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May 31, 2012

◇スペイン映画「私が、生きる肌」を見る。

▼今朝は取材に出かけるので手短に書く。朝日1面は「首相、大飯原発再稼働決断」の文字が躍っている。思わず冗談かと思ってしまう。わたしが言うまでもなく、福島第1原発4号機はとても危険な状態にある。もし竜巻や地震で燃料棒が露出して爆発したら、それこそ250km以内は強制避難区域になる。もちろん東京も…。北朝鮮の原爆実験を心配するよりも、こっちを真剣に心配した方が良い。わたしは最悪の場合に備えて一応心の準備はしている。このことは25日の「愛川欽也パックイン・ニュース」でもかなり時間を割いていた。
▼新藤兼人監督の死亡記事。昨年「一枚のハガキ」が最後の作品になった。これはブログでもご紹介したが、わたしとしてはその前の「陸に上がった軍艦」の方が好きな映画だった。黒澤もそうだったが、名監督はその名前が金融機関には重要なのだ。黒澤はモノクロで撮った作品は好きだが、その後の作品ははっきり言って駄作だと思う。先日ご紹介した「裸の島」は傑作だと思う。当時のお金で350万円という低予算で撮られたという。後に新藤の妻となった音羽信子の遺骨は撮影の舞台となったこの島の海域に散骨された、という事を知った。
◇「私が、生きる肌」(La piel que habito)
 密室のような研究所で人工皮膚の開発を進める整形外科医ロベル(アントニオ・バンデラス)。彼は自宅にベラという美しい女を監禁して彼女の肌に何やら手を加えている。彼が留守のある日、監視役を兼ねている看護師を騙して研究室に押し入ったチンピラ(実は看護師の息子)はベラをレイプするが、怒ったロベルはチンピラを射殺する。
▼実はロベルは昔妻は交通事故で大やけどを負い、それを悲観して自殺してしまう。そして最愛の娘は、パーティに来ていた青年に暴行されそうになる。娘はそれが原因で精神科で治療を受けるが一進一退である。怒ったロベルは青年を誘拐して、娘の苦しみを与えてやろうと性転換手術を試みる。その結果出来上がったのは、妻とうり二つの美女だった。
▼ロベルの憎しみは時間がたつに従ってますます深くなる。さらに亡くなった妻と、廃人のようになった娘をどうしたら救うことができるか?ロベルはそのことだけを考える毎日だ。娘をレイプしようとした青年を殺すだけでは物足りない。青年を永遠に恐怖と苦痛を与えてやりたい。その結果思いついたのが性転換手術だった。ロベルの怨念は医師としての彼の探究心にも火を付ける。そして仲間の医師を巻き込んで倫理の壁に阻まれて実現不可能だった実験に手を染めてゆくことになる。ちょっと正視に耐えない場面もあって、どなたにもオススメできる作品ではない。日比谷シャンテシネ。

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May 30, 2012

◇「アイリスへの手紙」のこと。

▼毎日検索用語を見ていると、まぁはっきり言って情けなくなる。女優やタレントの名前が出るとそれだけでやって来る。ああ暇つぶしにご覧になっているのだろうな、と思う。最近は一日に一度は「日本中にある跡継ぎ」問題が必ず入っている。跡継ぎとは、元もと日本が封建制度だった頃、領主(殿)が年貢のとりっぱぐれや、農民が逃げないように作った制度である。高度成長時代から都会の工場労働者として、農民を都会に流出させる方式を政府が意図的にとったことから、これも崩壊しつつある。農村部に行くと立派な家が「空き家」になっているケースが数多くある。限界集落だけではない、普通の村が限界になってしまった。つまり過疎化が進み、医者や買い物に行くのに車を使わないと動けない。
▼若いうちは良いが70歳を過ぎたらもう、こんな過疎地に住めなくなってしまうのが現実で、先祖の墓守すらできなくなる。この傾向は日本より先に欧米が進んでしまっている。23年ほど前に「アイリスへの手紙」というアメリカ映画があった。主人公はロバート・デニーロ(スタンリー)とジェーン・フォンダ(アイリス)だった。フォンダがバスの中でひったくりにあう。その容疑者を追いかけるが逃げられてしまう役がデニーロだ。フォンダは高校生の娘と小学生の息子の二人の子供をかかえて、夫は死亡してシングルマザーとして町の製菓工場で働いている。デニーロと会話をしていくうちに、彼が文盲であることが分かる。
▼何故かというと、スタンリーの父親は行商人で、小さい頃から父親の商売について歩い行った。そのためスタンリーは転校を繰り返していた。学校の先生と言えばスタンリーが腰掛け入学を繰り返しているのでスタンリーには本気で勉強を教えなかった。それで彼は授業中いねむりばかしいた。だから学校に通っていたが、文字も読めんず字も書けないまま大人になってしまった。
▼工場の経営者は、スタンリーが文字が読めない事を知る。彼が工場で作られている毒薬や調味料のラベルが読めない。するとトラブルが起きたら困るのでスタンリーをクビにする。年老いた父親の面倒をみていスタンリーは失業したので生活に困り、父親を老人ホームに入れる。その老人ホームから「父親危篤」の電報が来るが、電報の文字が読めないので、父親の死に目にあうこともできなかった。
▼自分の名前も書けないので、銀行口座も開設できず、運転免許すら取得できない。当然、紹介された就職口は条件が悪いものしかなかった。スタンリーは一念発起して、以前から好意を寄せていたアイリスに「文字を教えてくれ」と頼む。アイリスは図書館から文盲教育の教材を図書館で借りる。仕事から帰ると毎日、自宅でスタンリーに文字を教える。 
▼アイリスは夫がなくなってずっと頭脳から夫への思いを断ち切れなかった。だが毎日の授業を通じた触れあいから、スタンリーのアイリスへの一途な思いを知る。やがて二人は心を通わていく。デニーロが歩きながら必死に言葉を覚えようとする場面が印象に残っている。それよりも当時このビデオを見て、アメリカでは老人が末期になると施設に入るしかないことに衝撃を受けた。こうして最後も独りになっていくのだ。
▼ところが日本は昨日のNHK「クローズアップ現代」を見ていると、政府は医療費を負担するのがイヤなものだから、言葉だけが綺麗な「在宅介護」を国民に押しつけるのが実態だ。その結果「老老介護」が常態化して共倒れや最悪の場合、介護に疲れて「老老殺人」さえおきてしまう。「アイリスへの手紙」はとても良い映画だがDVDは作られていない。ネットで古いVHSビデオが売られているがかなり高い。近くの図書館には在庫はあるが、わたしの家にはビデオの再生レコーダーがない。

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May 29, 2012

日本は戦後67年たっても未だにアメリカの植民地。

▼天気が良かったので月末の金融機関まわりをすませてしまった。Rという信用金庫が建て替えのために我が家から徒歩7、8分の距離に場所を移転した。このままずっとこの駅前にいてくれると助かるが、一年後にはまた元の場所に戻る。わたしは二ヶ月前にそのことを印刷物で通知されていたが、うっかり元の場所に行ってしまった。日曜日の朝電車に乗っていたら錦糸町でドッドッドッと人が大勢降りていった。この日は「日本ダービー」もあったが、明らかに人種が違う。競馬をやる人は顔つき目つきから着る物が違う。それを見てスカイツリーまで続く、四つ目通りはホコテンにしないと捌ききれないのではないかと思った。火曜日のオープンから土曜日までの5日間でスカイツリーには100万人が訪れたという。
▼月末なのでKINKINTVにも払い込みをしなければならない。25日の放送はまだ全部見る時間がない。多くの時間を燃料棒の再処理方法について話していた。方法は3つ考えられるが、どれも決定的な方法はない。いっそのこと国民全員に使用済みの燃料を入れたガラス棒渡し、「あなたの使った分はこれ」と自分で考えて貰うのも一つの方法ではないか、という冗談もでた。ネット放送なので「放送コード」が適用されないから、山田厚史氏などは「彼ら(原子力行政をする人たち)本当にバカなんですよ」を連発して面白い。さらに沖縄復帰問題で、「日本は終戦で進駐軍が来た状態から何も変わっていない。日本は事実上の属国で、米兵が犯罪を起こしても司法権もないというのは韓国以下で、植民地と同じ。「尖閣列島は日本の領土だ」と元気に騒いでいる人たちは、「日本はまだアメリカの植民地だ」とやって貰いたい、という声も上がった。
▼「週刊金曜日」の24日号で尖閣列島問題の裏話があった。それは尖閣の所有者という人物だ。彼は野田の先の埼玉県の御殿のような家に住んでいる。元は菅原通斎の運転手をしていた人物で、訳があってこの土地を所有している。さらに尖閣列島の登記簿もないし、飯場か番屋のような建物があったとするならば建築確認許可証があってしかるべきだ。もし建物が残っていれば不法建築ということになる。所有者の埼玉の家には銀行の根抵当がついており、当初2千万円だったものが25億円になっている。巨額の「買い戻し資金」を必要としているのには、その辺に理由があるのかも知れない、というお話。
▼「週刊金曜日」の編集後記にドリカムの「時間旅行」について書いている編集者がいる。彼女は吉田美和の歌詞に「2012年の金環食まで待ってるから」というのがあって、当時随分先の事だと思っていた。5年前に最愛の人を亡くした吉田は「略奪婚」を前面にださず、ただ美しい物語と報じていた。このことはドリカムの所属事務所の圧力なのか、大手メディアによる吉田美和のキャラ作りだったのだろうか、と書いていた。

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May 28, 2012

◇「オレンジと大陽」を見て来た。

▼土日は毎週慌ただしくブログを書き散らしていて、読者のみなさんには申しわけないです。先週末の場合、金曜日午後10時に仕事のメールが来た事。これを今朝9時までに納品する必要があったのです。もう一つ同時並行して進行している31日までに中間集計をすべき統計の仕事があり、目の回る忙しさです。メールを頂いても返事ができない方は、本当にすみません。
▼さらにシネマの〆切りがあります。そして日曜日夜の新聞の校正は、月末は4ページもありました。金曜日は日比谷シャンテシネに、スペイン映画「私が、生きる肌」(THE SKIN I LIVE IN)の初日を見に行きました。ちょっと、どなたにもオススメ出来る映画かどうかは疑問ですが、とても面白い。同じスペイン映画ならば「ロストアイ」の方が遥かに怖かったです。今まで見たスペイン映画で一番怖かったのは「テシス」でしたね。スペイン語はまったくわかりません。先々週の金曜日でしたが、ヒマだったので午後11時近くにTVのスペイン語講座があって、偶然見ていました。ゲストが女優の森口瑶子さんで、丁度数字の数え方という優しいレッスンで、美人が話すと余計分かりやすく、ついつい見てしまいました。もちろん発音はネイティブの方で、森口さんはたんなる生徒さんです。昨日は岩波ホールへ
◇「オレンジと大陽」を見に行って来ました。もうひと月前に公開されていました。ところが岩波ホールの映画は、この3回ほどどうしようもないつまらない映画でこけていました。そのため二の足を踏んでいました。ところが25日に発行された「週刊金曜日」でその詳細が紹介されていたのです。これは見なければならないと思って、初回の11時半のを見るために勇躍でかけたのです。
▼イギリスでは国策として17世紀から1970年代まで貧困層の子どもたちをオーストラリアに「移民」させていまいした。そのことを偶然知ったのは社会福祉士のマーガレット(エミリー・ワトソン)でした。子どもを育てられない母親から子どもを引き離して隔離する現場に、「自分は何ものか知らないので、過去を知りたい」と訴えてきた人がいました。マーガレットは「政府がそんな法律に違反する事をするはずがない」と思います。しかし調査を進めていくと、どうやら訴えは本当のように思えて来ました。
▼オーストラリアはかつてイギリスの植民地であり、有色人種が自国に入植することに危機感を持っていた。それがイギリスの邪魔な貧困層の子弟を「移民」として輸出してしまえば、両者の利益が一致すると考えたのだろう。しかし「移民」させられた子どもたちは「親は死んだ」と教え込まれ、いたいけな未成年の少年少女に対して奴隷労働のような仕事がまっていた。さらにあろうことか少年達を保護しなければならない教会の牧師による性的虐待の数々。そのことを取材過程で知った社会福祉士のマーガレット・ハンフリーズが政府や教会の妨害に会いながら家族の協力を得て、一つひとつ解決していく過程を描いた作品。監督はあのケン・ローチの息子の初回作品です。岩波ホールで6月8日まで上映。
▼わたしは見終わってから既に書き終えて、校正がでている「シネマ」の原稿を書き直すべきだと思いました。というのはこの映画が岩波ホールで上映されているのは6月8日までです。次号を待っていたら読者は見る事ができなくなります。夜帰宅して、校正の戻しと共に可能だったら、「ロボット」と入れ替えて欲しいと書いてメールを送った次第です。

