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February 29, 2012

◇「ニーチェの馬」を見る(その1)

▼都内はみぞれが降っています。伊豆でもまだ河津桜の開花は2分咲きだというから、寒い筈です。今朝NHKBSで午前9時半からダージリンのトイ・トレインが放送されます。わたしが一月前に乗ったものです。そのせいかどうか1昨日は山口県の方が熱心に「ダージリン紀行」の「トイ・トレイン」の部分を読んでいらっしゃいました。
▼今朝のラジオで、自分の時計が3月1日になってしまったという投書がありました。自分の時計を見たらやはり3月1日でした。修正しようと試みましたが、やはり2月28日の次は3月1日になってしまいます。この時計は7年ほど前に買ったソーラー式腕時計です。ブレスレットや指輪など身体を締め付けるものは一切しない主義なので、普段は2泊以上の旅行をする時だけ腕時計をします。買ってまもなく、うっかり洗濯と乾燥をしてしまい、バンドの部分がゴワゴワと手触りが悪いのですが、時を刻む機能にまったく変化がないので使っています。
▼「愛川欽也パックイン・ジャーナル」(今後はAPJと略します)の継続を巡って5日午後1時から目黒のキンケロシアターで記者会見をすると番組で言っていました。電話して記者会見に出たいというと、まだ概要は「やる」こと以外決まっていないようでした。「希望者が多ければ人数を規制する」とも言いましたので、順番を確保したいというと、上記のようなご返事でした。いざとなったら顔と名刺で入ってしまう事ができます。
▼スピルバーグの「戦場の馬」はまだ日本では公開されていません。戦争では馬は常に人間の犠牲にされてきました。一例がナチスに追いつめられた英軍などがダンケルクからの撤退するとき、多数の馬が射殺されます。キーラ・ナイトレイの「つぐない」はイアン・マキューアンの『贖罪』を映画化した作品で、この映画の後半にダンケルクの海岸で英軍兵士が馬の眉間にウエブリー&スコット拳銃の引き金を引いて、馬がドゥと倒れる場面は、どうやって撮影したのか正視できません。さて前置きが長くなりましたが…。
◇「ニーチェの馬」原題は「トリノ」と言います。哲学者のニーチェは後年精神を病んでいました。あるとき家の前を通った馬が動かないので馭者が激しく笞を当てますがそれでも動きません。ニーチェは家から飛び出し馭者に「まってくれ」と制し、馬の首にしがみついて何と可愛そうにと言って卒倒してしまう。それから10年後ニーチェは死んでしまう。そのときの馬のようないかにも農業用という馬は人気のない道を老夫に笞を当てられて走る。馬車も旧式で梶棒は一本だけだ。ようやく農道を走って家にたどり着く。30歳半ばの娘が家から出て来て、馬具を外し馬を小屋に入れる。
▼老父は右手が不自由で着替えを手伝う。しばらくすると「食事の支度ができた」と声がかかる。食べるものは竈にかけた鍋で煮た二個のジャガイモだけだ。まだ余熱が残った熱いジャガイモを彼は片手を使って剥き、潰して食べる。ときどき岩塩をまぶしているが、食べ物は一個のジャガイモ、ただそれだけだ。窓の外は激しい風がビュービューと吹き荒れている。砂塵と木の葉が舞い散り、目を明けていられないほどだ。そしてその風景を拡張するかのように同じ音楽がずっと鳴り響く。このころになると2人は父親とその娘であるということがようやく観客に伝わって来る。「食事が出来た」という以外に2人の会話はなく、激しい風の音を聴きながら灯りを消す。(明日に続く)

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February 28, 2012

TVのCMはみんな信じてしまう、優しい日本人。

▼日本に住んでテレビを見ている人はみんな幸せだ。なぜならTVに登場する出来事をみんなホントの事だと信じてしまう。例えば今朝の朝日で「サントリーのノンアルコールのCMに出てくる地中海列車はホンモノですか?」という質問があった。結論から言えば作り物である。ことごと左様に騙される人が多い例を3つほどご紹介する。
▼1)福島第一原発の爆発直後に菅首相も、枝野も海江田も原発事故が起きたときの放射能の流を予想するコンピュータシステム(スピーディ)の存在そのものを知らなかった、と今朝の放送で「民間事故調」で発言していること。このスピーディの存在は事故直後から指摘されていた。この素人のわたしでも知っているのに、一国の首相や官房長官が知らないのか?しかもそのスピーディの予想はアメリカ大使館や米軍には密かに横流しされていた。だから、「アメリカ人は80km以遠に」という避難命令が出た。
▼2)AIJ投資顧問会社に預けた2100億円の資金がなくなってしまった事件。昨日の日経新聞1面には、気前よくAIJに預けた組織の一覧が出ていた。AIJは7%の高利回りを豪語していたが、実際は何も運用していなかった。投資会社はほとんどウソだからね。ネットにある人が武田製薬などのちゃんとした会社の株を買っておけば5%の利回りがあるのに、どうしてそんな実現不可能な7%という数字に騙されるのだと書いていた。こういう詐欺と言っても良い事件は、仕掛けに騙される。わたしが知りうる限りでは日本橋あたりの高級マンションかビルに事務所を構えている。一歩店に入るとガードマンがいてふかふかの絨毯の部屋に通される。この仕掛けに騙されてしまうようだ。A牧場の詐欺事件の時も長期プライムレートを上回る配当などできる筈がない、と警告されていたという話が多数あった。それでもTVのCMで「A牧場~.com」とくり返し流れてくると、つい騙される。個人を相手にした投資会社は、香港に本社があり、それらの会社は資金を日本円で受け付けるから、香港旅行のついでにみんな大金を預けてくるようだ。トラブルが起きたら元金すら戻って来る可能性は一切ない。「民間の投資会社」だから…。
▼3)負債4480億円というエルピーダの倒産。日本唯一のDRAMメーカーだった。NHKラジオによればリーマンショック以来業績が悪化したという。という事はこの会社は本業以外に手を出していてそれで失敗したのだろう。大体IT企業とか、先端技術の会社というのは、やっている会社のトップしかその技術がほんとうに確かなものかどうか分からない。だからみんな言葉巧みに自治体や国に働きかけ、会社の用地から資金までを引き出す。挙げ句の果てはこの有り様だ。
▼みんな自分だけ儲かるという、うまい話には気をつけた方がいいよ。腹が立って今朝のテーマは変更しました。「馬」は明日までお待ち下さい。

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February 27, 2012

橋下とは文化も文楽も理解出来ない人。

▼今朝メールを書いている途中でPCの電源がいきなり落ちてしまった。使い始めて5年になるXPマシンだがもうダメかな?あと2年は動いて欲しいぞ。というのはマニアの間では「ウィンドウズ7はイマイチなので次のOS迄待て」というのが合い言葉になっているからだ。次期OSの「8」は今秋には発売されるらしい。しかしソフト類は市場に出てバグが修正され安定するまでには半年くらいはかかる。電源は急に落ちたが途中まで書いてメールは半分くらい残っていた。
▼土曜日の久米宏の番組は全て録画して聞いている。もちろん「愛川欽也パックイン・ジャーナル」も同じだ。わたしは2時間もTVの前に座って、しつこくCMが流される番組を見ている時間はない。久米の番組は170%の早送りで聞いている。愛川は130%の早送りで見る。ここに書くためにとくにメモはとらない、あくまでも記憶なので数字などは多少間違っている事もあるので、ご承知おきいただきたい。まず久米から、彼はPCが壊れてしまって買い直した。だが新しいPCをデスクに持って来たら、壊れていたものが動き出す、それで2週間前に買い替え、1週間前にデータの移行をしようとしたがうまくいかないのでサービスセンター(仙台の)に電話したら1時間40分かかって無事終了した、相手は画面を見ているのではなく、動きがすべて頭の中に入っているので凄いという話だった。
▼TBSラジオは首都圏でも視聴率はトップである。久米の番組も今までそうだったが、地震に遭った宮城のレポートしたら視聴率が落ちてしまった。今度このような番組を取り上げていっていいものかどうか悩んでいるということだった。事故から1年たつとマスメディアの事故を意図的に回避しようという傾向も顕著に出てきている。日本のTVというのは何故これほどに、食べものや旅、それにクイズ番組が多いのか首を傾げたくなる。わたしが旅している国ではそういうことはまったくなかった。
▼今朝のNHKで被災地では、厚労省の統計で生活保護を受ける世帯が増えて来たと愚痴っていた。新聞では被災地の港湾の再建が思う様に進まないと書いている。つまり厚労省は生活保護の支出を抑えるために、PCの教育など就労支援をするという。しかしいくらPCの勉強をしても就職先が地元になければ、何も役に立たない。厚労省は本当に仕事に困っている人達のために仕事を創出すべきなのだ。どうもこの辺の発想が机上の空論でしなかい。
▼あと2週間するとあの311がやってくる。わたしはその日のマスメディアの放送が大体想像できる。お涙頂戴番組の羅列だ。復興をまず先にやらなければならないのに、国会では足の引っ張り合いで、重要な事は何も決まらない。それどころか原発は「再起動」にまっしぐらだ。その閉塞感が橋下のいかにも「即断即決」で何でもやりそうだ、という期待感につながっていく。橋下らの登場がファシズムが、ドイツに復活した時と酷似していることを考えてみなければいけない。「愛川欽也パックイン・ジャーナル」で前田一が出ていた。前田は「反原発の国民投票に」などの運動の推進者である。彼が大阪府知事選挙だったかのとき候補者を呼んで立ち合い討論会を開いた。最後に候補者に最近見た映画や芝居で印象に残っているものは何か聞いた。最後に話をした橋下は「ボクは吉本の舞台に立ったことがあります」と答えたという。そのとき前田はこの人は意味を理解していないのでダメだと思ったという。それが証拠に橋下になってから大阪の文楽の(国立文楽劇場は大阪にだけある)の予算がバッサバッサと削られている。
▼昨日愛川欣也が正しい名前であることに気づきました。今まで過去2年に渡って書いてきた愛川欽也は多すぎて訂正できません。悪しからずご了承下さい。今朝は本当は「ニーチェの馬」と「戦場の馬」について書こうと思っていましたが、書き進めるうちに筆先が段々反れて行ってしまいました。

