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April 28, 2012

地の果てまで逃げれば安全か?

▼小沢一郎氏の「無罪判決」後に郷原氏が次の様なコメントを出しているので、興味のある方は画像をクリックしてご覧頂きたい。昨日の読売新聞などのコメントは高村薫とまったく同じ内容だった。昨日もネットで色々な新聞や政党機関紙を比較して読んだ。自分の気に入らない人物を抹殺するためならば、検察や国家権力とも手を握るというのはファシズムへの道だと思う。ナチスが謀略で政権を握った過程を思い出す。世論調査はマスメディアが国の政策と一致するよう意識的に世論操作をしている。自分の意見がそれと同じだったら疑問を感じなければ「識者」とは言えない。
▼昨日午前中から昼までは総武線各駅停車の西の果ての駅で仕事をして、夕方は東の果てまで移動したが、これはかなり疲れる。会議の終わりに2週間ぶりに飲んだ。そこで原発の被曝を逃れるため、お子さんを連れて関西方面に1年余も避難生活を送っている人の話がでた。今度はニュージーランドに避難するとかという噂だった。
▼最近石牟礼道子と写真家の藤原新也の対談を読んだ。それによれば藤原は房総半島の某所に暮らしている。そして彼は福島被災者応援でも身銭を切って何度も現地に足を運んでいる。藤原は自宅に数百万円もする高性能の食品の放射能汚染を測定する器械を備えている。それを使って輸入されたOGビーフ(オーストラリア産の牛肉)を測定したところ、日本国内よりも汚染の数値が高かったと語っている。もう30年前のチェルノブイリ原発事故の影響は地球を一周している。この数値が示すのは、もはや地球上にには安全はあり得ないことを証明している。いつまでもどこまでも逃げまくるか?最早「産地表示」「基準値以下」も単品で検査している訳ではないからアテにならない。数百万円の高性能放射能測定器を自前で揃えて、食材を一つひとつ取捨選択するかだ。大多喜のタケノコも旬だがまったく売れない。木更津の潮干狩りも例年の3割程度しか客が来ないという。みんな海から動けない海藻類(含む貝)やキノコ(含むタケノコ)が一番危険な事を知っている。
▼先日NHKBSで「若者たち」が放送された。山田洋次が勧める100本の映画の一本である。昔見た記憶があるが、ちゃぶ台をひっくり返した場面しか記憶に残っていない。1960年代後半の世界だと思う。食べ物は御飯にお茶をかけてサラサラと食べている。もし食卓に1品でもまともなご馳走があれば大騒ぎだ。長兄の田中邦衛は父親代わりとなってビルの建設現場で働く。自分は学がないから働き、そのカネで3男(山本圭)と4男(松山政治)だけは大学に行かせようとする。3男は学園闘争(早稲田でロケ)に加わる。長女(佐藤オリエ)は恋愛に悩み家出をして製靴工場で働く。そこで彼女は職場の合唱団に入り昼休みには歌を唄う。彼女に恋心を寄せるのは原爆で被爆している男性(紅顔の美青年、石立鉄夫)。友人は原爆症は危ないからつきあわない方がいいという。
▼長女が家出した行った友人は職場が計画倒産して生活支援物資を販売して生計を立てている。まあ何というか絵に描いたような階級闘争と資本家による収奪が目に見える世界だ。兄弟は喧嘩を繰り返すが、心から信じあっているから最後には分かり合える。青春のノスタルジアといえばそれまで、現実の今の21世紀の世界では物事は複雑で、血が繋がっているというだけでは何も解決しないように思える。まだソ連と左翼がすべて正しく、アメリカがすべて悪だったとされた時代の臭いがする。

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