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May 27, 2012

地元土産物店は八割減も

地元土産物店は八割減も
▼昨日は午後から仕事をしていた。今朝の朝日を見るとある程度予想はしていたが、ソラマチは大混雑だったらしい。オープンが平日の火曜日だったから、金曜日までは、比較的空いていた。
その代わり地元土産物店は八割減もあると言う。わたしはオープンよりも三年前から歩いているので、その変化は肌で感じている。今まで商店街や婦人会が土日を返上して湯茶の接待をしたり、ゆるキャラを作って盛り上げに協力していた。
▼昨晩の「もしツアー」も、スカイツリーだったが大きな店が中心で、中年期や老人が頑張って経営している零細な店は全く出て来なかった。お花見の頃に地元の喫茶店に入ったら、マスターはこの日が来ると予言していたが、まさにその通りになってしまった。写真は昨日ご紹介した工事現場の看板。遊歩道路の建設費用が1m100万円と書いてある。
Duke(Mobile)

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May 26, 2012

官僚も報道機関も誰のために役に立つのかが重要。

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(雅照明のクローズアップ)
▼スカイツリーの本体と関連商業施設は完成した。しかしその近くの河川である、北十間軒川、横十間川の遊歩道の工事は遅々として進まない。わたしが住んでいる近くの北十間の遊歩道も昨年3月末には完成する予定だった。ところがあの東日本大震災のために資材が手に入らなくなって工事はストップした。はっきり覚えていないが4ヶ月ほど遅れて部分的に完成した。が、遊歩道は再び途中で閉鎖されてその先の工事に入った。この工期も当初3月末と書かれていたが、いつの間にか数字の上に「5」というシールが貼られていた。しかし工事の進捗状況を見ている限り、突貫工事をしてもあと5日で完成するような状態ではない。草花の植栽をして完成するには、少なくとも2ヶ月は必要ではないかと思われる。
▼ビル本体は東武が作るから良いようなものの、付帯する河川は自治体の予算を使った仕事になるのだろう。区長は取らぬ狸の皮算用で数十億の税収があると言っているが、その分地元中小企業からの税収は減っていくに違いない。昨日は午後9時過ぎにいつもの橋を渡ったがカメラを構えている人は、たった一人しかいなかった。みんなそれほど飽きっぽいのだろうか?
▼昨日は仕事が昼前後と夕方の2ラウンドあってかなり疲れた。夜の部は欠席しようと思ったくらいだった。どうしても体調が悪ければ、二次会は乾杯だけで帰ってこようかと思って出かけた。いつもの居酒屋に入ると、25日金曜日なのに、客はわたしたち6人だけだった。編集長は朝偶然会った店のオヤジに「今晩は来てくれるのでしょうね」と念を押されたという。客はわたしたちが店を出る直前に2人入って来た。これで「消費税導入」などと言ったら首相のお膝元でも、ご本人が再選できるかどうか分からない。
▼NHKの経営委員会の数土委員長が、東京電力の社外取締役を兼務することについて、先日来、もめにもめていた。結局最終的に数土氏が、NHKの経営委員長を辞任することになった。この詳報は昨日の朝日にでていて、評論家の吉岡忍氏などは、認識が甘いと批判していた。ところで元NHKに勤務しており、現在は某大学教授のN氏が書いているブログがある。N氏はもの凄い読者家で彼に刺戟されてわたしは本を選んでいる。N氏が昨日のブログで「器量の小さい幹部たちは、朝日はNHKを根本的に嫌っている不埒な奴らで信用できない。信頼できるのは、産経と読売だ」などといった書いている。
▼昨日のブログで都庁の官僚の事を書いた。官僚たちは国民や都民に奉仕するという、大事な心がけを忘れて、出世と保身のために汲汲としているように見えてならない。同様に上記の読売や産経が好きというNHKの人たちも、報道機関の社会的役割を忘れてしまっているのではないだろうか。仕事の事で1週間ほど悩んでいたが、午後10時にメールが来て一応うまく解決した。

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May 25, 2012

◇FNS「遠き故郷ー南相馬から神戸へ」を見る。

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(24日夜、源森橋からのスカイツリー)
▼日本の平和ボケのTVを見ていると腹が立つ。日曜日から数日のTVと新聞は世田谷のサザエさんのブロンズ像の波平の髪の毛が引き抜かれた、と大騒ぎしていた。これがなぜ新聞やTVのトップニュースに来るのか?と首を傾げながら見ていた。そして昨日はオリンピックの開催国の第1次選考を行い、東京都など3都市を立候補都市に承認したと、大騒ぎしている。オリンピックの開催地なんて、今年のイギリスを見れば分かるが、エリザベス女王の即位60周年記念式典にあわせアングロサクソン中心に考えられているから、日本の思い通りになぞならない。
▼日本よりも、まだ開催されていない、スペインやトルコで開催してもらったらいい。日本のTVを見ていると石原の取り巻きが大喜びで大笑いで手を叩いている。顔ぶれを見るといつも、舎人ライナーの初走行でもでてきた都知事のお先棒担の都庁官僚だったり、森元首相だ。そして体操競技の着地訓練をしている小中学生の練習風景。東京を中心とする関東地方は4~5年という近い将来東海トラフで大地震が起きると予想されているのだから、その対策に大金を注ぎ込むべきなのだ。都知事は先が短いから地震で東京がどうなろうと関係ないかも知れない。それに知事室に出勤するのは週に2、3日で、後は個人事務所でリラックスしているという。
◇「遠き故郷ー南相馬から神戸へ、ある家族の1年」というドキュメンタリーが23日深夜放送された。この番組は今年のドキュメンタリー大賞を受賞した。福島県南相馬市に住んでいた鈴木さん一家は福島第一原発の爆発で、「緊急避難地域」に指定された。それで子どもさんと奥さんだけは、放射線被曝をなるべく少なくするため、遠くの親戚を頼って神戸の山中に避難した。幸い神戸の人たちは親切で新しい生活を続けることができた。
▼しかし夫の規仁(のりひと)さんは南相馬市役所の土木課の職員で、仕事を離れる訳にはいかないので、一人放射線量の多い実家に住む。そして仕事とは、壊れた道路の補修や4万人もいなくなった町の除洗作業である。街路樹の枝や葉を落とし、道路や側溝の汚染されている場所を放射能測定器で事前・事後で計測する。値を計ると心持ち下がっている。問題なのは個人の家屋の除洗で、どこまで自治体の負担で除洗するかが問題で、「何故もっと早くやらない」と苦情が口をついて出てくるので、一軒一軒お願いを繰り返す。市民は子どもたちのいない町は淋しいので、一刻も早く戻れるようにと町民総出で除洗を繰り返す。
▼森さんが神戸に行って家族に会えるのは年に1、2度だけらしい。いつもは母親と一緒だが父親にしがみついて甘える娘の綾乃ちゃん。夫婦は「まさかこんなに長い避難生活になるとは思っていなかった」としみじみ語る。七夕の日、南相馬市役所に娘さんから願いと気持ちの込められた七夕飾りが届けられる。とにかく311の前の家族が一緒に暮らせる日に戻りたい。それだけがこの森さんの家族の切なる願いだ。関西テレビが制作した第21回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品。オリンピックや波平の髪の毛の盗難騒ぎのばからしく感じる。
▼ブログの動作の悪い原因がわかり、サイドツールを全部外しました。皆様にご不便をおかけしました。お詫びします。

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May 24, 2012

◇「レンタネコ」を見る。ソラマチを歩く。

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(ソラマチの入り口付近23日夜7時)
▼夜スカイツリーに出かけてみた。近所の橋の上は昨日の雨天から一転して、老カメラマンが群がっていた。スカイツリーをフルサイズでフレームに入れるにはこの橋しかない。昨年12月23日のテストライトアップにもNHKのビデオカメラが来ていたし、昨晩の雨の中待機していた。しかしツリーからは遠いので来る人は少ない。ソラマチにも入って見たが思ったほど人は少なく感じた。点灯は午後7時からだったが、スカイブルーは少々迫力に欠ける。もう一つ言うと、灯りはあくまでも隅田川に映えるという前提で点灯している。だから東側から見ると、白っぽくて余計迫力がない。ソラマチの4階にでると搭乗するエスカレーターの真下になる。しかしこの時間に並んでいる人はひとりもいなくて、従業員のかけ声だけが、響く。
▼さてソラマチだが、あちこちで「最後尾」というプラカードを持っている店員さんがいるが昨晩は並んでいる人はいなかった。店舗は約300で、箸屋さんから塩屋さんまで多種多彩である。やはり人気があるのは、お土産の食糧品を売っている店だ。下から上の店まで一巡して、1週間前にも来た江戸通りにある業平の商店街を歩く。ツリーのオープンを目当てにして出来た店には余り客は入っていない。1週間前に入った和食の店は夜には飲み屋になっていたが、客は数えるほどだ。ツリーを盛り上げるために頑張って来た地元商店街は、予想通りソラマチが開店したら閑古鳥がないていた。開いている店が少ないので暗くて人通りが少ない。22日夕方の放送で地元の声として「人が増えると防犯や治安が不安だ」という声を意識的に流していた。
▼しかし考えて見れば、来る人が増えれば、ゴミが落ちるのも、犯罪が増えるのも仕方ないことだ。それをツリーの責任にして貰っても困るのではないか。とくにツリーが出来てから業平と押上地区では防犯カメラが、新宿歌舞伎町よりも多く設置されたという。渋谷駅の刃物を使った容疑者が意外と早く逮捕された。それは一説によると駅の自動改札機のカメラに写った人物と、Suicaで移動コースと時間が特定されたので、容疑者をすぐに3人にまで絞ることが出来たという。これは考えて見ればかなり怖いことだ。トップページの写真を入れ替えました
◇「レンタネコ」(承前)老婆(草村)はしばらくしてすぐ亡くなる。息子からサヨコ(市川)に電話があって「すぐネコを引き取ってくれ」という連絡がある。行くと「ネコが壁紙に爪を立てたから値段が叩かれる」とグチをいう。次に来た客は単身赴任の男(この映画のレギュラー光村研)だ。関西から赴任して来ていたが、その間に一人娘が大きくなり、抱っこして可愛がることも出来なくなったのでネコを借りたいという。いつもの審査と面接で無事に貸し出す。サヨコの懐具合を心配する彼に、「実は多摩川で占いをしていて人気がある」のだという。うーむ素晴らしいサイドビジネスだ。
▼サヨコが夜中に見る不思議な夢がある。それは「ニッポン・レンタ・ネコ」という会社の受付にいる自分だ。大きな会社にはレンタネコにABCと3つのランクがある。毛並みの良い輸入ネコがAで野良猫はCランクになる。自分は「C」と言ったところでいきなり眼が覚める。眼が覚めてホントの「レンタネコ」の会社の前に行くと「一等ハワイ旅行」のポスターがある。店員さんと仲良くなってクジを当てようとするが、一等に当たったのは店員さんだった。
▼気落ちして庭で流しソーメンをひとり楽しんでいると、「独身女は可愛そう」などと、いつも嫌みを言う隣家の叔母さん(小林克也)。そんなある日高校の同級生と偶然出会い、彼が家をフラッと訪ねてくる。高校生のとき保健室でいつも具合が悪いとサボっていたのはサヨコと彼だった。そのときいつも「ガリガリ君」を買って来てくれて一緒に食べた。そして今「暑いからビール飲もうよ」と彼は言う。サヨコの家にはアルコールがないと知ると彼はすぐ瓶ビールを買って来て、ぐいっと飲み干す。そのときサヨコは「暑い日はビールに限る」と実感する。
▼時間に縛られずネコと遊ぶ「ネコ」的な生活の中にこそ、人間本来の自由を取り戻すヒントが隠されているのかも知れない。