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February 26, 2012

渋谷の映画館をハシゴする。

Kaisendon
(昼に食べた北海道の材料を使った海鮮丼)
▼わたしは土日に映画を見る。平日に行こうと思えば行けなくはない。しかし平日の日中は常に連絡が着く状態にしておくように心がけている。で、前の金曜日から体調を整える。最近わかって来た事だが、金曜日の夜にビールなど身体が冷える酒を飲んだ日は翌日は具合が悪い。それに左脇の下に湿疹が出る。さいきんわたしにはアルコールは向いていないのではないかと思えてきた。土曜日の朝もコーヒーは一杯とマテ茶を一杯に抑えておく。そうすると映画の途中でトイレに行きたくなることも絶対にないし、集中して見ることができる。
▼昨日はブログを大急ぎでアップしてから、渋谷に向かった。午前10時45分からの「ニーチェの馬」を見るためだ。ところが間違えてアップリンクシアターに行ってしまった。チケット売り場の青年が、映画館を間違っていると教えてくれた。上映開始まで10分だった。歩いて行っては間に合わないので、仕方なく109前からタクシーに乗った。かなり短い1区間の距離だが運転手さんは親切だった。イメージフォーラムに着いたらまだ上映は始まっていなかった。一部マニアの間に評判の映画で2時間40分とかなり長い。それに映画は砂塵が舞い狂う荒野の住んでいる親子(父と娘)の話で殆ど会話はない。ジャガイモを食べて寝て起きてという6日間の話である。これは後日ゆっくりとご紹介する。
▼せっかく渋谷まで来てすぐに帰ってしまうのはもったいない。それに日曜日はマンションの排水管の高圧洗浄があるので、誰かが在宅しなければならない。昼食をいつもの北海道市場の食堂で海鮮丼を食べてから再び歩いてアップリンクに戻る。朝に会った青年がまたチケットを売っていたので「見る事が出来ました」というと彼も既に見ているようで「ニーチェの馬は面白い作品ですよね」という返事が返って来た。ここで見たのは「イエロー・パンケーキ」という2010年のドイツ映画だ。これも後日ご紹介する。ウランを発掘して精製すると1%の土石からウランができる。しかし他の土石は捨てるときに、多少ともウランが含まれている、イエロー・パンケーキという粉末になり環境破壊や、発掘や埋め戻し作業に携わる人達の健康被害(肺ガン)を及ぼす。さらに手が付けられないほどの大きな湖が出来てさらに大きな環境破壊につながるという話だ。
▼24日の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」で、愛川はこの番組の内容が継続されることになった。ついては3月5日(月)午後1時から目黒の愛川が所有するキンケロシアターで記者会見をするという発表があった。まだどういう型式で継続されるか内容は明らかにされていない。だが二週間前に比べて愛川の顔は晴れ晴れとしていた。おそらくユーストリームなどで放送されるのではないかと想像している。
▼この日、京都大学助教の小出裕章さんがゲストに出演した。まずどうして出世しない道を選んだのかとという愛川の問いに。出世に興味はないし、人を管理するのは嫌いだという。原子炉は段階的に減らせば良いのではという視聴者の問いに、「人類が住む世界にあってはならない、人工的に作られた核物質があること自体がおかしい。即時原発を停止すべきだ。電力が不足したり、石化ガスのエネルギーで料金が上がってしまうのでは、という問いに。電力は大企業がもっている発電所を動かせば絶対に不足しないし、電気やクーラーを使わなくする必要もない。もし石油や液化天然ガスを買って料金が上がっても、原発の被害で補償しなければならない天文学的な数字に比べたら、ものの数ではない。
▼「今後原発はどうなるか?」という愛川の問いに、多くの人たちの「脱原発」という願望とは逆に電力会社やマスメディアの巻き返しが激しいので、残念ながら自分としての展望は暗い、という事だった。

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February 25, 2012

ボランティアよりもお金の方が喜ばれるだろう。

▼昨日の朝日新聞のCMに、マザーズテレサホームのボランティア・ツアーというJTBの広告が掲載されていた。わたしもひと月前に立ち寄ったコルカタにあるあの施設である。おそらく広告の狙いは大学を卒業する女子大生向けに、卒業旅行として売り出されたものだろう。だがそのツアーの値段はわたしが行ったダージリンと同じ価格である。さらに宣伝文には、シスターからの意思の伝達は英語によって行われますので、英会話ができることが必要ですと書かれている。そしてその価格は20万円余でわたしが行ったツアーとまたまた同じくらいだ。わたしは女性がコルカタに行くには多少の勇気が必要だと思う。ボランティアに行くよりも、20万円を現金で寄付した方が絶対喜ばれる筈だ。
▼アフガンで灌漑用水を引いて援助活動をしている中村哲さんのところにも、「ボランティアに行きたい」という日本の女子大生からの問い合わせがあるのだという。しかし日本からアフガンへの往復で1週間もかかるし、第一身体の安全が保障できないのですべてお断りしているという話を聞いた。現地の状況も知らないであまりにも安易に考えている人達があまりにも多いのだろう。
▼ついでに昨晩は気のおけない友人たちとの月一回の集まりがあった。そのとき昨日は書けなかったが「23日のTBSテレビのミスター珍を見た?」という話題を振ったら3人が見ていた事がわかった。それは世界の辺鄙なところに住んでいる日本人を紹介する番組で、ミスター珍が行ったのはインド北部のタティアナ村だった。これはまさにダージリンに行くのと同じ方法で、乗り合いの小型バスに乗って細い山道を登って到着する。水も電気もないに等しい。そして医者は祈祷師が兼ねている。水は夫が下の川から担いで1時間余もかかって持ち上げる。電気は灯りだけでしょっちゅう停電する。トイレは穴だけというインドではどこでも共通している風景だった。35歳の彼女は12歳くらい年下のヒンドゥーの僧侶をしているインド人の夫と結婚して、ヨガとかアロマテラピーを教える教室を開いており、日本からも訪ねていく人がいるという話しだった。

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February 24, 2012

過去の測定が出来ない理由より、今の汚染度を!

▼昨日ご紹介した葛飾区の汚染地域に、知り合いの方が住んでいている方からメールをいただいた。お子さんが3人いらして仕事もあるので今さら移住もできないという。俵万智の短歌をご紹介して電話を切ったあと涙が止まらなかったというお話を聞いた。ほとんど多くの人々は移住したくても出来ない現実がある。
▼それにしても今朝の朝日新聞ではトップ記事が「連絡ミスで空からの放射能測定できず/震災翌日」である。こんな「出来なかった」という検証が1年もたってから出てくること自体がおかしい。いま首都圏各地に出現している「ホットスポット」を隠蔽している方が遥かに罪は重い。
▼南スーダンへの自衛隊派遣も、とても変だ。陸上自衛隊が派遣がされる前の論議で「とても危険な地域だから武器使用を緩和すべきだ」というのが大問題になっていた。しかし現地で彼ら陸上自衛隊が行う作業とは道路建設に関連する土木作業なのだ。だとするならば自衛隊ではなく、ゼネコンの専門家集団を派遣すれば効率の面でもこの上なく便利だ。それに昨日の朝日を見ると現地の羊を放牧している農民が、強盗たちから盗まれないようにAK小銃を持っている写真が掲載されていた。とすると最初に考えられたいた自分の命を守るためではなく、羊が盗まれないためならば、猟銃で十分の筈だ。わざわざ戦闘をするための武器を持参するというのは、「自衛隊が海外に行くときは武器を携行する」という「既成事実」を作る以外の目的はない。
▼橋下大阪市長が発言したことで話題をになっている「船中八策」という言葉の意味は「広辞苑」にも出ていないので意味が分からなかった。橋下も坂本龍馬も大嫌いなので調べて見ようという気持ちもならなかった。坂本が長崎から上洛する途中、船中で新しい政治の方針を八項目にまとめた。これを「八策」という事を知った。自らを龍馬に当てはめるところが、時代錯誤も甚だしく自信過剰に思える。
▼光市の母子殺害事件に最高裁の判決が出た。図書館で新聞を比較してみようと思ったが、ある新聞だけは裁判の判決が一行も掲載されていなかった。この新聞を見る限り事件そのものが闇の中に沈んでしまっている。この新聞だけを読んで世間で起きていることを知ろうとしたら、世の中から取り残されてしまうだろう。という訳で今朝は雑文の羅列でで終わります。

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February 23, 2012

◇「メランコリア」(2)

Necochoko
(頂き物の「猫チョコ」です)
▼NHKで毎夕6時50分に関東地方の放射能測定結果を発表している。これがわざわざ数値の低いところを探してやっているからお笑いである。まず福島県境の地域は高い。続いて平常の値という発表をする。それにしても事故前の倍はある。さらにこの数日葛飾区の水元公園からもの凄いホットスポットが発見されている。NHKニュースではこれらは一切無視している。あるサイトでは都内に住む妊娠可能な若い女性は緊急に関西方面へ避難した方が安全だと警告している。俵万智のこの詩には心が痛む
▼それでいて午後7時からのNHKニュースでは、アメリカが福島原発直後からメルトダウンだと発表したいたと大騒ぎする。わたしはメルトダウンの可能性について事故直後から指摘して来た。そんな事は素人が考えても分かる事で、政府は「パニックになる」としてスピーディの収集した情報はアメリカだかには提供して、日本国民には最近まで伏せてきた。その一方で現実に都内で起こっているホットスポットには目をつむって報道しない。これがNHKは国策放送局と言われる所以である。
◇「メランコリア」(2部「クレア」)姉のクレア(シャーロット・ゲンスブール)の手厚い看護によって妹は回復する。しかしメランコリアは地球の軌道に近づく一方である。夫(キーファー・サザーランド)は義妹の結婚式が破談になって7週間後星が軌道を外れていることに気づく。だか妻と妹が動揺しないように、「離れている」とウソをついて安心させる。だが動物たち、彼の飼っている2匹の馬は大暴れして手に負えない。そして夫は密かに用意しておいた毒薬をあおって自殺してしまう。残された妻は怯えて人が多く住んでいる村に逃げようと車のエンジンを掛けようとするが、メランコリアが地球に近づいて空気が薄くなっているため、どの車のエンジンもかからない。しかたなくゴルフ場を回る電気自動車を動かして数百メートル走るが、妹に「どこへ逃げても同じよ」と言われて引き返す。
▼母の行動する様子を見ている6歳くらいの息子も動揺する。どうしたらいいか?そうだ自殺などはナンセンスだ。シェルターに逃げればいいと思いつく。しかし地下室はダメだし、今から地下壕を掘る時間は残っていない。息子の質問に妹は「魔法のシェルターを作ろう」と提案する。森に入って枯れ木を集め、それを10本ほど集めて天辺を結んでテントの形にする。見方によれば何も囲いのない単なる木の枠だ。3人は手を繋いでその木枠の下で最後の瞬間を待つ。「地球は邪悪よ。消えても嘆く必要はないわ」とクレアに淡々と語るジャスティン。惑星の接近につれて彼らの心は次第に軽くなってゆく。日比谷みゆき座で。

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February 22, 2012

◇「メランコリア」を見る(その1)

