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February 14, 2012

◇「ポエトリー/アグネスの詩」(その2)

▼きょうは巷ではバレンタインデーである。昨日のNHK基礎英語3のテーマはアメリカと日本におけるバレンタインデーの認識の違いだった。アメリカはプレゼントの交換か、好きな相手と気に入ったレストランに行くとある。わたしは一週間前に誕生日を迎えたが家族の足並みが揃わないので、まだ「祝い」をしていない。だからまた年齢は止まったままである。
▼2週間前の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」のゲストに落合恵子さんが出演していた。そのときの様子は髪を振り乱していつものおしゃれではなく何か普通でないモノを感じた。10日に発売になった「週刊金曜日」のコラムを読んでその原因が分かった。落合のコラムを読んでいたら、糸切り歯が折れて医者に行こうと思っているが時間がない、髪も乱れてこれでは「まるで山姥」のようだと締めくくっていた。原因はこれだったのだ。
◇「ポエトリー/アグネスの詩」(その2)示談金の額は3000万ウォンで、6人で均等割りで分担しようという話になりつつある。しかし一人頭の分担金(約340万円)など到底払えない。他の父親は「あなたは女性だから被害者の親に会って話をすれば、金額をまけて貰えるかもしれない」とそそのかされる。仕方なくミジャはバスを乗り継いで、被害者の自宅を訪ねる。農家は留守で近所の人は畑に仕事に出ているから夕方にならないと戻らない」と畑の場所を教えてくれる。
▼途中には杏の実が落ちていたので拾って口に入れると、例えようもなく美味しかった。その先には女子中学生の母親とおぼしき人が汗まみれになって仕事をしていた。しかしひたむきに農作業に勤しむ姿を見ると用件を切り出す事が出来ず、風景だけを見て帰ってくる。それで仲間の男たちからは余計なじられる。そして「告訴されたくなかったら、分担金を作って持って来い」と怒鳴られる。しかしお金を作るアテはまったくない。
▼困った挙げ句、入浴介助に行っている老人を利用する事を思いつく。詩作学校はそろそろ終わりに近づきつつあるが、誰も最終日の提出に何を書くのか苦しんでいる。6人の親たちと被害者の母親の直接対話が行われる。お金を積んで「どうかこれで」と父親たちはいうが、ミジャの顔を見た母親はとたんに顔をこわばらせる。あのノーテンキな農村の景色が素晴らしいといっていた親がこいつだったのか?という様子である。
▼ある日の夕方、公営住宅の庭でミジャは孫と二人でバドミントンを楽しんでいる。二人の刑事が車から降りて、一人は息子を連れ去る。残されたミジャと顔見知りの刑事はずっとバドミントンを続ける。そして後日ミジャは女子中学生が飛び込んだであろう橋の上にノートをもって佇む。ミジャは今まで女子生徒に暴行を働いた孫の存在や現実から逃げて、「美しい花」を愛でるような詩を作ろうとしていた。しかしこの橋の上に立つと咲く花の輝きの後ろ、花が踏みにじられた痛みの中にも、詩の真実があることが分かってくる。(銀座テアトルシネマで上映中)

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