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January 28, 2012

「ダージリンへの旅14」(わたしもインドで考えた)

Ganjihaka
(ガンジーの墓、石棺に近づくには靴下まで脱がなければならない)
▼12日は11時半の飛行機でコルカタからデリーに戻る。Bガイドは9時にはチェックインした方が良いと早めに迎えに来た。本来ならばコルカタから日本に戻れば3時間節約できるが、ここは国際空港ではないのだろうか?Bガイドは空港の建物に入らなかった。なぜなら「ボクは会社の方針で20時間かけて電車でデリーに戻る」という。日本人の経営する旅行社は経費節減を考えているのだろう。それを知らなかったわたしはBガイドにその日のチップを渡すのを忘れてしまった。その後1時間くらいしてわざわざ、「無事チェックインできたか?」と電話を掛けてくるなど、彼は責任感の強い人物だった。あとインドの2日の様子はM氏に任せたい。
Derytoun
(デリーの下町風景)
▼まずダージリンはどんな所なのか?1830年代中国との阿片戦争でイギリスは、安定して紅茶を手に入れる必要がった。そこで中国から茶の樹木をインドに持ちこんで栽培しようとしたが、いずれもうまくいかず、ここアッサム地方の標高2000mのダージリンに植えたものだけが成功したのだ。元もとは地形から見ても分かる様にネパールの領土だったものをイギリスが侵略して奪略した土地であろう。
▼1951年になって中国の人民解放軍はチベットを武力制圧する。そのときダライラマ14世は中国からインドに逃れて臨時政府を樹立する。ダージリンに中国系の顔をした人がおおいのもそのせいだ。最初にご紹介したダージリンのダライラマを祀った寺院には、昨年のラサ暴動で中国兵に殺害された、ラサ在住の民主活動家の遺体写真などが展示されているのもそのせいだ。
▼インドとは捉えようのない巨大な国である。これから書くのはわたしが主観的みたインドの感想であり、学術的な意味合いはまったくない。まずインドで一番力を握っているのは陸軍の軍人だと思う。それは地方に行ってもデリーでも一等地には軍の施設が鎮座している。デリーなど市の中心部に巨大な、軍将校専用のゴルフ場が存在していたのには驚いた。インドは中国との関係はダライラマ14世を匿っているようにかなり微妙である。また中国もあわよくばパキスタンを使ってインドにちょっかいを出そうとしている。これれは歴史的には中印戦争なども起きているから火だねのもとになりかねない。だから陸軍と空軍それに海軍を強化しようとしている。
▼「週刊東洋経済」1月21日号にインド政策研究センター教授のブラーマ・チャラニー氏がインタビューにこたえている。そこでは日本と一緒に「防衛システム共同開発と相互運用を進めよう」と言っている。はっきり言葉には出て来ないが、これは明らかに日本と一緒に中国を警戒して行こうというメッセージが込められている。
▼さらに5日のNHKBS1夕方6時の「海外ニュース」ではインドの教育文化大臣がNHKとのインタビューに応じていた。それによれば教育水準を高めてIT立国を進めるのだという。ところでインドには原発は現在20基存在する。国が大きい割りには少ない。日本との人口比で言えば200基あってもおかしくはない。インドは資源が少ないだが原油などもイランから輸入しているほどだ。原発も国内で反対運動が起きている形跡はなく、燃料はオーストラリアから輸入しているので、その国で輸出反対運動が起きているだけだ。
Tera1
(デリーのフマユーン廟、小型のダージマハールという雰囲気だ)
▼上記のニュースではインドでは人工衛星を独自の力で打ち上げたという事を再三に渡って同じ画像を流していた。これも対中国に対するアピールだろう。資源がないインドにおいては軍隊の力を強める(つまり彼らの発言力は高まり、国政への参加)。方や国が生き残り発展させるためには若い力を早期に発見し、IT分野に集中して教育する。これがインドが生き残る道だと考えているように思える。だからカースト制度には手を付けない。もし手を付けたら仕事が不足して国は大混乱になる。善意の篤志家や、慈母のマザーテレサはインドのイメージ高めるのに役立つから利用させていただく。おそらく13億の人口の1割程度はカーストの最底辺に住む人だろうが、今はそれには手を付けない。最終日に登場したFガイドは「インドのもっと汚い、貧しい人達が住んでいるところも知っているがボクは決して案内しない」といっていたのが印象に残っている。つまりイメージが悪すぎるのだ。だからそれらの人は見すてて、IT国家のイメージを力を入れることがインドの発展につながると指導者は考えているのではないかと思われるのだ。
▼Fガイドと別れるとき「もう一度インドに来たいか?」と聞かれたが「わたしは即座にすぐには来たくない」とこたえた。インドにはまる人と一度でイヤになる人がいるという。わたしは別に物見遊山ではなく、世界を回る目的は一般の人がどのように生きているのを直接見聞きすることが目的である。だからインドはその点では今までにない経験だった。もしこれから生きたいという人がいたら、「タージマハールだけにしておいた方が良い」とこたえるに違いない。2週間にわたり、つたない旅行記に長らくおつきあいいただき誠にありがとうございました。

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