▼昨日のNHKラジオ午前5時代「ふる里元気情報コーナー」で「レディー・加賀」の事を紹介していた。YouTubeで20万件ものアクセスがあったという。早速探して見たのはこれだ。アピールのしかたが斬新でとても良くできている。せっかく作るのだったら、説教調なのはやめてこういうのを作らなければ意味がない。
▼「婦人公論」2月22日号を見ていたら巻頭に作家の大石静が「うるさくてもシズカ/許せない!」として民主党に一票をいれて失敗したと次のように書いている。「テレビで野田首相の顔を見るたびに、ヤクザに脅かされているような気分に陥る。震災を利用する野田首相はあの頃の自民党よりもっとずるいと感じる。09年の選挙の日、左足の大腿部が静脈血栓症になっていたが、それでもタクシーを呼んで選挙に行って民主党に一票入れてきた。念頭のチャーチル首相の言葉を引用した演説にも呆れた。どうして自分の言葉で語らないのか?バカするなと叫びそうになった。納税は最大の義務であることはよくわかっている。野田首相のようなやり方を許しはしない。その覚悟も国民には必要だと思う。という内容だったが同感である。
◇「メランコリア」中身は「ジャスティン」と「クレア」という姉妹の前後2話からなっている。巨大惑星「メランコリア」が地球の側を通過するという話が中心になる。まず一話は妹のジャスティンの結婚式から始まる。兄夫婦の暮らしている巨大な城のようなホールで結婚式を挙げることになっている。途中道が細くて長さ7mもある大きなリムジンは通過できない。運転手がハンドルを回せないと音を上げて、ジャスティンに代わり2時間も大幅に遅れて会場に到着する。ホールに入る前に何か赤い星がいやに光っている事が気に掛かる。
▼ようやく結婚式のスピーチが始まる。そもそも母親ギャビー(シャーロット・ランプリング)はそもそもこの結婚式には反対でことごとく対立し、嫌みを言う。それに夫ともうまく行っていない。そしてジャスティンの勤める広告会社の経営者は、歯の浮いたようなスピーチをする。だが心の底ではジャスティンを快く思っておらず辞めさせたいと思っているかのようだ。その証拠に新入社員をべったりつけて、ジャスティンの喋る言葉を書きとめてキャッチコピーの作り方を盗めとまで指示する。
▼ところがジャスティンはその上司の言葉の裏にあるものを察知し、披露宴で彼を怒らせて「馘首」を宣言される。さらに婚約者である、未来の夫とも喧嘩をして披露宴の最中に破談になってしまう。パーティに来た客はみんな気まずい思いをして帰って行く。そもそもこの結婚話には出発点から無理が多すぎたのだ。カネを一番使ったのは義兄だが、大金持ちで庭に18ホールのゴルフ場があるほど巨大なのでそれほど気にしていない。それより義兄が気になるのはメランコリアの接近だ。だがジャスティンは平常心を失って寝たきりになってしまう。(続く)

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February 21, 2012

◇「汽車はふたたび故郷へ」を見る。

Josituki
(我が家で使っている気化熱を利用する卓上加湿器)
▼一日かかった仕事が夕方一段落したので、薬があと4日分になっていたのでクリニックに出かける。天気も良かったこともあって、お年よりがかなり来ていた。お陰で待ち時間に1冊読み終える事が出来た。待っている老人の中には、「長い間座っていたんので、立ち上がれなくなった」と医師にこぼしている人もいた。
▼その「下北核半島」の後半に昨日ご紹介した核投下訓練の話が出ている。「操縦席には特殊なGメーターがついていて、核爆弾を投下するときには、正確に4Gの重力、104・5度の角度で宙返りしなければならない。そして、投下後の45秒から60秒のあいだにアフターバーナーで急加速し、音速で離脱することになっていた」。米軍は三沢で半年間に1000発くらいの原発の模擬弾の投下訓練を続けていたという。
◇「汽車はふたたび故郷へ」アル中のオタール・イオセリアーニ監督の最新作。旧ソ連の一部だった頃のグルジア共和国の話。学校の帰り道に友だちと列車にぶら下がって無賃乗車をして教会に忍び込む。そしてイコンを盗み出して高く売ろうと考えているが、牧師や大人に捕まって中々うまくいかない。こんな伸びやかな少年時代を送っていた主人公ニコは大人になって映画監督を目指す。完成した映画とは畑か地面に花が咲いている。そこに道を作ろうという事で花が引き抜かれて、最後はロードローラーがやってきて舗装された道になる、という極めて単純な内容の映画だった。ところがその試写会にやってきた政府の役人は、「公開禁止フィルムは処分せよ」、とだけ言い放って帰ってしまう。苦労をして完成させた映画を完成させた映画が「上映禁止」ではどうしようもない。
▼ある日のこと、グルジアにフランスから大使がやって来る。ニコは友人に頼んで、フランス大使の滞在先のホテルを訪れる。公安当局に盗聴されないように密かに大使と会談するニコたち。だた気をつけていた会談だったがその一部始終は何者かによって監視され盗聴されていた。ニコは公安警察によって投獄され、暴行を受ける。一時釈放されたニコは祖父母が用意してくれたワイン(つまりワイロ)を片手に、政府高官のもとへ出頭する。すると、高官は婉曲にフランスへの出国を勧める。このままグルジアにいても、自分がほんとうに作りたい映画を作ることは出来ない、と出国を決意する。
▼そしてニコは伝書鳩を籠に入れて、生まれ育ったグルジアを離れ、フランスへと旅立つ。今度こそ自分の好きな作品を作る事ができるとパリで喜ぶニコ。プロデューサーにも作品を気に入られ、彼らの出資をもとに映画制作に取り掛かる。「お爺ちゃんぼくはやっと映画が撮れる」と伝書鳩に手紙を託す。祖父母はそれを受け取って喜ぶ。第一回作品は歴史物だったが、撮影が終わると再びプロデューサーとのバトルが始まる。映画は難解だったために商業性を求めるプロデューサーにフィルムを次々カットされる。それは「独創性が強すぎる」「映画は90分を越えてはならん」という理由だった。
▼ニコの才能はパリでも芽がでなかった。そして再び故郷へと向かう。だらだらと退屈な画面が続くだけで、体制批判にも何にもなっていない。わたしなら2時間余の長さでなく30分に編集できる内容だ。岩波ホール。

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February 20, 2012

江東区は江戸時代から埋め立てが始まる。

Iphon4
(我が家にやってきたiphon4,ただしわたしの所有物ではない)
▼土曜日の岩波ホールの映画はすっかり外れてしまったので、日曜日はそれを挽回すべく日比谷のみゆき座に「メランコリア」を見に行った。わたしは新聞で「シネマ紹介」を書いている以上、それを見に行った人をがっかりさせる訳にはいかない。少なくとも自分が納得する映画を書くわけにはいかない。それにしても山田監督は国から文化勲章をもらってから立ち位置が変わってしまったように思えてならない。いまもNHKBSで「山田洋次が選んだ日本映画100本」というのを放送している。しかしわたしが見る限りその3分の2はどうでも良い作品に思える。自分が納得できる「30選」ならそれで止めておけば良いはずなのだが…。
▼昨日ご紹介した「ブラタモリ」に関して関係者からコメントがあった。あの中で出てくる瓦礫の話だ。放送されて以降、自分の住んでいる場所はどの瓦礫が使われているかという内容が増えているというのだ。つまり安全かどうかという問い合わせであろう。江東区は江戸時代から埋め立てが始まり、そのご東京大空襲やら、戦後の夢の島とか近年では新木場あたりの埋め立てなど何種類もの埋め立て地が存在するのだ。厳密は事は専門家でないので言えない。しかし総武線や靖国通りから北側ならばかなり安全ではないかと思われる。それより南はいつ液状化になってもおかしくないと思う。だから中央区のベイエリアの超高層マンションなんてとても怖い。
▼土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でもう一つ面白い話があった。この番組は大体5~8本のテーマが取り上げられる。そうそう小出裕章さんはわたしが1週間勘違いして、2月25日の出演だった。テーマは多いがわたしの興味があるテーマだけをご紹介する。その中でイラクの核疑惑がテーマになっていた。今朝のNHKラジオでもIAEAがイラクに再び核の起爆装置を作っていないか再査察を行うという報道があった。まずイラクが「燃料棒を作るために自力で濃縮度20%のウラン生産を始めた」と言うことに関して言えば、核を実用化するには93%にする必要がある。イランの技術力ではそれには後3年ほどかかるという。
▼ほんとうにイスラエルがイラクを攻撃できるかというと、まず「あるかどうか分からないものに対して先制攻撃する」というのは国際世論が許さないだろう。それに田岡俊次氏はイスラエルの持っている戦闘機をもってしても、イラン上空に達するまでに、イラク上空で一回、イランに入ってさらに一回空中空輸をしなければ目標に到達できない。それはレーダーに写らないようにするには超低空で飛ばなければならない。そうすると余計に燃料を必要とする。それに核爆弾を投下したとして、落とした飛行機が自ら投下した核爆弾の影響を回避して逃げ切るというのも技術的にかなり難しい。
▼だからこれはイスラエルの脅しという側面が強い。それに対して何も言えないアメリカの国務省も不甲斐ないという内容だった。
▼メルマガの原稿は全て集まっていますので、かなり早い時間に送信できると思います。

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February 19, 2012

石川議員のICレコーダーが取り調べを可視化した。

Borjomi
(初日プレゼントのグルジアの水:監督の出身地)
▼18日岩波ホールの映画を見に行く.グルジアのオタール・イオセリアーニ監督の「汽車はふたたび故郷へ」という2時間6分の作品。なんというか旧ソ連圏や東欧の作品はアンジェイワイダのような作品を作り続けるか、およそユーモアとはほど遠い訳の分からない作品になってしまう。初日初回に行ったが客席はかなり空きが目立った。金曜日の夕刊には毎回、翌日から公開される映画のCMが大々的に掲載されるが、今回の岩波はそれがなかった。それなのに山田洋次は土曜日の朝刊で褒め称える。
▼K医師はチェルノブイリや福島の被災地の応援を積極的に応援している。それはちょっと真似の出来ない素晴らしいことだ。ところが彼、K医師は映画の批評もブログで書いている。時期からして試写会に招待されているか、試写券をもらって見ていることは間違いない。それが毎回、毎回、「力作、名作」などと最大級の形容詞を使って褒めているからかなわない。帰宅してから某映画評論家の批評を見たら5段階評価の2だった。これは正しい評価だと思う。たとえタダ券を貰っても、正しい評価を書かないとその人は信頼を失う。映画の詳細は後日ご紹介する。よくもこういうつまらない映画を「名作」ぶって公開するよ、というのが実感である。しかも岩波は他の映画館より料金が高いのだ。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」ではまず小沢一郎氏の秘書で、議員の石川氏の調書が裁判所によって採用されないことが決まったという事が、番組が始まる前に取り上げられた。何度も書いているがわたしは小沢氏の政治手法は嫌いである。そして地元岩手県でも様々な方法を使ってカネを集めている事も知っている。だがそれと今回の4億円の記載の問題は別である。石川氏は国会議員であるから、議会開催中は拘束されてはならないはずだ。ところが逮捕取り調べをされるが、一旦釈放される。そののと任意で取り調べるからと呼び出しがかかるが、友人の佐藤優に相談すると、「ICレコーダーを持参した方がよい」とアドバイスがあったので持参して取り調べの様子を録音した。これは任意の取り調べだからまったく合法である。
▼ところが取り調べに当たった、検事(指定弁護士)は「石川がICレコーダーを持っているのを知っていたらあんな事は言わなかった」という始末だ。番組で二木啓孝氏は「これで9割方小沢氏が有罪になる可能性は消えた。あと1割はかなり細い糸だけだ」と語っていた。検察が2回も起訴は不可能と言っている事を、検察審査会で裁くというのは民主国家のやることではない。もしこれが横行すると、日本は暗黒政治が跋扈する国になってしまう。

