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March 19, 2012

◇「サッチャー/鉄の女の涙」を見る。

▼「プロフィール」へのアクセスが多かったが、もっと詳しい情報が必要な方は身分を明らかにした上でメールをいただければ詳しくお答え出来る。今朝は半年に一回ほどのコレステロール検査で空腹にしておかなければならない。従って頭の回転は悪い。昨日ルシネマの「フラメンコ・フラメンコ」を見に行こうと思っていた。混雑状況をネットで見ると、土日は混雑とある。という事は少なくとも30分前に着かなければ、見る事は出来ない。秋葉原まで行ったが、どう計算しても間に合いそうもないので、一つ手前の駅のBオフに立ち寄ってから自宅に戻って来た。
▼金曜日の夜、NHK教育TVで「日本の芸能/花鳥風月」は歌舞伎の名台詞の背景を20分ほどで紹介している。16日は「せまじきものは宮仕え」という事で「菅原伝授手習鑑」(すがわらてんじゅ・てならいかがみ)。案内するのは壇れいだ。この人の演技は金麦のCMでしか見た事がなかった。ところが及川光延などといういい加減な奴と結婚してしまった。もちろん宝塚時代の彼女の演技を見た事もない。宝塚でただ一回ナマで見たのは、杜けあきの最終公演「忠臣蔵」だけだ。これは「仮名手本忠臣蔵」のダイジェスト版でした。和服jを着た壇れいの立ち振る舞いは無駄が一つもなく実に美しかった。
◇「サッチャー/鉄の女の涙」速報はツイッターで書いてある。ツイッターで速報をお読みになりたい方はわたしをフォローしていただければ間違いない。サッチャーはイギリス、リンカンシャー州グランサムの食糧雑貨商の娘として生まれた。それが両親の期待を受けてオックスフォード大学に入学出来たことから、持ち前の野心が芽ばえて政治家になる決意をする。ところが夫という人物は皮肉屋でうるさい事この上ない。映画は引退した彼女が近所の店にミルクと新聞を買いに行ったことから警備の警官たちが大騒ぎする場面から始まる。ミルクが49パイントもするのとグチをいいながら帰宅するが、警備は元首相がテロリストにでも襲われたら大変だと言う。
▼自宅に戻ると娘がやってきて、死んだ夫の荷物を片付けなければというが、サッチャーはまだその気にならない。映画は夫との生前の生活を思い出しながら、政界に打って出た頃と、首相時代を行きつ戻りつする。とくに前半はかなりわかりずらい。サッチャーが政界に打って出た当時のイギリスは労働党政権下にあった。わたしはイギリス現代史には詳しくないが、労働党だから当然労働組合の要求を聞く政治を行おうとしている。ところが労働組合の要求を通そうとすると、映画を見る限りにおいて炭鉱労組やゴミ収集や清掃労組が言う事を聞かなくなって大混乱になってしまう。
▼そこでサッチャーの登場する事となる。これは日本の小泉が登場した時と同じポピュリズムの手法が登場し、「悪い奴は労組だ(日本の場合郵政)」というスローガンが国民に受け入れられ、選挙で勝利して彼女は首相となる。そして彼女は当然自分の所属する保守党このプロセスが映画には何も出て来ない。そして教育改革をはじめ、はっきり言えば金持ちに厚く、貧乏人により厳しい生活を余儀なくさせるような政策を次々実行する。これも映画では出て来ない。出てくるのは労組や市民の激しい抗議活動や抵抗のデモを鎮圧する警官隊の実写風景だから、普通のヒトには意味が分からない、と思う。その証拠に映画館の観客は終始シーンとしている。
▼そしてアルゼンチンのフォークランド占領。当時のアルゼンチンは軍政で、国民の不満が高まっていたので、そのはけ口を作って国民の要求を反らせる意味で占領した。サッチャーも資源がない島など放っておけば良い物を人気回復の方便として、軍部の冬はダメだから攻めるなら今だという意見を聞き攻撃する。その結果600人くらいの英兵は死亡する。「勝った」からサッチャーの人気はうなぎ登りで回復する。しかし経済状況は回復せずサッチャーは引退を余儀なくされ、夫もいない寂しい老後を過ごす、というお話。
▼たしかに主演のメルリ・ストリーブの迫真の演技は凄い。しかしただそれだけで、イギリスの政治経済状況の事前知識がないと、何を言いたいのか、さっぱり分からない映画でしたワン。ここで、「せまじき物は宮仕え」という言葉が生きてくるのであります。

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