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May 23, 2012

電力会社は一般家庭の負担で成り立っている。

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(22日夜のスカイツリーライトアップ)
▼夜にはスカイツリーのライトアップがあったので、雨対策をしたてでかける。川に映える情景を撮りたかったので水辺まで降りると、水たまりが多く、雨靴も役に立たなかった。こんな日だから夜の川には何艘ものカヤックが浮かんでいた。画像はトップページをご覧頂きたい。
▼朝刊を見ると「経済産業省が全国10電力会社の電力販売による収益を調べたところ、家庭向け電力が販売量の約4割しかないのに、利益の約7割を占めていることがわかった」という記事が載っていた。これは「愛川欽也パックイン・ニュース」でも田中優氏が指摘していることだ。つまり東電を初めとする電力会社は「総括原価方式」という方法で、まず企業の利益を決める。それを確保して料金をとりやすい家庭からまずとる。そして現実に使っている企業は後回しになっている、と指摘する。自分の利益というのは普通の会社では、1年間仕事・仕事をして決算の結果だすもので、この電力会社の方法は間違っている。
▼さらに今の日本の電力会社は地域独占企業なので、広告を出さなくても売れる。広告など必要ないのに、広告費をマスメディアにばらまいて自分の都合の良い世論作りをしようとしている。
▼先日の「すみだ水族館」を見てフト感じたことがある。それは水族館の魚を生存させる技術だ。番組を見ているだけでも白線病を防ぐために水槽に大量の薬品をぶち込む。さらに鱗が傷つくとそれが死ぬ原因になるとしてまた別の薬品を大量に入れていた。という事は「いけす」のある魚屋さんは、「新鮮な魚」を食べさせるのがウリだ。しかしその裏では大量の薬品を投与している。「いけすの魚は新鮮で旨い」などと思っていると、薬漬けになってしまうので、注意した方が良い。
◇「レンタネコ」日曜日のブログを書くのが遅くなったのは、京橋テアトルシネマで朝9時45分から上映される、この映画を見るためだった。ある程度の年齢になるとペットを飼うのを躊躇する。自分が先に死ぬか、ペットが先か?自分が先の場合ペットは保健所のガス室に送られるから、もう買うのは止めようと思う。この映画の最初の方に出てくる女性(草村礼子、わたしは彼女のサイン入り色紙を持っている)は多摩川の河川敷でリヤカーに10匹ほどの仔猫を乗せて「レンター、ネコ、ネコ」とセールスをしている主人公(市川実日子)に「貸して下さい」と声を掛けてくる。草村は息子と離れて一人マンションに暮らしている。しかし淋しいので、「自分が死んだら返す」という条件で借りる。しかし借りるには飼い主の住宅環境審査があり、しかも誓約書にサインをしなければならない。
▼審査はOKになり「お代は?」と聞くと市川は指一本を出す。「1万円?」「いいえ」「では10万円?」「まさか千円です」「それであなたは生活できるの?」「いや実は株取引をして儲けているんです」という。こんな人の心を豊かにさせる仕事があったら良いナー、と思わせる出だしだ。(明日に続く)
▼昨晩のスカイツリーのライトアップはトップページにあります。撮影時は露出をマイナス2で補正しました。今晩は天気が良さそうなのでもっと近くからトライしてみますので、ご期待下さい。
▼昨日はキーボードのゴミをとるために裏返してトントンとやっていたらPCの画面が90度曲がってしまって慌てた。別のPCを使ってネットで調べたらコントロールとシフトキー、それに「↑」(矢印キー)を同時に押せば戻る事が分かった。

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May 22, 2012

◇インド映画「ロボット」を見る。

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(21日ソラマチで買った「スカイツリー」清酒)
▼髪を切りにいった帰りにスカイツリーの前に出た。すると中学生が付近の清掃をしたり、ティッシュペーパーを配っていた。後で分かったのだが、中学校はパレードでお休みになり、その後清掃などをやらされていたらしい。一企業のイベントのために中学生を動員するなどバカげている。今朝は早朝からヘリコプターが舞っているが、NHKのニュースによれば、タワーには抽選で外れたが、ソラマチに行くために夕べから一番乗りを目指して並んでいるという人がいるという。我が家では昨日の内覧会の招待券があって行ってきた人が写真のお土産を買って来てくれた。
▼今朝の朝日にはスカイツリーの全容が明らかになっている。それによればツリーの製作に携わった企業の一覧が出ている。わたしはこの名前をどこかで見た事があると思った。そうあの役立たずで沈没させられた「戦艦大和」を作った会社とかなりにている。
▼「愛川欽也パックイン・ニュース」では自民党の憲法改正試案について1時間も配分されて討論していた。一番重要なのは「司法」の部分でここに「軍事裁判所」をつくることが明記されている。一般の新聞もこのことを一行も書いていないが、記者が理解できないのだろう。戦前の日本で515事件が起きたとき、軍隊が不法に決起して殺人をしているのに身内に甘い軍事裁判所は「殺人罪」すら適用できず、最終的に5年で出獄している。その甘さが後日226事件というクーデータを起こす原因になっている。これは自民党の「9条」をそのままにしておくという姿勢とも矛盾する。東電の事も話題になったが、それは後日に。
◇「ロボット」(承前)テストとはトライアルの場面で、指導教官はロボットのチッティにナイフを持たせる。教官は「博士を倒せ」と命令すると、ナイフを突き刺す寸前で安全装置が働いてストップする。しかし博士の皮膚を傷つけてことで、「不良品」のレッテルを貼って失格させる。指導教官の狙いはロボットの頭脳部分を盗み取ることだった。博士の二人の助手を騙してロボットの心臓部の構造を聞き出す。そこに自分が作った「悪のメモリー」を差し込めば自分の思い通りになる。
▼ロボットに感情を移入することに成功したが、ロボットはバシー博士の婚約者サナに恋をしてしまう。ロボットはサナに自分の気持ちを伝えるが、「人間と機械は愛し合えない」とフラれてしまう。どうしてもそのことを理解できないチッティ、指導教官から「悪のメモリー」を入れられた事から、怒り狂ってサナとバシー博士の婚約式に乗り込む。そしてサナの父親を殺害してしまう。
▼「悪のメモリー」がチッティに入った事を知らないバシー博士は、再び軍にロボットを納入すべく、トライアルに挑むが「手榴弾を投げる」画面で暴走して軍人の失笑を買う。狂ったように暴走するチッティはバシー博士の結婚式場に乗り込んで、サナを奪って車で逃走を繰り返す。そしてチッティは彼を追う警察や軍隊に、自分を様々な形に変えて攻撃を繰り返す。そしてチッティは奪ったサナに自分の子どもを産んでくれと迫る。人類の役にたつ筈のロボットは「ロボット平和三原則」も忘れ逆襲を繰り返す。

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May 21, 2012

「すみだ水族館」のペンギンはアルゼンチン生まれ。

Kinkanshoku
(花林糖の空き袋を使って撮った。欠けている様子が大体お分かりになると思う。)
▼日本時間21日の金環日食はご覧になっただろうか?思い出して見ると、最初に小学校の頃の教科書に「礼文島の金環食」というのを見た記憶がある。これは昭和23年の事だった。その後は下敷きや磨りガラスを使って見ていた。夕べの天気予報では、関東地方は曇という予報だったので、観測グラスは何も用意しなかった。ところが今朝起きるとピーカン。サングラスを重ねたりしたがどうも上手く行かない。わたしが考えた挙げ句試した、昨夕方買った「花林糖」の袋だった。花林糖を別の容器に移して袋を切る。容器の内側はアルミでコーティングしてある。これは成功だった。
▼昨晩12ch系ですみだ水族館の3時間の特集番組があって、つい見てしまった。3時間もあれば200ページの本を一冊読むことができるが、メルマガの原稿を仕上げて送信したばかりなので疲れ切っているので、本は見たくなかった。すこみだ水族館とは東京スカイツリーに隣接する商業施設「ソラマチ」の中にできた水族館だ。その目玉の一つがペンギンが泳ぐプールだ。フンボルトペンギンを探すのだが、世界は水族館の建設ラッシュだ。とくにお隣の韓国ではこれから7つも水族館の建設が予定されているという。展示される魚などの収集を担当しているのは、O不動産だ。担当者はアルゼンチンに3度も足を運んでいた。行くコースは日本からまずドーハまで行き、そこからアルゼンチンに向かう。それでも30時間はかかる。そこで20羽のペンギンを手に入れる。明日のオープンまでに最終的に47羽くらい集まったという。ドーハ経由だとアメリカ経由と違って、STAで指紋を採られたり、全身スキャンをされることがない。
◇「ロボット」もう12年前になるが「ムトゥ、踊るマハラジャ」というとても面白い映画があった。わたしは当時渋谷のシネマライズに見に行った。今回の「ロボット」はあの映画に主演したラジニカーントだ。今回の作品はインドで公開されたの2時間40分くらいの長さがあったらしいが、日本公開版は30分ほど短縮されている。
▼主人公はロボットの開発をする研究者だ。来る日も来る日も研究所に籠もって助手と3人で新型ロボットの開発に余年がない。ところがそれに腹を立てているのが、お金持ちの家に生まれた婚約者だ。研究所に面会に行っても、研究の邪魔だと追い払われてしまう。ロボットは博士とうり二つの形をしているが、最終段階で人間と同じ感情を移入できないかという部分で悩んでいる。皮膚は人間そっくりにしたが、ある時屋外で実験していると、ロボットに落雷があり、その瞬間にロボットに感情が移入される。
▼博士はこれを大量に作って軍隊に売り込もうと考える。この辺がインドが現実に軍事国家として急成長しているところとオーバーラップする。軍の幹部が揃ったトライアルテストの場面には博士の指導教授も立ち会っている。教授は博士の研究が自分を出し抜いたことに不満を持っており、ロボットにかなり危険なテストをさせる。(続く)