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February 18, 2012

江東区の運河は墨田区の瓦礫で埋め立てられた。

▼きょうは岩波ホールの初日に行かなければならないので、ブログは簡単になります。昨日書いた「頼朝桜」は「一輪でいいから書いてくれ」という事になりました。
▼昨日ブログリーダーを使って読んでいたら、あの京都大学の小出裕章さんのところに、平成維新の会から「来て話を聞かせて欲しい」という依頼があったというのです。小出さんは「一刻一秒が惜しいので、出かけられない」と断ったら30名ほどが研究室に話を聞きにやってきたということです。
▼このところNHKの「ブラタモリ」は2回に渡ってわたしが住んでいる地域が紹介されている。とくに16日の話は驚いた。この日は深川を走っている運河の特集だった。そのかなりの部分は昭和30年以降埋め立てられて、住宅が建てられている。その埋め立てをする土はどうしたのか?それは東京大空襲で墨田区に大量の瓦礫が出た。それを使って運河を埋め立てたという話にはびっくりした。東日本大震災の場合は放射能が瓦礫に含まれているので、順調に瓦礫の撤去は出来ないが、当時はその問題はなかったので、比較的簡単に瓦礫を使って埋め立てられたのだろう。

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February 17, 2012

桜が咲かないのに開花記事を書く?

Umenohana
(佐久間ダム親水公園の梅花)
▼新聞の取材があって、M氏に車を出してもらって向かう。家を出るときは晴天だったが、同行するMaさんからは「雪が降っている」というメールがあった。冗談かと思っていたが、千葉駅に着くとわずかだが雪が舞っていた。いつもJR千葉駅構内を通るたびに不思議に思っている事がある。それはわたしの知らない宝塚スターがカードだったか何かの広告塔になっていることだった。ところが16日夜の「ケンミンショー」をみていたら、ゲストに出ていて、この人が宝塚歌劇団・雪組男役スターの水夏希さんだと言う事を初めて知った。ご本人は「千葉市の出身」だとおっしゃっていた。
▼所が一時待ち合わせ場所にMaさんがいない。そういえば到着間際に「喧嘩をやっているから急いで来るように」というメールがあったことを思いだした。「早く来い」と催促されるが、わたしは電車に乗って移動しているのであって、一人だけ勝手に早く移動できるわけもない。探すと既に喧嘩は終わっており、物見高いMaさんは次の展開がないかと、密かに喧嘩をふっかけていた男の後を追っていたのだという。
▼この日の取材は鋸南町にある佐久間ダム脇にある親水公園の「頼朝桜」というものだ。事前に編集長はネットなどで確認したところ「2月中旬には五分咲きになっているから大丈夫」ということだった。締めきりは来週の木曜日だし、わたしもそれほど時間に余裕があるわけではないので、M氏に無理をお願いしてこの日の取材となった。ところがカーナビで「佐久間ダム」を検索すると、静岡県と愛知県境にある佐久間ダムが出てきて、「走行距離250km」と出てきたのには驚いた。車が館山道を走っていくと雪が横殴りになって吹雪のようになってくるではないか。わたしは行いが悪いのかどうか取材日の天候には見離されている。かつて勝浦のビッグひな祭りのときも牡丹雪が横殴りにどっさりと降る日だった。「よくこんな日に取材に行ったね」と言われた。館山で海ほたるの保護活動をしている人を取材したときも、台風が来ていて海が荒れていた。もう電車が動かず帰宅できないかと観念したが、どうやら終電近い電車が動いたので帰ってきた。こういう例は沢山ある。
▼吹雪の中、現地に到着し、歩き回るが頼朝桜が咲いている気配などまったくない。そのそもなぜ頼朝桜というのか?それは石橋山の戦いに敗れ小舟で逃れた源頼朝が鋸南町の竜島海岸に上陸し、再起を図ったという歴史的事実にちなみ、河津桜に『頼朝桜』と愛称をつけたのが始まりであるという。だから河津桜とまったく同一のものなのだ。探しても見つからないので、3年前に河津桜を撮影しているので、その写真を合成して使おうかと諦めて、早めの弁当を食べ始める。
▼しばらくして休憩所に土木作業員風の人達が来て弁当を食べ始めたので話しかける。全然咲いていないとグチると「安房勝山駅の線路脇に行けば咲いている。今年は月末にならないと咲かないだろう」という。「写真が撮れなくて困っている」というと、「1輪、2輪ならあっちの方に咲いている」というので弁当をかき込んで、指さす方に歩き必死に探すと、本当に合計3輪くらいの頼朝桜が咲いていた。写真さえ撮れれば記事はどうにでもなる。合成写真を作らなくて済んだ。作業員の人達は植栽を仕事としている方々だった。彼らは紫陽花を鉢から出して移植している最中だった。およそ5年後には綺麗な紫色の花を咲かせるであろうという話だった。
▼明日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」には京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが出演すると番組の構成作家をしている横尾和博さんがブログに書いていた。小出さんはめったにTVに出演しない人なので、機会があったらぜひご覧いただきたい。朝日ニュースターで午前11時からの放送です。
▼もうひとつ福島県の米の作付けをどうするか問題になっているが、現地の農家の「大山こういちさんはブログ」で次のように東大的思考を批判している。

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February 16, 2012

鮎の養殖にはどこが適しているか?

▼昨日の朝日は福島の野菜が安全レベルになってきたと一斉に報道していた。セシウムにしてもそれほど簡単に除去できるモノではない。大体上流から流れてくる水が山に溜まった放射線物質で汚染されたまま流れてくるのだ。その下流にある野菜がその水を使っているのだから汚染が薄められる筈がないではないか。ネットを見ていたら、地元の人の情報として除洗された水や泥それに雪などはトラックで阿武隈川に投入されているという。もう怖くて下流の水は飲めないと書いていた。
▼それに昨日の夕方のNHKでは福島の鮎の養殖施設が破壊されてしまった。そこで群馬県の内面水産試験場の養殖した鮎の稚魚を福島に輸送する場面が出ていた。鮎は川の苔を食べて成育する魚である。福島の川で養殖されたら、もっと放射能濃度は高まってしまう。素人が考えても分かることを「安全」、「安全」と報道するのはどう考えても分からない。それに福島第一と第二原発の原子炉の温度が上がる一方なのに、その原因は「温度計の故障」としか報道されていない。本当に一斉に10個もの温度計測計器が壊れるものなのか、記者は東電の報道を鵜呑みにして書いているだけだ。
▼それに今朝のNHKラジオではイスラマバードの特派員が、冬で寒いのにアフガンでは石油が不足して燃やすものがなくて困っている。石油が手に入らない人は薪を探して燃やしているという。その原因とはアフガンがトルメキスタンから輸入しようとしているが、アメリカがその方法だと核開発をしているイランの石油を買う事になるからと、禁止しているのだという。記者の話はそこで終わってしまった。
▼何度も書いたがイランが行っているのは「核開発」と呼び、アメリカの属国が同じ事をしても「原子力の平和利用」となる。イランの核開発はイスラエルが核攻撃をすると言っているので、それから自分の国を守るという目的も多分にあるのだと思う。だとしたらアメリカがイスラエルに「核攻撃は止めろ」と一喝すれば済む話なのだ。ところかオバマ、ヒラリー・クリントンをはじめ、アメリカ議会の多数はイスラエル・ロビーから資金援助して貰っているから強いことは言えない。
▼筆者の書いた論文「映画/上海ー支那事変後方記録」を見てが、「成田史学」第30号に掲載されました。お読みになりたい方(住所と氏名を登録されている方のみ)にはPDFファイルでお送りします。お申し出下さい。
▼昨日のブログでご紹介した刃物屋さんの作品(包丁の写真参照、上が2万5千円、下が3万円くらい、いずれも性別でした。)を昨日のブログに追加でご紹介しました。ご希望の方は(有)正次郎鋏刃物工芸」まで。

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February 15, 2012

「共通番号」は「総背番号」と同じ。

Houchou
(完成した包丁、下の柄は漆塗り)
▼昨日は某市にお住まいの鋏鍛冶職人さんを取材に行った。昔は刀鍛冶さんだったが、需要がなくなるにつけて業態を変化させてゆく。その次は和バサミで、今は包丁が主流になっているという。和バサミにしても今は和服を着る人がすくなくなっている。このわたしだって10年以上着ていない。という事は仕立て直しもないわけで鋏みも必要なくなる。今は和バサミは月に一丁くらいしか売れない。代わって売れるのは、いわゆるラシャバサミである。この職人さんは先祖が刀鍛冶だから本体の土台の柔軟鉄に鋼(はがね)を付けて砂鉄のようなモノを使ってくっつける。そしてハンマーで鍛造し中の空気を抜いて固くしてゆくのだ。
▼製造工程を見学させていただいたが、包丁で言えば鋼の刃になる部分は柔軟鉄よりもずっと広い面積をとっている。だからちゃんとした専門家に研いでもらえば、刃は曲がらずに10年はもつという。しかも丁寧に使えば最後はペティナイフとして果物を切るのに使うことができる。包丁は柄を漆塗りにしたりすると3万円もするが、一生使うことができるので結果としては安い。さらに凝った人になると柄は付けずにむき出しのまま使うという。もたせてもらったが確かに軽くてスイスイ切れそうに感じた。帰宅してそのことを家族に話すと「使いやすい包丁が欲しいと思っていたのに、どうして買ってこなかった」と言われた。「昨日はあくまでも取材に行くことが目的なので、買い物に行った訳ではない。普段そんなに大金は持ち歩かないと」、逃げ口上を述べたわたしだった。
▼かつては「国民総背番号制」と言われていたが、いまは「国民共通番号」という言い方に変化している。政府・民主党は何が何でも消費税をアップして「税と社会保障の一体改革」を国会で通そうとしている。それを裏で糸を引いているのは、もう10年以上まえから「総背番号」の導入を狙っている官僚たちである筈だ。今度は新聞社まで巻き込んで「共通番号」を銘打っているが、言葉は代わってもその実態は何も今までと変わらない。あくまでも国民を補足してコントロールしようとしているのだ。わたしの住んでいる公共施設で「監視カメラ」を「安全カメラ」と言い換えているのとまったく同じだ。
▼同様な事が先週後半のニュースにもあった。それは原発の作業員にテロリストが紛れ込まないように、身元調査をしっかりするというものだ。だいたい一番危険な炉心に近い作業をするのは暴力団が手配した作業員で、その後の追跡調査ができなくて困っているという話は2~30年以上昔から言われていた。身元調査と言う点ではそちらの方が問題であるはずだ。では福島原発事故で東電関係者は記者たちを北京に接待旅行に連れて行っていたい社長はじめただの一人も責任をとっていない。これなど再三指摘しているがアクサダイレクトの「安心の社員対応」というCMと同じ水準にある。誰も好きこのんで「非正規社員」を望んでいるわけではない。会社の経営上の都合で経費を削減するのが目的で、同じ労働で2分の1以下の賃金に無理矢理させられているだけなのだから。

