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May 03, 2012

◇「泥の河」を見る(その2)

▼夕べのJ-WAVEを聞いていたら「消費税」について視聴者のアンケートをとっていた。それによれば「賛成」は8%で、残りは全部「導入に反対」という結果だった。民主党の選挙公約が「消費税をなくす」というものでみんな一票しれた。もし政策を変えるなら選挙で信を問え、という意見が圧倒的に多かった。民放でもこのような意見がおおいのだから、首相が小沢氏に「民主党員なら、消費税に賛成せよ」というのはいかに筋違いかわかろう。
▼昨日も書いた関越道の事故で逮捕された運転手は、あの姓名からして何か違うとおもったら中国残留孤児の二世だったという。やはり根底にはそういう差別があるのだ。
◇「泥の河」(その2)加賀の娘と息子は田村家の人々が優しくしてくれるので、時々遊びに来るようになる。田村は銚子を3つ用意して、その下に隠した1個の大豆がどこにあるか当てさせる手品が得意である。子どもたちはどうやってもその仕掛けを見破れないので、田村は得意満面である。
▼田村の息子は逆に加賀の船の家にも遊びに行く。加賀は船の前方に寝たきりになっており、田村の息子の「顔が見たい」というで小さなとも綱を渡って会いにいく。それはそれは妖艶な加賀の姿にビックリする。「あなたのお母ちゃんの方が綺麗でしょう」というと彼は「ううん、おばちゃんのほうがずっと綺麗」と応える。香水の匂いと妖艶な化粧にうっとりしてしたのだろう。
▼ある日、京都の病院に入院している田村の先妻が田村と息子に会いたい、という連絡が来る。藤田は猛反対するが出かける。先妻は一目、藤田との間に出来た子どもに会いたかったのだという。天神祭の夜、田村の息子と加賀の息子は、藤田から50円という、いままで手にしたこともない小遣いをもらって、縁日に行く。二人はおおはしゃぎする。加賀の息子はお金を持って、お祭りに出かけるのは、生まれて初めての経験だった。しかし、彼の半ズボンのポケットは、大きな穴があいていた。せっかくのもらったお金を、みんな落としてしまう。二人はとても気まずくなる。
▼せめての罪滅ぼしとして、加賀の長男は田村の息子を船の家に招く。そこで、「面白いものを見せてやる」と、カニを灯油に漬けて、カニに火をつける遊びを教える。燃えながら横歩きし苦悶する川ガニ。そのとき船首を覗くとカニの炎の灯りに浮かび上がったのは、彫り物をした男の背中の下で、下敷きになった加賀だった。彼女のあえぐ声とは別の冷たい瞳をが突き刺さる。
▼翌日船に牽引されて加賀一家の乗った船が何処かへと行く。田村の長男は、道路と橋をたどってどこまでも限りなく追いかけてゆく。

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