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May 20, 2012

「アドまっちっく天国」で紹介された「押上」という町

▼シネマ紹介の原稿を書かなければならない週の日曜日は、かなり苦しむ。この2週間で見た映画でオススメの作品はあるだろうかと。今週も原稿に書けそうな4本は見ている。だが土曜日の夜に、もう一度これで良いか考え直す。ハリウッドは反ナチズムの映画はこれからも目白押しだ。はっきり言って、わたしはああいう極限状況の映画は苦手である。だったらイラクを空爆すると公言している反イスラエル映画はなぜこうも少ないのだろう。
▼同様に先の戦争でアジアの人たちを殺戮してきたという事を告発する、日本映画は余りにも少なすぎる。近年日本で作られたそのような映画は、残念ながら全くない。それどころか侵略者だったという事は隠蔽され、軍人を讃えたり、民衆があくまでも戦争の「犠牲者だった」ことを強調する作品づくりに明け暮れる。
▼昨晩の「アドマチック天国」は墨田区押上周辺だった。ご覧になった方も多いと思うが、明後日東京スカイツリーがオープンするので、その景気づけで作られた「特集」だと思われる。あの中で「キラキラ通り」商店街はわたしの家から徒歩で15分ほどで行ける距離にある。番組の中でこの商店街の小さな店が再三紹介されていたが、あとはまったくの個人商店や零細企業。ツリーの見学客は増えても地元の商店街にお金は落ちないだろうと思われる。
▼現実にツリーの真下の押上・業平(通称オシナリ)の商店街はツリーに隣接する「ソラマチ」(ツリーに隣接する巨大なショッピングモール)がオープンしたら閑古鳥がないて潰れるだろうと予測されている。今まで地元商店街は、盛り上げるキャラクターを作ってツリー建設を盛り上げて来たがこれまで…。その一例が墨田区のプラネタリウムがあるが、ソラマチの中に巨大なプラネタリウムがオープンするので、区の施設は閉鎖になることが予想される。
▼ただそば屋のおかみさんが、昔銀座でナンバーワンホステス、という事は初耳だった。今度ぜひ蕎麦を食べに行かなければと思った。昨日の「アドマチック」で紹介されたコースを歩いて見たいという方は、トータルで4km自力歩行が可能であればご案内します。なお道は狭いので車を止めるスペースはありません。
東電がフリーのジャーナリスト(ネット記者等)にも福島第一原発の施設公開をすることになった。しかし応募するには過去の実績が必要で、しかも抽選で2名という枠しかなかった。さらにフリー記者の携帯は取り上げ、カメラも持って行けない。一般メディアの記者は両方とも持ち込みは自由だ。という事は一般記者は物わかりが良く、東電の言いなりになる。ネット記者は云うことを聞かない、ということなのだろう。1週間ほど前に、新たに家に帰ることを許された酪農家に東電のチェックが入る事になった。それは酪農家が自分の牧場の写真でネットに掲載する場合、事前に東電の許可が必要という条項が入ったというのだ。自分の牧場の敷地内の事をネットにアップするのに、なぜ東電の許可が必要なのか?これでは事前検閲と同じだと抗議の声が上がっている。

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May 19, 2012

同じ航跡でも北はミサイル、日本は衛星という不思議

Mizutamari
(水たまりのスカイツリー)
▼日本という国はとても不思議な国だと思う。昨日未明に種子島の発射台から、「商業衛星」が打ち上げられた。その報道というのは韓国から依頼された人工衛星を軌道に乗せることに成功したという。だがよく考えて見るとNHKなど日本のメディアが一貫して主張する「北朝鮮が一貫して主張する人工衛星とする事実上のミサイル」と、打ち上げに使った日本のH2ロケット衛星と外観上の違いはまったくない。かねて書いてきたように、ミサイルは放物線でほぼ水平に飛ぶ。しかし衛星を打ち上げるロケットは航跡を見れば分かるが、先ず垂直に飛び、高さが保持されてから水平飛行にうつる。
▼わたしは「北」は好きな国ではない。しかし同じ事をしているのに、「北」がミサイルで、日本のそれはミサイルではないという理由は成り立たない。要するにこれはアメリカが仕切っている「同じグループ」に入って入れば「善」であって、仲間はずれは「悪」と言われるようだ。これはかなり手前勝手な論理である。
▼ついでに言うと英国で開催さえるオリンピックに関連して2人の芸能人がマラソンとボクシングで出場権のトライして成功しなかった。1人はカンボジア国籍を得たと称する「猫」さんで、もう一人は女子ボクシングの南海キャンデーズの「しずちゃん」だ。NHKは「猫さん、猫さん」呼ばわりして持ち上げていた。彼がカンボジア国籍を得た背景には巨大なカネが動いていると云われている。芸能プロダクションにとって、タレントが売れればその程度ははした金なのだろう。「しずちゃん」に関しては映画「フラガール」に出演した以外は殆ど知らない。残念なことに出場枠には入らなかったが、「猫」よりは共感が持てる。
▼FOXテレビで放映されている「NCIS」という番組がある。「CSI」とは、日本で云えば科学捜査班のようなもので、ローレンス・フィシュバーンのチーフを演じる本家「CSI」を皮切りにホレイショーが出演する「マイアミ」と、マックが出演する「ニューヨーク」シリーズなどがある。それで「NCIS」の「N」とはネイビーで海軍科学捜査班という、ワシントンに本部がある海軍に関連する犯罪を捜査する架空の組織だ。リーダーのギブスは常にスタバのコーヒーを飲んでいる。分析官の一人アビ-はバケツのように大きいカフパウ(Caf-Pow)という炭酸入りカフェイン飲料を飲んでいたが、これもスタバによって商品化されている。
▼メーカーとタイアップしているドラマは色々あるようだが、スタバの成分が危険であるという情報が最近ネットで問題にされている。スタバファンの方はどうぞお気をつけ下さい。

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May 18, 2012

今ある物を再利用するのが「エコ」で「クールビズ」

▼隣のお宅から依頼されたPCトラブルとは「大学指定のウィルス対策ソフトのインストールがうまくいかない」という内容だった。娘さんの大学からの帰宅を待って午後8時頃から3回およびがかかった。ソフトはすでにインストールを完了していたが、再起動が必要だった。娘さんにお聞きすると「大学のPCの使い方に関する授業は6月から」だという。大学はPCだけ入学時に売りつけて2ヶ月も放っておくのだ。その後「PCが途中で止まる」と2度訪問した。3度目の時は「PCは買って間もないので、メーカーに聞いた方が良いと思う」と帰ってきた。
▼このところ夕方に両国駅を通過することが多い。昔だと大相撲が終わる時刻は、見物客がお土産を持って乗り降りする混雑した。ところが最近はそういう姿にお目にかからない。初日でも「満員大入り」にならなかったと報道されていた。みんな大相撲の星のやり取りなどの実態を知っている。しかも理事長人事でまた元の人物が再登場した。NHKは放送に関する利権が絡んでいるから、一生懸命「取り組み紹介」をしているが、「疑惑」を払拭するにはかなり時間がかかると思う。
▼夜中にかなり強力な稲光がした。きょうは屋外授業なので晴れて欲しい。しかし天気予報では降雨の確率が50%となっている。日程は3月末に決まっているので、いまさら動かしたりする事はできない。せめて午後1時から3時までに間だけでも晴れてくれる事を祈るばかりだ。
▼もう一つ来週の「金環食」に関連する話題で「日蝕の観測メガネ」が話題になっている。やれ不良品だとか、直接太陽を見てはいけないとか…。土曜日の久米宏の番組でも言っていたが、わたしたちが幼少の頃は下敷きや、ガラスをロウソクや油煙で人工的に曇らせて観察していたが、「失明」になった人などはいなかった。それとも現代の子どもは眼がいきなり弱体化してしまったのだろうか?何か観察メガネメーカーの販売戦略にに踊らされている気分がする。
▼同様なことは「クールビズ」でも感じる。暑ければ公務員や銀行は建物のエアコンを一切止めて、Tシャツ、短パンで仕事を行えば良い。民間人は役所や銀行が背広にネクタイ着用しているのに、こちらが一方的にラフな格好で取引や営業には行く事ができない。今ある物を再利用するのが「エコ」というのだ。新たに買い直すのは「エコ」などとは言わない。これも衣料メーカーの思惑が絡んでいる。
▼昨日ご紹介した「赤字で多額の欠損金を出した場合、法人税の支払いが猶予されるのは大企業の場合7年で、中小企業の場合3年が限度」と教えて下さった方がいた。この一つを見ても、零細企業はいかに差別されているかお分かりになろう。

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May 17, 2012

メガバンクが納税再開?

▼昨日からセパ交流戦が始まった。我が家のファンは神宮球場まで応援にでかけたが、高校野球なみの試合結果で憤慨して帰宅した。有力なピッチャーが2人他球団に移籍したが、原因はどうやら残った打者の貧打にあるようだ。
▼今朝6時半に玄関ドアのチャイムが鳴った。また行方不明の猫の捜索ならば、断ろうと対応する。隣の家の御主人で、娘さんが今年から大学に通い始めた。学校推奨のセキュリティソフトをインストールしたが、途中で止まってしまうという。わたしも朝から頭脳は回転していなので、夕方帰宅してから訪問することで了解してもらった。
▼昨晩は午後10半頃に、友人がブログでご紹介した「東京物語」の感想を送って下さった。その中で美容師を演じている杉村春子の演技が良かったとおっしゃっていた。この映画はとかく原節子の演技が評価されている。友人はこの映画で「杉村春子のすごさを知った」と書いている。両親が上京したときの全てから。熱海旅行まですべてを取り仕切らなければ気が済まない。さらに母が危篤でという、ときに喪服を持って行くかどうかを兄に聞く長女役を見事に演じている。
▼さからふる里に残った次女の香川京子は、葬儀が終わるとさっさと東京に帰っていく割り切った考え方の兄姉を許せなかったのだろう。そしてそのことを一日遅れて帰京する兄嫁の原節子に訴える。
▼隣の区に住む友人が昨日のブログで、「新聞配達の人はみんな中国人だ」と書いていた。実際わたしが住んでいる区も同じで契約更新や、集金に来る時の接客態度も礼儀正しい。一度書いたが、わたしが「新聞を他の東京新聞にしようか」と話したところ「他社は折り込み広告が少ないですよ」と言う。記事もその内容が正確かどうか問題だが、確かに新聞というのは記事だけあれば良いというものでもない。わたしが頻繁に見るのはデータ書き込み用の空DVDメディアだ。これが50枚セットの価格は時として、家電量販店よりも家具店の方が、30%も安い場合がある。
▼今朝の朝日は「消費税増税に反対する」立場の人が「ちょっと待った消費増税」という」特集を掲載している。3人の論者が登場しているが、一番分かりやすいのは「週刊金曜日」編集委員でもある雨宮処凜さんで「豊かな層からカネ回せ」という論理だ。昨日の朝日のトップ記事を見ていて驚いたが、「大手銀行納税再開へ」という見出しが躍っていた。それによれば、「不良債権処理で積み上がった巨額の損を解消するため、一部の大手行を除いて、ここ10年以上、利益が出ても納税しない状態が続いていた」とうのだ。それで今年から来年にかけて納税を再開する、というのだ。庶民からは否応なく税金をとるのに、企業みはこの優待ぶり。これが「企業優先の差別」でなくして何なのだ。
▼最近ニフティのブログが開くのに、かなり時間がかかっています。これはご覧になっているあなたのPCのせいではなく、ニフティのサーバーが原因と考えられます。