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February 14, 2012

◇「ポエトリー/アグネスの詩」(その2)

▼きょうは巷ではバレンタインデーである。昨日のNHK基礎英語3のテーマはアメリカと日本におけるバレンタインデーの認識の違いだった。アメリカはプレゼントの交換か、好きな相手と気に入ったレストランに行くとある。わたしは一週間前に誕生日を迎えたが家族の足並みが揃わないので、まだ「祝い」をしていない。だからまた年齢は止まったままである。
▼2週間前の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」のゲストに落合恵子さんが出演していた。そのときの様子は髪を振り乱していつものおしゃれではなく何か普通でないモノを感じた。10日に発売になった「週刊金曜日」のコラムを読んでその原因が分かった。落合のコラムを読んでいたら、糸切り歯が折れて医者に行こうと思っているが時間がない、髪も乱れてこれでは「まるで山姥」のようだと締めくくっていた。原因はこれだったのだ。
◇「ポエトリー/アグネスの詩」(その2)示談金の額は3000万ウォンで、6人で均等割りで分担しようという話になりつつある。しかし一人頭の分担金(約340万円)など到底払えない。他の父親は「あなたは女性だから被害者の親に会って話をすれば、金額をまけて貰えるかもしれない」とそそのかされる。仕方なくミジャはバスを乗り継いで、被害者の自宅を訪ねる。農家は留守で近所の人は畑に仕事に出ているから夕方にならないと戻らない」と畑の場所を教えてくれる。
▼途中には杏の実が落ちていたので拾って口に入れると、例えようもなく美味しかった。その先には女子中学生の母親とおぼしき人が汗まみれになって仕事をしていた。しかしひたむきに農作業に勤しむ姿を見ると用件を切り出す事が出来ず、風景だけを見て帰ってくる。それで仲間の男たちからは余計なじられる。そして「告訴されたくなかったら、分担金を作って持って来い」と怒鳴られる。しかしお金を作るアテはまったくない。
▼困った挙げ句、入浴介助に行っている老人を利用する事を思いつく。詩作学校はそろそろ終わりに近づきつつあるが、誰も最終日の提出に何を書くのか苦しんでいる。6人の親たちと被害者の母親の直接対話が行われる。お金を積んで「どうかこれで」と父親たちはいうが、ミジャの顔を見た母親はとたんに顔をこわばらせる。あのノーテンキな農村の景色が素晴らしいといっていた親がこいつだったのか?という様子である。
▼ある日の夕方、公営住宅の庭でミジャは孫と二人でバドミントンを楽しんでいる。二人の刑事が車から降りて、一人は息子を連れ去る。残されたミジャと顔見知りの刑事はずっとバドミントンを続ける。そして後日ミジャは女子中学生が飛び込んだであろう橋の上にノートをもって佇む。ミジャは今まで女子生徒に暴行を働いた孫の存在や現実から逃げて、「美しい花」を愛でるような詩を作ろうとしていた。しかしこの橋の上に立つと咲く花の輝きの後ろ、花が踏みにじられた痛みの中にも、詩の真実があることが分かってくる。(銀座テアトルシネマで上映中)

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February 13, 2012

◇「ポエトリー/アグネスの詩」を見る(その1)

▼ゲートブリッジに行こうと思ったが、気分がイマイチだったので出かけなかった。今日は新聞休刊日。昨日の新聞で麻薬取締官が捜査情報の入った自宅に持ち帰る途中のUSBを紛失したという事件が報道されていた。しかも「指紋認識方式になっていたらから大丈夫」と言っている。こういう「大丈夫」というのはあまり当てにならない。かつて某県の土木事務所でPCが盗まれた。そのときも「LANのパスワードがかけてあるから大丈夫」とコメントがあった。前者に比べれば後者の場合入札情報くらいだろうからたいしたことはない。前者は取り調べた容疑者一人の情報が入っていたと言う。もしこの情報がオトリの情報提供者だったりしたら命はない。これはサスペンスドラマの見過ぎかな?しかしこういうデータを自宅に持ち帰るという考え方自体おかしいと思う。
◇「ポエトリー/アグネスの詩」韓国の田舎町の話。子どもたちが水辺で遊んでいると何か流れて来る。近づいて来るとそれは女子中学生の死体である。主人公のミジャは介護ヘルパーをして孫と二人で生活している。自分の娘は生活が苦しいので母親に孫を預けっぱなしにしていて、都会に住んでいるが寄りつかない。孫は中学生だが言うことは聴かないし、アニメを見ながら食事をして後は部屋に閉じこもってパソコン・ゲームに夢中になっている。ミジャは認知症になった年寄りの世話を受け持っている。週に2回一階の店を切り盛りしている娘さんから3階の鍵をもらって、70半ばの老人の全身を風呂場で洗うのが仕事である。いつも全身を洗うと1万ウォン(679円)くれる。老人には大金に思えるが一応娘さんに「1万ウォンもらいました」と帰っていく。
▼どうも最近物忘れが激しくなったと思って近所の医者に行くと「付添人はいないのか?」と医師から言われる。ミジャも認知症が進んでいるという。都会の大学病院に紹介状を書くから行くように言われる。診察結果は「今は名詞が思い出せないが、やがて動詞が思い出せなくなるだろう」と言われる。
▼悩みながらもミジャは近くの公民館で行われている詩作の教室に通う決意をする。定員は超えて既に授業は始まっていたが、参加は許可される。しかしどうしたら誌を作る事ができるかまったく分からない。講師に質問すると「特別の事ではなく、日常生活で思いついた事をメモせよ」と答がある。それから彼女は小型のノートをバッグに入れて時あるごとに書き付ける。
▼そんなある日少女が入水自殺をしたというニュースを聞く。話を聞くと理科実験準備室で6人の生徒に性的暴行を受けたのが原因らしい。しかもその仲間に孫も入っているというではないか。驚愕して狼狽えるミジャ。一番頭を抱えているのは男子生徒の父親たちである。婦女暴行は親告罪である。学校も評判を落とさないように事件を握りつぶしている。学校が言うには、何とか父親達が被害者の親に会って、示談金を払って告訴しないようにしてくれないかという事だった。*これは韓国で数年前に現実に起きた事件で、もみ消しに走る学校や親たちの対応が大スキャンダルになった。その事件に心を痛めた監督がそれを題材にして映画化した。(明日に続く)

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February 12, 2012

NHK「魚の町」は守れるかを見る。

Hokoten
(銀座のホコテン、ここでインタビューを受けた)
▼昨日京橋のテアトルシネマに出かけた。初日の映画は初回に見る事にしているが、諸般の事情で2回目にした。チケットを買ってから昼飯を食べて、銀座のホコテンの椅子に座っているとマイクを持った女性に声を掛けられた。「TBSラジオのものですが、岡田首相が消費税を10%に引き上げると言っていますが、直接会ったらどのように言いますか?」というアンケートだという。またとない良い機会なので、『日本の将来の展望を何も出さないまま、取りあえず10%引き上げるというのは反対である。』と反対論を開陳してきた。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」も残すところ後7回になった。昨日の放送で最初に愛川が朝日ニュースターから朝日新聞に経営が変わるときの条件がだされた。それによればビデオ1時間を月2回放送するという内容だったので、その条件は認められなかったと初めて交渉の内容を明らかにした。今が1回2時間の生放送で再放送が4回くらいあるから、拒否するのは当然であろうと思う。愛川のところにはこの週だけで「本当にやめるかの、別の放送局や別の方法で継続することはできないか?」というメールが100通ほどあったが、今の段階で継続は考えられないというコメントだった。
▼つまりあの番組にしてもゲストが6人ほどスタジオに並べば放送できるわけではない。出演料からシナリオ作家への支払い。それにスタジオを支える人達が30人ほどはいるはずで、おそらく1本作るのに直接経費だけで200万は下らないと思う。ひと月に1千万円。あと電波の料金が別途かかるわけで、「ニコニコ動画でやれば」という意見もあるようだが、それほど簡単に延長できるわけではないと思う。
▼何にしてもお金は必要だというもう一つの例がNHKスペシャルで夜9時から「魚の町は守れるか」というドキュメンタリーがあっt。宮城県の気仙沼信用金庫の話だ。気仙沼は漁業で生きていた町だ。ところがあの大震災で漁港も漁業関係者もみんな流されて、膨大な借金だけ残った。それをどうやって再生させるかで、業者や地元信金が苦悩する話だった。フカヒレ加工業者は津波で工場を失った。もともと3億円の借金があったが、一から再建するためには4億円が必要だ。メインバンクに借金を申し入れるが担保が何もないので融資を断られる。困った社長は信金に駆け込んでくる。
▼するとメインバンクはそんな勝手は許さない、やるならこっちの借金をすべて返してからやれと言ってくる。信金はいままで担保なしで貸していた最高金額は2千万円までだった。そこで政府系公庫に協力を求めると、とんでもない横やりがはいる。再建できない会社は気仙沼に3300社あるが、資金を注ぎ込んで再開できる見込みの立った企業はまだ200余社に過ぎない。

