« ◇「アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(その2) | Main | 8月3日も国会包囲デモに来ました。 »

August 03, 2012

NHK「柳田国男東北をゆく」を見る。

▼自室のエアコンが壊れたままになっていた。8月が迫ってどうも暑さに耐えられなくなったのでメーカーに修理を依頼した。最初受付電話が混雑していたのでメールで症状を書いて送った。「H11」というエラーメッセージがでると言ったら、室外機と屋内機が接続出来ていない。電源コードを抜いて3分したら再度スイッチを入れて見てくれ、という電話がかかってきた。しかし同じ事を何度もやっても送風にしかならない。
▼再度修理の依頼をして最短でやってきてくれたのが31日夜8時頃だった。我が家には同じメーカーのエアコンが3台あり、わたしが機種番を伝えるのを間違ってしまったようだ。洗濯機と同じく基盤取り替える必要があった。これまた2万円の出費だが、集中した読書や作業ができないので、エアコンは必要不可欠である。その修理が1日の午後4時頃に完了した。わたしは冷房は必要なく、除湿を28度に設定しておけば十分だ。これでも寒いくらいで、一番快適なのはケーキや魚を買ったときに店でくれる保冷剤を冷蔵庫で冷やしてハンカチで首にまくのが一番快適だ。何と言ってもタダほど安い物はない。
▼ラジオやTVで熱中症対策として「水分を小まめにとる」と言っている。わたしはこの言葉の使用法に疑問を持っている。辞書で確かめて見れば分かるが「こ‐まめ【小忠=実】[形動][文][ナリ]労を惜しまないでよく働くさま。まめまめしいさま。「―な人」「―に世話を焼く」「両親に―に手紙を書く」とある。従って作業などをしている状態を指すのだ。しかし「水分を補給する」状態を示す正しい使用法とは言えない。あながち間違いではないが、「ひんぱんに」の方が正しいと言える。
▼TV番組を録画しても見る機会がない。ずっと溜まっていたものを昨晩は半分くらい処理した。その中でも7月22日NHKETVの「日本人は何を考えてきたのか 「第7回 魂のゆくえを見つめて ~柳田国男 東北をゆく~2」は良かった。作家の重松清が被災地を訪ね、柳田国男1920年の三陸大津波にあった地域を訪ねて書いた事を検証していた。その基礎になったのは「遠野野物語」に出てくる話だ。そこには絵馬や板絵で被災前の記憶を伝えようとする人々がいる。そこに描かれているのは死んだ人たちがあの世で楽しそうに暮らしている姿だ。子どもから大人まで現実の世界と変わらないが、死んでもみんな揃って楽しく暮らしている、と考えられている。
▼そのことは先週NHKクロズアップ現代の水俣病問題で石牟礼道子が話していたことと一致する。普通の人たちは出世や大儲けすることには興味がなく、昨日の続きで今日がある。そしてまた明日も同じように続けばよい、と考えていた。柳田が示した世界でも名を残すというのは、大きな悪いことをしたときだけだ。しかしここに示されているのは昨日と変わらない明日があって欲しいという農民たちのささやかな要望だけだという。
▼「遠野物語」第99話には、妻を津波でなくした男が見た幽霊の話が採録されている。これはその末裔が現実に生きているのだが、まだ遺体が見つからない母から聞いた話が紹介された。それは福二という男で、ある女と結婚したが、女には将来を誓った男がいた。最後まで心を開かないまま津波で死んでしまう。その後妻の亡霊を見るのだが、彼女は将来を誓った男と一緒だった。その瞬間夫は「赦す」決意をし二人の亡霊は寄り添って去っていった。
▼さらにその後の死後の魂はどこに存在するかという話はもっと良かった。そのうちご紹介する。学習院大学の赤坂憲雄教授が柳田と折口信夫の世界観の違いを解説していた。

|

« ◇「アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(その2) | Main | 8月3日も国会包囲デモに来ました。 »