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May 16, 2012

NHKBSで「東京物語」を見る。

▼親戚の引っ越しがあって手伝いに行った。といってもわたしには最早重いものを持ち上げる体力はないので、「アリさんマーク」の会社の人の作業を見ているだけ。わたしより一回り年上の夫妻で、横浜から東京までの移動だ。荷物はもっと少ないかと思っていたら、大型トラック4台ほどあった。断捨離することもなく荷造りをしたと見えて、家具や道具はまたたくまに公団住宅の2DKを占領してしまった。
▼とにかく鍋釜だけ出して、寝るためのスペースだけ確保して撤退した。何度か紹介しているが女優の高峰秀子が後年書いたエッセーがある。高峰はそこで「家具も食器も2組あれば十分。最後は世界文学全集を背負って船から海に飛び込む」と書いている。人間はやがては歩けなくなり、車の運転もできなくなるのだから、70代になる前に持ち物や、家は思い切って処分した方が良い。歩いて10分の範囲ですべての生活が完結できるように…。自分の日常生活のために何時間も車や電車、バスにのるのはいちばん無駄だ。
◇「東京物語」小津安二郎の1953年の作品で、日曜日にNHKBSプレミアムで放送された。元は35mmのフィルムで撮られたが消失しててしまい、残っていた16ミリフィルムからデュープしたので画質がとても悪かった。それをNHKらの技術でデジタルリマスター化したのが、この日放映された作品である。笠智衆と東山千栄子夫妻が尾道から東京で開業医をしている長男(山村聰)と長女(杉村春子)のところに久しぶりに遊びに来る。
▼その最初の方の東山のセリフに「一晩で東京まで来ることが出来るなんて、長生きはするものだ」というのがある。ドラマの場面で計算してみるとおよそ17時間ほどかかっている。今ならば新幹線で4時間くらいではなかろうか?東京はもっと賑やかなところかと思って来たが、南千住あたりのお化け煙突があるところだ。もっと居心地の良い所かと思って来たが、子どもたちは仕事と子育てで忙しく、彼らにつきあってはくれない。ただ次男のOLをしている嫁(夫は戦死)しているが、夫妻に優しく東京見物に連れて行ってくれたりする。長男と長女は自分たちが忙しいのでカネ(3000円)を渡してを、熱海に旅行してくるようにと言われて出かける。温泉は確かに良かったが、旅館は若者向きで深夜までマージャンでうるさく、唄ったり踊ったりするのでうるさくてとても眠れない。一晩で東京に帰ると長女は「もっとゆっくりしてくればよいのに」と、迷惑顔だ。
▼結局血の繋がっていない嫁が一番親切で、笠はもう一晩旧友にあって酔いつぶれて深夜警察に補導されて長女の家にたどり着く。尾道が帰った直後、東山は危篤になり、子どもたちは三々五々実家に帰るということで、家族のあり方を考えさせられる。このテーマは山田洋次の「続・男はつらいよ」でミヤコ蝶々が出る作品、伊丹十三の「お葬式」などに引き継がれている。

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May 15, 2012

「世論調査」という「世論操作」に騙されるな。

▼政府と東京電力は11日、東電の社外取締役にJFEホールディングス元社長でNHK経営委員長の数土文夫氏を充てる方針を固めた。数土氏がNHKの委員長職にとどまったまま、東電取締役に就く方向で最終調整している。」という報道が流れている。その裏づけとして今朝午前5時のNHKニュースでは、東電の勝俣恒久会長が福島原発の事故が起きたとき、菅首相が現地に来たのは権限を逸脱していると報じていた。それよりも勝俣お前はあのときジャーナリスト接待で中国にマスメディアの幹部を連れて行っていた事を忘れたのか?それどころか社長は妻と秘書を連れて京都旅行をしていた。
▼出世しようとする連中は手のひらを返したように委員長の顔色を伺った報道をする。これが「中立・公正」の実態なのだ。こういうのを聞いていると情けなくなる。12日の「愛川欽也パックイン・ニュース」でも東電には直接被害、農産物や観光の風評被害をっふくめると今後50兆円の税金を投入しなければならないと見積もられていると言っていた。それなのに東電の社員の給料には手がつけられていない。日本の一般的な給与所得が200万円から250万円だ。ところが東電社員は500万円から800万円と倍以上の高所得である。彼らも「ローンがある」とか言うが、現実に被災して全国各地に避難して食えない人が大勢いるのにこれで良い筈がない。
▼番組の中で愛川はかつてNHKで堺屋太一(通産官僚で今は橋下のブレーン)の「峠の群像」という大河ドラマに出演したことがある。わたしは堺屋は嫌いなので一冊も読んだ事はない。それがドラマになったとき、「赤穂浪士がそんな悪者ではない」という視聴者の声が全国から殺到してストーリーを変えざるを得なかったという。翻ってみると吉良だって地元では名君として名高い。そのような赤穂が善で吉良が悪という構図は「仮名手本忠臣蔵」という歌舞伎の原作が与えた影響が大きかったのではないかと、わたしは思う。
▼同じような事がNHKにいて「週刊こどもニュース」の池上彰ファンは多いようだ。もう彼の発言がそのままご自分の考え方として乗り移ってしまっている。わたしは池上の本は数冊書店で立ち読みした事があるが、この程度かと思って買わなかったし、時間の無駄だから「そうだったのか」シリーズのテレビは一切見た事がない。
▼モーツアルトの生涯を描いた「アマデウス」(1984年のアカデミー賞で8部門獲得)の映画が約20年後にテレビで放送された。その直後に70歳後半のお年よりが朝日の読者の投稿によるテレビ批評欄に「あんなのは本当のモーツアルトではない」と投稿していた。ウームこの方は岩波文庫の「モーツアルトの手紙」を一度でもお読みになれば、かなり本当に近いことが分かる筈だ。しかしそのお年よりのモーツアルトに対する先入観があって、受け入れられなかったのだろう。いずれにしても自分を客観化する訓練をしておかないと、片一方からのささやきが、あたかも自分の考えのように固定観念化されるのが一番怖い。その最たるものが「世論調査」という「世論誘導」である。
▼NHKが最も得意とするRDD方式(乱数番号法、Random Digit Dialing)が多く採用されている。コンピュータで乱数計算を基に電話番号を発生させて電話をかけ、応答した相手に質問を行う方式で、従来の固定電話を対象として行なわれる。しかし今の多くの若者は携帯だけで固定電話など持っていないから対象から外される。日中家にいてそのアンケートに対応できるのはお年よりだけというのが実態だ。騙されてはいけないよ。

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May 14, 2012

NHKBSで「懺悔」を見る。

▼録画した映画はたくさん見ているのだが、文章にする時間がない。見るだけで時間をとられる。書くにはそれと同じくらいの時間がかかる。本当は本を読みたいので、そちらを優先するとますます書くための時間はなくなる。昨日の夕方もN県のMacを使って毎日読んでくださっている方が100回くらい同じページを行き戻り読んでくださってアクセス数が急増した。昨日は手抜きのブログだったが、何にご興味をお持ちなのだったかは不明だ。
◇「懺悔」(NHKBSプレミアム木曜日深夜放送)これは一度岩波ホールで上映したときに見ているが、検索しても過去データから出て来ない。ある女性の元に市長が死んだという知らせが入る。生前は偉人として慕われた市長(アフタンディル・マハラゼ)なのだが、みんな集まって葬儀をして市長の遺体を埋葬する。実はみんな一様に「厄介者がようやく死んだか」とホッとしている。しかし墓は掘り起こされ、市長の遺体が家族が住む庭に立てかけられている。
▼墓に埋めても埋めても戻されるので、墓を鳥かごの様に密閉して鍵をかけるが翌朝にはまた掘り出されるが、見張りを大勢潜ませておいたため犯人は捕まる。一見浮浪者かと思った犯人は実は女性のケテヴァンだった。そして法廷で「遺体を掘り出したのは認めるが、罪ではない」。また「私が生きている限り、墓で眠らせない。300回でも遺体を掘り起こす」と主張する。
▼それによると市長はむかし、町の由緒ある礼拝堂を取り壊して近代的な建物を建築しようとした。しかし彼女の父親は「教会は町の人の心の拠り所であり、取り壊すことは人間のアイデンティティを失うことになる」と反対意見のべた。ケテヴァンの父はそのため「無政府主義者」の烙印を押され、市長に逮捕されてしまう。そして後日、市長の秘書がこっそりケテヴァンの母のところにやってきて、「あなたも逮捕されるから娘さんと一緒にすぐ逃げろ」と伝えに来て列車のチケットも渡すがもう手遅れだった。
▼ケテヴァンの父親はその後行方不明になってしまう。どうやらシベリヤに送られたようで、そこで伐採された切り株に自分の名前を書いた事が、生きていた証である。身内が連行されて行方不明になった妻や母たちは、木材の積載場にやってきて、切り口に自分の名前が掘ってないか調べる。
▼法廷でケチヴァンから真実の証言を聞いた市長の孫トルニケは、事実を知りパニックにおちいる。1984年に製作され、ソ連崩壊の象徴的作品としてソビエトで大ヒットを記録した。架空の地方都市を舞台に独裁政権下で粛清され、苦難を味わった一家の姿を描く。かつてのスターリン政権下の大粛清を思わせる内容になっている。人間としての当たり前の自由と、政治的な苦難の間にあって人間の尊厳とは何かを描いた作品。「懺悔」とは市長の孫が最後にとった行動をいう。

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May 13, 2012

選択肢がなく◇「キラー・エリート」を見る。

Umeyasiki
(梅屋敷の案内)
▼午前中近くの映画館にでかけた。これは2ヶ月ほど前に「戦火の馬」を見たとき、最初の30秒ほどがカットされて上映された。いやストーリーには影響なかったのだが、上映が終わると映画館で「お詫び」と称して5月末まで有効の無料招待券を全員に配った。わたしは同じ映画を2度も見たくない。だからと言って子ども騙しの映画やアニメは見たくない。そろそろ期限も迫っているので
◇「キラー・エリート」にした。政府や企業家の大物の殺人を請け負う事を仕事としているダニー(ジェイソン・ステイサム)昔3人のメンバーと一緒にメキシコで極秘ミッションに駆り出された。そのとき要人を殺害したももの、車の中に怯えて潜んでいた少年に向かって引き金は引けなかった。ダニーはもう自分もこの仕事は辞めようと足を洗う。
▼引退して1年後、オーストラリアの農場で恋人と静かに暮らしていたダニーの所に、かつての相棒ハンター(デニーロ)の拘束されたポラロイド写真が届く。ハンターは「SAS(英国の特殊空挺部隊)の精鋭を事故に見せかけて殺せ」というオマーンの宗教者から依頼された危険な仕事に失敗した。それで捕まっていたのだ。宗教者は自分の息子を殺したSASのメンバーを殺せ、ハンターの命が惜しければ連絡をしろと言ってくる。ダニーは、ハンターを救うために実現不可能な作戦とするため元メンバー再結集する。
▼だが元SASの隊員スパイク(クライヴ・オーウェン)は網の目のように配置したスパイの情報でダニーらの不穏な動きを察知する。背後にはイギリスの石油利権が絡んでいるとか。「これは真実の物語でモデルがいる」とかが売り物だ。しかし所詮娯楽アクション映画は主人公の都合に良く描かれていて、例え「真実」と言われても、にわかに信じがたくなる。007と同列に見れば腹もたたない。敵役を演じるクライヴ・オーウェンはとても良かった。
▼昨日は午後から某例会があって、夜遅くまで話が盛り上がった。という訳で雑誌が20ページ。本は10ページくらいしか進まなかった。今朝は昨日届いていた校正のチェックが終わる。すると某友人は「ロッテファン」だと書いていらした。我が家では「ソフトバンクファンでない人とは一つ屋根の下に暮らせない」と宣う人がいるので、当然わたしもソフトバンクファンだ。あれこれしていると見知らぬ番号が携帯に着信する。いままでメールでやり取りをしてきたが、月末またこの方(男性)と二人で飲む日程が決まった。彼と会って話すためには宿題になっている昔の映画を探して、自分の意見を言えるようにしておかなければならない。それは『ソルジャー・ブルー』『リトル・ジャイアンツ』『ダンスィズ・ウィズ・ウルブズ』『シービスケット』などである。