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February 11, 2012

ジャック・ルーシェとプレイ・バッハのこと。

▼先週見た映画「マシンガン・プリーチャー」は昨日の朝日夕刊などで大きく紹介されている。あの映画の中で前半バッハの「ゴールドベルク変奏曲」第二番が2度でくる。わたしもたしか何枚かあるはずだ。しかし不思議なことにウォークマンには一曲も入っていない。パソコン代えたりプログラムを代えたりしているうちに、消えてしまう事がある。
▼グレン・グールドとキース・ジャレットのものはすぐに見つかった。もう一曲だれが別のピアニストの演奏したものがあったはずだが、見つからない。仕方ないので図書館を検索すると、ジャック・ルーシェのモノが目に付いたので借りて来た。キース・ジャレットも本来はジャズピアニストだが、この演奏は八ヶ岳高原にある西武の音楽堂で演奏されたチェンバロを使った正統派のものだ。ジャック・ルーシェはご存知のように「プレイ・バッハ」で知られる様になったフランスのグループだ。全曲盤を聴くのは初めてだったが、何も違和感なく聞く事が出来て気に入っている。
▼ジャック・ルーシェを聴いたのはまだCD盤ではなく、LPだった。一度四谷の辺で開かれたコンサートにも一度だけ行った事がある。後者の頃になると演奏はデジタル・プレイバッハと呼ばれていて、メンバーもリーダー以外はLP録音した頃とまったく違っていた。という訳でウォークマンの中には3種類のゴールドベルク変奏曲が入っていて交互に聴いている。
▼歌といえば昨晩放送されていた、サスペンスドラマで認知症になった母親が新田義貞の武勲を唄った、「七里ヶ浜の磯伝い…」を口ずさむ場面が出てきた。先週はなんと銚子市の郊外にある屏風ガ浦が、サスペンスドラマに2回も登場した。そして今朝の「各駅停車の旅」ではつるのたけしが分倍河原駅前にある新田義貞の銅像の前から旅に出発していた。はて新田の武勲とは何だったのだろうかと、調べて見た。すると鎌倉幕府が楠木正成が勢力を伸ばしてきたことに危機感を抱き、征伐しようとする。ところがその軍資金を集めるために増税したため、住民が不満を訴えたために新田が立ち上がったという事になっている。
▼時代は変わっても「増税」に不満を持つ人は多い。しかし新田義貞のように立ち上がる人はほとんどいないのが現実の日本である。それで歌だが、鎌倉幕府を攻めようと通常考えられる切り通しから攻めたが果たせず、そこは弟に任せて海側に回り、干潮を利用して成功したのがこの歌の元になってるらしい。

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February 10, 2012

アフリカの子どもたちを飢えさせない方法とは?

▼1週間ほど前に家族が使っていた蒲団乾燥機が壊れてしまった。これは蒲団を乾燥するという目的ではなく、冬になると寒いので、寝る前に蒲団を暖める目的で使っていた。ところが急に電源が入らなくなってしまった。事情を電話で話すと彼は「こういう乾燥機の類はリセットスイッチがあるはずだ」という。しかしひっくり返えしてもそのようなスイッチは見つからない。あちこち叩いているうちに電源はいつの間にが入った。しかし翌日には再び切れてウンともスンとも言わなくなってしまった。再び助けを求めると出張修理してくれるという。ようやく時間の調整がついて昨日午後、かなり遠いところからママチャリで来てくれた。
▼分解してみると電源スイッチのモジュールが溶解していた。まるで福島第一原発である。彼はタイマーと電源スイッチを切り離した。つまり直づけである。必要な時は電源コードを入れて、使わない時はコードを引き抜く。取りあえず夕べはそれで過ごし、きょうか明日秋葉原に出かけてスイッチを買ってこようと思っている。
▼依頼されていたビデオ編集ソフトの検証は終わった。わたしは古いXPマシンでメモリー2メガを使っているが問題なく作動する。ただ録画した手持ちの素材がない。探すと2年前に某玩具メーカーのM4テスト発表の画像があったので、それを編集して見たがバッチリだ。タイトルも自由に入れる事ができる。フェードインとかそういう小技は分からないが、依頼のあった検証は無事済んだので昨日報告の電話を入れた。
▼テレビを見ていて時々疑問に感じるのがユニセフとか国境なき医師団のCMである。1ヶ月3000円の募金で飢えている子どもたちを救う事ができるとかというものだ。しかしアフリカなどで飢えている子どもたちがいるのは西欧諸国や中国が資源獲得を目的として経済進出したりしている事が原因である。中国などは山賊や盗賊のような組織にカネを配って、資源がある場所に住む住民を僻地に追いやっている。そちらの対策をしたほうが遥かに賢明だと思うのだが、その事実関係は一切無視したまま、カネを出せと言い続ける。
▼2月3日の「週刊金曜日」では立教大学教授のアンドリュー・デヴィットが米軍が世界最大のエネルグー消費を続けていると指摘している。そのため作戦のためにエネルギーの安定供給が不可欠だとしている。そのエネルギーは第二次大戦当時の16倍が必要となっている。理由は軍隊の機械化とハイテク化だ。海兵隊を例にとると、平均一日数千人の旅団で使う一日の石油消費量は人口80万人のネブラスカ州オハマ市に匹敵する190万リットルだという。さらに実際の作戦では運ぶ物資の半分以上は液体燃料である。
▼この石油を確保するために石油を無駄使いするような戦闘や作戦を止めることこそ、アフリカの子どもたちの飢えさせない最も早い方法ではないかと思うのだが…。

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February 09, 2012

金子勝の「「ニュースにだまされるな!」もあと一回で終わる

▼午後から年末に年が明けたら会おうと約束して友人と、3年ぶりに会うことができた。かつてはこの友人と3ヶ月に一度はデスマッチで深夜まで飲むことが多々あった。しかし7年前わたしが脳出血で倒れてからは、お互いに健康に留意しなければならない身になったので、会う機会が遠のいていた。昨日は明治になって、急速に欧米文化を未消化のまま日本に取り入れたことによって、日本本来の良さが失われてしまったという話になった。そんな話を喫茶店で2時間して、今後はまた頻繁かつ定期的に意見交換をする機会を作ろうと言って別れた。
▼昨日書いた猫のエサの件ですが、東北地方にお住まいの知人から譲って欲しいというメールをいただきました。ありがたいことです。ただ我が家の3匹の猫が食べた残飯のカラカラエサなので、それでも良いかどうか確認中です。会う人に「ご近所にエサに困っている猫はいませんか?」と聞いていたので、ほんとうに助かります。
▼昨晩ケーブルTVを見ていたら、朝日ニュースターの月一番組「金子勝のニュースにだまされるな!」も3月で打ち切りになってしまうという事が発表ありました。先週の第一土曜日は生放送なのですが、録画するのを忘れてしまって、昨晩偶然見る事ができました。この日のテーマは「大阪橋下人気の秘密を探る」という内容でした。出席者は橋下人気はあるが。それはポピュリズムの反映として、分かりやすい事を彼は言っている。しかし教員が国歌国旗の掲揚に対して従わない者を処分するというのは、立法権と行政権を弁護士でありながら取り違えている。公務員攻撃を執拗にくり返しているが、財政面から考えれば公務員を減らさず、給料を上げれば消費に向かう訳で、大阪の消費は増えることにつながる。大阪では18人に一人が生活保護を受けている。セーフティネットの支出を減らそうとやっきになっているが、そうではなく雇用を増やすことにエネルギーを使った方が問題は解決する。
▼さらに大阪を東京のように区にして8000億の財政支出を削減すれば、景気は上向くと言っているが、根拠が薄弱である。ある部門で2500億円減らすと言っているが、年間にすると50億円減になる。という事は50年かかる計算になる。
▼民主的とか政治に関わるというのはかなりエネルギーを必要とする。だから国民は投票で議員を選択して彼らに任せるという方法が近代とられてきた。しかし無関心層の増加というのは支持した政党が目に見えて問題を解決できないように見える。それが無党派層の増加に見られる。具体的にはルソーが「社会契約論」の中で言っている見返りを求める大衆という思想と一致する。ではどうしたら良いか?大きい国の政治では見えないが鳥取とか九州の小さな街で、住民自ら汗を流して政治に関わろうとする傾向が出て来ている。
▼自分の生活が良くなることが具体的に見えるためならば、国民は税金が増えるの嫌がらないだろう、という様な話でした。「愛川欣也パックイン・ジャーナル」に続いて、このような良質が考える番組がなくなってしまうのはとても残念なことです。再放送は9日午後2時から3時55分まで朝日ニュースターで放送されます。直接ご覧になってわたしが書いたことより正確に内容を把握して下さい。

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February 08, 2012

知らない間に、ステルスマーケティング。

▼今後どうしようかと考えている事がひとつある。過去10年くらいだが仕事で立ち寄っていた某大学に野良猫を援助しているグループがいた。その数十匹の猫のために、我が家の猫が食べ残した乾燥エサをまとめて月に一度ほど担当者に宅配便で送っていた。ところがその厚生施設が取り壊される事が昨年決まり、その中に入っていた業者も契約が更新されなかった。業者を仮にA氏とするが、彼も年齢的に潮時なので仕事を辞める決意をし、高齢者施設などをボランティアで回って歩く事を決めた。それでも工事が始まるまでは暫定的にエサを送っていたが、昨日届いたメールでは猫ちゃんたちもそれぞれ引き取り手が決まったのでエサはこれで終わりにしてくれと連絡があった。最後に「猫にかわって御礼を申し上げる」と付け加えてあった。
▼A氏とはこれからもメールを通じて交流は続ける。しかしこの先余ったエサをどうするかだ。月に2度送るのでそれほどの量はない。かと言って捨ててしまうのはもったいない。もしどなたか食べ残しの猫のエサを野良猫のために使って下さる方がいらしたら教えて欲しい。もちろん送料はわたしの方で負担させていただく。(この問題は解決しました。)
▼このブログは自分で頼まれて原稿を書くための備忘録のつもりで書いている。先日書いたコラムではインドで携帯がつながらなかった事を書いた。昨日読み始めた本で、アフガンで5ヶ月にわたって人質になっていたフリーのジャーナリスト常岡浩介さんが「戦場とリアルタイムメディア」というタイトルで講演した内容が文章化されていた。そこで、常岡氏はシムカードをロックし世界で使えないドコモの閉鎖性を指摘している。さらにアフガンで人質になっていたとき、どうしてツイッターで発信できたか、その秘密にも触れていて面白かった。インドでも携帯はかなり普及していた。みなさん持っているのは薄く、通話とメールだけの機能を持っているように見えた。空港で隣に座っていた女性が、床に落としたのを見ていたら薄さは日本の半分くらいで、バッテリーとICチップだけしか見えなかった。落とした彼女は少しも慌てずケースにバッテリーを押し込んで再び使用していた。
▼ただし街を見ても電車を見ても歩きながら携帯の画面を見たり、メールを打っている人は一人もいなかった。日本の人たちは本当にネットが好きで、そこに書いてある事をすべて本当だと思っているからとても可笑しい。だから「食べブログ事件」などが起きてしまう。インターネットでは、Amazonや価格コムなどに見られるように「口コミ情報」が意識的に使われている。ところが食べブログの場合はそれを悪用して、「客を行かせよう」とする店がトップに来るように操作していたのだ。
▼サイトの利用者に広告と気づかれないように行われる宣伝は「ステルスマーケーティング」(ステマ)と呼ばれている。「アメーバ」ブログでも昨年二人の芸能人が花王の歯磨き粉について内容の似た記事が掲載され「ステマではないか」と波紋を呼んだが、これは花王の仕掛けたステマだったことが後日判明した。ネットの情報が石々玉混(せきせきぎょっこう:造語)だからちゃんと見る目を養った方がよい。電車に乗っているとスマホで指をせわしく動かしながら何やら検索している人がいるが、そんな暇があったら文庫本一冊でも読んだ方が良いと思う。

