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March 21, 2012

NHKETV特集「生き残った日本人へ/高村薫・復興を問う」を見る。

Ekiben
(昨日車内で食べた「潮干狩り弁当」)
▼昨日JR館山駅の改札で、取材に協力していただける方と待ち合わせた。相手の顔はHPで既に存じ上げている。しかし改札口にそれらしき方は見あたらない。「困ったなー、電話するか?」と思っていたら、わたしの名前を呼ぶ人がいる。見ると改札口前のベンチに座っていた人だ。野球帽にマスク、サングラス、ジャージの上下では銀行強盗風にしか見えないので敬遠していた。「花粉症なんです」とおっしゃって名刺を交換して下さった。
▼取材の本論とは関係ないことだけ書くと、そのK氏は今は仕事を辞めて史跡保存運動などをなさっている。60歳を超えると体力が落ちるので、卓球サークルに入っているが、そこにくる男性は女性の2割くらいだという。それで対戦相手を申しこまれると、快く引き受ける。従ってバレンタインデーでは、チョコをワンサと貰って「オレってこんなにモテたのか」と勘違いしてしまう。しかし1週間前のホワイトデーはお返しが大変だったといっていた。取材が終わる頃にはかなり親しくなり、記事には出来ないホンネを語り合うことができた。
◇18日夜NHKETV特集「生き残った日本人へ/高村薫・復興を問う」を見た。高村の小説はかなり読んでいるが羊頭狗肉で出だしは良いが、後半から腰が砕けだいたい最後はまとめきれずに終わってしまう。あれは「レディ・ジョーカー」に登場する、根来刑事がフランスの哲学者シモーヌ・ベイユが好きという設定になっている。わたしはこの本を読んでシモーヌ・ベイユの全集を買って読んだことがある。最近は毎日新聞はじめ各新聞社や、出版社へ評論家としてコメントを出す事の方が多いが、小沢問題での見方はわたしとは意見を異にする。
▼それはさておき、この日高村は、自分が17年前、阪神大震災で被災し、死を覚悟した体験から立ち直るまでに10年かかった。大地震など災害が被災地に存在していた問題を浮き彫りにする。それは今回の東北地方で起きている問題、つまり農業、酪農、漁業に携わっている人々はみんな65歳以上の高齢者がになっていたため、あと5年ももたず崩壊するかもしれないところだった。ところが今度の震災で、それが予定よりも早く顕在化されただけの話である。
▼復興を考える時、理性がこれからは 最も必要だと言う。しかしその場にあって自分が果たして理性的に行動できるかどうか、は分からない。しかし、活動を起す時は、理性だけでなく、情熱も必要な状況もあること話していた。さらに崩壊した町や村を同じように元の姿に再生する事で復興が済むのかといえばそうではない。例えば田んぼは海水の塩を被った部分を除去しても終わりにはならない。
▼番組内で東北学の赤坂憲雄氏と対談していたが、赤阪はかつて「中央政権は、一時的な方針で、インフラ整備の計画を進める。しかし問題があれば、手のひらを返すように予算を撤退させきた。対談で、赤阪と高村は、「再生可能IT技術やエネルギーが正義かどうかは分からない。無理に復興としてインフラを整備するのではなく、一旦、海岸線を自然に返すことも考えるべきだと話していた。そして個人の歴史は死で終わる。しかし人生感は生きのびた人に引き継がれると語っていた。番組はなにせ1時間半の長丁場ダイジェストで触りだけお届けしました。余談ががわたしは高村と誕生日が同じ。

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