番で
「信濃なる 千曲の川の 細石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ」(作者不明)だった。解釈は、信濃を流れる千曲川の河原の小石も、あなたが踏んだら、玉として拾いたい」だ。この歌が大切な人の力や魂が伝えられた石を、玉のように尊ぶことが良く分かる、と解説者の中西進氏(奈良県立万葉文化館長)は言っている。
▼5日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は前半の40分くらいはTPPについての論議だった。ここではTPPは農業問題だけではなく、医療問題にも大きな影響を及ぼす。だから日本医師会も反対声明をだした。論議の内容とはたとえば薬である。今国内の薬は厚労省が認可した薬しか投与することは認められていない。ところが事実上の「自由化」になってしまうと、アメリカの薬を拒否することができなくなってしまう。もし拒否すると逆に訴えられてしまう。薬はその国の人々の体重から体力まできちんと計算してテストの合格したものだかが、認可されている。だから例えアメリカの薬が、アメリカ国内では「効いた」としても、日本では副作用を起こして死んでしまう可能性も出てくる。
▼国民皆保険という日本の医療制度もアメリカが「アメリカの保険会社の参入を拒否している」と訴えられる可能性がある。とすると国民保険自体が崩壊してしまう。「平成の開国」と菅直人が言ったが、実際は「不平等条約」に他ならない。それは病院経営にもアメリカが関与してくる。「ER」などを見ていると分かるが、貧乏人は献体というか、死んだあと身体の骨や内臓、皮膚まで売る事に同意して治療を受けている。こういうことが日常化してしまう。5日夜は毎週第一土曜日の金子勝「ニュースにだまされるな!」でもTPPの問題で賛成から反対派まで登場した。録画してあるがまだ見ていないので、後日ご紹介する。「ER」シリーズ1の25本は4日に再放映が終了して月曜日からはシリーズ2に突入する。1は全部録画して、ためずにその日のうちに見た。一応シリーズ3までは見るつもりだ。
▼TPPに参加することは、アメリカ大統領選挙で不利な立場に追い込まれているオバマの手助けをするだけである。「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では、視聴者をスタジオに呼んで公開放送をするという。応募枠はたった20人だが、一応応募してみようと思う。

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November 05, 2011

NHK特報首都圏「市民による放射能測定」を見る。

Higawari
(4日某市役所で食べた日替わり定食)
▼昨日は朝早くから仕事に出かけなければならなかった。そのためブログは30分くらいで書いて出かけた。女優の名前もすぐに思い出せなかったが、正しくはシンディ・クロフォードだ。
▼所用があってやむを得ず家を空ける時は猫が淋しくないように、ラジオをつけている。先日昼前に出かけるのでラジオのスイッチをONにしたらNHK第一は「国会中継」だった。いくら猫でもそれは可愛そうだと思ってNHK第二にした。するとドイツ語講座が始まって、そのテーマ曲はモーツアルト「魔笛」のパパゲーノが笛を吹く場面だった。なるほどこういう工夫をしてあったのかと思った。
▼昨日午後7時半からの特報首都圏「“科学不信” 動き出した市民たち」は市民による放射能測定、というドキュメンタリーだった。政府の発表は「ただちに影響はない」というだけで当てにならない。だったら自分たちで測定しようと言う運動で、中心になっているのは「高木学校」である。ご存知の方も多いと思うが、これは故高木仁三郎さんが作った「原子力資料情報室」が主体となって作られたものだ。今中心になっているのは、このブログでも何度かご紹介した、元放医研の研究者だった崎山比佐子さんである。
▼市民の手による放射能測定とは、元もとはチェルノブイリの事故が起きたとき、政府発表は当てにならないとして運動と調査を立ち上げたフランスから始まったようである。福島第一原発の事故以来、市民の間では放射能汚染への不安が広がっている。そんな時に市民の駆け込み寺になっている民間の研究者集団がこの「高木学校」である。東京・新宿にある小さな事務所には、高木学校には、在野の科学者であった高木仁三郎氏が、政府や産業界から独立した研究者を養成しようと設立された。
▼行政やその意向を受けた専門家の説明では安心できない、という市民が「高木学校」を頼って来る。講演の依頼は全国から来ている。なかでも福島の母親たちは「子どもの将来が不安た」として科学への不信はかなり高く、独自の測定をしてその数値を公表することを始めている。
▼最後にコメンテーターとして登場した内橋克人氏は「私たちが信頼できる情報を得るには、市民が独自の放射能汚染調査をして、それを行政に示して政策をあらためさせるしかない」と話していた。
▼11月2日 2号機キセノン検出は再臨界の可能性 暴走は多分ない 小出裕章(MBS)

