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August 07, 2012

◇「ニッポンの嘘/報道写真家福島菊次郎90歳」を見る(1)

▼昨晩残業で遅くなった家族がタクシーで帰宅した。マルビの会社なのでタクシーは常に自腹。運転手さんに「サッカー観戦ですか?」と聞かれたという。我が家にオリンピックファンはいない。今朝7時のNHKラジオは10分間に渡ってオリンピックのニュースだった。それが終わってようやく東電の原発事故映像公開というニュースだ。だいたい東電に税金を1兆円も注ぎ込んで実質的に国有化したのだ。それなに、東電に検閲する権限などないだろう。それよりさっさと刑事告発を受けた幹部を逮捕しろ。AVビデオのモザイクを外すソフトというのがあるらしいから、東電の公開映像もそれで外して見れば良い。
▼昨日午後ケーブルTVの日本映画専門チャンネルで「ベニチオ・デル・トロ広島を行く」というドキュメンタリーがあった。ベニチオはゲバラ二部作でゲバラを演じた。彼は猛烈な新藤兼人のファンでニューヨークで「裸の島」の上映会を開いている。5月新藤がなくなる直前に広島に来て平和記念公園を見学した。被爆の実態を目をそらさず見て、「二度とあってはならない」と感想をサインに残して、白いTシャツのお土産を買っていた。再放送は以下の通り。
▼昨日のブログでTTさんとTaさんが入れ替わってるというご指摘がありましたので、今朝訂正しました。7月3日の国会包囲デモに行ったとき、目の前に75歳くらいの老人がいて、警備の若い警察官に突かかっていた。「鉄柵が来る度に狭くなる。お前等税金泥棒だ。デモがあるから生活できるのだろう。警備が必要だから消費税を増やすのだ」とまるでトンチンカンな事を云う。警察官は小声で「仕事はちゃんとしてますよ」と答える。わたしは小さな声で老人に「放射能汚染地域で簡単なマスクだけで身体を張って仕事をしているのは彼らなんだから虐めない方が良いですよ」とアドバイスしたら、老人の怒りはどうやら納まった。
◇「ニッポンの嘘/報道写真家福島菊次郎90歳」今年92歳でも矍鑠としたカメラマン菊次郎さんは被災地の立ち入り禁止地区の前に立っている機動隊員に「君たちは仕事だがボクもシャッター押すのが仕事だからゴメンね」と言って顔面の前でシャッターを切り続ける。次の場面はデイズジャパンのフォトジャーナリスト養成講座の一シーン。ビルの3階くらいの場所にあるのでスタッフは福島をおんぶして階段を登る。そこで福島は「権力が何か隠そうとしているとき、ジャーナリストはそれを報道するために法を犯しても許される」と語る。
▼関西に住む彼は軍隊で広島に駐屯していたが、4日ほどの違いで九州に移動して難を逃れた。その原点は天皇が行幸したとき「戦争責任」について意見を求められたとき、「文学の素養がないのでお答え出来ない」と発言を聞いたとき、福島は「昭和天皇は許せない」と思う。彼の作品の原点は以来そこにある。広島で被爆した男性は当時50歳くらい。全身を被爆して焼けるような痛みが続き七転八倒する。その痛みを和らげるためにカミソリで首からモモに無数の自傷でつけた切り傷がある。妻とは離婚して、まだ幼い4人の子どもを育てる。福島は写真を撮らせてくれと2年通い続けようやくその男性から「仇をとってくれ」と撮影許可を得る。

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