« なぜ「ノー」と言えない電力会社執行役員たち | Main | 日本のメディアは感度が鈍い。 »

July 18, 2012

フィンラントは核廃棄物を処理し、日本は放置したまま。

▼昼間は陽射しが強すぎて外出もままならない。だが所用があるので出歩かなければ生活はできない。夕食をたべたら涼しくなったので、久しぶりにスカイツリーまで歩いた。雲の具合がよいのか、カメラを持った人が大勢近くの橋の上で構えていた。せっかく買った高いカメラもこういう時にもで使わないと、タンスの肥やしで終わってしまう。
▼夕方見たテレビで2本が印象に残った。一本は事故や事件で死亡した家を片付ける仕事の二次下請けをしている会社だった。身元不明の孤独死の死体が見つかって、ゴミの処分と清掃を引き受ける。死臭が酷いので戦争中のガスマスクに似た、防臭マスクをつけないと仕事にならない。まず作業に取りかかる前に合掌してから取りかかるが、足の踏み場もないとはこのことだ。
▼残された遺品を見ても、生活保護の申請書はあったがどこの誰なのか見当もつかない。最後に残ったのは数冊のアルバムと旧式のフィルムカメラ1台だけで、それだけ小さな段ボール箱に収められた。死体があった部分の床は徹底して磨き、死臭がなくなるのを自分の鼻を使った確認する。さらに死体のシミのあった床板は全部外して取り替える。
▼人間の最後の荷物はみかん箱一つになってしまう。残された人が困らないように、生前から重要な荷物は、海外旅行で使うバゲッジ1個くらいにしておいた方が良い。これから緊急事態が起きて退避しなければならなくなったら、それは現実の問題になりうる。作業にあたっていた青年は「これからは、もっと親を大切にしなければ」と語っていたのが印象に残った。
▼もう一つフィンランドの使用済み核燃料の処理施設だ。これは映画にもなっているが、女性記者が現地に行っているが、映画「10万年後の安全」の繰り返しだ。一度ブログでご紹介したのでそれをご覧いただきたい。記者は「10万年後の人たちはどうやって危険な核物質だという事を知るのか?」にこだわっていた。映画の最後でもその話になる。わたしが言いたいのはフィンランドは水力も不足しているのでエネルギーに原発を選んだ。しかも地震がないので岩盤のしっかりした地下に核廃棄物を保管している。日本に当てはめて考えると、よくいわれる「トイレのないマンション」で原発で核廃棄物を作る一方で、処理がまったく出来ていないことなのだ。その点を番組で指摘して欲しかった。高いカネかけてフィンランドまで行って何をしていたのだ。
▼だか次々と明るみに出てくるが、大飯原発の直下には活断層が見つかっている。関電はそれを知りながら建設した。福島原発があの地震でもかろうじて生き残ったのは司令室のある免震塔が、壊れないように設計されていたからだ。ところが大飯はあと3年後に免震対策をするという。さらに津波があった時の排水モーター設置も3年後だ。野田首相は「私が責任を持つ」と言った。だが野田首相の民主党は参議院でも「脱原発」や「消費税増税に反対」さらに「尖閣列島で弱腰」で脱党する党員が続出している。この状態が続くと首相の座もあと2ヶ月ももたないかも知れない。そのとき事故が起きたら野田は何と言うのだろう。おそらく「俺が首相だったら責任をとる。だが今は首相じゃないから知らないよ」とでも開き直るのだろう。

|

« なぜ「ノー」と言えない電力会社執行役員たち | Main | 日本のメディアは感度が鈍い。 »