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May 25, 2012

◇FNS「遠き故郷ー南相馬から神戸へ」を見る。

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(24日夜、源森橋からのスカイツリー)
▼日本の平和ボケのTVを見ていると腹が立つ。日曜日から数日のTVと新聞は世田谷のサザエさんのブロンズ像の波平の髪の毛が引き抜かれた、と大騒ぎしていた。これがなぜ新聞やTVのトップニュースに来るのか?と首を傾げながら見ていた。そして昨日はオリンピックの開催国の第1次選考を行い、東京都など3都市を立候補都市に承認したと、大騒ぎしている。オリンピックの開催地なんて、今年のイギリスを見れば分かるが、エリザベス女王の即位60周年記念式典にあわせアングロサクソン中心に考えられているから、日本の思い通りになぞならない。
▼日本よりも、まだ開催されていない、スペインやトルコで開催してもらったらいい。日本のTVを見ていると石原の取り巻きが大喜びで大笑いで手を叩いている。顔ぶれを見るといつも、舎人ライナーの初走行でもでてきた都知事のお先棒担の都庁官僚だったり、森元首相だ。そして体操競技の着地訓練をしている小中学生の練習風景。東京を中心とする関東地方は4~5年という近い将来東海トラフで大地震が起きると予想されているのだから、その対策に大金を注ぎ込むべきなのだ。都知事は先が短いから地震で東京がどうなろうと関係ないかも知れない。それに知事室に出勤するのは週に2、3日で、後は個人事務所でリラックスしているという。
◇「遠き故郷ー南相馬から神戸へ、ある家族の1年」というドキュメンタリーが23日深夜放送された。この番組は今年のドキュメンタリー大賞を受賞した。福島県南相馬市に住んでいた鈴木さん一家は福島第一原発の爆発で、「緊急避難地域」に指定された。それで子どもさんと奥さんだけは、放射線被曝をなるべく少なくするため、遠くの親戚を頼って神戸の山中に避難した。幸い神戸の人たちは親切で新しい生活を続けることができた。
▼しかし夫の規仁(のりひと)さんは南相馬市役所の土木課の職員で、仕事を離れる訳にはいかないので、一人放射線量の多い実家に住む。そして仕事とは、壊れた道路の補修や4万人もいなくなった町の除洗作業である。街路樹の枝や葉を落とし、道路や側溝の汚染されている場所を放射能測定器で事前・事後で計測する。値を計ると心持ち下がっている。問題なのは個人の家屋の除洗で、どこまで自治体の負担で除洗するかが問題で、「何故もっと早くやらない」と苦情が口をついて出てくるので、一軒一軒お願いを繰り返す。市民は子どもたちのいない町は淋しいので、一刻も早く戻れるようにと町民総出で除洗を繰り返す。
▼森さんが神戸に行って家族に会えるのは年に1、2度だけらしい。いつもは母親と一緒だが父親にしがみついて甘える娘の綾乃ちゃん。夫婦は「まさかこんなに長い避難生活になるとは思っていなかった」としみじみ語る。七夕の日、南相馬市役所に娘さんから願いと気持ちの込められた七夕飾りが届けられる。とにかく311の前の家族が一緒に暮らせる日に戻りたい。それだけがこの森さんの家族の切なる願いだ。関西テレビが制作した第21回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品。オリンピックや波平の髪の毛の盗難騒ぎのばからしく感じる。
▼ブログの動作の悪い原因がわかり、サイドツールを全部外しました。皆様にご不便をおかけしました。お詫びします。

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