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August 27, 2012

TBS系「8・15終戦記者たちの眼差し」を見る。

▼暑かったがヒューマントラスト有楽町まで出かけて「テイク・ディス・ワルツ」を見て来た。感想は後日、時間があったらご紹介する。昨日の朝日「天声人語」で「近頃の若者は東郷平八郎と東条英機の区別がつかない」と嘆く人がいると書かれている。東郷平八郎と山本五十六の違いならば、同じ海軍で比べることはできるが、この対比が良く分からない。しかし現実の戦争を知らない世代というのそれどころではない。
▼1週間前の20日午前2時頃から3時間にわたりTBSテレビで「オムニバス・ドキュメンタリー/8・15終戦記者たちの眼差し」という番組があって、録画したものを1週間かかってようやく見終えた。最初に町の青年たちに「戦争と言って何を思い浮かべるか?」と問うが、彼らには戦争のイメージがわかない。大体太平洋戦争でアメリカと戦ったことを知らないとか、アメリカに勝ったという若者のいるくらいだ。そして戦争が起きたら、日本が戦場になるというイメージは沸かないが、戦争に行かなければと思う、と答えた青年もいた。
▼後半広島で「原爆が投下された日を知っているか」との問いに、答えられない青年が結構いる。このような状況でジャーナリストに何ができるか、全国のローカル局で活躍する戦争を知らない世代の若い記者たちが挑戦する。30話くらいあったので全部は憶えていない。必要な方は以下のサイトでオンデマンド(番組の有料販売)をしているので、ごらんいただきたい。印象に残った話は3つほどあった。一つは四国の男性看護師さんが休日を使って、若い世代に戦争を伝えたいと山奥に建設された戦争遺跡を探して歩いている話だった。もう一つは静岡だったか同じように戦争を知る世代の人に当時の話を聞いて歩く話。もう一つは女性記者が「特攻」に行った人は本当に自ら望んで「特攻」に「志願」したのだろうかと、遺書を探して遺族に話を聞いていた。
▼後半わたしも知っている人が登場した。彼は西山すすむさんというマンガ家で、10数年前までは千葉の常盤平団地にお住まいだったが、高齢になったので生まれ故郷の長崎に帰られた。時に戦争を知る同年配の人を訪ね歩くが、もう80歳を超えているので、殆どはなくなっている。それでも西さん(本名)は自分の戦争の記憶を葉書大の大きさで数百枚、日記のように書き続けて、後世に伝えようとしている。
▼笑ってしまったのは、自室で絵筆をとっている作業していると、何やら売り込みの電話がかかってくる。「何売るの?保険か?もう死ぬからいらないよ」と答えていたことだ。これはうまい断る口実だ、これからわたしもこの手を使おう。冗談はともかく、10年一日の如く「戦争はイヤだ」というだけでは、若い世代にアプローチできないことだけは確かである。

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