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May 12, 2012

今朝のTOKIO散歩は「亀戸天神」界隈だった。

Sekihi
(梅屋敷跡の石碑)
▼仕事から帰ると図書館から、リクエストをしておいた本が届いているというメールが入った。夕食前に駆けつけ早速読み始める。寝る前に半分まで読んだがとても面白い。今朝10ch系の「TOKIO散歩」ロバート・キャンベルとTOKIOの城島が亀戸を散歩していた。もう天神様の藤は殆ど終わっているが、境内の太鼓橋に行く。この太鼓橋は安藤広重も書いていて、それをフランスの画家モネはいたく感動して模写する。それどころか自宅に隣接する庭に太鼓橋を模した池まで作って藤を植えそれを描いている。
▼和装した女性た太鼓帯を着けているが、これは明治時代にこの亀戸天神の太鼓橋が完成しており、深川から芸者さんを呼んで渡り初めをした。そのとき芸者さんが帯を若干膨らませた。それが瞬く間に全国に普及して「太鼓帯」となったのだという。内田吐夢監督の映画「飢餓海峡」にこの亀戸天神は登場する。左幸子演じる薄幸の芸者が太鼓橋を渡るシーンが一瞬出てくる。彼らは境内にある料亭で厚焼き玉子を食べていたが、実際行った人の口から「美味しい」という話は、いまだに聞いたことはない。
▼江戸時代この辺は梅の名所があり、今の藤よりも大規模な梅園があり、その名を「梅屋敷」として知られていた。またお金持ちは別荘に愛妾を囲ったりしていた。ところが明治時代に隅田川が氾濫して塩害で梅林は全滅してしまった。今は「梅園があった」とする石碑が建っているだけだが、歌川広重が梅屋敷の臥龍梅(がりゅうばい)を描いている。それを見たゴッホが模写してさらに世界中にその名を知られるところとなった。その絵の中に出てくるのが「臥龍梅」の名付け親は水戸光圀である。二人の描いた臥龍梅の比較は以下にある。ただゴッホが模写した文字はあちこちから選んだ日本の漢字を並べているだけで、深い意味はない。
▼最後に行ったのは江戸時代に甘味の横綱とされた店「船橋屋本店」でくず餅を食べていた。この店の中に展示してある昔の表札「船橋屋」という文字は作家の吉川英治が書いた文字である。この店には芥川龍之介や永井荷風も通って来ていた。きょうはこんなところで終わり。

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May 11, 2012

大TV局がダメなら市民メディアTVで

▼午後のにわか雨も出かけていて危なかった。ポツポツ降り出したので猛ダッシュして自宅に駆け戻ってことなきを得た。マリンスタジアムでは風速18mもあり、さらに雹が降ってプロ野球公式戦が中止になった。一昨日の取材と重ならなくて助かった。KINKINTVは送金の方法がわからなくて困っていた。メールで問い合わせても返事が来ない。HPを見ていて分かった事だが、実績がないので銀行カードからの引き落としができない。それでCDから現金振込を選択して指定された自分の番号を入れれば良いという事がわかった。10日が振込の期限なので12日からのナマ放送を見る事ができる。入金確認作業も人力なので、確認作業が手間取っているようだ。要するに通帳を持参して銀行窓口に行って記帳してこなければならない。
▼検索用語の解析をしていると「○○○無料画像」というのが結構ある。公開されて1年くらいの映画が無料でアップされていたら、それは海賊版だろう。ドラマにしてもその制作に参加している人たちは、代金を回収することで自分たちの給料や拡大再生産のための資金を得る。そのことを理解しないで「無料」に頼るのは良くない。それに無料のものは真剣に見ない傾向が強い。
▼朝日新聞では毎日のように「電子版」の広告が掲載されている。通常の購読料にプラス千円でデジタル版を読む事ができるという。そして今朝はアンドロイドでも読めるようになったと宣伝している。しかし先日図書館で東京新聞を見たが、「原発の再稼働」に反対した論陣を張っており、これがまともな新聞だと思った。朝日など政府や行政(石原、橋下など)の提灯持ち記事ばかりである。こんなデタラメ記事を追加両金を払ってまで読みたくない。プラス千円払うのならばKINKINTVの方がましである。
▼朝日ニュースターが衣替えしてからその内容がますます酷くなっている。金子勝の「ニュースにだまされるな!」は中止。上杉の「ニュースの深層」、「デモクラシー・ナウ」も打ち切りだ。「デモクラシーナウ」はネットの動画で見る事ができるようになっている。上杉は「深層レポート」に切り替えた。ジャーナリスト会議は「自由メディア」としてで放送している。レイバーネットは月一回だがこちらで放送している。既存のマスメディアがダメなら、資金と技術問題さえクリアできれば自分たちの放送を持つ事も可能だ。これが出来ない団体や組織は「唯我独尊」で市民運動からも取り残されて孤立するばかりだ。
▼今朝のNHKラジオで特攻船「震洋」の記念館ができると言っていた。「震洋」は「死の棘」を書いた作家の鳥尾敏雄が戦前所属していたベニア板の船に爆弾を積んだの特攻船だ。戦争をするのではなく、これは最早自殺を強要する船だった。この話は7年前のブログに詳しく書いた

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May 10, 2012

NHK1984年の「心中宵庚申」を見る。

Taichikiwako
(「心中宵庚申」に出演した大地喜和子)
▼昨日は朝から取材だった。天気予報は「豪雨と雷」とあったので、登山用の完全装備で出かけた。しかし午後3時過ぎ自宅に戻るまで、雨は1滴も落ちてこなかった。完全装備で一番難儀するのは靴である。一見革靴風なのだが、水はまったく浸みてこない。しかしスニーカーの3倍ほどの重さでオランダの木靴の様に重い。これで歩き回ると、足の筋肉は鍛えられるがすっかり疲れてしまった。
▼小沢氏の一審判決を不服として「控訴」した指定弁護士の話はこちらをご覧頂きたい。あの口先番長が「裁判は3審まである」と控訴期限の直前に言っていた事と符合する。この口先番長は身辺がそれほど綺麗かというと、実はそれほどでもない。沖縄では「新しい基地建設予定地を買収している」と噂されている。しかし日本人はTV写りが良いとか見た目に惑わされる。この口先番長もそうだし、眉毛が長くて髙砂屋の翁のような村山富市が首相になったときも、同様は声が聞こえてきた。見かけだけで政治家になれるなら、タレントを首長にすれば良い。その良い例が千葉県の森田知事で、実際は県の官僚たちの言いなりのロボットになっている。
◇「心中宵庚申」東京半蔵門の国立小劇場は、毎年2月近松門左衛門特集で、彼の作品を人形浄瑠璃文楽で上演している。わたしも10年ほど前までは通っていたが、最近はまったくチケットが取れない。これは1984年のNHKで放映されたドラマで、8日の夕方ケーブルテレビの時代劇専門チャンネル(再放送は19日27時から)で放送された。原作は近松の文楽である。わたしも放映された当時見たが、主演の滝田栄が走っている場面しか覚えていない。
▼主人公は大坂新靱(うつぼ)油掛町の八百屋半兵衛(滝田栄)。元は武士の出だが、事情があって八百屋の養子になった。半兵衛の妻千代(大地喜和子)は山城国の大庄屋・島田平左衛門の(辰巳柳太郎)二女だ。二人は仲睦まじく暮らしていた。ところが義母(音羽信子)は千代に対して「お前は出戻りだ。この店の嫁に相応しくない)と嫁いびりの毎日だ。ところが半兵衛を見る目はうっとりとしている。あるとき半兵衛が2週間ほど出張することになる。そのとき千代の前夫(林与一)が大阪にやってきて、密会をしていると告げ口する従兄弟(尾藤イサオ)いる。半兵衛がいないことをチャンスとして義母は千代をヒマを出して追い返す。
▼半兵衛と親しい従兄弟(山田吾一)は千代に路銀を渡して早駕籠を使って帰してやる。帰宅して千代がいない事を知って驚く半兵衛。山城まで行って老父と交渉してこっそり千代を大阪に連れ帰る。二人は家を借りて義母が許してくれるのを待つ。宵庚申の夜半兵衛は出かけて帰宅すると義母から、二人がこっそり忍んで会っていることを知っているという。場合によっては二人の仲を許してもよいというが、そのまえに自分を抱いて欲しいという。半兵衛はそんな人の道に外れたことができる筈はないと拒否する。ならば自害すると懐刀をもった義母ともみ合っている最中刺してしまう。
▼半兵衛と千代は最早これまでと京都府相楽郡精華町にある来迎寺の境内に行って心中するというお話です。大地喜和子は可憐で美しく、音羽信子の憎らしい演技は見事なのでぜひご覧いただきたいと思います。

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May 09, 2012

◇「劇場版 笑ってさよなら」を見る。

▼昨日遅まきながら、トップ画面の画像を変えた。ところがお一人の読者から「画像とエトキが違う。これは桃の花ではない」というご連絡をいただいた。さっそく電話して確認すると、どうやら「更新」ボタンを押していなかったようだった。あれは生まれ故郷の近くで咲いていた野生の桃の花です。
▼中国の人権活動家のアメリカ「留学」が問題になっている。中国のそういう言論活動が自由にできないというのは大嫌いな部分である。しかし良く考えてみるとアメリカのキューバの租借地にあるグアンタナモ海軍基地では「アルカイダの容疑者」が多数逮捕され留置されている。この人達には人権はおろかハーグ条約における捕虜の待遇すら保障されていない。一説によれば中世の魔女裁判のような水責め、火責めの拷問が行われているという。それをさておいてアメリカには他国の人権をとやかく言える立場にない筈だ。
▼昨日の「孤島の王」の追加。このタイトルだが、C19が反乱を起こして成功する。そのとき本土の法務局の直通電話で「国王を出せ」というと、電話の相手は「お前は誰だ」と聞くのだ。それで「俺は孤島の王だ」と答える。ノルウェイの司法当局は現在は懲罰と監禁だけの監獄を廃止している。この詳しい話は3年ほど前のブログに書いている。
◇「劇場版 笑ってさよなら ~四畳半下請け工場の日々~」名古屋市南区にある倉庫を改造した4畳半の小さな作業場。ここがトヨタの下請け工場である。従業員は社長の小早川さん(56歳)従業員は近所の主婦2人だ。ここではトヨタの4次下請けでちょうどCDの大きさくらいの円盤に金属のマグネット片が6個ついた同様な状態のものを接着剤で貼り付ける仕事だ。手間賃は1個仕上げて5円。来る日も来る日も一日黙々と3千から6千個の部品を組み立てる。小早川さんは夫の経営する配管会社の一角にこのスペースを作って仕事を始めて10年たつ。
▼部品がトヨタの車のどこに使われているから知らない。前の日に翌日の作業数が連絡あり、工場に持ちこまれ、翌日の夕方にはどんな事があっても仕上げて、納品の車が来るまでに仕上げなければならない。リーマンショックがあるまでは仕事も順調だった。しかしアメリカでトヨタの車が訴えられてからは仕事が激減した。今の部品はプリウスのどこかに使われているらしい。しかし仕事の部品は10年前と確実に変化しており、小早川さんは、もう潮時かなと思っている。あと3ヶ月したら止めようと決意して税務署に出す書類に「事業閉鎖」とかき込む。しかし愛知県でその年に1千社が倒産しているが、小早川さんの会社は、その統計にすら入っていない。
▼小早川さんは鳥取の中学校を卒業して名古屋に出てくる。この仕事を続けて来ることができたのも地域の人たちに信頼され慕われているからだ。除夜の鐘が終わった直後の挨拶回りには酔っぱらった夫と二人で、一升もって世話になっている人に挨拶をする事を忘れない。近所の保育園から豆まきの「鬼役」を頼まれると、一緒に働いているパートさんに断って「出演」して、その迫真ぶりで子どもたちに怖がられる。
▼二人のパートさんは小早川さんは、納品する部品に絶対ミスを出さない厳しいという面だけでなく、忙しいとぎすぎすしがちだが楽しい話題を振って常に会話が途絶えないように工夫しているという。さらに忙しいとき時間を無駄にしないように、4畳半の職場で昼食がとれるように調理までする。しかし小早川さんはTVや新聞でトヨタの名前が出るときニュースに聞き耳を立てる。そしてもうこの仕事に先はないと、工場を畳む決意を固める。決意してから閉鎖までの3ヶ月を追ったドキュメンタリー。
▼この作品は歴史と権威のある国際テレビ・コンクールの一つ「モンテカルロTVフェスティバル」のニュース・ドキュメンタリー部門で、日本の民放番組初の最優秀作品賞を受賞した。だが某日の新宿武蔵野館の観客はわたしも入れてたった3人だった。こんな良い映画なのに残念!11日まで午前9時50分から1時間の上映。

