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March 31, 2012

ピンチヒッターで急遽取材に行くことになる。

Treestation
(新装なったスカイツリー駅、旧業平橋駅)
▼朝スカイツリーから隣駅にある家電量販店まで一周して来た。一つは東京スカイツリー駅を撮影する目的もあった。すると1面トップにご紹介したように、ツリーの真下に河津桜が植えられていて、花は満開になっていた。おりから春休みの生徒が先生に引率されて記念写真を撮っている姿が見られた。家電量販店は来週の入学式につかう写真を大きく引き伸ばしくすることにした。
▼昨日の続きでわたしがオススメする一冊はメルマガでも一度ご紹介したが、
●「川」百年文庫 第24巻 ポプラ社 750円
 この短編集の3作目に掲載されている室生犀星の「津の国人」は伊勢物語を題材にしている素晴らしい作品である。これほど日本語を大切にしてまさに言葉を紡ぐ、作者の息づかいが伝わって来る。
▼昨晩午後9時過ぎに風呂から出て携帯の着歴を見たら編集長からの電話があった。折り返すと「明日取材に行ってもらえないか?」という内容だった。取材を担当していた男はドタキャンが多い人だ。過去にも取材したが記事が書けないとか、「出来ない理由」ばかり言ってくる。今回も彼は昨年脳梗塞で入院したというから、取材に行くのは少々無理ではないかと密かに思っていた。そうしたらわたしの「予想」は当たってしまった。電話で詳細を打合せ現地に午後2時10分に着く電車に乗るように指示された。現地には映画ファンで話の合う男性もいるので、早速取材は3、40分で終わるので、その後お会いしたいと電話を入れる。
▼その交換条件は、わたしがもう一つ担当することになっていた取材とバーター取引をした。いずれにしても3週連続で房総半島に通う事になった。ただ来週末はシネマの〆切りがある。31日に公開される映画は結構面白い作品がある。ただ神保町の映画館はこのところ3回連続の駄作で外れている。こちらは余力があったら行く事にする。明日朝から2本見れば何とか原稿は書けるだろう。脳神経の病気は外見では決して分からない。発症したら4,5年は規則的な生活を心がけないといけない。もし再発したら命取りになる可能性が大きい。
▼きょうで「愛川欣也パックイン・ジャーナル」(朝日ニュースター)は終了する。ネットを通じてkinkin.tvの視聴申込みをした。初回だけは無料で後は月額500円を銀行など様々な方法ではらうことになる。先日「週刊金曜日」の振込をした。わたしはマルびなので半年に一回振込用紙を使って振り込む。いずれもポケットマネーで、新聞は朝日だけにしてしまった。本当は東京新聞にしたいのだが、一長一短あって苦渋の選択である。他の新聞は1日おきに図書館に行くときに読むことにしている。おっと取材に出かけるので本日はこれで終わり。

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March 30, 2012

五箇条の御誓文を暗誦させる教師。

▼先日中学校の同級会の二日目にホテルの前で記念写真を撮ろうとしたときのこと。ある人が「3人並ぶと真ん中の人は早死にする」とおっしゃるので驚く。これは文明開化で写真機が日本に入って来たとき、そういう「迷信」が普及したのであり、当然のことながら科学的根拠はまったくない。いまどきそいう「諺」を知っている方が前世紀の遺物になってしまう。
▼中学生の頃は1年毎にクラス替えがあって、担任も3人代わった。昭和30年代の町村合併で、わたしの住んでいた村の学校も統合された。そのためわためわたしは片道4kmも歩かされるハメになり、学校中でもっとも遠距離通学になった。そしていままで、西組と東組の2クラスしかなかったものが、1学年9クラスのマンモス校になってしまった。
▼1年生の時の担任は教師の数が足りないので、わたしのクラスは教頭が担当した。その教頭というのが頭が固いというのか、社会科の歴史授業で「明日までに五箇条の御誓文を暗記して来い」という宿題があった。昭和32年頃に「五箇条の御誓文」というのは時代錯誤も甚だしい。だから悲しい事にいまだに「五箇条の御誓文」は暗誦することができる。そしてあのアナクロバ○教師を恨んでいる。こういう教育はいまの大阪橋下市長ならばきっと大歓迎するだろう。
▼もう一人長い事東京に住んでいた友人だがIターンしてふる里に住んでいる人がいる。最近東京に来て銀座にいく用事があったので、「銀座木村屋」のあんパンがどんなに美味しいのだろうと思って買って食べた。しかし有名店の名前とはかけ離れた味だったのでがっかりしたという。上京するときは事前に言ってくれれば、最寄りの場所にある美味しいパンやさんを紹介するからと、わたしの携帯番号をお教えした。
▼学校の会議で生徒さんに「推薦図書」を紹介しようという話になった。第一候補として出てきたのは向田邦子の「男どき女どき」に入っている「ゆでたまご」という1000字くらいのエッセイだった。その本に「アンデルセン」という小品が入っている。みなさんはアンデルセンと言って何を思い浮かべるだろうか?北欧の作家、人魚姫etc,etc。向田は生前青山のマンションに住んでいた。そこで家を訪ねる人に道を教えるとき「青山のアンデルセンの真裏のマンション」と教えるのが早かった。しかし地方に住んでいる人や年配の人に「アンデルセン」と言っても、それが「パン屋」なのかまったく分からないという。それどころか若い編集者は「アンデルセンは知っているが、グリムは知らない」とこたえたという。

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March 29, 2012

「スカイツリー」バブルで建築ラッシュか?

Oneroom
(ワンルームアパートとスカイツリー)
▼午後から会議。以前は自宅で11時過ぎに早い昼食を食べてから出かけた。これではせわしないし、胃に悪いので学校の近くの食堂に入ることにした。わたしと同年配のオヤジと息子さんの二人で経営している店が比較的落ち着く、ところがその店の10mほど先にあった居酒屋が「男メシ」食堂に変わった。店の外に展示されている写真のメニューを見ると、いかにもという肉中心の丼ものが多い。ガテン系の人たちの胃袋を充たすには良いかも知れないが、わたしはどうも…である。しかし先に入った食堂はかなり客を奪われていると見え、オヤジさんが店のドアを開け放って、元気のない声で「昼食やってます」と呼び込みをしているが、わたしが座席に座っている30分ほどの間、一人も客はこなかった。この調子では閉店までせいぜい1、2ヶ月というところだろう。
▼ところで自宅周辺ではかなりの建築ラッシュである。20年間くらい使われない立体駐車場で、鍵がかけられていた場所が突如取り壊され更地になった。200平米くらいの敷地であろうか。ここに木造3階建て(吹き抜け)の細長い家が7棟も建ちはじめた。4500万円くらいだが、すでに残りは2棟となっている。狭い土地だがJR駅から徒歩2分くらいなので人気があったのだろう。ここは柱が耐震性のある4寸角を使っているというのがウリである。
▼もう一つ東京都の住宅供給公社の脇に8坪くらいの空き地があって、時々入札で売りに出ていたが誰も買わなかった。ところがこれが昨年暮れに買い手が付き、瞬く間に3階建て9部屋のアパートに変身した。とにかく車が2台入るかどうかのスペースしかない場所だが、設計する人の腕にただ、ただ驚くばかりだ。この場所からスカイツリーはとてもよく見えるのでワンルームとしては人気がでるかも知れない。わたしも仕事で儲かっていれば、事務所か書斎として借りたいくらいだ。
▼さらに昨秋から十三間通りに歯科医が次々とオープンしはじめた。この地域に住んでいる人に虫歯が多いとも思えない。だが歯科医大は学生が多くて過当競争のようだ。そのために歯科医オープンのコンサルタント会社がある。歯科医は排水設備から民間の家とは異なる。それにあの椅子が特別製でかなり高価で、最低2セットは必要だ。さらにアルバイトの医師が1、2名と歯科技工士と受付嬢。etc,etcよほど客集めと営業がうまくなければ「倒産」が待っていることになる。とにかく新規オープンの歯科医が3軒もある。
▼この他にまだ詳細は不明だが、総合ビルを建てるということで更地になりつつある場所が3箇所もできつつある。果たしてこれもスカイツリーバブルの一環なのかどうか、わたしには分からない。

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March 28, 2012

◇「ピアノ・マニア」を見る。

▼27日衆院財務金融委員会に年金消失問題で強制調査を受けたAIJ投資顧問の浅川和彦社長は参考人として出席した。夕刊によれば運用実績の改ざんを認めつつ「損失を取り戻せると思った」と終始傲慢な姿勢を見せている。今朝の新聞によれば「セールスに来た時の饒舌さはまったくない」と証言している人もいる。そもそも検察とか特捜部というのは「強制捜査」が入ったという事を一般の人々に知らしめて、「犯罪を抑制する意味もある」と、どこかのヤメ検が言っていた。
▼日本人は何が起きても暴動をおこさず勤勉に働いている意味には、そういう人々の期待もあるはずだ。人を騙して7千万円の給料を貰う事が正当化されたら、みんなやる気を無くしてしまう。経産省だったかの官僚が、自分が知りえたインサイダー情報で株を買った話も「妻が買った」と誤魔化しているが、世間でそういう話が通用するはずがない。
◇「ピアノ・マニア」多くの場合わたしは予告を見て、「面白そうだ」と思って小さな映画館に通う。これもその一つだ。ウィーンでシュタンウェイピアノ調律師をしているシュテファンが主人公である。ピアノは微妙が楽器で時に一曲ごとに調律をしなければならない。最初に出てくるのはピアニストのピエール=ロラン・エマールで、1年後にJ・S・バッハの「フーガの技法」を演奏することになっている。シュテファンに「高音が柔らかい音を」とか具体的に指示を出す。シュテファンはいやな顔ひとつせず、ピアノ線の強弱をつけるために締める道具で調整していく。
▼もちろん調律師も、ある程度ピアノを弾けなければその微妙さは表現できない。今回ピアニストのエマールによる注文では、1台のピアノでオルガンやクラヴィコードのニュアンスが欲しいと注文されている。調整しているうちにハンマーがのフェルトの部分がダメになっている事がわかる。慌てて工場に電話するが休みだ。自分で取りあえず治せるところまで補修して、注文だけは出しておく。そういう端からみていると、「無理難題」としが思えないリクエストが突きつけられる。エマールの場合1年後にある場所で録音をする事になっている。お気に入りのピアノ選びから始まり、ウィーンの業者は乱暴だからと、自分の気に入ったピアノ専門業者に運搬を依頼する。最後は二人が人力で担いで大きなグランドピアノをホールに運び上げる。
▼それから調律へと進むが、ピアニストの言葉による指示で調整された音は、わたしの耳ではその微妙なところは分からない。正直に言えば、分かる人にしかわからないという調整だ。そして録音テストで一曲弾いて録音再生し、さらに調整に挑む。そのときシュテファンはホールと録音室の階段上がったり駆け下りたりの繰り返しだ。この調律師では神経を病む人も多いという話が出てくるが、むべなるかなと思う。ドキュメンタリーでは、わたしも好きなピアニストであるアルフレッド・ブレンデルも出てくる。完璧な録音を求め、最後の最後まで努力を惜しまないシュテファンの姿に思わず拍手をしたくなる。だからこれぞ真の「マニア【mania】 ある物事に熱中している人」と言える。新宿シネマアートであと1週間くらい上映。

