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July 17, 2012

なぜ「ノー」と言えない電力会社執行役員たち

716
(716反原発10万人集会の様子。読者提供の写真)
▼猛暑の16日は終日自宅で読書をしていた。毎年7月下旬はとくに注意をしている。桑名は「美談」が次々出てくる。意識不明と発表されているのに、手を握ったら握り返えした。(あり得ない)人が訪ねてくると血圧が上がる。奇跡が起こる(妹談)etc.etc.
▼朝刊には福島県の勿来海水浴場が2年ぶりにオープンしたと、子どもたちが海水に浸かっている写真が掲載されている。何も知らずに海辺で新聞社のカメラマンの被写体になっている子どもたちは可愛そうだ。昨年は福島の海水浴場はすべて閉鎖されていた。茨城の海水浴場は辛うじてオープンしたが、福島に一番近い海水浴場は、客足が一番遠のいてしまった。放射能はそんな2年で数値が低くなるはずはない。おりから水俣病の認定は今月末で締め切られる。ところが「水俣病の症状がある」という人に対して40年前に魚を食べたという領収書を提出せよというお国柄である。
▼もう一つ重要な話は昨日の「203年の原発依存率についての意見聴取会原発存続に関する公聴会」である。この公聴会に電力会社の執行役員が多数「存続派」として出席して意見を述べていたことだ。親の意向で幼い頃から塾通いをして一流大学を出て、一流企業に入る。入ってからも出世競争で同僚を引きずり下ろさなければ、自分は日の目をみない。ようやく執行役員になれたら「原発事故」だ。家族を食わせるためには会社の言いなりにならなければならない。先の福島第一原発でも、事故発生と同時に、現地福島の住民は対応が分からず右往左往しているのに、多くの社員は家族だけを「東京に逃げろ」と指示して逃すことを臆面もなくやっている。
▼わたしは官僚がどうやって出世していくか知らない訳ではない。ある問題が起きると、当該の役所は国会で「国の見解がいかに正しいか」証言しなければならない。最初は係長あたりがそつなく答弁できれば、次のステップ課長になる。こいつは「安心して使える」という確証をえるために「証言」で試す。これは実質上の「踏み絵」なのだ。
▼TV画面でみる、「40年、50年も平気だ」と宣う電力会社執行委員たちの顔を見ていると、心なしか歪んで見える。「一流大学」を出ているのだから事の善し悪しは分からない筈はない。わたしはこいつらの顔を見るたびに、今週末も首相官邸包囲デモにいかなければという気持ちになる。

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