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February 13, 2012

◇「ポエトリー/アグネスの詩」を見る(その1)

▼ゲートブリッジに行こうと思ったが、気分がイマイチだったので出かけなかった。今日は新聞休刊日。昨日の新聞で麻薬取締官が捜査情報の入った自宅に持ち帰る途中のUSBを紛失したという事件が報道されていた。しかも「指紋認識方式になっていたらから大丈夫」と言っている。こういう「大丈夫」というのはあまり当てにならない。かつて某県の土木事務所でPCが盗まれた。そのときも「LANのパスワードがかけてあるから大丈夫」とコメントがあった。前者に比べれば後者の場合入札情報くらいだろうからたいしたことはない。前者は取り調べた容疑者一人の情報が入っていたと言う。もしこの情報がオトリの情報提供者だったりしたら命はない。これはサスペンスドラマの見過ぎかな?しかしこういうデータを自宅に持ち帰るという考え方自体おかしいと思う。
◇「ポエトリー/アグネスの詩」韓国の田舎町の話。子どもたちが水辺で遊んでいると何か流れて来る。近づいて来るとそれは女子中学生の死体である。主人公のミジャは介護ヘルパーをして孫と二人で生活している。自分の娘は生活が苦しいので母親に孫を預けっぱなしにしていて、都会に住んでいるが寄りつかない。孫は中学生だが言うことは聴かないし、アニメを見ながら食事をして後は部屋に閉じこもってパソコン・ゲームに夢中になっている。ミジャは認知症になった年寄りの世話を受け持っている。週に2回一階の店を切り盛りしている娘さんから3階の鍵をもらって、70半ばの老人の全身を風呂場で洗うのが仕事である。いつも全身を洗うと1万ウォン(679円)くれる。老人には大金に思えるが一応娘さんに「1万ウォンもらいました」と帰っていく。
▼どうも最近物忘れが激しくなったと思って近所の医者に行くと「付添人はいないのか?」と医師から言われる。ミジャも認知症が進んでいるという。都会の大学病院に紹介状を書くから行くように言われる。診察結果は「今は名詞が思い出せないが、やがて動詞が思い出せなくなるだろう」と言われる。
▼悩みながらもミジャは近くの公民館で行われている詩作の教室に通う決意をする。定員は超えて既に授業は始まっていたが、参加は許可される。しかしどうしたら誌を作る事ができるかまったく分からない。講師に質問すると「特別の事ではなく、日常生活で思いついた事をメモせよ」と答がある。それから彼女は小型のノートをバッグに入れて時あるごとに書き付ける。
▼そんなある日少女が入水自殺をしたというニュースを聞く。話を聞くと理科実験準備室で6人の生徒に性的暴行を受けたのが原因らしい。しかもその仲間に孫も入っているというではないか。驚愕して狼狽えるミジャ。一番頭を抱えているのは男子生徒の父親たちである。婦女暴行は親告罪である。学校も評判を落とさないように事件を握りつぶしている。学校が言うには、何とか父親達が被害者の親に会って、示談金を払って告訴しないようにしてくれないかという事だった。*これは韓国で数年前に現実に起きた事件で、もみ消しに走る学校や親たちの対応が大スキャンダルになった。その事件に心を痛めた監督がそれを題材にして映画化した。(明日に続く)

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