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August 19, 2012

普通の人がデモをする社会を考える。

▼18日の朝日は前夜の国会包囲デモを無視して1行も書かなかった。他の新聞は図書館で見たが、記者の能力を疑いたくなる記事だった。そもそも国会包囲デモは今年の3月に3千人から出発した。それをマスメディアは一貫して無視してきた。とくにデモを行う隣にある国会記者会は、「デモは社会部の取材範囲だ」と無視し続けた。しかし日に日に参加者は増え続けた。
▼23日までに国会包囲デモの記事を書かなければならないので、わたしはなぜ参加者が増え続けているのか考えて来た。雑誌『世界』9月号の柄谷行人「人がデモをする社会」。「SAPIO」8月8日「物を考えない国民にはならない」佐野眞一。津田大介のNHK深夜番組での発言など様々な論文も読んできた。わたしが毎週末に国会に足を運んでいるのは、参加者が増え続ける原因を知る事が目的の一つでもある。
▼参加する人たちの気持ちは、マスメディアの報道には一切左右されない。津田氏のコメントである「ネットを通じた信頼している知人の情報を信じて人は集まる」に尽きる。1年前にわたしの所に「中東の変革がフェイスブックを通じて起こったと聞いて、自分もはじめたがアクセスがない」という相談が持ちかけられた。そのフェイスブックをはじめた人は今までネットで発信したことが一度もなかった。しかも書いていることは、自分の主張だけである。仮にこのような自分の主張をいくらネットに書いても、大量にメールで送りつけても変化は期待出来ない。
▼デモに参加して常に身の回りの人たちに話しかける。そして何をしているか観察する。すると多くの人が途中で携帯を取り出して、友人や知人にメールを送りはじめる。またはビデオ録画機能のあるスマホで、デモの様子を撮影して友人に送る姿が散見できる。さらに歩きながらツイッターで現在位置を連絡しあっている。
▼いまどき号令や動員で人が集まる時代ではなくなっている。新聞や機関紙よりもネットの方が新しい現地の規制情報が流れて来る。わたしは6月末に最初のデモに参加したとき、先行している人から「国会前の道路に人が溢れている」というメールがあった。会議のあと現地国会に向かったので、最も早くたどり着ける方法を探してどうやら間に合った。
▼わたしは朝日が一行も書かなくても、現地で数行、帰宅して翌日にブログで書き続ける。参加した人が別の一人にメールかツイッターで伝えていけば、マスメディアがデモを無視しても恐れることは何もない。17日午前2時のNHKラジオニュースを必要あって録音して聞いた。すると電力会社が再稼動したい原発を増やせないこと、原子力規制委員会に田中俊一を委員長にする案がスンナリ通らないのも、全国各地で「再稼動反対のデモが広がっていることがその原因の一つだ」と言っていた。昼間のニュースではこういうホンネは出て来ないが、暑い最中汗をかきかき、国会包囲デモに行っている効果が、確実に出ていると思った。
▼昨日はNHKの終戦特番「兵士達の戦争」を延べ7時間くらい見ていた。

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