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April 19, 2012

◇ロミー・シュナイダーの傑作「離愁」DVDを見る。(1)

▼昨日は見積もり書を一通メールで送ってから、記事を3本書き上げた。通常の締めきり日は木曜日だが、こちらの都合で一日早めた。頭が痛かったいすみ鉄道の原稿も脱稿した。書き上げてから第三者に分かりやすいかどうか読んで貰う。しかるのち念のためICレコーダーを再生して固有名詞や事実関係の部分だけ再度チェックした。ずいぶん思い違いがあることに気づく。シネマはブログに書いたものを縮める。しかし文章を短くしただけで分かるかというと分からない。そこが腕の見せ所で工夫するところとなる。
▼予定よりも早く終わったので、クリニックにいく。天気が良いので混雑しているかと覚悟して行った。しかし空いていて15分の待ち時間で自分の順番がやってきた。先月の血液検査の結果がでていた。悪玉コレステロールが増えていて投薬を一種類増やされた。この原因は自分でも分かっているが、餡の食べ過ぎであろう。コレステロールを下げるマニュアル書にある鶏卵、魚卵類は殆ど食べていない。医師は「1ヶ月薬を飲めが下がりますから」と慰めてくれる。
▼薬局でも若い薬剤師さんに「昔飲んでいたお薬と同じですね」と言われる。「なぜ、わかるのですか?」とお聞きすると「過去データがあるんです」とおっしゃる。「お薬手帳」なるものを初めてもらったついでに「災害時の薬はどうしたら良いのですか?」と言うと、「それは各自で処方箋の薬名と量を保存していただくのが一番です」とのことだった。わたしの場合は携帯のメモに薬の名前と分量を入れ、さらに一錠ずつ携帯内蔵カメラで撮影してある。更に念のため薬の処方箋控えはPDFファイルにしてネットのストレージサービスに保管してある。
◇「離愁」原題は(LE TRAIN)原稿を急いだ理由の一つにもう一つ、あるところで発行している小冊子で「今月は映画紹介で黒澤明の『悪い奴ほどよく眠る』を買いてくれないか」と頼まれていた。数年前にTVでは見たがビデオは持っていない。わたしの家にはビデオテープの再生装置はもはや置いていない。それでわたしの好きなこの作品を選んだ。さらに言えば図書館にこのDVDがあった。ナチスがパリに迫ってくる1940年頃。妻は身重で動くことが困難だが、主人公ジャンは小さな娘が「ドイツへは子どもの手足を切るってほんとう?」と怯えているので疎開を決意する。荷車に荷物を載せて駅まで行くと大混雑だ。しかし駅員の計らいで妊婦の妻と子どもだけは1等車に載ることができる。しかしジャンは貨物車両に詰め込まれる。
▼列車が動き始める瞬間、きちんとした身なりの美しい女(ロミー・シュナイダー)が乗り込んでくる。回りははしゃいでいるが彼女は寡黙である。列車が動き出すと女は持っていたゴロワース(フランスの大衆的なタバコ)を1本抜き出して「吸わない?」とジャンに勧めるが「いやオレは吸わないんだ」と断る。女は貨物列車に乗るとき、ストッキングが伝線した事を気にして唾を付けて直そうとしている。この靴下が彼女の心の動きをずっと表現していく。美しい女を巡ってジャンは他の男と喧嘩しそうになるが、回りの取りなしで納まる。途中機関車に水を補給しなければならないので、停車する。そのときジャンは妻の車両に行って水のボトルを2本受け取り水道の蛇口から水を詰める。妻の乗っている先頭の一等車に戻ろうとすると、女が「水を飲ませて」というので瓶ごと分け与える。それどころか妻から受け取ったサンドイッチも全て彼女に渡す。

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