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February 07, 2012

◇「ロボジー」を見る。

▼通常21日目に髪を切りに行く。前回は帰国の翌日に行ったが、いつも担当してくれる人は休んでいて注文通りには行かなかった。もう2週間で行こうとも思ったが、3週間ガマンした。いつもの店に行くと小雨が降っているにもかかわらず、結構待っている人がいた。自分の番になって担当者に聞くと、午前中に来る人は「きょうは必ず行こう」と決意してくるから確信犯だという。ところが午後からは気分で来たり来なかったりするから、当てにならないという。考えて見ればそうかも知れない。
◇「ロボジー」ある大手の冷蔵庫ばかり作っている木村電気という家電メーカー。部長から「流行に遅れないようにロボットを開発しろ」という命令が下る。しかも与えられた期間はたった3ヶ月だ。命じられた社員3人は、突然の事に困惑する。考えたのは着ぐるみを作ってしまえば良いと言う単純な考えだった。ロボットの外側だけできていて、中に入る人間を「着ぐるみショー」として公募する。
▼公民館の審査会で1人の若者が採用されるが、あいにく金属アレルギーで次点の鈴木さん(ミッキー・カーティス)と急遽交代になる。イベントでその動きが人気となり、さらに会場に来ていたロボットマニアの女子大生を、転倒してくる大きな屋内表示柱から救ったことからマスメディアに紹介されて大人気となる。一度だけで済むと思っていた両者は、記者会見をして部長の面子だけは立てることに成功する。しかしイベントで引っ張りだこになるに従い、中身の鈴木さんは次第に態度が大きくなる。つまり営業の弱みを見抜いた彼は過大な接待を要求する。レストランに行っても営業の3名は素うどんの小鉢なのに、鈴木さんは豪華な○○○御膳という具合だ。さらに宿泊するときは豪華な部屋でマッサージ付きだ。
▼かかった費用も経理部では、「とうてい認められない」と突き返される。イベントで人気がたかまるに従い、くだんの女子大生が研究者に大学に来て講義をして欲しいと依頼される。実はロボットの「ロ」の字も知らない彼らは大慌てだ。まずイベント会場で倒れてくる大きな柱をなぜ予知できたのか、が問題となる。ロボットマニアたちのサーボコントロールの話など、専門的な学術用語が出て来てまるで理解出来ない。
▼営業マンの1人は学生同士で論議させ、その様子や板書をデジカメに撮影して、慌てて専門書を買い込む。しかしロボットの動きが不自然だという噂が広がって行く。さらに女子大生が撮影した画像を拡大して見るとロボットの頭に髪の毛が一本生えているように見える。地元ケーブルテレビのスタッフに相談した女子大生は、記者会見でロボットの秘密を暴こうと虎視眈々と狙う。ロボット「潮ちゃん」号の運命やいかに?後半のひねりがとてもうまい脚本作家の勝利だ。

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February 06, 2012

◇「マシンガン・プリーチャー」を見る。

▼今週は多少落ち着いて仕事ができそうだ。一番の課題はソフトウェアを2点預かっているので、それが確実に作動するかどうかを検証しなければならない。
◇「マシンガン・プリーチャー」直訳すれば「機関銃を持った天使」という事になる。しかし映画の中では彼はマシンガンは一度も持っていない。アサルトライフルと、モーゼルの狙撃銃だけだ。麻薬とアルコールにおぼれる人生を送っていた主人公サム・チルダースは刑期を勤め上げて出所する。迎えに来ていた妻と家に帰るが今までとどうも様子がおかしい。妻に金曜日の夜なのに仕事に行かないのか?と聞く。すると「ストリッパーの仕事は止めて縫製工場で働いているの。ここならば健康保険もあるし」と話す。
▼サムは妻を殴って昔出入りしていた酒場に行き、大酒を飲んでドラッグを吸う。仲間と酔った勢いで通行人を殺害したと勘違いする。だが彼はそれをきっかけに妻と子どもそれに義母と一緒に教会に通う様になる。説教を聞きすっかり改心して水の中にすっぽり入る洗礼を受ける。ある日アフリカで援助活動をしている牧師の話を聞いて心を打たれる。妻子には「ちょっとアフリカに行ってくる」といった調子で出かける。そこで彼が見たものは子どもたちがアフリカの各地で内戦に巻き込まれている姿だった。
▼サムはボランティアの合間に護衛をしている兵士に他を案内してくれと危険な地帯に入り込む。そこでサムは子どもたちの現状を知る。主人公の少年は「ブラッド・ダイアモンド」のように親と弟を殺さなければお前を殺すと脅され、母親を斧で撲殺した過去があった。サムは飢えやレイプから子どもたちを守るため、私財をなげうってスーダンに教会と孤児院を建設することを思い立つ。現地ではLRA(神の抵抗軍)からの執拗な攻撃を受けるので、サムはやむを得ず銃を手にして反撃する。
▼アメリカに帰国しても時には家族と対立し、銀行やかつては友人だった人々の間を回り拠金を求めるが皆冷たい返事しか戻って来ない。自動車販売店を経営している友人に5千ドル出してくれと頼むが、パーティで渡された封筒の中には150ドルしか入っていない。このようなアフリカの子どもを救うというサムの活動は、必ずしも歓迎されるものではなかった。一度建てた孤児院もLRAの攻撃で全焼されてしまう。「もうダメだ」と落ち込んでいるとき、妻の暖かい言葉で再び自分を取り戻し、一から建て直す。サムは実在の人物で現在も彼はアフリカ各地で子どもたちを救い続けている。
▼何せ命がけで単身スーダンに乗り込んで数人の護衛たちと子どもの命を守るために戦っているのだから凄い人物である。現地の最初に会った護衛とはずっと長いつき合いになりサムの右腕役となってどこにも一緒に移動している。護衛が「銃の調子が悪い」というので「見せてくれ」と点検し「砂が入りやすいから小まめに手入れをしなければダメだ」とこたえる。アフリカ人の護衛は「 Are youer military?」と聞くので「like guns」とこたえる場面は面白い。さらにエンディングロールでホンモノのサムがショットガンを使ってコンバットシューティングの練習をする場面が出てくるが、これまた凄い。ポンプアクションのショットガンで左腕を撃たれたという前提で訓練をする。つまり右手だけでポンプを引きショットシェルを弾倉に送りこむ。そして銃把に持ちかえて的に向かって次々撃っている。これは普通の人には出来ない芸当である。主人公のサム・に扮するのはジェラルド・バトラー。で熱演している。サムの活動を陰で支える妻・リンにはミシェル・モナハン。 ヒューマントラスト有楽町で公開中。
▼きょうからトップページで「MINさんのあたふたインド訪問記」の連載が始まります。わたしの直観だけでみたインドとは違い、歴史的視点から書かれていますので、ぜひご覧下さい。

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February 05, 2012

勝手に原子炉の耐地震基準を引きあげる保安院

▼昨日有楽町で「マシンガン・ブリーチャー」を見たあと秋葉原で途中下車してPCのアウトレット・ショップSマップに立ち寄って驚いた。先週も立ち寄ってのだが、そのときには中古携帯コーナーに普通のタイプも沢山並んでいた。ところが昨日行ったら旧式(わたしがいま使っている)が一掃されたスマホとiPhoneだけになってしまった。近い将来は携帯の電波会社の意向で非iPhoneは淘汰されてしまうのだろう。みなさんも今使っている機種がそれだったら大切に使った方が良い。
▼しかし家族はずっとアナログ携帯を使っていたら再三にわたり、「まもなくサービスが終了する」という通知が送られてきた。それで仕方なくiモードに切り替えた経緯がある。
▼「マシンガン…」はとても面白かったが、後日ご紹介する。アフリカスーダンの実話なのだが、略奪と子どもをさらう、LRA(神の抵抗軍)集団が悪で、マシンガンを持って彼らと対峙する牧師が果たして正義と言い切れるかとなると、かなり難しい。
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」から愛川のデスクには「あと8回」という表示が掲載されることになった。交渉の経過が説明され、色々経緯はあるが3月末で終了する、という報告があった。4日のテーマで一番面白かったのが二つあった。一つは「講話」である。この「講話」の内容とは「自衛隊員や家族の生活を維持したければ、投票権を持った名簿を差し出せ」という実質的な「票読み」でかなり昔から行われて来たことだ。そして真部朗防衛省沖縄防衛局長は最後に、自らの「公平性」のアリバイとして「本来ならば自分がすべきことではないが」と念を押したというのだ。
▼出席者は「誰が好きこのんで選挙管理委員会」のような事をするのかと大笑いした。ゲストのマエキタミヤコさんは「例えばOLが上司から会社の屋上に呼び出され、ボクは妻も家庭もある。しかしキミが好きだ」と口説かれているようなモノだと発言したには、出席者一同、「自分の昔の話のようで具体的で生々しい」と大笑いされた。
▼もう一つは田中優さんで「ずっと原子力保安院のHPをチェックし続けている。ついこの間まで地震に耐えうるエネルギーの量は350ガウス(番組は一回見ると消してしまうので、呼称については間違っているかも知れない)と表示していたのに、先日から耐用エネルギーの数値をその倍に引きあげてしまったと指摘していた。つまり耐用工事もかさ上げ工事も一切した形跡がないのに、保安院は数値だけ勝手に書き直しているという話には、宜なるかなと思った。