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May 08, 2012

◇「孤島の王」を見る。(その2)

▼最近眠くて仕方ない。とにかく9時過ぎにはベッドに倒れるように寝てしまう。歳を取ったせいなのか、原因は良く分からない。もしかしたらこのところ2回急な雨でずぶ濡れになったので、それで風邪をひいているのかも知れない。夕べ別曜日はBSTBSで「吉田類の酒場放浪記」という番組があって、可能な限り見ている。この番組は吉田が1時間に首都圏を中心に全国の居酒屋4軒を巡って歩く話だ。昨晩も1本目の「平井」編だけ見た。途中散歩が入るのだが、昨晩は立花大正民家園を散歩していた。この民家園はわたしの家から徒歩10分ほどの所にある。いずれご紹介しようと思っているが、お金持ちのお屋敷で関東大震災にも東京大空襲にも壊れなかった建物である。ところが昨年の東日本大震災では古い建築物のため被害が出て、補修をしていてしばらく非公開になっていた。
◇「孤島の王」(従前)さらに規則違反をすると懲罰房に入れられる。それは人間のベッドくらいの大きさの檻である。入れられたらそのままの姿で寝たきりで立ち上がることすら出来ない。さらに森林伐採という重労働をさせた上に、食事は残飯で魚の骨という内容の物すらある。問題児の強制と言いながら実際には懲罰だけを目的とされていた。
▼それどころか寮長の少年にたいする性的暴行疑惑が持ち上がってくる。そのことは、殆どの少年達には知られた事実で恐れられていた。本土から施設の運営に携わる理事たちがやってくる直前にそれが問題になる。学校長はそれを理由に寮長を処分しようとする。ところが彼は学校長に「子どもたちのために使わなければならないカネを流用して、不正蓄財をしている事を知っている」と逆に脅す。かといって子どもたちの告発を無視する訳にはいかない。そこで市内出張という目的で寮長を島から追放したような様子をとる。
▼ところがしばらくして寮長が島に戻って来たので少年達は怒り出す。C19の友人がポケットに石を詰めて海に飛び込んで自殺した事から、少年たちは一斉に立ち上がる。寮長を捕まえると、学校長は妻とともに船で本土に逃げ去る。怒った少年たちは寮長を首つり自殺に見せかけて殺害しようとするが、C19はそれを押しとどめる。監視する大人がいなくなった島は少年達が占領し、食糧は腹一杯食べて満足する。ところが数日後、雪原を突き破って巨大な船がやってくる。そう、蟹工船と同じく軍隊が派遣されたのだ。銃を持った兵士たちによって少年たちは追いつめられる。C19ともう一人の少年は大きなトナカイがいるのを発見する。もしかするとこの海は氷結して本土とつながっていて逃げられるかも知れない。(実際は4kmくらい)C19は読み書き出来ないので、一緒に逃げた青年に自分が鯨船の漁師をして、銛を3本打ち込んでもなかなか死ななかった鯨の話を、口述筆記で綴ってもらっていた。歩いて渡ることができるハズだったが、氷原には思わぬ落とし穴が待っていた。その後この島はアルコール中毒の矯正施設となり、現在は収容者が自主的に自由に出入りできる刑務所になっている。

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May 07, 2012

◇「孤島の王」を見る。(その1)

Tree56
(夕べのツリーライトアップ、墨田区側は真っ暗)
▼駅前のレンタルビデオ店に借りた2枚のDVDを返却にいった帰り道、大粒のスコールの様な雨に降られてしまった。空は一点にわかにかき曇り稲光と一緒にもの凄い雨が降ってきて歩く事はできなくなってしまった。家族からは「傘を持って迎えにでる」と連絡があったが、10分くらい雨宿りをすれば何とかなるだろうと思った。そのとき茨城や栃木では竜巻や落雷でもの凄い被害が出ていた。映像を見ると津波の被害と変わりないように家がなぎ倒され、乗用車が転覆していた。
▼スカイツリーとLEDによる隅田川ホタルが夜7時ころから実施された。我が家の方角から見るとイルミネーションはまったく見えなかった。所詮このイベントはツリーの照明を担当しているパナソニックが自社のPRをするために作られたものだから、それ以上の物を期待しても仕方ない。東の地平線に見えた月がとても大きく、かつ赤く見えた。朝のラジオ放送を聴いていたら、「スーパームーン」とかで地球と月の距離が最も近くなるときで、通常よりも14%も大きく見える日だったという。
▼借りていたもう一枚のDVDはヘレン・ミレンの「カレンダーガールズ」だ。これは映画館でも見ているが、急にもう一度見たくなった。イギリス北部のヨークシャーの町に暮らすクリス(ヘレン・ミレン)とアニーは、婦人会に参加する親友同士。ある日へレンは、白血病で亡くなったアニーの夫、ジョンをしのぶため、病院の待合室に椅子をプレゼントしようとする。年老いた老人のヌードカレンダーなど買ってくれるかどうか心配する。同時に婦人同名の上部組織がそんな事を許可してくれるかどうか心配のタネは尽きない。
◇「孤島の王」2人の少年が小さな船に乗せられて孤島に着く。2人は心中の不安を隠せない。島とはノルウェーの首都オスロの南方に浮かぶバストイ島だ。ここにはかつて少年向けの矯正施設が存在していた。少年たちは何らかの「非行」をしたとして、刑務所に入れられるよりはよりマシなこの島の施設に送られてきた。とは言う物の絶海の孤島で施設長が絶対の権限を握っている。要するに早く島を出られるか、いつまでも島にとどめ置かれるかは彼の判断一つにかかっている。
▼少年たちは島に着くと私物は取り上げられ、下着から上着まで「囚人服」に着替えさせられ、頭は短髪にさせられる。そして主人公は名前を奪われC19番と呼ばれる。C19はさっそく作業の時折れたノコギリを隠しておき、漁業用の小さなボートをしまってある小屋の扉をこじ開けて船を沖に出そうとするが発見され、寮長から背中を笞で12叩きの仕置きを受ける。だが彼の意志はこれくらいでは挫けない。
▼言う事を聞かないときつい木材伐採の仕事をさせられたり、石の山を移動するだけの無意味な作業を罰としてやらせる。(明日に続く)有楽町ヒューマントラストで上映中。原作地のノルウェイでは大人気だったというが、地味な映画なので観客は少なくガラガラだ。タイトルも意味不明である。

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May 06, 2012

改憲論をKINKINTVで振りまく首藤信彦

▼今朝7時に近くのカメラ2台を抱えて近くの天神様の藤を撮影に行ってみたが、すでに峠は過ぎて終盤だった。しかし近くのJR駅の作り直したポスターには「6日までが見頃」とあった。先の半年前に作ったポスターといい、今回の作り直しの手作りポスターといい、それを信じてやってきた人はがっかりする事だろう。
▼昨日の「愛川欽也パックイン・ニュース」には参ってしまった。というのはゲスト発言者のひとりに民主党衆議院議員の首藤信彦(すとう のぶひこ)が出ていた。彼はテロリズムの研究者とか言われており、元東海大学教授だ。彼はツイッターのタイムラインで追ってみると、彼の所属事務所の発信で「今日KINKINtvに出演するから見てくれ」という発信がある。そして彼がネットTVで発言したのは次の通りだ。東電を国有化すると老後のために東電の株を買った人に迷惑がかかる。大災害がおきたとき憲法を一時ストップさせて、臨時に特別立法を作ってそれを優先させる枠組みを作るべきだ。さらに「現行憲法は明治憲法を焼き直したもので、みなさん9条とか25条以外は読んだことはないだろう。こんな古い憲法は変えなければならない」。と宣わったのだ。
▼わたしは愛川の番組を3年間くらい見て来たが、朝日ニュースター時代も、藤井元財務大臣とか厚労大臣になる前の長妻氏らを呼んだことはあったがこれほど酷い発言はしなかった。うがった見方をすれば「愛川欽也パックイン・ニュース」は来週からネットの有料放送に切り替わる。首藤はそれを知っていて、契約者を増やさないために自分で売り込んでわざとあのような発言をしたのではないかと思う。
▼わたしも昨日の放送を聴いていて、契約を継続して銀行振込でお金を払うのは見合わせようという気持ちになった。なぜお金を払ってまで「NHK国会討論会」や「朝までTV」のような権力者の「改憲論議」の言いたい放題を聞かなければならないのか?
▼連休中にDVDで借りていた「ギルバート・グレイプ」を昨晩見た。これは映画館で見ているが何度見てもラストの再開シーンは良い。それに少年時代のレオナルド・ディカプリオは障害児を演じているが迫真の名演技である。

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May 05, 2012

祝「全原発稼働停止」!

▼休日にもかかわらず午前9時にアクセスして下さったみなさん、ありがとうございます。前にも書いたことがありますが、土日、祭日はブログをお休みしようと思っています。しかしアクセスする方がそんな日に限って多いので、引っ込みがつかないまま今日に至っています。それでなくても5日は昨年から取りざたされていた、北海道の泊原発が定期検査のため稼働が停止されます。こんなめでたい日に書かない手はありません。昨日も民放を見ていましたら泊原発の実態が報道されていました。町は補助金漬けで豪華なジムから公民館が建ち並び、使用料金は無料でした。さらに驚くべきは災害が起きた場合、そとから泊原発に行く道路は整備されていません。従って消防車や冷却装置など大きな機材は運び込むことなどできません。この泊原発がもし事故で爆発したら、風の流から類推して北海道は全滅でしょう。
▼昨晩はNHKBS再放送「8日目の蝉」の第5話を見ました。原作をかなり脚色してありますが、とても良くできています。主人公は新聞に盆踊りで誘拐した娘と花火をしている場面が掲載された事で、元交際相手の男と捜査員の目にとまります。壇に恋心を寄せる漁師(岸谷五朗)。そば屋の女主人である吉行和子。捜査員がそば屋に来たことから、吉行は壇のアパートに「きょうは店に来てはいけない」連絡する。それを察知して壇はフェリー乗り場に駆けつける。漁師の岸谷は警察が来た事を窓を叩いて必死に知らせるが、時遅く包囲されてしまう。「娘」は捜査員が確保して引き離す。娘の名前を呼び続ける壇。この場面では不覚にも涙がこぼれてしまった。とても良いロケ地が出てきたので調べたら「エンジェルロード」というところでした。NHKのロケ地詳細はこちら
▼レイチェル・ワイズの「アレクサンドリア」は難解で分からなかった。映画館に行かなくて良かった。

