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July 23, 2012

◇「ローマ法王の休日」(その2)

▼日曜日午前中の会議は時間がもったいない。出席したらまず「わたしは1時間しか出席できない」と通告した。他の人たちもそれに同意してくれたので議題はたくさんあったが、時間内に終えることができ、わたしは渋谷ユーロスペースへ行ってブラジル映画「汚れた心」を見ることができた。
▼「週刊金曜日」には毎週永六輔がコラムを書いていて、今週は病気、癌についてだった。日本人の2人に1人はガンで死ぬのだ、だからガンは怖くない。まして末期癌は予定が立てられるので便利だと書いていたがその通りだと思う。土曜の久米宏ラジオなんですけどは「オリンピック嫌い」の人集まれ特集だった。わたしも国威発揚の場であるオリンピックは嫌い。久米はさらに日の丸が嫌いだと言っていた。彼のもう一つの理由は戦前のベルリン大会で朝鮮のマラソン選手が優勝したとき、朝鮮の国旗が掲揚されず、君が代が演奏されてことを知って嫌いになったという。それは孫基禎選手のことだ。
▼さらに国会包囲デモについて触れ、デモの規模が大きくなって野田首相が「大きな音だね」と言ったことに関連して、フランス革命でバスチーユ監獄が壊されたとき、マリー・アントワネットはあれほど大騒ぎが起きているに、日記には「何もなかった」と書いているが同じレベルだとも。さらにデモで集まる人が増えたとき、すぐ脇にある国会記者クラブは「デモは社会部の扱いだ」と言って一行も記事を書こうとしなかった。フリーのカメラマンがクラブの入っている建物の屋上に上って写真を撮ろうとしたら、記者クラブに入っていないからダメだ」と断られた話を紹介して、記者クラブがいかに堕落しているかという話もしていた。
◇「ローマ法王の休日」一方法王庁には一人の精神分析医(監督で俳優のナンニ・モレッティ)が派遣される。彼は枢機卿一人ひとりを聴き取りしていくうちに、どうもみんなやる気をなくしているのでカツを入れなければと考える。さらに側近のメディアは枢機卿たちに法王はあくまでも法王庁に留まっていると思わせるために、警備隊長を言い含め、法王の部屋にいると錯覚させるため、カーテンを揺らしたり、人影が動く動作をするように頼む。警備隊長は黄色っぽい制服を白っぽいものに着替えてそれらしい動作を繰り返す。
▼その男が暇つぶしにCDをセットして聴く音楽がこれまたソーサの歌なのだが、「すべては変わる」(to do cambia)このブログの中程に訳詞があります。スペイン語に英語など色々なサイトを検索して、ここまでたどり着くのに30分はかかりました。歌詞をご覧になれば分かりますが、ソーサは変革を求めているので、言わば反教会の立場なのです。隊長がソーサを聴いたとしても枢機卿たちがその曲に浮かれることはあり得ない。ここばモレッティらしい創作なのです。つまりメディア部長たちは法王が聴いているのだから自分たちが聴いても合法だと解釈するわけです。
▼枢機卿たちは精神分析医の指導にしたがって石畳に人工芝を敷いて急ごしらえのバレーボール場を作ります。そこで地球上の枢機卿の出身地域別にトーナメントをすることになり、試合は大いにもりあがることになる。そして法王もメディア部長の説得に渋々法王庁に戻る決意を固めるのですが…。

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