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March 27, 2012

横須賀軍港巡りに行って来た。

Kuubo
(横須賀米海軍基地で、左からジョージワシントン、シャイロー、マッキャンベル、船籍番号で分かる)
▼今朝の朝日「声欄」に「証券等取引監視委員会は機能していない」という意見があった。わたしも同じ事を考えていた。というのは今回のAIJ投資顧問による企業年金消失問題で、捜査が入る前に何件も「おかしい、調べて欲しい」という意見が寄せられていたのにみんなもみ消して、監視委は動こうとはしなかった。昨晩もNHK「サラメシ」(サラリーマンの昼飯)という番組が4月から始まるので番宣をやっていた。その中に国立にあるH大経済学部を出た女性が、昼の監視当番に当たってパンとカップスープとミニサラダを15分くらいで食べて仕事をしている姿が映っていた。職員は大勢いるようだが、大きな不正には目をつむり、小さなゴミばかり挙げている様にみえてならない。
▼地方の某都市に住む友人は、市の社会福祉協議会の呼びかけにこたえて、昨年5月東北地方某都市の復興支援に行った。5000円支払ってバスで現地に向かい、途中の道の駅で着替える。現地について最初に行った仕事を聴いて驚いた。北海道出身の「Hの女(ひと)」でデビューした某有名演歌歌手の被災した人を励ますコンサートのブルーシートを敷き詰めることと、会場に来る人々の車の誘導だったという。2日目は泥さらいだっというが、演歌は被災地をはげますのだろうか?歌手は無料でやってきたのだろうか?どうもよくわからない事が多い。
▼昨日最後にフェリーで浜金谷から横須賀に行った。そこで「横須賀軍港巡り」に参加した。定期巡航の観光船が出ていて港を一周してくれる。右手にはまず自衛隊の潜水艦が2隻停泊していた。ぐるっと時計とは逆回りに船は進む。湾内にはイージス艦が多く停泊していた。最初に出てくるのは海上自衛隊のイージスだ。船舶会社の案内の係員は立て板に水を流すように説明してくれる。イージスは5角形の部分がレーダーで1基8000億円であるとか、一度に80発の「敵ミサイル」を破壊できるとか…。イージスは一隻800億から12000億円だからどうも計算があわないところがある。それに同時に80発のミサイル発射は大げさ過ぎる。もし「敵」が多弾頭核ミサイルやおとりミサイルを搭載していたら、それは失敗する。1発でも「敵目標」に当たったら目的は成功する。
▼一番奥まったところに原子力空母ジョージワシントンが停泊していた。その手前にアメリカのイージス艦で船籍番号67のシャイローがとまっていた。軍港巡りの3分の1は通り雨で室内でしか撮影出来なかったが、途中から晴れた。ジョージワシントンの写真はは必要なところに売れるかも知れない。ところがジョージワシントンは日曜日に無告知で一般公開したという説明があった。事前に告知すると人が大勢来すぎて米軍は対応できないらしい。船のデッキでそれを聞いた20歳前後の若い女性はとても悔しがっていた。航空母艦とは人を大量に殺戮する戦闘機を大量に積載している事を忘れてしまっては困る。
▼しかし先ほどの案内係員が、海上自衛隊と米海軍を「平和の使者」というような解説に終始していたから、仕方ないのかも知れない。

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March 26, 2012

いま浜金谷からフェリーに

いま浜金谷からフェリーに
乗ったところです。
Duke(Mobile)

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天津小湊の鯛ノ浦にて

▼中学校の同級会があって3年ぶりに参加させていただいている。昨日は東京駅八重洲口のタクシー乗り場に集まれという指示だった。自分がリストに入っているかどうか心配だったが、顔を出すと、「待っていた」と友人たちは言ってくれた。タクシーのドライバーをしていた同級生のハンドルさばきで、川崎に出て、湾岸線からうみホタルに出る。ここは日曜日なので駐車場は満員だった。レストランも満員で入れなかった。眺めはよく、前日NHKTVBSで特集してた、スカイツリーもハッキリ見えた。あの番組で、昨年12月のライトアップ場面があったが、その中継kカメラの隣にいたのはわたしである。
▼昼飯を食べる店はいずれも満員だった。途中でナビゲーターは千葉に詳しいわたしに代わった。結局午後2時頃に館山市内の「讃岐うどんの」チェーン店で食べる事ができた。その後鳩山御殿の別荘を通り抜け、洲崎灯台に立ち寄る。さらに昔一度行ったことがある海のみち千倉に立ち寄る。友人が昨夜のテレビでサンマの丸干しが5匹300円で売っていたのを見たから買いたいという。しかし聞いて見ると「日持ちがしない」という。彼は買うのを諦めて、明日浜金谷で買うということになった。
▼移動中に「新聞の校正を見てくれ」というメールが入る。ホテルに着くやいなや宴会や入浴はおあずけにして、持参したパソコンに向かう。前の日にホテルに確認したら、フロント周辺で無線LANが使えるというのでWifiはもって来なかった。ネットの速度は遅いが何とか使えた。
▼昨日ご紹介したタブレットとは自宅で家族が使っているipad2の使い勝手の事を引用したお話です。他の方のタブレットの使用例ではでは、ありません。わたしは文章の量を多く書かねばならないので、やはりキーボードでないとダメのようです。きょうは天津小湊は快晴で波もないでいます。きょうは東京湾フェリーで横浜側に渡り、横須賀の軍港めぐりをする予定です。

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March 25, 2012

リニアは原発のエネルギーを使う

▼朝から新宿シネマアートに出かけ、10時から「ピアノマニア」を見て来た。月末に見たい映画が一斉に公開になるが、いちおう毎週必ず一本は見ておく。内容は後日ご紹介するが都内(日本)ではここでしか公開されていない。あれこれ言っても東京は世界中の映画を見ることができる都市であると思う。たとえばNYやロスでは英語圏の映画はいち早く見る事ができる。しかし非英語圏やイスラム圏の映画は見ることは不可能である。その点日本では宗教上の理由で見られない映画はない。
▼まっすぐ帰宅して録画した「愛川欣也パックイン・ジャーナル」を見ていたら、星林さんから電話があった。日比谷公園の「さようなら原発1000万人アクション」集会に来ているとう。わたしの情報アンテナには入って来なかった。残念!こんな人たちが登場するのなら行って見たかった。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」(APJ)はあと1回で中継が終わる。来週は最終回で3時間バージョンだという。まず関西方面で電力不足していると喧伝されているが、現在ではまったく不足していない。それどころか出席していた田中優さんが調べたら昨年は原油の輸入量は前年より減っているのに「電力が不足」したという事実はなかった。輸入量が一番増えたのは2001年でずっと減り続けている。足りないという根拠は、電力会社とJRはリニア新幹線を通そうというもくろみがある。リニアは莫大な電力を必要とするので、「不足状態」になり、原発で補うことが必要になるだろうという。
▼そして日本の生保会社は原発を稼働させている電力会社の株も持っている。本来「安全を守る」のが仕事の生保会社が原発の株を持っているのは矛盾している。*これは「会社四季報」を見れば分かるが、例えば日生など、日本のあらゆる会社の株を持っている。田中が言うには日本の生保は外国の会社に比べて4倍も掛金が高い、外国の生保がいやなら日本の「共済」に切り替えた方がまだよいと指摘していたい。
▼このブログの2割くらいはAPJが出所である。当面は無料のネット放送で登録を受け付けている。しかしわたしは土曜の昼頃というのは、大体映画館の座席に座っている。アーカイブでもできるとよいのだが、ストリーミングでは録画できない。どうしようかと思案している。
▼それで朝日の夕刊にローマ法王がメキシコを訪問して「もはや共産主義は時代遅れになったとキューバを批判した」という記事が載っていた。こんなの大きなお世話だ。共産主義は時代遅れかも知れないが、キューバ革命はカストロやゲバラが圧倒的多数の貧乏人を救って今日が存在するのだ。悲惨な食えない人々をいまも造り続けているのはアメリカなど先進資本主義国だ。どうもローマ法王の知恵もその程度なのかと思って呆れて空いた口が塞がらない。キューバが経済的に苦しく見えるのはアメリカが経済封鎖をしているからなのだよ、法王さま。
▼わたしがタブレットを使わないもう一つの決定的な理由はHD15ピン(ミニD-sub 15ピン)が付いていないことだ。これがないとわたしはプレゼンや、授業でPCに入っている画像をプロジェクターでみなさんにお見せすることができない。
▼ipadを使っている人を見ると画面が広いのでツイッターのライムラインを確認して書く場合は便利のようだ。ipadはピカピカのガラス細工のように光っていて、手のひらから滑って落ちて壊れはしなかととても怖い。だからもっとも頑丈なPC「レッツノート」から切り替えられない。

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March 24, 2012

やはり「鉄の女の涙」は不入りのようで…

▼スカイツリーがあと2ヶ月でオープンする。入場チケットを買おうとする人が殺到して、かなり入手が困難になっているらしい。わたしは墨田区の住民なので招待枠というのがある。町内ならば内覧として無料招待される。わたしは町内からはちょっと離れているので抽選になる。往復ハガキを出したが当たれば2名招待して貰える。もし当たったら第一展望台からの画像をいち早くご紹介できると思う。抽選でも宝くじよりは遥かに当選する確率は高い筈だ。
▼先日会った人は裁判員に当選してしまったという。某地裁まで出かけたが予備審判員には外れてホッとしたと言っていた。とにかく地裁まで通うには片道2時間もかかる。審理には6日くらいかかるので通うのが大変だと言っていた。しかし裁判員に当たる確率は6000人に一人くらいで宝くじよりは当たる可能性がたかい。ついでに「宝くじを買おうか」ともおっしゃっていた。
▼昨晩タブレットの操作方法を尋ねられた。我が家にはアップルのIpadはあるがわたしは使ったことがない。大体パソコンを使える環境で仕事をしているし、外で宿泊するときもPCでネットにつながる所に泊まるようにしているから、タブレットなどは買わなくても済んでいる。それに今秋にはいよいよドコモがiPhone5を発売する。アップルとの交渉が密かに続けられていて、ドコモのクロッシーという高速回線を開放する事を条件にライセンスが付与されたらしい。
▼映画「サッチャー/鉄の女の涙」が不入りらしい。というのは連日新聞に大々的な広告を打っているから、それが推測できる。映画については既に書いているが、時代背景の説明がまったくないのでとてもつまらないし。新聞の広告はそれを補う形になっている。おそらく配給会社もそれに気づいたのだろう。「英国王のスピーチ…」のように英語の勉強になるかと言えば、それもない。官房長官だったかがスケジュール表をサッチャーに見せると「コミュニティ(community)のスペルで「t」が一つ多くて間違っている」というセリフがあるだけだ。明らかにサッチャーの新自由主義は失敗して、多くの国民から批判されている、というメッセージが入って入れば共感されたのかも知れない。
▼もう一つ映画を見る基準として、「TVや新聞で大々的に広告しているものは一切見ない」と言っている人もいることをご紹介しておく。

