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April 04, 2012

◇「スーパーチューズデー」を見る。

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(昨年、隅田公園から見た建設中のスカイツリー)
▼昨日の暴風雨は、みなさんのお住まいの場所ではどんな具合だったでしょう。毎日深夜に帰宅する人も、夕べは会社の命令で「早退」して午後5時には帰宅した。ところでその人物が乗り換え駅で一人の外国人青年から声を掛けられたという。この駅の近くでイベントをやっているが、本当に開催しているかと、道順だったという。質問された人は英語は得意ではない。ふとiPhoneの翻訳アプリを立ち上げた。英語を話す青年もiPhoneを持っていた。こちらは和英、相手は英和ソフトを立ち上げて無事会話はうまくいって、案内は無事終了したという。英会話の勉強をしなくてもiPhoneさえあれば、道案内も出来るというお話。
◇「スーパーチューズデー」ジョージ・クルーニーの最新作。言葉の本来の意味はここにある。簡単に言えば米国で、大統領選挙がある年の2月または3月初旬の一つの火曜日を通常さす。民主党の大統領候補者で県知事のモリスは何よりの合衆国憲法が優先するという説を唱えて大衆を説得するのが得意である。ところが選挙は最終版にさしかかっており、何か何でも勝たねばと陣営の選挙参謀ポールたちは必死である。広報担当官のスチーブンは相手を蹴落とすためにはどんな陰謀でも使って秘策を巡らせる。そんななか、大学生のボランティア・スタッフのモーリーと個人的に会っているうちに親しくなる。
▼深夜にホテルの一室で密会をしているとき、モーリーの消音モードにした携帯が鳴るので見ると、そこにはモリスの携帯番号が表示されていた。モーリーを詰問すると、実はモリスの子を妊娠していると告発される。どんなスキャンダルも敵候補者やマスメディアに知られたら命取りだ。選挙の会計責任者に「いますぐ黙って500万ドルだせ」と命令する。会計責任者は「1件一人100万が限度です」というが、「つべこべ言わずに出せ」としかりつける。スティーブンはモーリーを産婦人科医に連れて行き、手術に使った残りのカネは手切れ金として渡す。
▼ところが選挙参謀のポールは、スティーブンが敵対する候補者からの誘いを会った事を口実にクビにする。実はこれはスティーブンの能力を高く買った敵勢力のワナで、彼をスタッフから解雇させるためであった。一方候補者モリスの情事の火消しをしていたスティーブンは逆襲する。それはモリスと一対一になったとき、モーリーとの関係をばらす、イヤだったら選挙参謀のポールをクビにして自分を再雇用せよという内容だ。モリスはシラを切るがスティーブンは携帯の録音に「遺書が残っている」と開き直る。迷った挙げ句モリス候補者の出した結論とは…。
▼対立候補を蹴落とすためなら何でもする。口先だけのマニフェストや自分の思想信条(モリスは無宗教という事になっている)で有権者の支持訴えても票には結びつかない。それより確実なのは有力議員をあの手この手で囲い込む事に夢中というのが現実だ。映画では、大統領選挙を通じて正義を実現しようとした男が、勝つために正義をねじ曲げていく過程を描いている。正義を言う者が勝つのではなく、勝った者が正義になるというのはどこでも共通している。アメリカでも欧米でも、ロシア、中国そして日本でも。

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