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November 04, 2011

◇イタリア映画「ゴモラ」を見る。

Yasaiitame
(3日昼に食べた季節の野菜炒め物)
▼前の日までに約束の原稿を書き上げたので、映画に出かける。同じ映画ならば座席シートの良い六本木まで出かけたいところだ。しかし様々な条件で有楽町駅前のみゆき座にした。ここは音響装置がわるく、座席もフラットなので座高が高いと前の人の頭が邪魔になる。前から5列目くらいに座ったが、途中で座高のある老人が来た。「字幕」が隠れてしまうので、しまったと思ったが時々居眠りして倒れる。それにそれほど難解な英語でもなかった。映画は「フェア・ゲーム」だ。10年くらい前にリチャード・ギアの最初のカミさんである、口の大きなスーパーモデルが主演する同名の映画があったが、それとはまったく違う。これは明日書く。
▼「ゴモラ」(昨日の続き)主に登場するのは、10歳くらいのトト。銃が好きな18歳前後の二人組の青年。マフィアの仕事をしたブラック・マネーを払って歩く男。それに廃棄物処理業者だ。トトは母親に言われて出歩くのが不自由な人に買い物を自宅まで届け、小遣いをもらっている。青年たちは、はけ口のない毎日を送ってブラブラしている。トトは何とか今の生活から這い上がろうとする。そのためにはマフィアの使いっ走りになることが一番手軽だ。その洗礼式とは防弾チョッキを着て、目の前5,6メートルくらいから拳銃を発射して、その怖さに耐えられるかどうかだ。
▼青年はあるときギャングが隠してある倉庫から大量の銃器を盗み出し、店で強盗を働き、次々に悪事に手を染めることになる。ブラック・マネーを払って歩く男は、仕事をしている男たちから、「分け前が少ない」と不平を言われ突き上げられるが「何とか上と交渉してみる」と逃げている。そしてトップに立っているのは、産業廃棄物処理業を経営しているマフィアだ。
▼トップは一件合法企業のように見える。しかしEU各地から持ちこまれた、違法な産業廃棄物を投棄する場所を探している。見つけたのはイタリア南部にある山あいの元石採掘場である。書類を政府公認の投棄場所であるかのように作り替える。そして「違法廃棄物」で困っている企業に「合法だ」と言って売り込む。
▼違法投棄物を運んだトラックを投棄場に持ってくるが、移民労働者たちは「そんな危険な物の投棄に手を貸すことはできない」と拒否する。するとマフィアは少年達ならばハンドルくらい握れるだろうと、10歳くらいの少年にハンドル操作をさせ、投棄する。
▼銃の好きな青年二人はマフィアのトップを狙えと50万ユーロで請け負わせる。しかしそれは策略でトップから信任を得ようとしていた、ナンバー2の策略で青年たちは射殺され、ナンバー2はトップにより信頼されるという構図を作る。このようにEU各国から持ちこまれた産廃物は、イタリアの貧困を巧みに利用して南部に捨てられていく。そしてマネーロンダリングされた、カネはNYの貿易センタービル建て替えにも流れ込んでいると最後にエンディングロールで出てくる。