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March 23, 2012

◇「フラメンコ・フラメンコ」を見る。

▼選抜高校野球で震災に負けずに頑張る「石巻工業高校・野球部」を持ち上げるマスメディア。頑張っているのは分かるが、何か「復興」に必要なものが「心意気」だけだという風に争点を逸らしているように思えてならない。それと路線価が発表されたが、一部被災地の高台の価格が上昇している。こういうのは国が規制しなくてどうすると思う。どさくさに紛れて大儲けしようなどというのは、無知と人の弱みにつけ込む振り込めサギと変わらない。
▼うーむPCが時々フリーズするぞ。買って4年半になるが…。メモリーを取り替えれば何とかなるような気もする。システム全体を含むバックアップは1ヶ月に一回。他のデータは1日に作業が一段落するたび、数回やっているから心配はない。メモリーはこれ以上増やせない。色々調べて見ると、放熱して冷やすのがよいらしいので、取りあえずPCに向けて扇風機を回している。
▼家族が見ている「NCIS(ネイビー犯罪捜査班)」という番組をつられて見ていた。アメリカのTVドラマは出演者の名前などが本当に一瞬だけで流れて行く。そのうちの一人、検死官のマラードを演じている俳優の名前で目がストップした。デビッド・マッカラムとあるではないか?そうあの「0011/ナポレオン・ソロ」イリヤ・クリアキンを演じていた人物だ。当時は金髪でおかっぱ頭だったが、いまも同時の面影は十分残っている。
◇「フラメンコ・フラメンコ」たしかこのカルロス・サウラ監督はかつて「血の婚礼」、「カルメン」を撮り09年に「フラメンコ」を撮った人だと思う。そのときも、この渋谷ルシネマで上映されていて見に来た。スクリーンで見ると背の高い美女の乱舞する姿の迫力に圧倒された覚えがある。しかし昨年WOWOWで放送されたので見たがが、小さい画面では迫力は半減していた。実はわたしはフラメンコの事はまったく素人で、出演している人の事はまったく分からない。前日に長距離鈍行列車に乗って疲れていたので体調もイマイチだった。
▼映画は「私は緑を愛している……」というロルカの詩で始まる。スペインの国民的詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩がキューバ生まれのルンバにのせて歌われる。カルシア・ロルカについては97年に公開された「ロルカ暗殺の丘」という映画がある。わたしは当時日比谷シャンテで見たが、ロルカを演じたのはアンディ・ガルシアだった。コップの水の中に血塗られた銃弾が落ちていく場面から始まった。さてこちらの映画は舞台となる大きな建物にカメラが入っていく。入り口から舞台には20枚くらいの絵画が展示してある。そして21組ダンサーと演奏者がそれぞれの絵に併せて踊りと演奏のテクニックを見せてくれる。ストーリーは人間の誕生から死までの一生を追っている。
▼出演するのはパコ・デ・ルシア、マノロ・サンルーカル、ホセ・メルセーら、フラメンコ界の“神”と称されるマエストロたちが、サラ・バラス、エストレージャ・モレンテ、ミゲル・ポベダ、イスラエル・ガルバン、エバ・ジェルバブエナ、ファルキート、ニーニャ・パストーリなどの超一流の人たちである。内容は誕生が<アンダルシアの素朴な子守歌>。幼少期が<アンダルシア、パキスタンの音楽とそれが融合した音楽>、思春期は<より成熟したパロ>、成人期は<重厚なカンテ>、そして死期が<奥深く、純粋で清浄な感情>から、希望に満ちた再生へとつなげ、命の蘇りを期待させる。上下白いスラックスとシャツのソロで踊ったのはイスラエル・ガルバンだっと思うが、暗闇でメモをすることもできない。音楽も何もなくただ一人で踊るだけだが汗がスタジオに飛び散るほどだ。20番目はスタジオに驟雨をふらせ、二人のダンサーはびしょ濡れになって踊る。最後の21番目は若者からお祖父さんお祖母さんまで、日本の田舎の田植え歌、田植え踊りのようなのどかな踊りを見せ、老いも若きも「わたしは緑を愛している」と一緒に歌ってフィナーレとなる。「再生を希望する」という意味では、いまの日本にピッタリする映画かなと思う。

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March 22, 2012

◇「昼下がり、ローマの恋」を見る。

▼22日朝日朝刊の「声」欄に51歳の医師が「やはり反省していない専門家」として、15日の朝日に原発は退場すべきか」という欄で日本原子力学会会長の田中知東大教授が発言していることを批判している。田中は原発事故は「特別な問題」で「原子力の安全問題とは違う」と語っている。投書した医師は「学者のみなさん東電からの研究費を返納することからはじめるべきだ、と言っている。わたしもそう思う。あの無責任男関村はいまどこで何をしているのだろう。まず東大は丸坊主にした彼を引っ張り出して説明責任を果たしたらいい。ついでに賛成の学者は全員家族一緒に原発の敷地か1km圏内に自ら住んで「安全」をPRしたらいい。江戸時代の殿様だって妻を江戸表に人質としておいていたのだから、学者が同じ事を出来ないはずはない。それが彼ら「原発は安全」の学者たちの論拠の証明となるだろう。
▼昨日自宅に送られた新聞にMという医師が「福島下の発事故と健康被害」という論文を書いている。ここで彼は「殆どのガンは原因を特定出来ない。リスクが高い、低いと考えて因果関係を推定するしかない。その意味で放射能よりもタバコのリスクの方がはるかに高い。除洗も大切だが、禁煙や、受動喫煙の機会を減らす方が遥かに有効だ」という。前にも一度この医師の事を書いたがどうもおかしい。だからみんな被災地から避難しているのに、この医師は放射能とガンの因果関係を否定しようとするあまり、本質を見失っているように見えてならない。わたしは一度この医師に診察を受けた事があるが、「小をみて大を類推して自分の言う事が正しい」と決めつける人だ。もう二度とこの病院にはいかない。
◇「昼下がり、ローマの恋」TVはドキュメンタリーを中心にTVを録画して見るようにしているが、見る時間も書く時間もない。この映画は311の日比谷でデモがあった朝に見た。3話からなるオムニバスのコメディ映画 。1話は弁護士になりたての男が、婚約者と別れてローマからトスカーナの葡萄農家に土地を買いに行く話。交渉が長引き中々ローマに戻れない。そうこうしている内に地元の美しい女性と知り合いになる。ベッドに入っているとき、夫が帰ってくるので仰天する。美女とはうまく別れて、恋人に「もうローマに帰れるよ」とスパイを使って会話する。「じゃ一緒ね」と言ってふと気がつくと彼女のスカイプの画面はホテルの廊下の画面で、もう来ていたという話。第二話は放送局のキャスターの主人公が、ふとしたきっかけでストーカー女性に出会う。事故を起こして警察から「あの女性は過去にストーカーで捕まった事があり、総合失調症の診断を受けている」と警告される。慌てるキャスターに、くだんの女性はベッドの場面をビデオに撮ってあるからDVDにしてばらまくと脅される。放送局からアフリカ特派員として左遷させられるが、そこでゲリラの人質になって苦労する話。第三話がデニーロとモニカ・ベルッチの話、デニーロはアメリカの歴史教授だが親友のツテでローマにやってくる。ところが厳しすぎる父親(デニーロの親友)から逃げ回るベルッチを匿っているうちに、娘ほどの年齢差があるベルッチと恋に陥り、孫のような実子が生まれる話。いずれも、あり得ない大人の恋物語り。銀座シネスイッチで上映中。
▼このところ「亀戸天神藤の開花情報」というキーワードでいらっしゃる方が大勢いる。春の開花はまずソメイヨシノの次に八重桜が咲く。藤の開花はその次である。毎年4月末には開花するのだが、今年は全体的に花の開花が遅れているので、2012年亀戸天神の藤の開花は5月の連休明けだと思われる。ゆめゆめ勘違いなさらないように。また近くになったら写真入りで開花情報を流します。今は梅の花が満開です。

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March 21, 2012

NHKETV特集「生き残った日本人へ/高村薫・復興を問う」を見る。

Ekiben
(昨日車内で食べた「潮干狩り弁当」)
▼昨日JR館山駅の改札で、取材に協力していただける方と待ち合わせた。相手の顔はHPで既に存じ上げている。しかし改札口にそれらしき方は見あたらない。「困ったなー、電話するか?」と思っていたら、わたしの名前を呼ぶ人がいる。見ると改札口前のベンチに座っていた人だ。野球帽にマスク、サングラス、ジャージの上下では銀行強盗風にしか見えないので敬遠していた。「花粉症なんです」とおっしゃって名刺を交換して下さった。
▼取材の本論とは関係ないことだけ書くと、そのK氏は今は仕事を辞めて史跡保存運動などをなさっている。60歳を超えると体力が落ちるので、卓球サークルに入っているが、そこにくる男性は女性の2割くらいだという。それで対戦相手を申しこまれると、快く引き受ける。従ってバレンタインデーでは、チョコをワンサと貰って「オレってこんなにモテたのか」と勘違いしてしまう。しかし1週間前のホワイトデーはお返しが大変だったといっていた。取材が終わる頃にはかなり親しくなり、記事には出来ないホンネを語り合うことができた。
◇18日夜NHKETV特集「生き残った日本人へ/高村薫・復興を問う」を見た。高村の小説はかなり読んでいるが羊頭狗肉で出だしは良いが、後半から腰が砕けだいたい最後はまとめきれずに終わってしまう。あれは「レディ・ジョーカー」に登場する、根来刑事がフランスの哲学者シモーヌ・ベイユが好きという設定になっている。わたしはこの本を読んでシモーヌ・ベイユの全集を買って読んだことがある。最近は毎日新聞はじめ各新聞社や、出版社へ評論家としてコメントを出す事の方が多いが、小沢問題での見方はわたしとは意見を異にする。
▼それはさておき、この日高村は、自分が17年前、阪神大震災で被災し、死を覚悟した体験から立ち直るまでに10年かかった。大地震など災害が被災地に存在していた問題を浮き彫りにする。それは今回の東北地方で起きている問題、つまり農業、酪農、漁業に携わっている人々はみんな65歳以上の高齢者がになっていたため、あと5年ももたず崩壊するかもしれないところだった。ところが今度の震災で、それが予定よりも早く顕在化されただけの話である。
▼復興を考える時、理性がこれからは 最も必要だと言う。しかしその場にあって自分が果たして理性的に行動できるかどうか、は分からない。しかし、活動を起す時は、理性だけでなく、情熱も必要な状況もあること話していた。さらに崩壊した町や村を同じように元の姿に再生する事で復興が済むのかといえばそうではない。例えば田んぼは海水の塩を被った部分を除去しても終わりにはならない。
▼番組内で東北学の赤坂憲雄氏と対談していたが、赤阪はかつて「中央政権は、一時的な方針で、インフラ整備の計画を進める。しかし問題があれば、手のひらを返すように予算を撤退させきた。対談で、赤阪と高村は、「再生可能IT技術やエネルギーが正義かどうかは分からない。無理に復興としてインフラを整備するのではなく、一旦、海岸線を自然に返すことも考えるべきだと話していた。そして個人の歴史は死で終わる。しかし人生感は生きのびた人に引き継がれると語っていた。番組はなにせ1時間半の長丁場ダイジェストで触りだけお届けしました。余談ががわたしは高村と誕生日が同じ。

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March 20, 2012

NHKBS「実の親を殺したのは 育ての親だった」を見る。

▼♪「花は、花は、花はー遅かった-」美樹克彦。きょうはお彼岸の中日だが、取材で館山まで出かける。この5日後また私用で館山行きだ。桜は咲く気配がまったくありませんねー。東京では、昨年311では近くの川縁では桜が結構咲いていて、写真も撮ってある。
▼18日NHKBS特集で午後8時から「実の親を殺したのは 育ての親だった~アルゼンチン 奪われた人生~」が放映された。これはアルゼンチンが今から30年前に軍事独裁政権だったときの人権活動家や左翼活動家が拷問の末、殺害された人が3万人も行方不明になっている事件と関連する。拘束され拷問された中には大勢の女性もいる。女性の中で妊娠していた人は、軍事政権の医者によって陣痛促進剤を打たれたりして、出産を待つ。子どもは取り上げられるが、女性たちは皆殺害された。その一番酷い方法とは「死の飛行」として飛行機に乗せて海に突きおとすという方法だった。
▼軍事政権の時から、その生まれた子どもを捜す運動は密かに続けられていた。その子どもたちは、密かに軍人の家に「自分の子ども」あるいは「養子」として育てられ、現在30歳前半である。フランシスコ君は軍人に育てられた、自分の生い立ちを母に聞くと、いつも「何かおいしい物を食べる?」と話を逸らされて、何か変だと思っていた。彼は「弟」と生活していたが、父とパーティに連れて行かれると、集まっている皆からは何か煙たがっているようだった。そして思い切って母親に自分の本当の出生の秘密を聞かされる。そして「奪われた孫を救い出す会」によって血液検査や出生場所が特定され、自分の本当の両親がわかる。今も「弟」には会うことがあり、「今度メシでも一緒に食べよう」という関係保っている。飼っていた犬は彼にとてもなついているが、「親」には会うつもりはない。
▼もう一人の女性ビクトルは軍の情報部にいた男性に引き取られ、とても可愛がられていた。実の親と信じて疑わなかった。ところが「救い出す会」が、親族の要請で彼女の殺された両親の存在を調べて行くとビクトルの存在が分かってくる。そして裁判所の命令で「血液鑑定」をして血縁関係があると認定される。しかしビクトルはいきなり「血縁関係があって親戚だ」と言われてもまったく心を開かない。それは「父親」から「左翼は悪魔」だという教育を小さい時から受けて来たので当然と言えば当然である。
▼親戚の人たちはアルゼンチン北部のメタンに住んでおり、ビクトルの肌の色が北部独特の色をしているから間違いないと確信している。血液鑑定は出ていても、イヤイヤ親戚に時々行くだけだった。調べて行くと今の「父」が人権活動をしていた父と貧しい人たちを救う診療所に勤務していた看護士をしていた事がわかり。両親を拷問して海に突きおとしたのも「父」であることがわかる。それは海に流れ着いたバラバラ死体の腕と足のDNA検査でもはっきりと分かる。
▼それでもビクトルは自分の心では十分納得出来ない。しかし親戚の人たちはビクトルが見つからない、30余年の間、彼女の誕生日には親戚一同が集まって、誕生祝いをしてくれた写真が残っていることで、「親戚の人はこんなに自分を心配してくれたのか」とようやく心を開いていく。「父」は恩赦で一度釈放されたが、さいきん再度裁判が行われ収監されたという。