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February 04, 2012

朝日は「消費税アップ」、TBSは「議員定数削減」報道。

▼1月最終週に、東京の某生協の宅配事業部が何度もセールスに来た。わたしの所は順番で言えば3位か4位の生協の商品を宅配で頼んでいる。理由は商品政策が1位の生協よりも、よりマシだと思うからだ。執拗にセールスにやってくる人たちには気の毒だが、インタフォーンで「他の生協を頼んでいるから不要だ」とこたえる。向こうも仕事だsから「どこの生協ですか?」と食い下がるので「プライバシーだから言えない」と追い返す。
▼もしここで「今は○○生協に入っている」とこたえると、そこからつけ込まれて話に巻き込まれてしまう。時間があればお相手をするのはやぶさかではないが、このように最初の一言で断ることが時間の無駄にならない。火曜日の夕方に我が家が契約している契約している生協の配達員の人がやってきたので、以上の経緯を話す。すると個別(各家庭)の利用料(売上げ)が減っているので、経営上はお客さんの開拓をしなければ組織が維持できないのだという。会話の手法を想像した通りで、まず相手の契約している生協の名前を聞き出せれば成功で、「○○生協さんも良いがうちの生協はこういう特色がある」と切り出すのだという。
▼電話の保険のセールスもそうだが、「Aの代理店…」と相手が言った瞬間に「保険は不要です、他を当たってください」と言ってすぐ電話を切るのが一番だ。
▼昨日学校の最終講義は終わった。生徒さんと打ち上げに喫茶店に生き、帰る方向が同じ方と途中まで一緒に帰ってきた。その方も昨日の話でご紹介した、朝日新聞の「消費税アップ」の報道に怒っていらして、「もう朝日は止めようかと思っている」と話しておられた。わたしも購読を止めたいが、一応家族の合意は必要だし、契約は3ヶ月先まで印鑑をおしてあるので、それからになる。
▼その方がおっしゃるには「みのもんたの朝ズパッ」という番組で、彼が「なぜ高価なFXを買わなければならないのだ」と怒って見せた。ところがゲストが近隣の北朝鮮や中国が高性能の兵器を揃えているから、それを上回る武装をしなければならない」と言ったら、引っこんでしまったという。こういう話をしたらもういたちごっこである。議員定数の削減が必要かも知れないが、一番問題なのは政党助成金をもらっている政党が殆どである。そのことの方が一番問題なのに、TBSはTVもラジオも一貫してその論議を避けているという。そんな話と沖縄防衛施設庁の「講話」について盛り上がって帰ってきた。

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February 03, 2012

「増税報道」の前に考えなければいけない事。

▼今朝のラジオニュースを聞いていたら、「節分の豆で喉を詰まらせる子どもがいるので、対策を立てる必要がある」という報道があった。理由は最近の子どもさんは豆を噛むという事をせずに飲み込む。それで喉を詰まられるというのだ。こうなるともう節分の豆まきも「黄粉」を撒かなければならなくなるだろう。豆まきというよりは、花咲爺さんになってしまう。
▼積雪予報や飛行機の運航情報が最近のニュースでは「気象庁のホームページ」、「航空会社の情報はウェブで確認して」という。パソコンを持っていない人、携帯でウェブを見る事ができない人はどうしたら良いのだろう。それでも親切なところは最後に電話番号を紹介しているが、もうデジタル・デバイドは日本でも着実に進行している。
▼わたしの実家などNTTの基地局から遠すぎてADSLも引くことができない。どうしてもやりたければケーブルTVを引くか、無線LANを導入するしかない。いまどきダイアルアップでできるのはお金がかかって仕方ない。
▼我が家では新聞報道が気に入らないとすぐに契約を解除してしまう。今残っているのは朝日新聞だけだ。ところがその朝日が「消費税の引き上げ」にかなり力を入れている。昨日の紙面では元通産官僚の小林慶一郎が「消費税を25%に引き揚げるべきだ」という論文を長々とスペースを割いて紹介していた。この数週間みていると、この朝日の論調はみな同じだ。朝日ニュースターの「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では元朝日の経済記者である山田厚史が、「まず長期のビジョンを出して、どのくらいの生活を維持するには何が必要か?もしかしたら、相応の痛みを分かち合わなければならない場面も出てくるだろう。しかしそれが論議されず、『取りあえず○○%』とすぐ目先のことだけで目標数値が発表されるのはおかしい」と語っていた。
▼ところが最近のマスメディアの論調は、老人の医療費が将来増えるから。あるいは少子化が進んで年金をささえる人口が逆ピラミッドになってしまう、という脅し文句の連発である。それなにに未完成の時期航空自衛隊の戦闘機、F35を導入するのに1兆円余のカネがかかる事については何も疑問もださない。そういうFXの選定直前にはロシアの領空侵犯が増えているとか、中国が航空母艦を就航させたとか、そういう国民の心配しそうなニュースをせっせと流し続けるのがマスメディアだ。
▼朝日新聞は「新聞と戦争」という連載を掲載し、それを書籍にした。一言でいえば原稿を書いた記者たちは、新聞報道が、戦争への道を拡大した、と反省している。しかし目の前にある現実の問題に関しては何の手も打てないまま、再び同じ道を歩こうとしているようにしか見えない。
▼そして今朝のトップ記事は「製造業、赤字軒並み」としてソニーとマツダが赤字だとしている。その原因は超円高・韓国勢が追い上げ」だとする。しかし「黒字」の時に我々日本人はこれらの会社から何か恩恵を受けた事があるだろうか?一切ノーである。この「赤字宣伝」も「賃上げ圧縮」という「春闘対策」であるこは目に見えている。

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February 02, 2012

◇「J・エドガー」を見る。

▼フィールドワークは無事に予定した時間で終わった。寒さが予想されたのでいつもより厚着をして行ったが、最後には汗をかくほどだった。
◇「J・エドガー」クリント・イーストウッドの最新作。主人公の名前はJ・エドガー・フーバーという。彼は48年間に渡ってFBIに君臨し、歴代8人の大統領もフーバーには口出しすることができなかった。フーバーはFBIは創設されものの何も権限が与えられていない次期、捜査権もままならず苦労する。
▼映画は人生の終盤にさしかかったJ・エドガー・フーバーが、ライターに命じて回顧録を書き取らせるところから始まる。ライターは細大もらさず聞き取り、原稿化することが仕事だがその下書きもFBIからは持ち出せず、フーバーのオフィスに置いて帰らなければならない。フーバーの記憶はFBI誕生以前へとさかのぼる。例えば事件が起きた現場に駆けつけても地元警察は証拠保全などという考えはなく、現場を踏み荒らしかつ落ちていた容疑者の手がかりも素手で触る始末だ。フーバーはこの現状を見て、「CSI(科学捜査)」をしなければと考える。
▼ある時は労働争議の場面に駆けつけてスト破りを指揮する。そして政敵はすべて共産主義者だと決めつけ、「容疑者」を追放する。これらの手法は戦後まもなく、アメリカ占領軍がレッドパージとして官公庁にいるとされた「共産主義者」を「摘発」して追放したやり方とそっくりである。フーバーの経歴が語られていくと、その裏側にある自らの出世への野心のために様々な陰謀や企みがすべて、一つのところに集約されていくことが分かる。
▼しかし一方美しい女性(ナオミ・ワッツ)がFBIに応募してくる。すぐさまプロポーズするが「仕事以外に興味はない」と連れない返事をされる。しかしフーバーに気に入られて生涯秘書をすることになる。またフーバーはマザコンでもあった。洋服をつくるにも母(ジョディ・デンチ)がつきっきり、社交界に行ってもダンス一つ踊れないので、中年になってから母に手ほどきを受ける。
▼あるとき法律家を目指している青年クライドがFBIに応募してくる。気に入って彼を採用し、やがてFBI副長官の椅子を与える。その後彼とは二人三脚で相談して様々な政敵を葬る作戦と立てる。そしてマザコンで女性を愛せないという葛藤、右腕のクライドに好意を抱くという苦悩が次第に明らかなっていく。しかしフーバーの考える「国家を守る」という考え方は、自分の理想を守るためならば法を曲げてかまわないというほど狂信的なものとなってゆく。それゆえにエドガーは自分の考え方が正義にもなり、悪にもなってしまう。身体が衰えて来たときニクソンが台頭する。彼こそもっとも危険な人物だとフーバーは考える。そして秘書に自分に万が一の事があったら「手記:フーバーノート」はどんな事をしても外に出さないで守りきる様に命じる。そして物事はその通りに進み秘密ファイルは陽の目を見る事はなかった。フーバーにとって「正義」の中心軸はつねに自分の側にあったのだ。

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February 01, 2012

NHK「非戦と平等を求めて」2

▼筆者が幸徳秋水の事を詳しく知ったのは昨年「週刊金曜日」で鎌田慧さんが書いた「残夢/大逆事件を生き抜いた坂本清馬」という連載を読んでからである。昨年9月に高知県の四万十市に行ったのも一つは坂本の生まれた土地をみるためであり、もう一つは幸徳秋水の墓参をすることだった。おりから現地では幸徳を再評価する展示が市立公民館で行われていた。
▼受付で坂本の話をすると、「よく来て下さいました」と歓迎された。坂本は幸徳と知り合いだったという程度で死刑判決を受ける。だが恩赦で減刑され14年くらい懲役刑になった。番組では幸徳と一緒に逮捕された人でハウスでトマトを栽培していた人が紹介される。まさが自分が死刑になるとも思われないから、家に残っている妻にトマト栽培の注意事項を手紙に書いて、その手紙は残っている。
▼昨日の「1」と併せて読んでいただきたいが、つまり大逆事件とは完全なフレームアップである。国家権力が目的をもって犯罪を起こし、犯罪人と決めたらもう逃れる方法はない。鎌田慧さんも「国策捜査はここから始まった」と著書のサブタイトルに書いている。もっとはっきり言えば12人くらい死刑にしても、それで社会主義の芽を摘めば安いものだという考え方が当時の支配者のなかにあったのだ。昨日の平沼赳夫のルーツはこちら。
▼秋水が死刑判決を受けたときも、日本の在外公館には抗議のメッセージが多数寄せられていて、それもちゃんと現存していた。秋水と一緒に活動していた堺はたまたま事件が起きたとき獄中にあったため連座することなく難を逃れた。堺はその後刑死した遺族を見舞う旅を続ける。そして新聞も発行できなくなったため。今でいう編集プロダクションを作って仕事を作り残された人々の生活の援助をしようとする。その編集プロダクションは一切政治色はなく、翻訳や速記なども手がけているがやがてそれも閉鎖する。
▼堺利彦は今でも一部には「裏切り者」と言ったレッテルが貼られている。しかし番組では幸徳秋水は社会主義を目指していた。それも今では社会主義というと、旧ソ連とか北朝鮮を思い浮かべるが、幸徳が言いたかったのは「あくまでも公平な世界」という意味合いであった。それに対して堺は妻をとても愛していた、そして平等を突き詰めて行くと、女性解放や家庭内の平等がまず大切だという考えになっていった。
▼番組の最期で雪が降る四万十市の幸徳秋水の墓地で墓前祭が行われ、市長が献花する場面が放送されていた。おりしも1月24日は秋水が市ヶ谷の刑務所で刑死した日であった。「裏切り者」や「転向者」と罵ることは簡単である。しかし当時にあって「非転向」を貫くことは命をかけた戦いを余儀なくされた。そのような状況のなかで堺は自分の思いに忠実に生き抜いたひとであろうと思う。堺利彦は病死するのだが、葬儀で弔辞を読む長女に対して警察は「弔辞中止」と再三叫んで妨害したという事が紹介された。

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