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January 27, 2012

「ダージリンへの旅13」(コルカタの祭)

▼昨日に続いて日本は法治国家か?第二弾。160人以上が死亡したJR西日本の宝塚線の脱線事故で業務上過失致死傷罪を問われていた同社の前社長が神戸地検も控訴を断念した結果、無罪が確定した件。もう一つは今朝のラジオで福島の強制避難区域に立ち入ったドイツのカメラマンとフリーの日本人案内人が刑事告発されるという事件だ。佐野眞一も「震災と原発」を書くために、機動隊の目を避け地元のヤクザに頼んで道案内をしてもらったとTBSラジオで語っている。後者に関して言えば刑事告発されるべきは東電の社長なのだが未だに東電に対して家宅捜索すら行われていない不思議に、検察はどうこたえるのだろうか?
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(祭に並ぶ人々)
▼「ダージリンへの旅13」(コルカタの祭)
今朝のNHKラジオではインドへ講談社がアニメ「巨人の星」を売り込むという。経済発展めざましいインドにはピッタリであるという。しかしインドには野球がないので、中身をクリケットに置き換えてアニメを作るのだという。インド滞在中TVのスイッチを入れるとたしかに日本のアニメは放送されていた。もっと不思議だったのはミュージックチャンネルで、ハリウッド女優、男優風の男女が出てきて「マハラジャ風」に踊りまくる。どう見ても貧しい人達が溢れている、インドの現実の風景とは想像もつかない風景だ。そのミュージックチャンネルはインドのどこに行っても見ることができた。
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(祭の近くのバザール)
▼コルカタはちょうど祭の最中で、全国からお遍路さんのような人達がワンサと押しかけてきていた。その祭はシバ神には妻が3人いて(詳しくはM氏の原稿に期待したい)そのうちの一人が不倫をしたとしてシバは殺して切り刻んでしまう。このコルカタにはその死体の一部が埋葬されていて、何年に一度か彼女を祈り崇める行事が大々的に行われる。全国の善男善女たちが押し寄せてもう中心街は身動きも出来ない状態だ。Dガイドはそのありがたいお祭りに案内してくれるという。しかし「カメラは良いというまで出してはならない」、という。ここでは銃身の細いもう旧式と言えるFAL(イギリスの名ライフル銃)を持った兵士や警官が建物の入り口でチェックしていた。わたしたちもパスポートを出し、顔をチェックされた。特別は計らいで信者とは別の近道で中心に近づくことができる。
▼Dガイドはある場所にいくと「まだ血が流れていない」と呟く。ここではシバ神の妻のために生け贄を捧げるのだ。Dガイドは「生け贄がよいとは思わないがいつまでこういう生け贄が続くか分からない。だがそのうちなくなるだろう」と予測する。生け贄となるのは、生け贄専用に飼育された小さな子ヤギである。係の人は数分先の自分の運命をも知らない子羊の首を優しく撫でている。おお現場に立ち会わなくて良かった。しばらく歩くと太鼓の音のリズムがドドドドと早くなる。Dガイド「これから生け贄の首切りが始まるが、見ていくか?」という。と、とんでもないとその場を逃げるように立ち去る。写真は許可がでてから寺院を取り巻く人達を撮影したものだ。
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(サトウキビを売る露店)
▼次はコルカタ最大のインド博物館である。ここはかつて小型の仏像が盗まれたということでバッグの持ち込みは禁止。カメラすら持ちこみできないので、受付のボックスに入れる。しかしM氏の風呂敷はなぜか咎められなかった。ここに展示されているのはインドで発掘された昔の彫刻や美術品である。と言ってもイギリスはめぼしい物は全てかっさらって大英美術館に持ち去っているので、ここにはめぼしいものはない。その余り物の美術品を見ても素晴らしいと思う。仏舎利の話にもなる。わたしは「うちの実家の近くにも仏舎利塔がある」というと、Dガイドは日本山妙法寺も仏舎利を奉る。しかし全世界に散らばっている仏舎利を合わせると、仏陀は270余体になるという。つまり269体はニセ物なのだが、この美術館にあるものは本物だと強調する。ホントかな?車で市内を走ると、Dガイドは街の一角にある橋の脇を指さしあの橋の上にいるのはみな売春婦ですという。お世辞も美しいとは言えない小太りの女性たちが真っ昼間から客引きをしていた。
▼Dガイドとは美術館を出たところで別れる。Bガイドは昼食は何がよいかと聞くので中華レストランに連れて行ってもらった。M氏は焼きそば、わたしは一度書いたようにインディカ米のチャーハンにした。店に入ったときうっかり出てきた水を一口飲んだ吐き出したが遅かった。あれは市販のミネラル水ではなく、明らかに水道水である。これ以降わたしは帰国するまで体調を崩してしまう。
▼Bガイドとはコルカタに行ったらCDショップに連れて行ってくれと頼んでおいた。街一番と思われる銀座のCDショップのような店に連れて行って貰う。シタールの名手と昨年一番インドでヒットした曲を6枚選んでもらう。これが約1500円だった。さらに夜のためにワインを買いにワインショップに立ち寄る。チリもアルゼンチン産もあると言われたがせっかくインドに来たのでインドワインを1本買う。ホテルではデリーで買ったピーナッツをつまみにして飲んだが結構美味しかった。だが夕食も翌朝のブレックファーストも喉を通らなかった。

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