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March 19, 2012

◇「サッチャー/鉄の女の涙」を見る。

▼「プロフィール」へのアクセスが多かったが、もっと詳しい情報が必要な方は身分を明らかにした上でメールをいただければ詳しくお答え出来る。今朝は半年に一回ほどのコレステロール検査で空腹にしておかなければならない。従って頭の回転は悪い。昨日ルシネマの「フラメンコ・フラメンコ」を見に行こうと思っていた。混雑状況をネットで見ると、土日は混雑とある。という事は少なくとも30分前に着かなければ、見る事は出来ない。秋葉原まで行ったが、どう計算しても間に合いそうもないので、一つ手前の駅のBオフに立ち寄ってから自宅に戻って来た。
▼金曜日の夜、NHK教育TVで「日本の芸能/花鳥風月」は歌舞伎の名台詞の背景を20分ほどで紹介している。16日は「せまじきものは宮仕え」という事で「菅原伝授手習鑑」(すがわらてんじゅ・てならいかがみ)。案内するのは壇れいだ。この人の演技は金麦のCMでしか見た事がなかった。ところが及川光延などといういい加減な奴と結婚してしまった。もちろん宝塚時代の彼女の演技を見た事もない。宝塚でただ一回ナマで見たのは、杜けあきの最終公演「忠臣蔵」だけだ。これは「仮名手本忠臣蔵」のダイジェスト版でした。和服jを着た壇れいの立ち振る舞いは無駄が一つもなく実に美しかった。
◇「サッチャー/鉄の女の涙」速報はツイッターで書いてある。ツイッターで速報をお読みになりたい方はわたしをフォローしていただければ間違いない。サッチャーはイギリス、リンカンシャー州グランサムの食糧雑貨商の娘として生まれた。それが両親の期待を受けてオックスフォード大学に入学出来たことから、持ち前の野心が芽ばえて政治家になる決意をする。ところが夫という人物は皮肉屋でうるさい事この上ない。映画は引退した彼女が近所の店にミルクと新聞を買いに行ったことから警備の警官たちが大騒ぎする場面から始まる。ミルクが49パイントもするのとグチをいいながら帰宅するが、警備は元首相がテロリストにでも襲われたら大変だと言う。
▼自宅に戻ると娘がやってきて、死んだ夫の荷物を片付けなければというが、サッチャーはまだその気にならない。映画は夫との生前の生活を思い出しながら、政界に打って出た頃と、首相時代を行きつ戻りつする。とくに前半はかなりわかりずらい。サッチャーが政界に打って出た当時のイギリスは労働党政権下にあった。わたしはイギリス現代史には詳しくないが、労働党だから当然労働組合の要求を聞く政治を行おうとしている。ところが労働組合の要求を通そうとすると、映画を見る限りにおいて炭鉱労組やゴミ収集や清掃労組が言う事を聞かなくなって大混乱になってしまう。
▼そこでサッチャーの登場する事となる。これは日本の小泉が登場した時と同じポピュリズムの手法が登場し、「悪い奴は労組だ(日本の場合郵政)」というスローガンが国民に受け入れられ、選挙で勝利して彼女は首相となる。そして彼女は当然自分の所属する保守党このプロセスが映画には何も出て来ない。そして教育改革をはじめ、はっきり言えば金持ちに厚く、貧乏人により厳しい生活を余儀なくさせるような政策を次々実行する。これも映画では出て来ない。出てくるのは労組や市民の激しい抗議活動や抵抗のデモを鎮圧する警官隊の実写風景だから、普通のヒトには意味が分からない、と思う。その証拠に映画館の観客は終始シーンとしている。
▼そしてアルゼンチンのフォークランド占領。当時のアルゼンチンは軍政で、国民の不満が高まっていたので、そのはけ口を作って国民の要求を反らせる意味で占領した。サッチャーも資源がない島など放っておけば良い物を人気回復の方便として、軍部の冬はダメだから攻めるなら今だという意見を聞き攻撃する。その結果600人くらいの英兵は死亡する。「勝った」からサッチャーの人気はうなぎ登りで回復する。しかし経済状況は回復せずサッチャーは引退を余儀なくされ、夫もいない寂しい老後を過ごす、というお話。
▼たしかに主演のメルリ・ストリーブの迫真の演技は凄い。しかしただそれだけで、イギリスの政治経済状況の事前知識がないと、何を言いたいのか、さっぱり分からない映画でしたワン。ここで、「せまじき物は宮仕え」という言葉が生きてくるのであります。

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March 18, 2012

怖いのは北のミサイルか、日本のH2ロケットか?

▼北朝鮮のミサイル発射で大騒ぎしている日本だが、日本の持っているH2ロケットの方が遥かに高性能で、巨大で精密な作業ができる。わたしは北朝鮮という金の親族で固められた独裁国家は大嫌いである。しかし北にとっては日本のミサイルの方が「脅威」であると思う。ロケットの実態は北のそれが線香花火ならば、日本のそれは隅田川の花火くらいの差はあるのだ。マスメディアと使って「北脅威」を煽る裏側には、これを「防衛予算獲得の絶好の機会」と捉えて暗躍する「防衛省マフィア」(三菱等の軍需利権産業)の姿がある。
▼2日前にIpad3が発売になった。夕方のTVはそれを買おうとする人の行列が引きも切らない、というニュースを延々と流す。そしてえびす顔をしたユニクロの社長とソフトバンクが登場する。これは日本の景気が回復していると見せかけ、消費税をアップするための下準備だろう。そのくせスタジオの男性アナウンサーはそのマシンのローマ字入力も出来なかった。彼は普段PCを使っていないだろうと推測された。
▼夕べは11時過ぎに中央線各駅停車に乗って帰ってきた。前に座っている女性はスマートフォンで何やら検索してみていた。しばらくすると普通の携帯を引っ張り出してメールを送信して再びスマホに戻った。先日も地下鉄に乗っていたら、男性がどうでも良い画面を一生懸命、指を滑らせながら見ていた。おそらくこの人たちは、飲み屋の会話のネタ探し。もしくは雑談のネタを探していると思う。あーあ時間もカネ(通話料)ももったいないな。文庫本でも1冊読んだ方がタメになるのにと眺めていた。
▼実はわたしのブログ解析をしていてスマホで入って来てご覧になっている方は分かる。その検索用語を見ているともう情けなくなる。「日比谷原発集会」なんていうのもある。「原発」ではなく「反原発」だよ。それで彼らは何を探しているかといえば、その集会に来たロック歌手の名前を探している。何か勘違いしているようだ。
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」(APJ)で、いまの世論をミスリード(いや意図的かも)するマスメディアのあり方がかなり論議になった。小沢一郎の資金運用疑惑で検察審査会の検事役をつとめた弁護士もそうだ。秘密保全法も国家の秘密を漏らした公務員から、警察の秘密を漏らしたことまで対象になっている。もうこうなると取材をしようとするだけで、取締りの対象になってしまうこの秘密保全法は戦前の「治安維持法」に匹敵する危険性があると指摘していた。
▼この日のコメンテーター山田厚史はいま週刊誌などで話題になっている「練炭殺人事件」の容疑者も物的証拠はまったくないのに、「容疑」を面白可笑しく「猟奇的」にマスメディアが書き立てるだけで、犯人にされもう判決まで下されようとしているが、「冤罪」の可能性がかなり高いと思うと語っていた。ついでに言うとわたしは愛川欽也がとくに好きというわけではありません。ネットで動き始めたKINKIN.TV動画で彼が語っているのを見ると、どうやら娯楽的な色合いが強い放送局構想を持っているようです。わたしがAPJを見ているのは、この番組のコメンテーターの川村晃司さんのバランスの良い解説、それに先に挙げた山田厚史、田岡俊次さんらの解説が参考になるからです。愛川さん自身に関して言えば、最近怒りっぽく、短気で、しかも同じ話を何度も繰り返すので閉口しています。
▼APJがネット配信に移行するという記者会見ていたら、マエキタミヤコさんが「ネットで見られる環境がなければパーソナル・ビューでやればいい」と言ったのを、わたしは「農村や漁村に住んでいる老人も分かる言葉を使うように」とメールを送りました。おそらく愛川さんは、わたしが送ったそのメールを見てくれたのでしょう。昨日は「ご近所のパソコンを持っているお宅へ行って、一緒にご覧になってください」と言っていました。

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March 17, 2012

東山魁夷美術館を訪れる。

Bijutukan
▼昨日のインドで書き忘れた事がある。それはインドの初等教育はまだ遅れていることだ。貧しい地方の農村部では、初等教育すらまともに受けることのできない人が今でも多い。、入学した子どもも半数は卒業前に中途退学すると言われる。そして農村部では特に女子に対して教育の必要を感じてない親も多く、女子の就学率、進学率の向上が課題となっている。したがってカーストを放置したままの政策は教育面にも及んでいるのだ。
▼昨日は取材があったので、急いで書き上げてでかけた。取材先は市川にある東山魁夷美術館だ。取材が決まって何を聞いたらよいのか頭をひねっていた。出かける直前までネットや文献をしらべて、3つに決めた。専門外の取材は気が重いなと思って面会を取り次いでいただくと、これがもの凄い美人学芸員さんが対応して下さった。あらかじめアポイントメントをとってあるが、日程が忙しいというので、「15分でいいから」とお願いする。ドイツで書いたという絵の前で「先生は留学中にモーツアルトを聴きながら描いたとありますが、曲名は何だったのでしょうか?」と聞くと即座に「ピアノ協奏曲第20番(ニ短調K466番)です」とかえってきた。美人で聡明、しかもインタビューアの気を反らさずにこやかに対応して下さる。
▼「30歳で招集され、戦車に爆弾を持って体当たりする訓練をしていた」とある。「それが終わったあと熊本城を見て、描かずに死ねないと思ったそうですが、「熊本城を描いた絵はあるのですか?」。「描いていません」。取材の最後の方で昨年NHKで紹介された、「年暮る」はどこの美術館に所蔵されていますかとお聞きしたら、他の方と相談して「山種美術館です」という返事が即座に返ってきた。という事でとても楽しい取材になりました。ただしここに書いたことは記事の材料とはならない。
▼昨日NHKで放送された福島原発の爆発や震災を記録したドキュメンタリーを2本見た。1本は外国人ドイツ人記者が見た震災。この震災で水門を閉めていた消防団員の夫を亡くした、看護師の妻とその家族の話。2本目は原発事故でスイスは40%を原発に頼っているが4年がかりで全廃の方向を出した事。福島の事故以来即座に72時間は作動するバッテリーを軍隊の施設に用意して、即座にどこの原発にも送り届けるようなシステムを構築した。
▼ところがアメリカはGE・東芝の作った原子炉を新規に増設する方向だ。ここで問題になるのは、GEで作った日本にあるのと同じマーク1号は専門家が燃料の格納容器が小さすぎと指摘していることだ。さらに緊急事態でベントが手動などいうのはおかしい。それにマーク1号機はアメリカでは地震が少ない東部だけに建設されている。事故に想定外があってはならないというのが、スイスの専門家の考え方だった。
▼きょうは朝飯が終わったらすぐ「サッチャー」を見に行かねば。そして夜は会議。