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November 03, 2011

日本ではfacebookによる政変などあり得ない。

▼朝日朝刊を見ると1面トップ左に「タイのアユタヤ遺跡が冠水して、復旧に半年かかる」と書かれている。しかしこれを書いた記者に、よその国より自分の国のことを心配した方が良いと思う。国内では「福島第一2号機で再臨界の可能性」と昨日夕方から報道されている。東電は相変わらず曖昧な態度に終始しているが、実際は「緊急時避難準備区域も含めて、安全のために退避すべき事態」と言われている。
▼昨日フェイスブックの相談に行って来た。訪問したら誰がわたしを紹介してくれたのか判明した。まず「何をしたいのか?」をお聞きする。手許に新聞があり、「政治資金規正法」について大勢の人に知らせたいがどうしたら良いか」とお聞きになる。ビラやチラシが一番効果的だと思います。しかし受け取っても読んでくれるかどうかは不明です、とお答えする。
▼そもそもなぜフェイスブックを始めたのか?エジプトの政変では、フェイスブックが役に立ったという話を聞いて、自分もフェイスブックを始めたが「ポチッ」(いわゆる「イイネ」)すらないという。どうしてだろう?という質問だ。もしその程度で書き込みが殺到したら、日本は終戦直後に民主国家になっていたかも知れない。しかし占領軍司令官のマッカーサーと吉田茂首相が、巧に世論操作をしてそのようにはならなかった。
▼日本はどうなのか?その方は一般の新聞もTVも余りご覧になっていないようたった。大震災や原発爆発問題一つとっても、東北・関東と関西では受け止め方が随分違う。残念ながら西では「よその国の出来事」になっている。チュニジアでなぜフェイスブックから政変になっていったかご存知なかった。残念ながらフェイスブックではわが国の国民の意識は変わらない。圧倒的多くの人はNHKと民放、それに朝日・読売・毎日で書いている事を信じている。
▼技術の話ではなく。実際にやったのはカウンセリングとリハビリテーションを行って来た。それで技術的にはブログを毎日書いて3ヶ月ほどやってみたらどうか、とお話しして無料ブログの設定をして帰って来た。
◇「ゴモラ」昨日この検索用語が一件あった。執筆にはそれなりの時間が必要となる。お急ぎの方はいち早くご自分の足を映画館に運び、入場料を払ってご覧いただきたい。いつも思うのだが渋谷イメージフォーラムは地下二階にあり、火災が起きたらどう逃げたら良いのか不安になる。それはシネヴィヴァン六本木があった頃も同じ事を考えていた。
▼日焼けサロンにいる数人の男たち。いかにもマフィアといった雰囲気を持っている。それが次の瞬間、何ものかによって襲撃され、射殺されてしまう。イタリアは南北格差の激しい国で、南は貧しくミラノなど北部は工業地帯になっている。登場するのは大小様々なマフィアからチンピラ・グループである。ナポリの犯罪組織カモッラを題材している。この原作を執筆した作家サヴィアーノは2006年、マフィアに殺害を予告され、常に警察の保護下での生活を余儀なくされている。(続く)

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November 02, 2011

◇「上海ー支那事変後方記録」を見る。

▼日中の気温は穏やかだが、朝晩はかなり冷え込んでいる。遅くなってしまったが先週土曜日のわだつみ会で上映された映画、1938年に亀井文夫監督の「上海ー支那事変後方記録」の話。いわゆる上海上陸作戦がテーマとなっている。当時の上海はイギリスとドイツ、それにフランスの大きな租界地があり、そのごく僅かな一角に日本の租借地も存在した。
▼その一角で日本軍に対峙していたのは蒋介石の国民党軍だった。国民党軍はロシアから学んだ頑丈なトーチカを4万個も作り抵抗します。陣地は作戦に有利な縦深陣地で、しかもクリークを利用して日本軍を翻弄します。そのため日本軍は1万人もの死者が出ます。しかしその事実はずっと伏せられていました。あのノルマンディ上陸作戦のアメリカ軍の死者は千人と言われていますから、そのものすごさがお分かりになるでしょう。
▼その様な侵略のための戦闘を日本軍は、敵がイギリスなどの支援を受けて抵抗して卑怯だとします。さらに捕虜にした国民党軍の兵士に、日本軍将校がインタビューし、食料は足りている。着る物も暖かく、部屋も暖かいと言わせます。そして子どもたちには菓子類を与え、頭を撫でている場面が出てきます。
▼それに対して八路軍(毛沢東らが率いる軍隊)にはかなり敵意を持った表現し、彼らの学校は徹底的に破壊しています。あの「肉弾三勇士」の逸話が誕生したのもこの作戦でした。新聞は彼らを最大限利用して戦意高揚を計ります。また実際には中国軍はチェコの水冷式の優秀な機関銃をたくさん持っていました。しかし日本軍は加熱すると、すぐ銃身が焼けて使えなくなってしまう。ヤワな国産機関銃しか持っていませんでした。それにも関わらず武器の展示にやってきた子どもたちが機関銃の銃口を覗く場面が出てきます。ところがわだつみの会場に来ていた「観客」はそれを見て笑うのです。わたしにはちょっと「笑う」という神経がどこから出てくるのか理解できません。銃口を覗くなど絶対やってはならないことです。
▼捕虜にした兵士や手なずけた子どもたちとは違って、上海市内を戦勝パレードをしている姿を見つめる中国の人々の目は冷ややかです。パレードでは市民の演出まではできません。戦争に死体はつきものですがそれは一切写されず、戦死した日本軍兵士のためには即席の卒塔婆が沢山建てられ、生き残った兵士がそれに参拝する姿のみが映ります。
▼エンディングタイトルを見れば分かりますが、この映画作製には陸軍と海軍の全面協力によって作られています。そこで言おうとしているのは、この侵略戦争を戦う日本軍がいかに正当であるか。卑怯な国民党軍、八路軍によって日本兵は苦しめられて死んでいったか。それでもなおかつ死を恐れず「勇猛果敢」に戦っている。という事を銃後にある国民にPRしようというスタンスで作られた映画でした。そして最後は実際には「白木の骨箱」が多かったのでしょうか、下関港にに上陸する「元気な姿」の兵士たちが写ります。
▼学生が「動くか?」 原発事故をめぐる2つの動き。  玄海原発 再稼動にGOサインここに登場して原発擁護学者を追求する京都大学生はすばらしいぞ。

