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December 03, 2011

取材の往路で分厚い本を読み終える。

Osendo_2
(画面下の数値が被災地では日常なのだ。NHKで低い場所を選んで「安全」というのと大違い)
お魚スーパーマーケットランキング。(グリーンピースの調査)
▼前日より更に寒かった。5時に起床して、やるべき家事分担をしてからブログを書き上げて6時35分には家を出る。ああ何を書いているのか分からない方は、昨日のブログからお読みいただきたい。わたしのこのブログは連載「風」になっているので、前の日が理解出来ないと翌日に続かなくなる。最寄りのJR駅を7時ジャストに載れば取材現地に到着できる。しかし乗り換えにミスをすると、直通列車は1時間後なので、遅れて取材はできなくなってしまう。中継駅は7時45分の列車で、終点には9時52分についた。
▼ピンチヒッターの取材だが、行くからには最大限時間を活用しなければならない。分厚い600ページの本を読む絶好の機会だと思った。だから座席は進行方向に向かうのではなく、横向きを選んだ。これだと風景も見ないで、他の乗客に邪魔されず本を読む事ができる。しかも足を組むのも自由だ。しかし失敗したのは読書用のメガネを持ってくるのを忘れてしまった。幸い文字は結構大きかったので、終点までに読み終える。
▼駅では旧知のAさんが待っていてくれる筈だった。姿が見えないので携帯で呼び出すとすぐ見えた。Aさんは北海道名寄の出身であるが、事情で奥さまの生まれ故郷である、通年で暖かい土地に住み、長いあいだ高校の世界史の教師をなさっていた。しかしやりたいことが山ほどあったので、8年前に早期退職する。そしてNPO法人を立ち上げ、無給に近い状態で自然保護や、旧日本軍の戦跡保存運動に取り組んで来られた。足利時代にあった山城の遺跡を案内して下さったが、足が速い。わたしは3週間前の高尾山登山シンドロームで、まだ足の付け根の痛みが完全に治っていない。これで治りかけた痛みが復活してしまった。
▼雨が降って足もとは滑りやすいのにAさんはこともなげにスイスイと登っていらっしゃる。それで終始早口でお話して下さるので、メモなど一行もとれなかった。これで1500字も書けるかなと思ったが、後ほど取材用の資料をどっさり下さった。1時間半ほど歩き回ると寒いし、息が切れてくる。お茶でも飲みましょうと、とあるパン屋さんに入って昼なのにモーニングを注文する。Aさんに最初にお会いしたのは実は20年ほど前になる。そのとき仲介の労を取ってくださったのは、時々このブログに登場する星林さんなのである。Aさんにそのことをお話すると、次第に記憶を取り戻してくださった。「星林さんってもしかして従軍慰安婦(日本政府の朝鮮人従軍慰安婦に対する戦後補償)」の事をしていた方ではありませんか?」と。
▼そうなのだ。さっそく星林氏を携帯で呼び出して直接お話してもらう。お互い「やあやあ」ということになった。取材というのは名刺で自分を紹介しても仕方ない。最初に出会った3分から5分で、自分の人間性を相手に知ってもらえることが決定的である。つまりこいつは信頼できる奴かどうかと思ってもらえるかだ。取材した内容は新聞記事になるので、12月末に身元が明らかになっている方にはPDFファイルでお送りできる。
▼読み終わった分厚い本を持ちかえるのは重かった。

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