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March 16, 2012

「不買運動によって読売新聞を潰すべきだ」…五十嵐仁

▼五十嵐仁法政大学教授は「昨日に続いて、もう一度書きましょう。巨人軍を球界から追放し、不買運動によって読売新聞を潰すべきだ、と……。」と怒っておられる。つまり巨人もそうだが、お金をたくさんもっていて大きな声を出す団体だけが優遇されている事を非難されるべきだ、としている。
▼今朝のNHKでは東大も南部のバンガロール市にインド事務所を開くことを報道していた。これはインドから帰国直後にニュースが入った。これは立命館のデリー事務所に続いて2校目となる。理由は国内の大学生が減っているのと、9月開校に向けた動きだとされる。インドは工業国にしようとしているが、電力は不足していて、現在20基ある原発を200基まで引き上げるという。その燃料はオーストラリアから輸入するので、現地では輸出反対運動が起きているが、インドでは一切反対運動などは起きていない。インドはわたしの見たところでは、IT立国であり、もう一つは、国内の宗教対立と隣国の中国をけん制する意味で軍事立国である。だから頭の良い生徒は軍人になるか、IT企業に就職することになる。
▼この様な方向は、戦争中のかつての日本が同じで、いまはミャンマー、それに北朝鮮が同じ道を歩んでいる。資源や産業を起こす技術がなければ外国を侵略する大義名分を作る。そして国内では軍人になるのが出世の近道であるという図式を作る。世の中にまともな仕事がなければ軍人になるしかない。戦前の日本では天皇の命令は絶対だった。そこに軍事産業と結託した軍部が加わる。そして軍閥は海外進出した企業の利益を守るために働く。
▼だから東大がインドの学生に手を伸ばしても、東大の持っている基礎研究が彼らの国の経済建設のために役立つのかは分からない。何か日本の学生の不足分を、外国人学生で補うという風に見えてならない。同様にミャンマーにおける非暴力民主化運動の指導者。国民民主連盟中央執行委員会議長のスーチさんの事だ。わたしは近代国家ならば親の七光りで国の指導者になることなどあり得ないと思う。はっきり言えばそれを現在やっているのは北朝鮮の金一族だけだ。最近の報道によればスーチさんは「自分は軍人の娘だ」と語ったとされる。選挙で勝ったら何か強権を発動して、現軍部と手を握って何かやりそうな気配がする。
▼ベトナムがアメリカ軍を追い出し、労働党(現共産党)政権政党になったとたん、国作りは何か違う方向に行ってしまっているように見えてならない。とくに日本の技術で原発を作る準備を進めているのを見るにつけ、大いに違和感を抱く。昨日ご紹介したように中国だけでなく、「世論操作」は権力者にとって「蜜の味」で、国民は何でも自分の思い通りになると思っているのだから…。

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March 15, 2012

巨人軍とアフガン米軍の共通点

▼脳梗塞で倒れた人のリハビリ対策で有効な4つの方法というのが、14日朝のNHKで放送されていた。1)絵を書く、2)PCを使う、3)語学の勉強をする、4)旅行の計画を立てる。みなさんは大丈夫だろうか?わたしは絵以外は大丈夫だ。絵も写真に置き換えれば工夫しながらシャッターを押しているから…。PCも単に清書の道具として使うのではなく、コミュニケーションのツールとして使うと頭を刺激する。3)は昨日書店でNHK基礎英語の4月のテキストが昨日発売になったが、立ち読みしてもう一年「3」を続けようと思った。4)は常に人任せではなく、自分でやっている。
▼今朝の朝日によれば、読売巨人が(なぜ巨人だけ「軍」が付くのか?商標か屋号登録してあるのだろう)「巨人、6選手に契約金36億円 球界申し合わせ超過」という記事が1面トップ(これがトップ記事に値するかは疑問だ)に踊っている。原発を「平和利用」と推進して来た正力は、拡販の道具として「巨人」を最大限に利用する事を思いついた。彼の誤算は「巨人が強ければ新聞は売れる」と思ってしまったことだ。それでカネに目をつけず強い選手を集めまくる。しかし強い選手を集めれば、優勝するかといえば、この数年の動きでご存知の状態である。TVの巨人戦の視聴率も下がっている。
▼むしろ切磋琢磨しているパリーグの方が人気がある。今年はパリーグの真似をして先発予告をセリーグでも導入することが決まった。しかしこれが起死回生の策になるかはまったく先行き暗い。わたしはかねてから巨人3分割をした方が、セリーグの力量が一定して面白くなるのではないかと書いて来た。今回の問題は「申し合わせ」を自ら破った点にある。強ければ何をしても良いのか?これは巨人軍だけでなく、アメリカ軍にも言える。
アフガニスタン駐留アメリカ軍兵士が民間人16人を殺害する事件が発生した。犯罪を起こした兵士は暗視ゴーグルを付けて女性や子どもを含むアフガンの人を殺しまくった。CNNを見ていたらオバマはいち早く「兵士を殺人罪で起訴する」とも言っていた。タリバンをビンラディンと結びついたテロリストと決めつけて、米軍はじめとする多国籍軍がアフガンに侵攻した事自体が誤っていた。アフガンで水路建設をして現地の人々の自立を支援している、医師の中村哲さんの話を聞くと、彼らは日本で云う農協の職員の様な仕事をしている一面がある。そして是々非々の立場でつきあっているようだ。
▼米兵にしてみれば、一般人もタリバンも見分けがつかず恐怖があるのだろう。報道によれば事件を起こした兵士はイラクからアフガンとあちこちを転戦しているようだ。アメリカが、今すぐにやらなければならないのは、彼が公約した「即時撤退」以外ない。巨人軍同様、すでに「強ければ何をしても良い」という時代は終わっている。

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March 14, 2012

NHKBS「崔永元が被災地を行く」を見る。

Chouusa
(昨日の朝日アンケート結果)
▼昨晩NHKBSで「震災後を歩く」というテーマで中国のTV局の崔永元さんが被災地を歩いてレポートしていた。彼が被災地を歩いて驚いていたのは、被災地では暴動も起きず秩序があったこと。そして地元NPOが「被災地マップ」を新聞型式で発行してネットを使えない人たちのために無料で配布していたことだ。今でも日本のTV等では「詳しくはHPで」と逃げている。それを見てわたしはネットや携帯を持っていない人はどうすれば良いのだろうと思う。再放送は3月20日(火)午後4:00~午後4:50。
▼仕事のインタビューで「詳しくはHPを見てくれ」と言われた場合は仕方ない。被災地は命に関わる重大事項だ。崔さんは「新聞を発行するのに政府の許可はいるのか?」と聞くと、「何もいらない」とNPOの人が答えるので驚く。彼はこの部分で情報を政府が全てコントロールしようとするのは、言論の発展を阻害すると、中国政府を批判する言葉をつぶやく。
▼次は行政の移転計画説明会だ。ここでも行政の人が誠意を持って住民に説明している様子が分かる。中国は中央政府の命令を押しつけるのが役人の仕事なのだろう。住民は説明会が具体的に動くのにはあと何度か説明会が必要なのだろうが、納得がいく形でなるべく集団移転できれば、と語る。
▼最後は復興地の商店街だ。ここでも仮設商店街が出来た。だが新鮮な海産物は手に入らないという悩みはある。しかし政府のてこ入れよりも、自分たちの力で復興させるのだ、という意気込みを見て取れると語り、商店街を激励する意味で崔さんも品物を買い入れていた。我々日本人から見ると復興計画は先が見えない。仕事がないうえに地元の人たちも資金不足で家も建てられない。孤独死など様々な問題を抱えているように思える。しかし中国人ジャーナリストの目から見ると、四川大地震との比較でその復興計画に大きな差があるのだろう。特に崔さんはマスメディアをコントロールしている中国政府に疑問を持っていた。さらに被災は国境を越えてやって来る問題なので、お互いに手を携えた協力が必要だと強調していた。
▼13日朝日の夕刊に野坂昭如が「復興、繁栄の危うさの表裏」というエッセーを書いていた。彼は9年前に脳梗塞で倒れ、執筆活動は中止し、リハビリをしている。その中で「火垂るの墓」執筆の経緯を話している。このアニメは極限状態における人間の醜さのようなものが見えて、とても最後まで見る気力はなくなる。野坂はさすがに作家だと思った。小説は現実を正しくは書いていないと告白する。とくにやせ衰えて行く妹にお粥を食べさせる場面。薄いお粥の上澄みを掬って妹には食べさせ、自分は深くスプーンを傾斜させ、自分には多く米粒が入るようにしていたと告白している。「自分が食べる分は底からすくう。実のあるところを食べ、妹には重湯の部分を与える。これを繰り返し、だが罪の意識はない」。
▼最後に大震災について、「日本がどう変われるかが問われている。何が大事か、足もとをよく見て前に進まなければならない。そして、時に後退する勇気を持つこと」と言い切っている。

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March 13, 2012

赤ちゃんも日比谷のデモに来ていたよ。

Akachan
(お父さんに抱っこされていた赤ちゃん)
▼今朝の朝日新聞の世論調査によれば、「原発再開反対」が54%で、「安全対策を信頼できない」が70%もあった。わたしが今仕事で解析しているアンケートもやはり原発の再開反対が多く。女性の方が反対の声が多い様に見受けられる。一般的に言えば政府・財界が言っている「再開しないと経済が発展しない」という呪縛にはまっているのが男性。一方子育てなどを通じて安全に真剣なのは女性ではないかと思われる。
▼土曜日の日比谷の集会に行ったら、生後8ヶ月から10ヶ月くらいの赤ちゃんを連れて若い夫婦が参加していた。噴水公園の前でちょうどわたしの前に、お父さんが赤ちゃんを抱っこしていた。赤ちゃんはわたしの顔が隠れるたびに、探す様に覗き込む。ついでにわたしは隠れん坊のような事をしていたら、必死にわたしの顔を探すので笑ってしまった。
▼昨年611の集会で芝公園の集会に参加した。そのとき公園の近くになると機動隊員が大勢で警備していた。小学校低学年のお子さんを連れた親御さんが、「あのおまわりさんは、みんなを守ってくれているんだよ」というと、子どもさんは「違うよ、デモに来ている人をいじめるためにいるんだ」というのには、感心してしまった。お子さんを教育するには、やはり赤ちゃんの段階からこのような集会に連れて来る事が必要か、と思った次第です。
▼昨日のある新聞を読んでいたら、愛川欽也さんがインタビューに応じて、kinkin.tvの今後の方針を語っていた。それによると将来的にこの「ネットTVで24時間放送をする」と言っている。過去に愛川が出演した映画やTVそれにラジオも流すと言う。そうなるとウェブ版「愛川欣也パックイン・ジャーナル」も再放送が期待できそうだ。そうなるとデュアル・モニターにして一台はTV専用して、いつものは仕事という選択肢もある。もっともノートPCをLANケーブルにつなげば、何も買わなくても済むだけの話だ。
▼この間東電付近をデモしていたら、一緒に歩いていた見知らぬご婦人2人が、「首都直下M7級地震の可能性が高まっている?」というが心配だ、という話をしていた。わたしはこの地震説はかなり怪しいと思う。なぜこの時期にという疑念である。311一周年機会に一気に不安感を盛り上げる。そして今国会や都議会で議論されているのは、実質的に戒厳令と言ってもよいような交通規制や、身動きできないような監視法案を一気に作り上げようとしていることだ。もしかして直下型地震は来るのかも知れない。だが東京都に対してはオリンピック候補地に立候補するために50億円もの宣伝費を掛けるなら、即時にとりやめて防災対策をすべきなのだ。大地震がおきも「想定外」と開き直るであろう、老い先の短い知事の耳には、この声が届かないのかも知れない。