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November 01, 2011

警察は冤罪を作る『相棒』スペシャルのお話。

Tako101
(これはフィナーレにあがる大凧)
▼今朝NHKラジオ朝5時半の「唱歌」は「灯台守」だった。この時期ベランダに立って空を見上げると月影が残っていて、この歌詞がぴったり来る。♪「凍おれる、月影空に映えて~」
▼日曜日にスカイツリーの展望台が報道機関に公開されたようで、昨晩のNHKTV首都圏ネットワークでも、その映像が放送されていた。昼間の歩数が足りなかったので夕食後いつものスカイツリー、グルッと一周コースを歩いて来たら4800歩になった。
▼土曜日「久米宏ラジオなんですけど」のゲストは作家の佐野眞一氏だった。彼は事故や震災が起きると、わが身を省みず現場に駆けつける。今回も心臓病の手術をして間もなかったが、庄内空港経由で翌日には現場に入っている。この時の様子は「津波と原発」というルポにしている。本書は予約が殺到していて、図書館に申しこんだが、いつ届くか分からない。佐野は阪神大震災のときにも翌日には現地に行っている。彼は崩壊した建物のしたからうめき声が聞こえて来る状態を体験しなければ、良いルポは書けないと言い切る。
▼この日のテーマは「東電OL殺人事件」だった。久米は再び本書を再読し、事件現場にもわざわざ足を運んでいる。ま、これが久米の凄いところなのだが…。今の焦点は殺人罪で収監されているビコンダ容疑者の話になる。佐野は小説を書いたとき実地検証して、ビコンダの職場から丸山町のアパートまで、警察の言う時間で戻って来る事は不可能である、と指摘する。佐野はこの他にはビコンダではない証拠を示しているが、詳しくは小説をお読みいただきたい。
▼さて1ヶ月ほど前にOLの死体から、ビコンダではない人物のDNAが発見された。これが大問題となりつつある。二人の対談で「なぜネパールのビコンダなのか?」という話になる。それはネパールは日本のODA援助が最も多い国で、「殺人者」を押しつけても文句は言えない」からだとする。久米はさらに、「この間TV連続ドラマ『相棒』スペシャルを見ていたら、元宝塚と結婚した俳優が(注:みっちーこと及川光博が演じる神戸尊、元宝塚とは団れい)セリフの中で『警察がこんなことをしていてはダメだ』と嘆く場面がある」と指摘する。
▼わたしは録画を消していなかったのでその場面を探した。最初は刑事部長(片桐竜次)が「冤罪を認めて謝る。それが警察の信頼回復に繋がる、これが今の警察には求められている」と言う。最後に神戸が「警察官である自分が偽証して大勢の人を苦しめてしまった」と語らせている。佐野はネパールまで取材に行って当時日本に滞在していた人たちを取材し、日本の警察がどのように酷い取り調べをしたのか聞き取りしている。
▼日曜日午後10時からNHKETVで「果てしなき除洗」では南相馬市の人達が毎日線量計を持って居住空間や道路を計測している様子。国のやることを待っていられないので、町が独自の予算をつけて除洗を始めた取り組みの様子が紹介されていた。中でも東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦さんはゼミの学生を連れて、片道5時間もかけてボランティアで除洗に通っている姿にはうたれた。あの大地震のとき、彼が使っているスーパーコンピューターは何度も止まりそうになる。この様子は10月の「ニュースにだまされるな!」にも出た。だが電力なんとかやりくりして動かして放射能汚染予測をする。国のスピーディは情報を隠蔽していた。放射能汚染は決して同心円では広がらないということを身を以て証明していた。学者や研究者というのは頭が良い人がやっているわけだ。国を守る立場で頭の良さを役立てて、その結果自分の懐具合を良くしようというのが官僚さ。研究者や学者が国家権力を守る立場にたっていてどうする。わたしにはこの究極の課題を突きつけているように思えた。
▼日曜日はNTV深夜午前1時からの「原発爆発福島から逃れた200日」も、とても良かったが最早書く時間もなくなった。

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