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May 04, 2012

平沼の祖父は大逆事件をフレームアップした人物。

Otome
(小海線「乙女」駅)
▼昨日は朝4時半に起きて猫のエサやりを終えてからブログを書き、6時には電車に乗った。下車したのが写真にある小海線の「乙女」駅である。西村京太郎の「高原鉄道殺人事件」の舞台にもなっている。乙女駅で亀井刑事の姪が射殺される。容疑者の俳優にはアリバイがあったのだが・・・。乙女駅のある特徴を知っていた、というものだ。特徴とは当時の信越線と並行して走っているというのがミソである。西村の小説は「内房線の女」というのもあるが、時刻表と地図だけで書いている部分があるので無理がある。「内房…」で言えば、東京駅で見かけた人物が自分は館山経由で安房鴨川に着いたら、容疑者は先に安房鴨川に着いていた。結論から言えばそれは外房線で行ったからだ、という内容だ。東京から安房鴨川に行くのに、わざわざ内房線で行くバ○はいない。
▼昨日は少年の頃から歩いた坂道を約50分かかって歩いたので脹ら脛が痛い。東京は台風のような風雨で新幹線が動くがどうか心配だった。そのためレインスーツを着て、レインシューズで出かけた。ところが現地はほぼ快晴で、蒸し暑かった。そのため暴風雨対策の完全装備で長時間山路を歩くのは疲れてしまった。
▼親切な従兄弟たちが、今晩は泊まって明日帰れば良い、と誘ってくれた。しかし汗をかいても着替えを持って来ていない。さらに3日夕方の上り新幹線のチケットに余裕はあるが、明日となると分からない。せっかくのご厚意は次回の秋にでもという事にして、佐久平駅まで送ってもらう。駅についたらあと3分で次の上り列車が入る所だった。駅員さんの受け付ける列に並ぶと乗り遅れる可能性が大だ。自動発券機で席をとってプラットホームに駆け下り、滑り込みセーフだった。ハイキング客なのか自由席を求めて並んでいる人がたくさんいた。
▼自宅に戻ったのが午後6時、夜のニュースを見ていたら、改憲派の平沼赳夫が叫んでいた。ご存知の方がいらっしゃるかも知れないが、大逆事件が起きたとき、当時の法務大臣の平沼騏一郎が、これを最大限に利用とした。証人も一切拒否して非公開の秘密裁判で幸徳秋水らを死刑にしたのは、平沼赳夫の祖父なのだ。マスメディアを最大限に利用して「日露戦争は間違っていると、平和を唱える幸徳らはテロリスト」というイメージを国民のなかに植え付けた。その後新聞は右旋回をして、戦争協力の道をまっしぐらに進む事になる。
▼「北朝鮮ミサイル」を連発して、ミサイル防御にはまったく役に立たないPAC3配備したり、イージス艦で戦争がいまにも起きるかの様に煽ったのは、日本の新聞やTVであることはご承知の通りだ。また彼らマスメディアは反省の色もなく暗黒への道への牽引車となるのだろうか?

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May 03, 2012

軽井沢にて。

軽井沢にて。
所用があって朝4時30に起きて長野新幹線に乗りました。親戚一同の集まりで日帰りです。昨日は風邪気味で調子はいま一つでした。軽井沢は雨です。新幹線からしなの鉄道の待ち合わせ時間はゼロ。到着と出発時間が同じなのです。採算が合わなくて赤字のしなの鉄道ですから、もっと工夫が必要だと思います。しかも料金か高い。そんなわけでプラットホーム風景です。
Duke(Mobile)

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◇「泥の河」を見る(その2)

▼夕べのJ-WAVEを聞いていたら「消費税」について視聴者のアンケートをとっていた。それによれば「賛成」は8%で、残りは全部「導入に反対」という結果だった。民主党の選挙公約が「消費税をなくす」というものでみんな一票しれた。もし政策を変えるなら選挙で信を問え、という意見が圧倒的に多かった。民放でもこのような意見がおおいのだから、首相が小沢氏に「民主党員なら、消費税に賛成せよ」というのはいかに筋違いかわかろう。
▼昨日も書いた関越道の事故で逮捕された運転手は、あの姓名からして何か違うとおもったら中国残留孤児の二世だったという。やはり根底にはそういう差別があるのだ。
◇「泥の河」(その2)加賀の娘と息子は田村家の人々が優しくしてくれるので、時々遊びに来るようになる。田村は銚子を3つ用意して、その下に隠した1個の大豆がどこにあるか当てさせる手品が得意である。子どもたちはどうやってもその仕掛けを見破れないので、田村は得意満面である。
▼田村の息子は逆に加賀の船の家にも遊びに行く。加賀は船の前方に寝たきりになっており、田村の息子の「顔が見たい」というで小さなとも綱を渡って会いにいく。それはそれは妖艶な加賀の姿にビックリする。「あなたのお母ちゃんの方が綺麗でしょう」というと彼は「ううん、おばちゃんのほうがずっと綺麗」と応える。香水の匂いと妖艶な化粧にうっとりしてしたのだろう。
▼ある日、京都の病院に入院している田村の先妻が田村と息子に会いたい、という連絡が来る。藤田は猛反対するが出かける。先妻は一目、藤田との間に出来た子どもに会いたかったのだという。天神祭の夜、田村の息子と加賀の息子は、藤田から50円という、いままで手にしたこともない小遣いをもらって、縁日に行く。二人はおおはしゃぎする。加賀の息子はお金を持って、お祭りに出かけるのは、生まれて初めての経験だった。しかし、彼の半ズボンのポケットは、大きな穴があいていた。せっかくのもらったお金を、みんな落としてしまう。二人はとても気まずくなる。
▼せめての罪滅ぼしとして、加賀の長男は田村の息子を船の家に招く。そこで、「面白いものを見せてやる」と、カニを灯油に漬けて、カニに火をつける遊びを教える。燃えながら横歩きし苦悶する川ガニ。そのとき船首を覗くとカニの炎の灯りに浮かび上がったのは、彫り物をした男の背中の下で、下敷きになった加賀だった。彼女のあえぐ声とは別の冷たい瞳をが突き刺さる。
▼翌日船に牽引されて加賀一家の乗った船が何処かへと行く。田村の長男は、道路と橋をたどってどこまでも限りなく追いかけてゆく。

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May 02, 2012

◇NHKBSで「泥の河」を見る(その1)

▼午前中出かけていたらにわか雨が降ってきてびしょ濡れになってしまった。ジーズとTシャツ一枚だったので早足で自宅に戻って事なきをえた。昨日夕方からのニュースは藤岡インター付近で起きた高速バスの事故で、運転手さんが逮捕されたニュースを延々とやっていた。午後7時のNHKニュースもトップだったが、ジャンバーのフードを目深にかむった姿で手錠を掛けて連行する姿を流すのは異常としか思えない。今回の事件で一番責任があるのは、無理難題をふっかけた名古屋のツアー会社と、それを運転手に命じた千葉のバス会社運行である。運転手さんは頼まれればやるしかない。
▼昨日の朝日朝刊に同じ路線を記者が別の高速バスに同乗するレポートが乗っていた。それによれば運転手さんは2名いて2時間で交代して運転していたという。これが正常な姿なのだ。ツアー会社から安い値段で叩かれたバス会社は運転手を一人にして利益を出すしかない。記事によればこの路線の採算線は3500円だという。あの事故を出した会社は2800円だった。もう一つ言えば高速道路の会社がガードレールを防音シェルターを越すまでまともに設置していれば、このような大事故にならずに済んだはずである。
◇「泥の河」NHKBSプレミアム。小栗康平初めての監督作品で原作は宮本輝だ。昭和31年の大阪は安治川の河口付近に、住んでいる人たちを描いている。主人公の田村高宏は満州から内地に引き揚げてきてこの河の近くでうどんやを開いている。先妻がいたが何かの事情で今の妻(藤田弓子)と結婚して息子が一人いる。藤田は自分を拾ってくれたと田村に深く感謝している。息子の同級生は船上生活者をしている母(加賀まりこ)と姉と3人で暮らしている。加賀は夫に逃げられ自分の細腕で3人で食べていかねばならない。しかも病弱である。それで出来る事と云ったら、たった一つしかできない。
▼それが近所の人たちやそば屋に来る客達の噂話になっている。藤田はそんな加賀の子どもたちに優しく接する。藤田の長男も加賀の子どもを自宅に呼ぼうとするが、「加賀から行ってはならない」と命じられているようだ。あるとき自宅からサイダーを盗んで彼らに届けようとするが、場違いな物をもってきたことに気づき、河に投げ捨てる。
▼藤田は加賀の実情を知りながらも優しく接する。うどんを食べさせたり、娘には浴衣を着せたりする。喜ぶかと思っているが、娘は一旦浴衣を着るが脱いできちんと畳んで返す。彼らは「叔母さん石けんの匂いがする」と喜んで藤田に接する。あるとき加賀の息子が「ここはお国を何百里、離れて遠き満州の、赤い夕日に照らされて」と軍歌の「戦友」を唄いだす。田村は昔自分がいた満州を懐かしく思い「全部歌ってくれないか」と頼み込む。少年は昔父に教わったと、朗朗と歌い出すが、この場面は涙が止まらなくなる。(続く)

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May 01, 2012

◇「ル・アーヴルの靴みがき」を見る(その2)

▼今朝NHKラジオのトップニュースは野田首相がオバマに会いにいったという内容だった。NHKってどうしてこういうアメリカ大統領に会ったことを有り難がる報道をするのだろう。なぜ野田が今アメリカに行ったか?それは大統領選挙でオバマが形勢が不利だからだ。アメリカは中国や北朝鮮を時として「独裁国家」と呼ぶ。「北」はともかく、アメリカだって実は国家テロを行う独裁国家なのだ。敵とみればみんな「アルカイダ」、「タリバン」だとして空爆や戦争を仕掛けることを厭わない。それはアメリカには海外市場で売るモノはないから、武器輸出だけで成り立っている独裁国家なのだ。
▼今回のオバマの声明では「アメリカ国内では自動車問題でTPPに日本が入る事に懸念する声がある。そして保険分野でアメリカが参入することを期待する」と言っている。つまりはっきり言えばオバマは自動車メーカーと保険会社の代理人(セールスマン)なのだ。「市場を確保したよ」とそれらの企業に言って、大統領選挙での資金援助や見返りを求める。そのお先棒を担ぐのが、日本国のポチ首相など実に情けない姿だ。
◇「ル・アーヴルの靴みがき」を見る(その2)わたしは事前知識を持たずに映画館に行く。この映画も当然フィンランド映画と思って見ていたら、フランス語で話しているので舞台はフランスなのだと勘違いしている事が分かった。マルセル夫妻はとてもつましい生活をしている。家は日本で云えば昭和30年代の都営アパートのような古ぼけた平屋だ。そして夕食は妻が腹痛でたべないというので、彼は小さなオムレツとパン一個それにワイン一杯だけだ。
▼マルセルは少年を家に隠したまま仕事を続ける。だが近所の飲み屋や八百屋それにパン屋さんはそのことを知って少年を匿うのを手伝う。少年をロンドンまで密航されるのに漁船の漁師に頼み込むと、漁師は「オレは油代だけでいいが、手数料として3000ユーロ(約30万円)必要だといわれて頭を抱える。飲み屋の女主人に頼み込み、昔の夫がロックバンドをやっているので復活コンサートを計画して資金稼ぎを計画する。手作りコンサートは大評判のうちに成功する。だが警部がマルセルの家を訪ねてきて、「オレならば計画を早める」とコンニャク問答のような話をする。
▼近所の住民らの協力で警官隊が踏み込む直前に少年は、花屋のリヤカーに隠れて脱出する。マルセルは漁師に3000ユーロ手渡したところに警部や武装警察隊を引き連れてやってくる。少年は船底にじっと息を潜めて隠れているが、船倉の蓋を開ける警部は少年と目が会う。絶体絶命の瞬間だ。少年は警部の手でガボンに送還されてしまうのか?(渋谷ユーロスペースで上映中、今週末の5日から新宿武蔵野館、吉祥寺バウシアターでも上映予定)

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