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March 12, 2012

日比谷の集会で考えたこと。

▼昨日は日比谷の「東日本大震災 市民のつどい ピース・オン・アース」集会会場からツイッターで発信しようとしたが、最初に書いた記事が送信できず、消えてしまった。それは概要つぎのような内容だ。東京に避難してきている福島の子どもが、夏休みの自由研究で何を選んだか。キリギリスに福島で採れたキュウリを食べさせて、どれだけ長生きするかという研究だったという。原発事故はそれだけ子どもの心にトラウマを与えているという話だった。続いてミュージシャンのsugizo氏が震災直後、いても立ってもいられない気持ちになって、福島に泥さらいに出かけた。彼が泥さらいに行っていることを知ったファンたちが、次々に泥さらいに行くことになった。彼は自らが撮影した震災と津波の被害の写真を大型スクリーンで紹介しながら話を続けた。そして今やろうとしているのは、宮城で漁業支援である。もうこれは支援の枠を超えて漁師見習いと言った方が良いくらいだ。現実に魚を獲れるようになっても、それが食べられる物になるかどうかは分からない。先の事かも、もうダメかも知れないという現地の漁業関係者は追い込まれて居る。しかし行って支援をしたいという話だった。
▼次のCW・ニコルは、森を守る、海を守る事を大切にしなければいけない、というような話だった。途中、たまたま集会に来ていた星林さんから電話があり、「どこにいる?」という確認があったりした。そして黙祷の時間になった。坂本龍一や鎌田慧らが、特設の演壇に登ると身動きが取れない状態となったので、会場の外に出て、帝国ホテル側の出口の手すりに腰を下ろした。なにせそれまで約2時間たちっぱなしだったので疲れる。
▼まもなくデモが出発したらしい、という情報が入ったので第二ブロックの最後尾のデモに入れて貰って、東電本社前コースを銀座まで歩く。その後ソニープラザの前でデモ隊を離脱して帰ってきた。
▼NHKはじめどこの放送局も取って付けたような(お涙頂戴式の)「震災特番」をしていたので、テレビのスイッチはいれずじまいだった。
▼会場付近で、「岩手日報」、「河北新報」、「福島民報」、「福島民友」の311東日本大震災3県4紙の合同プロジェクト新聞が配布されていた。4紙の1ページ(ブランケット版)を横につなげた巨大な新聞だ。見開きに昨年3月12日の1面の紙面が掲載されていた。圧倒的は紙面の迫力は「河北新報」だ。福島第一原発の水位が低下したので「3km以内の避難指示」と報道されているのは「福島民報」だけだった。
▼わたしがなぜ、昨日日比谷の集会に行ったか?はっきり言って政党も労組の号令式の運動には限界を感じている。それに政権を執っても官僚を上回る政策を作る能力を持っていないと、官僚の言いなりになって終わり。
3.11脱原発・国会ヒューマンチェーン(77分

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March 11, 2012

反原発日比谷集会に来ています。

Hiibya
反原発日比谷集会に来ています。
まもなくあの大地震から一周年の時間になります。皆さんはこたつにあたってテレビを見ているのでしょうか?ネットを見て、テレビにかじり付いていても原発も放射能汚染も止まりません。大きな写真が『鍵盤乱麻』トップぺージにあります。
Duke(Mobile)

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「中国の国防費1・7倍だが、日本は2倍の伸び。

▼相変わらず朝から「アジョン」という言葉のアクセスが続いています。おそらくDVDが発売になったので、それを買うか、借りるか考えていらっしゃるのでしょうね。検索用語を見ていると、TV番組にしても新聞にしても、ご本人はご覧になっていない。それで見ていないのにブログを読み。あたかも自分が見たような気持ちになって他の人に話す材料としているように思えます。
▼昨日は朝はみぞれだったので、朝9時10分からの新宿武蔵野館で上映されている、「プリピャチ」というチェルノブイリの放射能被害に関する、記録映画を見ようと思ってた気持ちが萎えてしまいました。それが終わってから午後の会議に備えていたのですが、前半の映画鑑賞は取りやめて会議に直行です。
▼送別会があったのですが、冬はアルコールを飲むと身体が冷えて調子が悪くなるので、お茶だけで帰宅しました。録画しておいた「愛川欣也パックイン・ジャーナル」(APJ)を見ました。4月7日からはネットのペイテレビになると発表があり、月額500円でカード決済もできるように準備中とのことです。サイトはこちらです。わたしは音声だけのポッドキャスト配信もして欲しいと要望を出してあります。
▼面白かったのは番組の最後で、先週の朝日に掲載された「中国の国防費1・7倍」という記事に関連して、田岡氏がコメントしていました。国防費というのは日本の自衛隊で言えば、隊員の年金や健康保険などを別勘定にしてある。さらに外国では、湾岸警備隊(日本で言えば海上保安庁)なども防衛費に入れてあるが、日本は別にしてある。
▼アメリカの右派のジャーナリズムでは日本の国防費は実質2倍だと行っている。中国が延びているように見えるのは経済発展していれば数字だけが延びるのは当然である。だからと言って人件費などの固定費も延びているので装備が伸びていることにはならない。日本も高度経済成長したときには16倍という数字がある。さらに韓国などはバブルのときには国防費が66倍という数字になったこともある。
▼本質は、「中国が脅威」であると書き立てて、自衛隊の国防費を伸ばしても国民が疑問に思わないという世論形成することを朝日の記事は狙っているのではないか、という結論だった。

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March 10, 2012

8ch系「指揮官たちの決断」を見る。

▼このブログをお読み下さっているみなさん。明日の震災発生の時間はどのようにお過ごしになりますか?わたしの所にも何人かの方からメールで具体的な行動を教えて下さっている方がいます。明日は雪になるらしいので、無理をしてデモや集会に行かなくても大地震が発生した時間に、犠牲になった人へ方々への鎮魂と、脱原発に誓いを込めて、あなたが立っているその場で祈りましょう。
▼このところTVで「東日本大震災」関連番組があって、録画して可能な限り見るようにしています。昨晩は8ch系で「指揮官たちの決断/東日本大震災と自衛隊」(明日からスカパーで再放送される)が放送されました。これは大震災のとき、東北地方の自衛隊基地が津波でヘリコプターや航空機がかなり破壊されてしまったので、茨城の百里基地から偵察などの出ている様子から紹介されていました。見ていると自衛隊員も人の子ですから、第一波があったとき、基地から携帯を使って家族に「すぐ逃げろ」と電話している様子がでていました。さらに「部下が家族が心配だから、帰りたい」と中間管理職から上官に報告する。すると上官は「気持ちは分かるがこんな混乱しているときに、一人で行って探しても無駄だから原隊にいるように」と指示しているのは、、どのような組織にあっても正しい命令です。
▼地震の救難が終わると「遺体捜索」です。上官が部下に「葬式を含めて、死体を見たことがあるか?」と聞くと殆どありません。だから今一段落した後、自衛隊員の中に、死体を見たことによる心的ストレスが多いのもうなずけます。遺体の受け渡しのとき、あの北澤防衛長官(当時)が出てきて、「遺族に引き渡すまで、生きている人として扱うように」と注意していました。
▼しかし北澤はNHKTVの生番組にあの東大の関村と一緒に出演していて、原発が爆発して黒煙を上げているとき「ケーブルが燃えているんじゃないですか?」と宣ったバ○長官です。もちろんフジテレビだから自衛隊に好意を寄せている報道スタンスで、国民から期待されているので、背中に熱い視線を浴びながら、寒冷地でも冷たい弁当を頬張って捜索活動に邁進したという作り方にはなっていた。
▼仙台基地の映像を見ていて分かったことは航空機や戦闘機は流されはしたが、流出してなくなっている訳ではなさそうだった。みたところ修理すれば再び使えそうである。ところが防衛省はおそらく新しく一機作ったという前提で要求する予算書を出すに違いない。
▼今朝読んだ清谷信一公式ブログで「頑張れ共産党!復興予算で自衛隊機佐々木議員が批判」で清谷さんがこんな事を書いていた。清谷さんはどちらかというと「リベラルな右」寄りの人である。だがしかし…だ。
▼では、本日午後から会議などが目白押しなので、これにて失礼。明日はもし時間があった映画を1本見たいと思っているが、雪の中の行進になりそうだ。

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March 09, 2012

前原ってホントに「口先番長」なんです。

▼民主党の前原政務会長が記者会見で、サンケイ新聞記者から「口先番長だ」と言われた事にたいして腹を立て、この記者を記者会見から排除してしまった。そのことで、今朝の朝日に読者の投書が載っている。朝日は「口先」を「言うだけ」と言い換えているが、投書した人の主旨は「口先は口先だ」というものだ。つまり記者会見で政治家の言う事だけを書いていれば可愛がり、そうでないと排除するというのが、この国の「記者クラブ」の悪しき弊害なのだ。わたしに言わせれば、こういう輩は尻尾を振って権力者にすり寄る「ポチ記者」だと思う。
▼関連して昨日の朝日朝刊1面下の「工事不手際4号機救う」と書かれた記事だ。驚くべき詭弁としか言いようがない。不手際が燃料棒溶解から救ったとでも言いたげな記事は、東電のバイアスがかかっていると考えられる。今でももう一度大地震が起きて、4号炉の燃料棒が火災を起こして溶解爆発したら、日本に人間は住めなくなるというのが、大方の専門家の見解である。
▼それに毎日の様に放送される「除洗」。素人考えで洗い流された放射能は地中深く染み込む。それは地下水となって、やがて川から海に汚染が移動するだけではないかと思う。今の政府の除洗は除洗さえすれば、そこに永久的に住む事ができるような言い方だ。それは即ち、除洗されて放射能の数値が減ったから、昔住んでいた、村や町にお帰りなさい。そうしたら政府はお金は支払わないからね。というのと同じである。
▼それが証拠に京都大学助教の小出裕章氏は京都のラジオで「(除染して放射性物質を)落としたところで放射能がなくなるわけではなくて、今度は放射性の廃液という方へ移るということなんですね。結局だから移染なんです。ところが政府が除染という言葉を使って住民たちにあたかも何か汚れがなくなるよというような幻想を与えようとしているのです」といっている。
▼最近おかしな事をもう一つご紹介する。それは新しいドコモも音声伝言ダイアルのCMである。登場するのは若夫婦らしい二人だ。若い男が携帯に向かって「オレだけで大丈夫だから」と言う。それを再生して聞いた妻らしく人物は「ホッとする」表情を見せる、とこれだけのCM。しかし考えても見て欲しい昨今「振り込め詐欺」が多発している。そのときが「オレオレ」という言葉が使われている。それなのにCMでも「オレ」という言葉を使う神経が分からない。すくなくとも「○○○だけど」と名前を言わせないと意味は半減する。見ている人はTVCMの猿まねをして使うのだから…。
▼それよりも1月の「ニュースにだまされるな!」で津田大介氏が現実の震災での問題点を指摘していた。それは伝言ダイアル風のがNHK、NTT、ドコモとすくなくとも3つも混在していることが問題である。これを一本化する方が先にやるべき事だと、わたしも思う。

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March 08, 2012

「戦火の馬」を見る。

▼このところ引きこもり的デスクワークが多かった.久しぶりに学校行事に出席して大勢の人たちと意見交換をして楽しかった。その時ある人が「今朝知り合いが100歳で亡くなった。ご家族の方は一週間ほど前から入院中の方のご自宅に見えて、不要なものをバンバン捨てていたが、見るに忍びなかった」とおっしゃていた。そこで「断捨離」を一くさりしてきた。映画「戦火の馬」の中でもイギリス軍が、ドイツ軍の塹壕に最後の突撃をする場面が出てくる。そのとき上官は一般兵士に「貴重品はすべてこのバケツに入れろ。生き残った男たちが分け合うから」というセリフがある。みんな腕時計とか指輪を入れていくが、実に合理的な考え方だ。だが非情な戦争の一面を垣間見せてくれる。
◇「戦火の馬」イギリスの田舎の小作人の男が黙々と作業をし、農耕に使う馬を競り落としに行くと告げる。妻(エミリー・ワトソン)どんな馬を買ってくるのか半信半疑だ。セリで見事なサラブレッドに一目惚れして地主と競り合って30ポンドの大金で落とす。地主は溜まっている家賃をまず払ってくれと嫌みを言う。家に帰ると妻から、「そんな馬で農耕出来ず筈ないじゃない。地主に謝って返してきな」といわれる。だが息子アルバートも馬が気に入って一生懸命馴らそうとする。サラブレッドはジョーイと名付けられるが、足が細いから農耕の鋤を引っ張るには不適当なのだ。その訓練もどうやらやり終え、畑はすべて鋤で掘り返され、父親は蕪を植えるという。だがせっかく育った蕪も大雨で流されてしまう。
▼そうこうしているうちに第一次世界大戦が始まり、一家が飼っていた馬も徴発されることになる。日本と違い軍はわずかばかりのカネを払う。そして馬を愛する少年も馬と一緒にいたいために徴兵に応募しようとするが年齢不足である。担当した将校は戦争が終わったら自分がきっと連れて帰るから、預からせてくれと納得させる。少年は指笛を吹いて馬を見送る。
▼だが将校は戦死し、馬はドイツ軍の手に渡ってしまう。立派な馬だと見込まれて、大砲を運搬する砲兵隊に配属される。その任務は過酷で巨大な大砲を運び上げるために、笞を当てられ、力尽きるとその場で射殺されてしまう。だが馬の担当になって兄弟の兵士で怪我をしていた馬は復活する。だが兄弟は軍規を破った事を理由に処刑される。そのあとさまよっていた馬はフランスの農民に拾われ、祖父と二人で暮らす娘エミリーによって育てられる。一度ドイツ軍が来た時には馬を二階のエミリーの部屋に隠しとおす。だがドイツ兵が戻ってきた時に見つかってふたたび徴発される。だがイギリスの戦車の音に驚いて塹壕を飛び出し戦場を駆け回る。有刺鉄線を多数絡ませて倒れたところ英軍と独軍から一人ずつ兵士が飛び出して絡んだ鉄線で傷ついた馬を助ける。戦場は一時休戦しペンチで有刺鉄線を一つずつ切り離し助け出す。馬はコインの賭けで買ったイギリス側に引き取られていく。
▼馬は破傷風で怪我は悪化しており、軍医は射殺する以外ないと宣告し、軍曹は眉間にウェブリー&スコットを当てて引き金を引こうとする。するとドイツ軍の毒ガスで目をやられて野戦病院にいた少年の指笛が聞こえてきて、馬と奇跡の再会を果たす。
▼たしかに馬の演技はもの凄いと思う。しかしテーマが絞られておらず、ドイツ軍もフランス人もみんな英語を喋って仲よし風である。最後の少女エミリーを亡くした祖父の怒りが何なのか伝わりにくいと思う。
▼毎日、毎日「韓国映画」、「アジョン」という検索用語が日本中から4~50件もアクセスがある。でもあの映画韓国独特のどぎつい描写であまり面白くないと思う。「アジョン」見るなら、「「ポエトリー」を見た方が人間的に成長すると思いますよ。ホント。

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March 07, 2012

◇「イエロー・ケーキ」を見る。

▼朝日6日の夕刊に作家池澤夏樹の「終わりと始まり」という月一回のコラムが掲載された。今月は「あの日から1年/不安を抱いて生きる」がテーマだった。その中でしかし電力会社も産業会もしぶとい。利権の力は強いし、彼らには我々とは違う倫理観があるらしい。水俣病のケースを考えてみれば先は長いのかもしれない」と書いている。同じことを「愛川欣也パックイン・ジャーナル」に出席した京都大学助教の小出裕章さんも「脱原発の見通しはかなり暗い」と話していたことと一致する。デモがあっても何があっても圧倒的多くの人は自宅でタコ壺に籠もるか、TVを見ているだけか、ネットを見て「沈静化」するのを黙って見ている。誰かのかけ声だけで原発は、絶対になくならない。これを読んでいるあなたが何らかの行動を起こさない限り。池澤は最後に「キューバ危機」を引き合いにだして、「生きるということは一定量の不安が含まれる、ということを我々は覚った」と締めくくる。わたしは池澤と同年なので、キューバ危機の夜は、明日の朝は生きて迎える事ができるだろうと思って寝た事を昨日の様に思い出す事が出来る。
◇「イエロー・ケーキ」巨大なボタ山を登るトラクターが写る。これはドイツが制作した映画だ。ボタ山は旧東ドイツ(現ドイツ南部)で発掘されたウラン鉱山の埋め戻し作業である。映画を見て分かったのだが、東ドイツのウランは旧ソ連の核開発の材料となっていた。それでメルケルが、福島原発事故後に、いち早く「脱原発宣言」したのはこの重しを取り払いたかったのだと思う。つまりウラン鉱石を採掘して篩いにかけて純度の高いウランを取り出すと、残り99%の土石はまったく不要になる。しかしその中に微量のウランを含有した砂礫が含まれている。これをイエロー・ケーキというのだ。それは除去できないまま山積みにされていた。だが環境への影響が懸念されて、埋め戻しが行われつつある。しかし粉塵はどうしても処理できず、雨とともに流だして大きな湖を作ってしまう。
▼いまウラン鉱石を、最も大量に採掘できる国は南アメリカのナミビアである。原住民だった人は採掘場ができてからもの凄く生活水準が上がった。といっても採掘場で働けるのはこの国のごく一部のエリート達だけである。さらに国の雇用制度ではどんな危険な現場でも女性と男性を同数採用しなければならないという規制がある。だから巨大なトラックも、危険な採掘最前線にも女性はいる。昔に比べれば夢のような生活が待っている。豊かな食事、それにネイルサロンやエステにだって行ける。だが放射能が危険だという学習は何一つ行われていない。こんな事をあと10年も続けたいたらどんな健康被害が出てくるのだろうか?それにドイツと同じ鉱滓の処理も行われていないので、今後どうなるのか誰にも分からない。政府は経済成長だけ続ければ何でも良いと考えているのだろう。
▼次にウランの産出が多いのはオーストラリアである。ナミビアもオーストラリアも親会社はイギリスに本社がある。上空からの空撮は拒否されるので、昔密かに撮った画像が出てくるが、一見すると琵琶湖のような広さである。取材許可がでる所まで入っていくが、固めて地中に埋めるとしているが、先の見通しは真っ暗である。さらにこの国ではウランの産出量は減り続けている。対策として、今の採掘場は先住民を騙して取り上げたものである。しかし反対運動の中心になっている人は今ではそれを深く後悔している。
▼そして若い高校生は誰に頼まれたでもなく、ガイガーカウンターを持って自主的に濃度の調査をして、土を大学の研究者に提供しようとしている。そんな危ない事をして大丈夫かと聞くと、「大学の先生もやっているから、おそらく大丈夫」と答える。彼女たちは採掘し終えた企業が町を出て行ってしまったので、もう一度ウランを発見して町を復興させようとするのだという。
▼一見東京都23区がすっぽり入ってしまう、原生林の巨大な土地を売ってくれと原住民に迫るイギリス企業。世界一の大金持ちになることに興味はない。環境を守るために一切売る気はないと売却の書類にサインする事を拒否している。ウランは原発や核兵器に必要不可欠である。だが爆発した結果もさることながら、最初の採掘現場で、ウランを含んだ粉塵は大きな健康被害が広がっている。さらに使い終わって燃料棒はまたこれ大きな荷物となっている。イギリスの会社の社長は「わが社が発掘から処理まで一貫した作業を安全に進めている」と豪語する。しかし最初のドイツの巨大なウランを含んだボタ山が迫ってくる。人間はなんと愚かなモノに手を出してしまったのだろう。渋谷アップリンクシアターで上映中。

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March 06, 2012

愛川欽也「kinkin放送局」の記者会見

Kinkin1
(記者会見で語る愛川欽也)
▼先週吉祥寺にある前進座劇場の閉鎖が発表された。前進座は戦後、歌舞伎の世界にあった俳優の世襲制や古い因習に反発して立ち上げられた。しかし客が来なくなったというのは、時代の流れに合わなくなったのだろうと思う。似た様な運命にあるのは秋田県にあるY座ではないだろうか?二つに共通しているのは、映画ならば前進座が協力した「箱根風雲録」に見られるように、階級闘争至上主義で自分の信念を相手に教え込んでやろうという姿勢が見え隠れすることだ。
▼昨日午後1時半から愛川欽也の主宰する中目黒のキンケロシアターで新しいパックインジャーナルを立ち上げるという記者会見があった。せっかくだから行こうと思って電話したが、電話の相手が入場制限するとか、まだ詳細が決まっていないというのでやめた。会見は予定より30分遅れて岩上さん(IWJ)のところでネット中継された。出席したのはレギュラーの田岡俊次、山田厚史らに池田香世子さんなどだった。一人3分くらいで挨拶したが、山田氏の中身はとても良かった。つまりマスメディアというのは広告に依拠している以上、「中立的でなければならない」など自主規制して、まともな事を言えない。今までは電波を使う方方でしか発信できなかった。これからネットにも何等かの規制は出てくるかも知れないが、これが始まれば市民の立場にたった内容を、放送出来る画期的なことである。
▼愛川は昨年の暮れあたりまではどこかスポンサーが出ると思っていた。しかしこの番組の構成をしている横尾さんなどがあちこち当たってくれたがダメだと分かったのは1月末。そのときはもう放送は止めようと思った。しかし続けて欲しいというメールが山のように届いたので思いとどまった。そしてネット放送があることを教えてもらった。
▼朝日ニュースターの番組は3月31日で終了するがネット(名称は著作権問題があるので未定)Kinkin放送局で4月1日から休まずに放送したいと語った。会場に来ていた人は80名だった。あの劇場は一度行ったが、300人くらい入ると思う。行けば良かったナ。ネット中継のアクセス数は常時500人から600人で、トータルアクセス数は2080人だった。時間帯は毎週土曜日午前11時からでストリーミングのみ。アーカイブにするとお金も高くなるので、それは将来の課題である。料金は毎月500円程度の有料放送にするらしいが詳細は今後詰めていく。会場に来ている人にネットが使えるかどうか挙手して貰っていたが半数も手を挙げていなかった。iPhoneやスマホでもみれるように努力している最中ということだった。
▼ここでわたしが言いたいのは愛川氏は自分の劇場の稽古場の片隅に放送スタジオを作って、既成メディアに対抗しようとしている事実。片一方は自分の考えを押しつけるだけで劇場を閉鎖しなければならない現実から、何を学ぶかという事だ。ただわたしは毎週土曜日の放送を見るためにPCの前に2時間も座り続けることは不可能だ。かといってそのためにだけiPhoneやスマホを買うつもりはまったくないので、たまにしか番組を見ることは出来なくなる。わたしはこの番組は画像は必要ないので、音声だけでも、ネット配信してくれないものかと思っている。
▼『 ツイッターデマとテレビ・新聞のウソ1 』で上杉さんが民間事故調の批判をしている。
▼「マイクロソフト ウィンドウズ 8で全てのPCは監視される-恐ろしき情報管理社会の到来」これを読んでいて恐ろしくなった。今秋に発売されるウィンドウズ8では個人のPCのデータを削除する権限がマイクロソフトに委ねられるというのだ。おお、まさにジョージ・オーウェルの「1984」の世界、もしくは「未来世紀ブラジル」の世界が現実になるのだ。みんなで「ウィンドウズ8」を買うのは止めようぜ。かといってリナックスを操る力量はないし…。手書きに戻るか?

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March 05, 2012

政治家はみな口先ばかり…。

▼土曜日のTBSラジオ「久米宏」の番組の冒頭でこういう話があった。久米がまだニュースステーションのキャスターをしていた当時の事だ。自民党の梶山静六幹事長が、同番組のスポンサーの一つだったT自動車の社長を呼びつけた。「なぜあんな番組のスポンサーになっているのだ。すぐ降りろ」と脅した。まもなくT自動車はスポンサーから降りた。そのことは一部マスメディアが報じたので、久米の耳にも伝わって来た。その後梶山が久米の番組に呼ばれた。久米はインタビューの最後でそのことを正した。すると梶山は平然とした顔で「そんなことある筈がありません」と涼しい顔だった。久米は「そうですよね」と終わった。
▼久米は梶山の顔をみて「これはマスメディアのフライングだと思った。ところがスタジオを出て行く途中、梶山は金属製のゴミ箱を、もの凄い勢いで蹴っ飛ばして出ていったので、やはり本当に圧力を掛けたのだと思う。それから決してT社の車は買うまいと決意したという話だった。この後まだ話は続くのだが、政治家なんてそういうモノだという事を知ってとても面白かった。
▼「ニュースにだまされるな!」は最終回が淡々として終了した。レギュラーの金子勝と中村うさぎは福島の被災地を訪ねる。福島市内の若いお母さんが2人登場するが、「福島市役所は除洗、除洗と口先だけで何も進んでいない。子どもの通学路だけでも早くやってほしいがそれもやらない。避難したくてもお金がかかるし、回りの逃げられない人がいるのに自分だけ逃げられない、とも語っていた。あと福島市内の農家、酪農家を訪ねる。農家の場合、爆発事故が起きたとき、役所は原発の「専門家」という人を大量動員して、「逃げなくても大丈夫だ、大丈夫だ」と宣伝に努めた。その後「避難区域に指定されても、にわかに信じられなくなる」と語る。さらに酪農家はモニタリングポストの周辺だけ除洗が行われていて、いまなお隠蔽体質は変わっていないと言っていた。つまりNHKの夕方の測定値を信じてはいけないということだ。
▼あとは二本松市長を訪れる。市長は市民から寄せられたふる里を大切にしたいという手紙を読んで、今現在二本松の除洗は200億円かかるが、どうしてもやり抜くという決意を示していた。特別ゲストはみんな金子と論議するのはイヤだと断られた、ということで古川元久国家戦略担当大臣一人だけだった。口先のうまい人で、もし彼が言うとおりに原発が減り、除洗が進むなら良い国になると思う。最後に彼は自分の息子が50歳になったとき、「住んでいて本当に良い国だったと思えるようにしたい」と締めくくったが、この言葉はかなり眉唾モノである。
▼きょうはメルマガ原稿の締めきり日です。お忘れなく。

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March 04, 2012

原発再稼働にシフトする朝日新聞の論調

▼最近の朝日新聞は何か何でも原発を再稼働させようとする方向に必死になっているように思える。一例が2日(金)の15面「私たちの福島」で瀬谷俊雄福島県商工会議所の会長がいみじくも「福島は脱原発を宣言したがきれい事では復興はできない。福島第二原発の再稼働を視野にいれて、4基の計440万キロワットの電気を福島の工業用に安く回せ」と言っている。収束どころか再爆発も起きかねない状況で、4号機の燃料棒はさらに危険が増しているのに、よくもこういう論法がでてくるのか首を傾げたくなる。
▼さらに昨日のAPJでは最初民間の原発事故検証委員会について話があった。それによれば朝日の論説主幹だった船橋洋一が中心になって組織されたものだ。主要メンバーはご覧いただくとしてあのローソンの新浪も入っている。さらに事故直後の菅を批判する内容が入っている。そういう事実もあるが、彼は浜岡原発を止めた功績も見逃してはいけない。さらに聞き取り調査で肝腎の「東電」から一切協力が得られなかったというのでは、話にならないという事だった。
▼その後愛川が持論の発送電分離論を展開して、それが安ければ一番良いと主張した。続いてマスメディアの責任の問題になり、下村満子や斎藤貴男らが発送電を分離しても最初から安くならないとその理由を説明し始める。すると愛川はそんなに面倒くさく難しい話ならば、国民に理解して貰えない。APJを14年間やってきた理由は分かりやすい説明だった。これでは4月からAPJをネット配信する理由はないから、辞めてもいいという。参加者は一瞬シラーッとしてしまう。だが民主主義とは時間がかかるもので、誰かにお任せしてそれですべて解決する訳ではない。
▼発送分離がなぜ当初は価格が高くなるか、それを理解して誰もが回りの人に説明できる力量を持つ、そして揺れ戻しはあってもコツコツやっていく以外に民主主義は作れないとい説得した。番組の最後には愛川も気を取り直して「ネット配信を4月7日からやると言い切った。
▼昨日のブログのトップ写真にも入れたが、「APJ」の発足に当たっての記者会見は明日5日午後1時から。各報道機関には案内状をすでに送ってあるという。番組配信は毎週一回でおそらくストリーミング方式だと思われる。そのうちスマホでも見られるように工夫すると言っていたが、とりあえず生ならば海外にお住まいの方でもご覧になれるようだ。

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March 03, 2012

「戦火の馬」速報などです。

Gamen
(新しいAPJ発足するという記者会見の案内画面)
▼みなさんお早うございます。色々野暮用があって出かけなければなりません。もちろんその一つは映画です。来週木曜日が締めきり日です。自分の好みの映画だけ書いても読者のみなさんには歓迎されません。それで「ニーチェの馬」とスピルバーグの「戦場の馬」の2本を書くつもりです。スピルバーグは作り方があざといので好きではありません。あくまでも見た上で納得行ったら書きます。
▼それと金子勝の「ニュースにだまされるな!」も今晩で終わりとは残念なことです。
▼近くの映画館でスピルバーグの「戦火の馬」を見て来た。テーマが絞られていないので何を言いたいのか分からない。原題は「ウォー・ホース」直訳では日本人は映画館に行かないだろうな。「濡れた馬のたてがみを、撫でリャ-」となってしまう。映画が最初の30秒ほどカットされていた。最後にマスターがお詫びの弁を述べ、無料映画券を一枚プレゼントしてくれた。しかしわたしは同じ映画は二度と見る気持ちになれない。
▼終わって秋葉原に出かける。というのは昔買って持っていたサー・ゲオルグ・ショルティ指揮、ワグナー「ワルキューレ」のCDだが4枚目の音が出なくなってしまった。3枚目まではちゃんと音が出る。レーベルが腐食していたので水で流し洗いしていたが、その膜が再生面に付着してどうしようもなくなった。しかも指揮者は5年ほど前になくなってすでに廃盤である。一応練り歯磨きで磨いてみたが難との反応がない。ネットでみると、様々な研磨方法がでている。一番近い店は秋葉原のSアミューズ館の4階に研磨してくれるサービスをやっている事がわかった。代金は1枚300円で前金を払って作業してもらう。
▼待つこと5分、作業開始前にあらかじめ「ダメだと思う」と言われていた。帰宅したがやはり読み取れなかった。残念。図書館で他の指揮者の演奏を探して借りようと思う。

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March 02, 2012

ETV「花を奉る 石牟礼道子の世界」を見る。

▼先週2月26日のNHKで気になった番組が二つあった。一つ目は朝8時25分からの「サキどり」という番組で大阪から来た内科医の荒金和美さんが紹介された。荒金さんは大阪の大きな病院で管理業務を担当していた。しかし岩手県で医師を募集している事を知り、去年7月に岩手県立山田病院の仮設診療所に赴任した。人のために役に立ちたいと思っていたが、一定の年齢になると管理業務に回される。自分の年齢が46歳という事もあり、今なら無理もできるとして現場で働く決意をしてやってきた。
▼分からない方言による体調の表現を勉強しなければと、自宅のパソコンには「方言いいかえ一覧表」のようなものを作っていた。そして病院ではたらく人のためのストレスを解消するべく、自分が会得しているヨガを職員に指導していた。これを見てわたしは岩手県の医療を考えて見た。それは小沢一郎の元秘書が岩手県知事である。彼は県立病院のベッド数を減らすことに躍起となって議会で、各党各派の議員にたいして土下座をした人物である。県民の命よりも「効率優先」を考えている人だから、医師も岩手県には居着かない。もちろん荒金さんの決意とやっている事は素晴らしい。しかしその医療が犠牲にされている実態を明らかにしないで、医療関係者の献身的な行為だけを評価するのは、どう見ても方手落ちのような気がする。それにゲストの片山善博(慶応義塾大学教授、元自治官僚、 鳥取県知事)の上から目線の発言は気色が悪かった。
▼もう一つNHK夜10時からのETV「花を奉る 石牟礼道子の世界」を見た。わたしは過去の石牟礼さんの著書は読んだことがある。がはっきり言って書いている内容はあまり理解できなかった。今回の番組を見て石牟礼さんは、作家やジャーナリストとしてではなく、水俣で暮らす一人の人間としての視点から自分にとっての水俣を、見つめ続けていたという事が分かった。小学校の代用教員から出発した石牟礼さんは天草に生まれ、水俣市で育つ。いま石牟礼さんは、84歳を越えパーキンソン病に苦しみながらも水俣病を書き続けている。いま日本という国は今年の7月までに「水俣病の認定を受けなかったものは、今後補償の対象にしない」と言っている。それで一時金として200万円支払われるようだが、これでは1年くらいしか生活できない。
▼わたしは補償の打ち切りの話を見ていて、この場合相手はチッソであり、今原発の災害の相手は東電である。国というのは国策を進めてきた企業を守るのが第一の優先課題であり、国民の命など何とも思っていないという部分で一致していると思った。
▼最後の方で母親の胎内で水銀中毒となって生まれた青年たちを入院している病院に訪ねる。幼い頃から彼らを知っているが、ちゃんと「○○○ちゃん」というと覚えてくれている。石村さんは次の様に締めくくる。お互いの事を覚えている。誰かが自分の事を想っていてくれる人がいる。人間社会は元気を分け合って孤独ではないという事を共有しなければならない。

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March 01, 2012

◇「ニーチェの馬」を見る(その2)

229
(2月29日の数値)
▼昨日のインド山岳鉄道が放映された直後に「ナマステー」という携帯メールが届いたので驚いた。深夜にも同じ放送があった。わたしが1月に乗車したのは、あの最後の大ループからダージリン駅の方角だ。
▼NHKでは毎夕午後6時50分から関東各地の放射能測定結果が放送される。わたしはその画面を出来る限り撮影しているが、月曜日から「通常の値」というコメントがなくなってしまった。ずっと見ていると2月は北風の影響もあってかなり数値が高いのだ。だがNHKは一貫して「通常の値」と強弁してきた。不思議なのは福島の隣県である栃木は高いはずなのに低く発表されている。さらに栃木は「機器の点検」と称して数値が発表されない事が時々ある。ネットでは那須塩原にホットスポットがあると指摘している人がいる。
▼今朝の朝日では「食品の放射線汚染の数値が引き下げられた事は評価できる。しかしそれをすり抜けてくる食品の検査をどうするかが問題である」と指摘している。まさにその通りである。
「越前ガニ」をわいろとして受け取る細野豪志原発大臣。
◇「ニーチェの馬」(その2)馬を間近でご覧になった人はご存知だと思うが、馬の目は澄んでいてとても美しい。今まで人間を信じて育って来たのが、人間の都合でいきなり射殺というのは酷すぎると思う。
▼さて映画で親子は目を覚ますと気付け薬代わりに焼酎(翻訳では、実際はパリンカ)をショットグラスで父親は2杯、娘は1杯グッと一気に飲む。寒さが厳しいので、そうしないとやっていけないのだろう。そして娘はベッドから起き上がると重ね着をして、風が吹き込む木製のドアを開けて大きなバケツを持って、覚悟を決めて表にでる。そう生きていくのに必要な水を家から50mほどの距離にある井戸にくみ上げるためだ。
▼釣瓶を引っ張り上げる。そうそう中村雀右衛門が死んでしまった。彼の出演を見たのは歌舞伎座でかれこれ7、8年前になるだろうか。「籠釣瓶花街酔醒」を見たのが最後だった。素顔や元巨人軍の投手で監督だった堀内を老けさせたゴツイ顔をしていたが、女形になるとこれがとても美しくなる。それに踊りもとても上手かった。釣瓶の柄杓で2度引っ張り上げると家のバケツが一杯になる。それを持ち上げて再び家に戻って炊事をはじめる。父親を着替えさせ、竈に火を入れ、湯を沸かしてジャガイモを茹でる。そして「食事が出来た」と父に言っていつものように黙って食べる。
▼あるとき近隣に住む男が「パリンカを分けてくれ」とやってくる。隣人は勝手に町は風で崩壊したとか神の消滅の「予言」をしゃべって帰って行く。死や世界の破滅を告げる雰囲気は薄気味悪い。それで一杯ひっかけてパリンカ一瓶分を詰めた代金を金貨で支払って出ていく。そして、やがて井戸の水が涸れ、ジャガイモを茹でることができなくなると、父は生でジャガイモを食おうとする。が歯が立たないので諦め、家を捨てる決心をする馬はもう息も絶え絶えなので放置し、娘が家財道具とジャガイモを積んだ重い荷車を引っ張って家を後にする。だんだん強く吹きすさぶようになる風と、くりかえされる音楽と風の音とが微妙に同じ根源から出ていることにも気づくだろう。世界の終末を暗示するようなと混ざって最後のシーンでは、風の音に教会の鐘の音がかすかにだぶるように聴こえてくる。だが家から遠ざかって丘を越えたと見えた娘が引く荷車は、再び何もない家に戻ってくる。もう悪い循環をくり返すのが人生であるかのようである。
▼この部分を哲学者は「ニーチェの「永劫回帰」(永遠の循環)を想起させる」というのだが…。(渋谷イメージフォーラムで上映中)

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